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V2Hとは?電気自動車との関係やメリット、価格と設置費用は?

最終更新日:2023.08.29お役立ち情報

V2Hとはのイメージ

エコでんちが選ばれる理由

V2H』という単語を聞いた事はありますか?

日本が抱えているエネルギー問題や、昨今被害が大きくなっている台風や自然災害による停電対策としてV2Hが役に立つことを聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

 2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにするという政府目標が掲げられているなかで、脱炭素社会に向けての取り組みの一つとしてV2Hは非常に大きな役割を果たします。

この記事では、世界的にも注目されているV2Hについて、その基礎知識やメリット、注意点などをわかりやすくご紹介していきます。電気自動車をプラグインハイブリッド車を購入する方や電気自動車の電気を活用したい方などは、ぜひ参考にしてみてください。

V2Hの機能と特徴

V2Hはビークルトゥホーム(Vehicle to Home)の略称で、EV(電気自動車)PHV(プラグインハイブリッド車)に搭載されているバッテリーから電力を取り出したり住宅経由で充電したりできるのが特徴です。また、自家消費する際は、自宅の分電盤から照明やコンセントから活用できます。

 まずは、V2Hの仕組みや特徴についてわかりやすく解説していきます。

家庭からEVへ充電

V2Hには、自宅に流れている交流電力を直流変換し、電気自動車へ充電する機能があります。

 

 EVで走行するためには商業施設や道の駅、高速道路のパーキングエリアなどにある充電ステーション、または家庭の電力から充電する必要があります。

 また、自宅で充電する場合は、家庭用の電気(交流)をEV(電気自動車)用の電気(直流)へ変換する必要があります。。

家庭内に供給されている交流電力は、交流対応の機器にしか対応していません。そのため、交流・直流変換機器がなければ供給できません。

 V2Hがあれば、交流・直流電力への変換機能を行ってくれますし、自宅経由で電力会社から流れている電力や太陽光発電の電力を電気自動車へ供給することが可能です。

EVのバッテリーから電力を取り出して家庭内に給電

電気自動車に貯められた直流電力は、V2Hで交流電力へ変換し、家庭内に電力供給することが可能です。

出典:ニチコン株式会社

 ちなみにEV対応の充電器には、「普通充電器」「急速充電器」「V2H」があります。

 では、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

出典:ニチコン株式会社

 上記の図をみると「普通充電器」と「急速充電器」・「V2H」とでは、充電および変換機能に違いがあります。

 急速充電器とV2Hでは充電設備側で交流・直流変換を行い、普通充電器には変換機能がありません。

 また、その他にも違いがあるので、後半の項目で詳しく解説します。

V2Hの歴史と基礎知識

これまで電気自動車の充電方法は、自宅に設置された100V/200Vの充電コンセントから給電するという方法が一般的でした。

 その後、技術開発が進んでいきスピーディに充電可能な急速充電スタンド(充電ステーション・充電スポット・チャージングステーション)も普及していきます。

 また、2023年時点では、電気自動車に蓄えてある電力を家庭で活用可能なV2Hが登場し、より効率よく電力を自家消費できるようになりました。

 自然エネルギー財団によれば、V2Hは、2019年から27年にかけてFIT期間を終了するいわゆる「卒FIT」電源の有力な利用先として見込まれており、およそ218万件超の潜在市場があると推定されています。今後はV2Hの需要が急速に拡大していくことが確実です。

充電時間の短縮が可能

充電時間の長さは、充電器の電力を変換する能力によって異なります。ただし、普通充電器と比較すると、V2Hの方が、充電時間の速い設備となっています。

 具体的には200Vの普通充電器と比較すると、最大約2倍の充電スピードで給電を行ってくれます。車種によって異なります

 この充電時間の改善は、V2Hならではの特徴であり強みでもあります。

家庭用蓄電池と比べて費用対効果が高い

電気自動車を蓄電池として考える場合、1台で二役をこなせる電気自動車は、コストパフォーマンスに優れた商品といえます。

 太陽光発電と連携できるタイプの家庭用蓄電池の価格は100250万円程度です。

 一方で、V2H対応の電気自動車の価格は190270万円位ですので、家庭用蓄電池とガソリン車をそれぞれ購入するより初期費用を抑えられます。

 また、電気料金プランの中で時間帯別プランに加入している方は、電気自動車の充電時に電力量料金の安い深夜電力を利用することで充電コストを削減できます。また、ガソリン車よりも燃料費を抑えることが可能です。

