- Q
蓄電池はどのような種類がありますか。
- A
大きく分けて4種類あります。
現在、主に用いられている蓄電池として、鉛蓄電池・ニッケル水素電池・リチウムイオン電池・NAS電池の4種類があります。
最近では、家庭用蓄電池として採用されるほとんどが「リチウムイオン電池」です。
1. 蓄電池の性能比較
蓄電池は、それぞれの種類によって利用するメリットがありますが、
小型化が可能で高性能ということからリチウムイオン電池が優れていると言えるでしょう。
以下の表は、2024年~2025年時点の一般的な目安として公的機関が発表している情報や、その情報に基づいて業界で広く認識されている性能の範囲をまとめたものです。
※実際の性能は製品の種類、使用条件、製造技術などによって異なります。
2. 各電池の特徴
・鉛蓄電池
蓄電池の中でも特に長い歴史を持つタイプです。車のバッテリーとして最も身近で、フォークリフトや非常用電源など、幅広い場所で使われています。
この電池の大きなメリットは、価格が比較的安いことと、過充電に強いため、少々乱暴に扱っても壊れにくい点です。
また、寒い場所から暑い場所まで、幅広い温度で安定して使えるのも特長です。ただし、家庭用蓄電池としては、リチウムイオン電池に比べてサイズが大きく、重くなる傾向があります。
・NAS電池
NAS電池は、日本ガイシ株式会社が世界で唯一製造している特殊な蓄電池です。
主な特長は、非常に長寿命で、構成材料が豊富であるため資源の心配が少ないことです。
また、充放電の効率が非常に高いのも大きなメリットです。
作動温度が約300℃と高温になるため、家庭用ではなく、主に工場や大規模な電力貯蔵施設、再生可能エネルギーの安定化といった大きな規模での利用が期待されています。
大量の電気を貯め、効率よく使うことで、電力の安定供給に貢献する「縁の下の力持ち」のような存在です。
・ニッケル水素電池
乾電池のような形でおなじみの充電池や、ハイブリッドカーのバッテリーとして広く使われてきた蓄電池です。
この電池の大きな特長は、過充電や過放電に強く、比較的安全性が高いことです。
また、急速な充電や放電にも対応できるため、急な電力が必要な場面でも活躍します。
以前は主流でしたが、近年はより小型で高性能なリチウムイオン電池に置き換わる動きが進んでいます。
しかし、現在でもその安定性と実績から、さまざまな用途で利用されています。
・リチウムイオン電池
リチウムイオン電池は、小型で大容量の電気を貯められることが最大の特長です。
スマホやノートパソコン、電気自動車、そして家庭用蓄電池として、私たちの生活に最も普及している電池です。
電圧が高く、一度に多くの電気を取り出せるため、パワフルに使えるのが強みです。
また、充電を繰り返しても性能が落ちにくい「メモリー効果」が非常に小さいのも大きな利点。
他の蓄電池に比べて軽く、様々な形にできるため、幅広い製品に利用されています。
安定性を高めるための技術も進化しており、現在の家庭用蓄電池の主流となっています。
3. 家庭用蓄電池に採用される「リチウムイオン電池」の主な種類
リチウムイオン電池と一口に言っても、内部の材料によっていくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ご家庭用蓄電池で特に採用されているのが「リン酸鉄リチウムイオン電池」と「三元系リチウムイオン電池」です。
〈リン酸鉄リチウムイオン電池〉
・高い安全性
熱による事故が起こりにくく、安心して使えます。・長寿命
繰り返し使える回数が多く、長く使えます。・安定した性能
極端な温度変化に強く、性能が安定しています。〈三元系リチウムイオン電池〉
・高いエネルギー密度
小型なのにたくさんの電気を貯められます。・高出力
パワフルに電気を取り出せます。・幅広い用途
スマホから電気自動車まで、多くの製品で使われています。
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