- Q
リチウムイオン電池はどのような分野で活用されていますか。
- A
リチウムイオン電池は、現代社会を支える非常に重要な蓄電池です。
1990年代の実用化以降、高いエネルギー密度と小型化を両立できる特性から、従来の蓄電池に代わって急速に普及しました。
現在では、以下のように多岐にわたる分野で不可欠な存在となっています。
1. 家庭用蓄電池・電気自動車(EV等)
家庭で発電した太陽光エネルギーを蓄えたり、災害時の非常用電源として活用できる家庭用蓄電池にリチウムイオン電池が広く使われています。
また、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)の動力源としても主流であり、航続距離の延長や充電時間の短縮に貢献しています。
2. 携帯機器・ITデバイス
スマートフォン、ノートパソコン、ワイヤレスイヤホンなど、私たちが日常生活のなかで使用する携帯機器の多くに、リチウムイオン電池が搭載されています。
小型で大容量、かつ繰り返し充電に強い特性が、これらのデバイスの進化を支えています。
3. 再生可能エネルギー設備の安定化
太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーは、天候によって発電量が変動しやすいという課題があります。
この不安定さを解消し、電力系統を安定させるための方法として、リチウムイオン電池の導入の流れが家庭向け・産業向け双方で広がっています。
発電量の多い時間帯に充電し、少ない時間帯に放電することで、電力の需給バランスを保ち、クリーンエネルギーの普及を後押ししています。
4. 産業用・業務用分野
工場や倉庫で使用されるフォークリフト、建設現場の電動工具、ロボット、データセンターのバックアップ電源など、産業用・業務用の幅広い分野でリチウムイオン電池が活用されています。
高出力が必要な場面や、長時間の稼働が求められる環境でその真価を発揮します。
5. 医療分野
手術用機器、医療用ロボット、移動式医療機器など、医療現場でもリチウムイオン電池が利用されています。
高い信頼性と安定した電力供給が求められる医療機器において、リチウムイオン電池の特性は非常に重要です。
リチウムイオン電池は、世界中で技術開発が進められているため、今後さらに信頼性が高く、長寿命な電池へと進化する可能性があります。
私たちの生活や産業などさらに多くの場面で活用され、その重要性を増していくでしょう。
特に、政府が掲げる持続可能な社会の実現に向けた再生可能エネルギーの導入促進や、EVの普及においては、その役割がますます大きくなると考えられます。
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