 他にも太陽光発電を導入している場合なら、自家消費しきれず余った電気を電気自動車の充電に利用することで、電気料金負担をより削減できるようになります。

 このようにV2Hと電気自動車は、家庭用蓄電池のように活用できますし、ガソリン車よりコストを抑えられるのです。

V2Hと蓄電池やその他充電設備の違い

V2Hは、住宅経由で電気自動車へ充電するだけでなく、電気自動車から電気を取り出せるのが強みです。

 続いては、V2Hと家庭用蓄電池、普通充電スタンドや急速充電スタンドとの違いについて確認していきましょう。

家庭用蓄電池との違いは?

V2Hと家庭用蓄電池の大きな違いは、設備に充放電機能が備わっているかどうかという点です。

 家庭用蓄電池には、電力会社から供給された交流電力や太陽光発電から発電された交流電力を充電したり放電したりできます。一方、V2Hには、蓄電機能が搭載されていません。

 簡単に言うと、V2Hは 電気自動車を家庭用蓄電池としても利用できるようにするシステム です。

 家庭内で自家消費したい時は、電気自動車から取り出した直流電力をV2Hで交流電力に変換し、家庭内の分電盤へと給電していきます。

このようにV2Hは電気自動車から家の中に電気を送るための装置であり、電池を貯めることのできる蓄電機能は備わっていません

 一部蓄電池機能を搭載したV2H充放電器も発売されています。

 それでは、家庭用蓄電池と、V2Hによって家庭用蓄電池としても使えるようになった電気自動車との違いは何でしょうか?

 下記の比較表を参照してください。

 

住宅用蓄電池

V2H+電気自動車

容量

4kWh ~ 16kWh

40kWh ~ 116kWh

コストパフォーマンス

補助金額

最大60万円

2022年度実績

最大115万円

2022年度実績

停電時の切替え機能

※機種による。傾向として

電気自動車への充電時間

標準

2倍

 車を利用した買い物や通勤が必要な場合は、電気自動車とV2Hを組み合わせるメリットもあります。また、停電対策としても電気自動車とV2Hは、家庭用蓄電池と同じく役立ちます。

一般家庭は普通充電スタンド

現在日本で一番多く存在しているのが普通充電スタンドです。

 200V100V対応型の2種類にわかれているのが特徴です。30分~1時間程度の充電では、わずか10km程度の走行分しかまかなうことができません。

 ただし、休日や夜間などに数時間以上充電できる時間を確保できることが多いので、大きな問題ではありません。また、日常の買い物を行っている時や病院などといった待ち時間の多い場面で充電すれば、少しずつ充電量を増やすことが可能です。

 特に自家消費などを検討していない場合は、基本的にこちらの普通充電スタンドを検討する場面が多いでしょう。

急速充電スタンド

高速道路などに設置されているのは、全て急速充電スタンドというタイプです。

 電源に3200V電源なので、普通充電スタンドよりハイパワーという特長を持っています。一般的には、出力50KWの急速充電スタンドが販売されています。

 特筆すべきポイントといえば、充電スピードです。たとえば、わずか5分程度の短い充電でも40km程度走行することが可能です。そのため、至急充電しなければいけない場合やスピーディに充電したい場合に役立ちます。

 急速充電スタンドは、充電設備の本体価格だけで100万円以上かかります。また、工事費が高いため、個人向けではありません。

 さらに大型の商業施設などでも数台しか設置されていないため、外出先で利用するのが難しいというデメリットもあります。

 V2Hを導入するメリット4

V2Hの機能や他の充電設備との違いを把握したあとは、主な導入メリットについて確認していきましょう。

自宅の充電コンセントからの充電より短時間で済む

V2Hを活用して電気自動車の充電を行った場合、200Vコンセントによる充電時間と比較して約2分の1になります。

 電気自動車でドライブや通勤しようと思った際に、十分な充電ができていなかったら…というリスクを減らすことができます。

 以下にニチコンのV2Hと日産リーフの組み合わせを例にした、V2Hの活用シーンを解説します。

インテリジェントな自動充電制御 ※3※4

EVパワー・ステーションは、予め電力会社との契約アンペアを設定することで、家庭で使われている消費電力をリアルタイムにモニターし、日産リーフに充電可能な電力量を自動的に制御します。この機能により契約電力の範囲内での最適な充電が可能です。

1EVパワー・ステーションの倍速充電機能を十分にお使いいただくためには、EVパワー・ステーション用に200V 30Aが必要になります。契約電力の範囲内で家電機器を動作させながら充電するため、使用する家電機器の負荷が大きくなると、充電にまわす電力が減少し、充電時間が延びる可能性があります。

2バッテリー残量警告灯の点灯から満充電まで。

3V2H非対応の車両には対応していません。

4日産リーフへの充電中に基準値以上の過電流負荷が投入された場合などにおいて、ごく稀にブレーカーが遮断される場合があります。 

 ニチコンのEVパワー・ステーションは、49.5万円~と低価格ながら充放電に関する制御機能も優れています。倍速充電機能は、自宅の契約アンペア数を設定しておくことで、消費電力量を自動測定し、なおかつ電気自動車へ給電可能な電力を見極めながら急速充電を行ってくれます。そのため、200Vコンセントより2分の1の時間で充電可能なだけでなく、急速充電によるブレーカ落ちリスクを抑えられます。

余剰電力やと深夜電力の活用で電気代料金を削減

電気自動車とV2Hのあるご家庭の中で時間帯別プランに加入しているご家庭は、夜間の安い電力を活用することで、電気料金負担の軽減を目指せます。時間帯別プランは、特定の時間帯のみ電力量料金を安くしてもらえるプランで、主に夜間帯の料金が安くなっています。

 そのため、夜間にV2Hで充電すれば、電気料金負担を軽減できます。

 また、より大幅な電気料金削減効果を目指すなら、太陽光発電との併用がおすすめです。

 出力10kW未満の住宅用太陽光発電は、自宅の屋根やカーポートなどに設置できる再生可能エネルギー設備です。FIT制度を利用すれば、自家消費したのちに余った電力を固定単価で売電できます。また、自家消費すればするほど、電力会社から供給される電力を使用せずに過ごせるため、電気料金の削減効果を得られます。

 では、太陽光発電由来の電力をV2H経由で給電すると、どのようなメリットを得られるでしょうか。

 住宅用太陽光発電で発電した電気を全て使いきれなかった場合、売電もしくはV2H経由で電気自動車へ充電することが可能です。また、発電できない夜間や消費電力の多い時間帯は、電気自動車に貯めておいた電力をV2H経由で自家消費できるため、より効率的に電気料金を削減できます。

ガソリン車と比較して毎月の家計負担を抑えやすい

電気自動車を使い始めると、ガソリン代はかかりません。ただし、充電によって電気料金がかかります。

 以下に、自動車の走行距離を年間1kmで考えた場合にいくら電気料金が増えるのか紹介します。

1.電気自動車の走行距離1kWhにつき6km *1

2.電力量料金単価を60/kWhと仮定 2

3.年間の電気料金負担は約5万円程度増加

 *1 出典:環境省「グリーンボンドガイドライン2020年版」

 *2 2023630日時点での東京電力EP「スタンダードS」電力量料金(301kWh~)

 一方、ガソリン車で年間1km走行する場合、ガソリン代は年間約113,000円 になります。ガソリン価格1Lあたり80円台もしくは、電気料金の高騰といった事態にならない場合は、電気自動車の方が経済的メリットのある車両と言えます。

 *3 1Lあたりの走行可能距離を15km、ガソリン代を170/Lで試算

 このように電気自動車を導入するだけでも経済的メリットはあるのですが、V2H+太陽光発電を導入すると、さらに電気代を抑えられます。

太陽光発電とV2Hを連携させた場合、電気自動車からV2Hおよび太陽光発電の電気を自家消費することが可能です。どちらか一方ではなく、各設備を同時に使用できるのは、V2Hの大きなメリットです。

 また、 日中に電気自動車を自宅に置いていてなおかつ時間帯別プランに加入している場合、夜間の安い電力で蓄えた電力を充電および自家消費できます。

 さらに太陽光発電で発電した電気を電気自動車の充電に使用すれば、充電にかかる電気料金を0円にできます。

 電気自動車とガソリン車との費用対効果をシミュレーションすると、下記のようになります。

 ※ 一ヶ月1,000km走行した場合の費用を比較

 【 ガソリン車のガソリン代 】

 ・燃費:15km/リットル

 ・ガソリン代:170/リットル

 1,000kmのガソリン代:11,333

  1,000km ÷ 15km/リットル × 170/リットル

【 電気自動車の充電費用 】

 ・電費:6km/kWh

 ・電気代:42.80/kWh(昼間)・ 31.84/kwh(深夜電力)※2023671日以降の東京電力EP「夜トク8」電力量料金

 1,000kmの充電費用:7,180(昼間)・ 5,306(深夜電力)

  1,000km ÷ 6km/kWh × 31.8442.80/kWh

【 太陽光発電の充電費用 】

 ・燃費:6km/kWh

 ・電気代:0/kWh(自家消費)

 1,000kmの充電費用:0

 = 発電電力1,000km ÷ 6km/kWh × 0/kWh

 太陽光発電の「発電電力を使って電気自動車に充電できる」ので充電費用はかかりません。

10km走行した場合の費用

 ガソリン車:約113万円電気自動車:35万~55万円太陽光発電:0

 費用対効果については、太陽光発電システムとV2Hの導入費用次第ですが、自宅の電気料金を大幅に節約したり売電収入を得たりできるため、経済的なメリットはさらに高まります。

災害時に非常用電源になる

台風や落雷、地震などといった災害で長期停電した場合、電気自動車に蓄えた電気をV2Hで自家消費することが可能です。

 電気自動車のバッテリーは車種によって変わるものの、約10kWh60kWhと一般的な家庭用蓄電池に比べて大容量なタイプも数多くあります。

※家庭用蓄電池は消防法により17.76kWhまでに規制されていますが、電気自動車にはその規制が適用されません。

 内部リンク:蓄電池に消防法が関係あるって本当?適用される9つのルールを紹介

 ただし、V2Hと電気自動車のみ設置している場合、あらかじめ車に貯めておいた電気しか利用することができません。容量60kWhの電気自動車なら、複数の家電製品を利用しても5日程度電気のある生活を送れます。

 1週間以上の長期停電に備えたい場合は、電気自動車+V2H+住宅用太陽光発電の併用がおすすめです。

 住宅用太陽光発電には自立運転モードがあるので、停電時に同モードへ切り替えれば発電を継続できます。また、日中に発電した電気のうち余った電気をV2H経由で電気自動車へ充電しておけば、停電中でも夜間に照明やスマホの充電、IHクッキングヒーターなどを利用することが可能です。

また、電気自動車は移動手段としても役立つので、太陽光発電の電気で充電しておけば、避難しなければいけない状況でも迅速に移動できます。

 小さなお子様や体の不自由なご家族がいる家庭の場合、長期停電は命に係わる可能性もあります。V2H+電気自動車+住宅用太陽光発電で停電時でも、電気のある生活を送れます。

 ※なお、V2Hによって太陽光発電の電気を電気自動車へ充電する方法や条件は異なります。また、ニチコンのEVパワー・ステーションを活用する場合は、「EVパワーステーションプレミアム」の利用が必要です。

環境に配慮した生活を始められる

気候変動問題への関心が高い方にとってV2H+電気自動車は、メリットの多い設備です。

 温室効果ガスの二酸化炭素は、気候変動および温暖化の原因とされています。そのため、日本政府では、2050年のカーボンニュートラル(二酸化炭素の排出量実質0)目標を掲げ、さまざまな政策を進めています。

 このように二酸化炭素の排出量削減は、私たちの生活にとっても重要な課題です。

 電気自動車およびV2Hは電気で稼働するため、化石燃料不使用です。また、住宅用太陽光発電は、二酸化炭素を排出せずに発電できます。

 持続可能な社会や脱炭素社会に関心を持っている方は、この機会にV2Hや電気自動車、住宅用太陽光発電について検討してみてはいかがでしょうか。

 V2Hに対応した電気自動車の車種

ここからは、V2Hに対応した主要な電気自動車のメーカーと車種についてご紹介していきます。

日産のV2H対応車種

ここでは、日産のV2Hに対応した電気自動車をご紹介していきます。

 日産のV2Hに対応した電気自動車には、「リーフ」と「サクラ」「アリア」があります。

 日産「リーフ」の総電力量は40kWh60kWh2種類

引用:日産「NISSAN LEAF

日産のV2H対応の電気自動車「リーフ」シリーズでは、総電力量(電池容量)「40kWh」と「60kWh」の2種類が販売されています。

 日産「リーフ」の車名と価格、総電力量(電池容量)、一充電走行距離(WLTCモード)は以下の通りです。(WLTCモードとは、市街地、郊外、高速度の各走行モードを、それぞれの平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードのことを指します。)出典:国土交通省ウェブサイト (燃費チラシ.indd (mlit.go.jp)

 日産リーフX:定価4,081,000円(税込)/総電力量40kWh/一充電走行距離322km日産リーフG:定価4,448,400円(税込)/総電力量40kWh/一充電走行距離322km日産リーフXVセレクション):定価4,318,600円(税込)/総電力量40kWh/一充電走行距離322km日産リーフe+ X:定価5,253,600円(税込)/総電力量60kWh/一充電走行距離450km日産リーフe+ G:定価5,834,400円(税込)/総電力量60kWh/一充電走行距離450km

 ※価格は税込みです。

 2023630日時点での情報です。

日産「サクラ」

 リーフの半分の20kWhバッテリーを備えた、日常使い用の電気自動車です。バッテリー容量は20kWhと比較的コンパクトですが、その分価格も抑えられています。費用を抑えながら電気自動車へ乗り換えたい方などには、メリットの多い車種です。

引用:日産HP

 サクラX:定価2,548,700円(税込)/総電力量20kWh/一充電走行距離180kmWLTCモード)

サクラG:定価3,040,400円(税込)/総電力量20kWh/一充電走行距離180km WLTCモード)

 ※詳細な価格等は日産自動車のWEBサイト等をご覧ください。

 2023630日時点での情報です。

 日産「アリア」

 リーフよりも大きなバッテリーを搭載したSUVモデルです。

引用:日産HP

 アリア:定価5,390,000円(税込)~/総電力量66kWh/一充電走行距離470kmWLTCモード)

 ※詳細な価格等は日産自動車のWEBサイト等をご覧ください。

 2023630日時点での情報です。

三菱自動車のV2H対応車種

三菱自動車からは、V2Hに対応した電気自動車(EV)と、プラグインハイブリッド(PHEV)が販売されています。

 三菱自動車のV2H対応EV(電気自動車)

引用:三菱自動車「MINICAB-MiEV

 三菱自動車のV2H対応EV(電気自動車)は以下の通りです。

 MINICAB-MiEV2シーター):定価2,431,000円(税込)~/総電力量(電池容量)16kWh

MINICAB-MiEV4シーター):定価2,453,000円(税込)~/総電力量(電池容量)16kWh

 ※価格は三菱自動車のWEBサイト等をご覧ください。

2023630日時点での情報です。

 三菱自動車のV2H対応PHEV(プラグインハイブリッド)

 アウトランダーPHEVとエクリプスクロスPHEVの二種類がラインナップされています。

引用:三菱自動車「エクリプスクロス」

 エクリプスクロス(PHEVモデル):定価3,863,200 円(税込)~/総電力量(電池容量)13.8kWh

アウトランダーPHEV:定価4,841,100 円(税込)~/総電力量(電池容量)20kWh

 ※価格は三菱自動車のWEBサイト等をご覧ください。

 2023630日時点での情報です。

トヨタのV2H対応車種

トヨタからは、V2Hに対応したプラグインハイブリッド(PHEV)として、新型の「プリウスPHEV」が20233月より販売されています。

 なお、V2Hに対応しているのは、195月改良版以降の「プリウスPHV」のみとなります。(放電不可、充電のみ)また、購入時に、車両メーカーオプションの「急速充電インレット(外部給電機能付き)」を注文する必要があります。

 V2Hに対応したトヨタの「プリウスPHV

引用:トヨタHP

 V2Hに対応したトヨタ「プリウスPHEV Zグレード」の、車名と価格、総電力量(電池容量)、EV走行距離(WLTCモード)は以下の通りです。(WLTCモードとは、市街地、郊外、高速度の各走行モードを、それぞれの平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードのことを指します。)

 プリウスPHV (Zグレード):定価4,600,000円/総電力量13.6kWhEV走行距離87km

※価格は税込みです。

2023630日時点での情報です。

2023315日に新型プリウスPHVが発売されました。

リース専用車「bZ4X

リース専用車としてのラインナップですが、新発売の「bZ4X」はトヨタ初の本格EV車です。

引用:トヨタHP

 bZ4X:総電力量71.4kWh/一充電走行距離FWD:559km 4WD:540WLTCモード)

 ※詳細な価格等はトヨタ自動車のWEBサイト等をご覧ください。

 2023630日時点での情報です。

 水素自動車の「MIRAI」もV2H対応

 意外なところでは、水素自動車の「MIRAI」もV2Hに対応しています。停電時のみ対応という限定的な機能ではありますが、非常用電源としても役立ちます。

引用:トヨタHP

 詳細な価格等はトヨタ自動車のWEBサイト等をご覧ください。

ホンダの対応車種

ホンダ(本田技研工業株式会社)からは、V2Hに対応した電気自動車(EV)として、「Honda e Advance」が販売されています。

 V2Hに対応したホンダの「Honda e

引用:日産「HONDA-e

 それぞれの車名と価格、総電力量(電池容量)、一充電走行距離(WLTCモード)は以下の通りです。(WLTCモードとは、市街地、郊外、高速度の各走行モードを、それぞれの平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードのことを指します。)

 Honda e Advance:定価4,950,000円/総電力量35.5kWh/一充電走行距離259km

 ※価格は税込みです。

 ※※2023630日時点での情報です。

マツダの対応車種

マツダからはSUVタイプで2車種のラインナップがあります。

 マツダMX-30 EV MODEL

引用:マツダHP

 MX-30 EV MODEL:定価4,510,000円~/総電力量35.5kWh/一充電走行距離256kmWLTCモード)(上位グレードにEV Basic SetEV Highest Set

※詳細な価格等はマツダのWEBサイト等をご覧ください。

2023630日時点での情報です。

 マツダCX-60PHEV

引用:マツダHP

 CX-60PHEV):定価5,390,000円~

※詳細な価格等はマツダのWEBサイト等をご覧ください。

2023630日時点での情報です。

スバルの対応車種

スバルからも待望のEVが発売されています。トヨタとプラットフォームを共同開発しており、トヨタbZ4Xとの共通部品が多く採用されています。

 スバル「ソルテラ」

引用:スバルHP

 ソルテラ:定価5,940,000円~/総電力量71.4kWh/一充電走行距離567kmWLTCモード)

 ※詳細な価格等はスバルのWEBサイト等をご覧ください。

 2023630日時点での情報です。

V2H対応できる外車はある?テスラは?

ここ最近になって、外国メーカーも日本市場向けにV2H対応EV車を続々と投入しています。

メルセデスベンツ(ドイツ)、ヒョンデ(韓国)、BYD(中国)などです。ちなみに電気自動車として有名な「テスラ(米国)」は、現在のところV2Hは未対応です。

 V2Hは日本独自のシステムおよび機能なので、海外製の中にはV2H非対応のケースもあるのです。そのため、V2Hの活用を前提にする場合は、国産の電気自動車やPHEVなどから比較検討するのがおすすめです。

 V2Hの注意点とデメリット

さまざまな特徴やメリットのあるV2Hですが、デメリットや注意すべきポイントもあります。

 ここからは、V2Hの注意点やデメリットについてわかりやすく解説していきます。

対応車種が決まっている

そもそもV2Hに対応している車種は限定されています。そのため、これからEV車やPHEV車などの購入を検討する方は、まずV2H対応車種かどうか確認する必要があります。

 なお、弊社で特に人気の高いV2Hスタンドに関して、下記記事より対応可能な車種をまとめています。

 ご自身のEV車が対応可能か、今後購入予定の車が対応しているか確認してみてください。

→ニチコンV2H対応車種リンク

 →ニチコンEVパワーステーション対応車種リンク

V2Hのコストパフォーマンスは使用環境によって変わる

電気自動車車とV2Hのみ導入する場合、積極的に自家消費すれば家庭で消費している電力の多くをカバーできますし、電気料金の削減効果につながります。

 ただし、電気自動車を自宅に置いていない場合は、電気料金の削減効果を得られません。V2Hには電気を貯める機能がないため、電気自動車とセット出なければ蓄電池として使用できません。

 そのため、電気自動車を通勤に使用する方や日中に電気自動車をよく使用する方などは、V2Hだけでなく住宅用太陽光発電と家庭用蓄電池の導入、トライブリッド型蓄電システムを導入するのが大切です。太陽光発電があれば、発電した電気を自家消費に回せます。また、家庭用蓄電池には充放電機能があるので、太陽光発電や電気自動車の電気を貯めたり任意のタイミングに自家消費したりできます。

 また、トライブリッド型蓄電システムは、太陽光発電と家庭用蓄電池、V2H1台で制御できるため、効率的に電力を活用することが可能です。

 エコでんちでは、トライブリッド型蓄電システムも取り扱っているので、お気軽にご相談・お見積りください。

バッテリーは年々劣化してゆく

電気自動車のバッテリーには、寿命の問題もあります。

 正確には寿命ではなく交換目安の年数となりますが、メーカーによって保証内容は異なります。

 一般的な保証は5年もしくは10kmという内容で、

 EVメーカーのテスラなどは「8年の走行無制限」の保証付きです。

また、BMWも「8年または10kmでバッテリーの交換が必要な場合は無償で対応」といった保証をうたっています。

 他にも日産のリーフなら有償(65万円から)で新品にバッテリー交換をおこなうプログラムも開始しました。

 通勤や旅行などで電気自動車を利用する方や長期保証のある蓄電設備を求めている方は、注意の必要なポイントと言えます。また、蓄電機能を重視する場合は、家庭用蓄電池から比較検討するのがおすすめです。

 家庭用蓄電池には10年~15年の保証があるので、電気自動車と比較して保証期間の長いサービスです。また、総サイクル数という目安もあるため、購入前に交換時期の目安について確認できるようになっています。

瞬間的な停電が起こることがある

電気自動車から給電している状況で、電力会社からの電気を使用することはできません。つまり、電気自動車と電力会社から供給されている電気を同時使用できないため、瞬間的な停電リスクが生じることもあります。

 具体的には、住宅内で使用している電力量がEV車からの給電量を上回ると給電が停止します。給電停止後は、電力会社から電気が供給されるので、長期停電にはつながりません。ただし、供給される電気が切り替わる際、瞬間的な停電につながる場合もあります。

 電気自動車の電力で自家消費している場合は、消費電力量や電気自動車の残量に注意する必要があります。

 特にテレワークでパソコンを使用している時は、突然の停電でデータ消失や破損につながります。

 瞬停対策としては、UPS(無停電電源装置)を活用することでデータ損失などのリスクに備えられます。(UPS:瞬停や停電の際、UPSに貯められた電気で瞬時に電力供給を行う。)

 EV車から給電中に、同時に電力会社からの電気は使用できません。

使い方によっては劣化しやすくなる可能性も

電気自動車およびV2Hの使い方によっては、劣化しやすくなってしまう可能性もあります。具体的には、充電スタンドによる急速充電を毎回するよりも、数回に1回は充電コンセントからの満充電を推奨されている車種もあります。

 以下は、三菱アウトランダーPHEVのページから抜粋

『コンセントから充電される場合は、満充電付近※でのつぎ足しを続けると性能低下が早まりますので、出来るだけ避けて下さい。性能を長持ちさせる為には、残量目盛りが半分以下になってから充電するようにしてください。

また、急速充電のみを繰り返し行うと、駆動用バッテリーの寿命が短くなることがあります。

駆動用バッテリーの性能を維持するため、2週間に1回程度は普通充電を行い、満充電することをお勧めします。』

 ※駆動用バッテリー残量計の目盛りが全て表示されている状態

 なぜならバッテリーであるリチウムが、熱に対して弱いという点が影響しているためです。

 急速充電は充電コンセントによる充電に比べ素早く充電できますが、負荷がかかります。充電方法を工夫することでバッテリーへの負担を少なくできるので、電気自動車をより長持ちさせることができます。

 V2Hで急速充電を行う時は、車種ごとの特性を把握し、なおかつ充電方法と劣化に関する注意点について確認しておくのが大切です。

まとめ

V2Hスタンドは、蓄電池と同様に生活をより豊かにしてくれる住宅設備の1つです。

電気自動車に貯めた電気を直流へ変換しながら自宅へ給電できますし、太陽光発電や家庭用蓄電などの電気を電気自動車へ充電することも可能です。また、太陽光発電や家庭用蓄電池と併用すれば、効率よく電気料金を削減できるようになります。

 電気自動車をセカンドカーとして利用している方や車の利用頻度が低い方などは、今回の記事を参考にしながらV2Hを比較検討してみてはいかがでしょうか。

 エコでんちでは、家庭用蓄電と住宅用太陽光発電、V2Hを多数取り扱っています。また、専任のアドバイザーが、お客様のご予算や要望などに合った製品をご提案いたしますので、比較の手間や時間をかけずに検討いただけます。

 まずはお電話やWebフォーム、公式LINEよりお気軽にご相談ください。


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    環境省認定の公的資格である「うちエコ診断士」と「うちエコ相談員」の資格を取得した専門アドバイザーが、100種類以上ある蓄電池の中から最適な商品をアドバイスします。
    さらに太陽光発電システム・家庭の省エネ・省CO2対策や、家計診断サービスによる光熱費削減のアドバイスも可能です。

  • 超特価仕入れが可能にした業界最安水準でご提供

    グループ会社でメガソーラーなどの太陽光発電システムや産業用蓄電システム、そして風力発電システムを多数販売し、住宅用蓄電池や太陽光発電システムでも業界最大級の販売実績があります。
    各メーカーから大量仕入れすることで、低価格でのご提供を可能にします。

  • 多数の施工実績!安心と品質の高い工事

    エコでんちは一般建設業の許可を所有し、ハウスメーカーと同様に責任感のある2重の保証体制を構築するために元請け施工を採用しております。
    各種メーカー施工IDを所有しており、施工内容や部材にもこだわった実績のある施工店のみと提携し、一般施工基準よりもさらに厳しい基準での工事をお約束します。

  • 業界初!10年自然災害補償+15年工事保証

             

    エコでんちなら全ての商品(蓄電池・太陽光システム・V2H)に保険会社と提携した自然災害補償を無料で10年お付けしているので、自然災害や盗難の心配もなく安心です。
    さらに工事賠償保険・PL保険も保険会社と提携し業界最長15年間、最大1億円を標準でお付けしているので、導入後も安心です。          
    ※工事賠償保険・PL保険は工事中~10年目(工事賠償保険・PL保険の上限)は保険会社の補償として最大1億円、10年以降~15年迄の工事賠償保険・PL保険は上限100万円

  • 業界最高クラス!充実のアフターサポート

    エコでんちではお客様サポートセンターを併設しており、ご質問やトラブルにも迅速な対応が可能です。
    さらに年に一度太陽光・蓄電池等の機器は勿論、外壁や屋根の点検も致します。屋根はドローンにて点検しますので普段見えない箇所の状態を知る事ができるのは安心です!

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