太陽光発電は停電時に稼働できる!効率的な活用に大切なポイントも解説
最終更新日:2024.11.20 太陽光発電
日本は地震大国であり、台風やゲリラ雷雨などさまざまな災害リスクもあります。災害などで停電してしまった場合、避難所で避難生活もしくは自宅で在宅避難を選択する必要があります。在宅で避難生活を続ける場合は、情報収集や食事などのために電気も重要です。
太陽光発電は停電時に活用できるため、防災対策としても役に立ちます。
そこで今回は、太陽光発電を停電時に利用する方法や特徴、蓄電池の重要性について詳しくご紹介していきます。
防災対策として太陽光発電を検討している方や停電時に電気を使用するための方法を調べている方などは、参考にしてみてください。
目次
太陽光発電は停電時に稼働できる
冒頭でも触れたように太陽光発では、停電時でも稼働させることが可能です。しかし、どのような仕組みで稼働できるか、何Wまで使用できるか分からない部分も多いかと思います。
そこでまずは、停電時に太陽光発電を稼働させる方法と供給能力について確認していきます。
パワーコンディショナの機能によって停電時も運転可能
太陽光発電設備は、パワーコンディショナの機能によって停電時も稼働させられます。
パワーコンディショナは、太陽光パネルから発電された直流の電気を交流へ変換させて自宅や外部の送電設備へ流したり太陽光発電を制御したりといった役割を持っています。
さらに自立運転モードという機能が搭載されていて、停電時の稼働に大きくかかわります。パワーコンディショナの自立運転モードは、太陽光パネルから発電された電気でシステムを稼働させながら、自家消費も行える機能です。
通常、太陽光発電は、電力会社から送電された電気を用いながらシステムを維持しています。そのため、停電時には、システムを稼働させることができません。
自立運転モードへ切り替えると、停電時でも稼働および自家消費できるようになります。
自家消費可能な電力は100V・1,500W以内まで
住宅用太陽光発電を自立運転モードへ切り替えた場合は、100V・1,500W分の電力までカバーできます。
同時に使用可能な家電製品や電気機器は、いわゆる消費電力の少ない機器類です。たとえば、スマートフォンやパソコンの充電、テレビ、冷蔵庫、LED照明など設備は、同時に稼働させられます。
一方、消費電力400や800W以上の電気ヒーター、電気ポット、ドライヤーなどは、他の危機と同時に使用できません。また、1,500Wを超える機器、エコキュートやIHクッキングヒーターなどの200V対応機器も使用できない点に注意が必要です。
なお、消費電力の問題については、後半で紹介する蓄電池の併用で改善することが可能です。蓄電池の特徴についても確認してみてください。
停電時に太陽光発電を稼働させる方法
停電時の機能について確認したあとは、太陽光発電を自立運転モードへ切り替える方法や電気の取り出し方、復旧後の切り替え方法について把握していきましょう。
自立運転モードへ切り替える
停電した場合は、まず主電源と太陽光発電のブレーカーを切ります。電源OFF(電気が流れていない状態)ことを確認したら、パワーコンディショナの自立運転モードへ切り替えるという流れです。
自立運転モードへの切り替え操作は、一般的にパワーコンディショナのスイッチを押すことによって進められます。
ただし、これらの操作はメーカーによって異なる場合もあるため、施工業者へ確認しておくのが大切です。
非常用(自立運転用)コンセントから電気を取り出す
自立運転モードへ切り替わった場合は、太陽光パネルから発電された電気がパワーコンディショナを経由して非常用(自立運転用)のコンセントへ送電されます。
あとは、非常用のコンセントへ家電製品や電気機器のプラグを差し込むと、各種設備を稼働させたり充電したりすることが可能です。
また、太陽光発電の設置を行う際に照明設備などへ直接接続している時は、非常用コンセント以外へ給電できるようになっています。非常用コンセント以外の場所や機器へ電気を供給したい時は、設計段階で施工業者へ相談してみましょう。
停電から復旧した場合は連系運転へ戻す
停電から復旧した場合は、電力会社から送電されている電気を自宅へ引き込むために自立運転モードから連系モードへ戻す必要があります。
連系モードへ戻すには、非常用コンセントに接続した機器を取り外し、自立運転モードのスイッチを切ります。次に太陽光発電のブレーカーを入れたのち、主電源のブレーカーも入れると、通常通りに電気を使用できるようになります。
なお、操作方法はメーカーによって異なるため、太陽光発電の購入時や設置前後に販売店もしくは施工業者へ確認しておきましょう。
太陽光発電を停電時に効率よく活用するには蓄電池が重要
それでは、蓄電池との併用によって得られるメリットや注意点を紹介します。
夜間も電気を使用できるようになる
蓄電池を併用した場合は、夜間も電気を使用できるようになります。
太陽光発電単体では、発電できても電気を貯めたり任意の時間に放電したりできません。停電時は、防犯対策や食事、怪我防止という点でも照明設備が必要です。しかし、太陽光発電のみでは、夜間に照明やテレビなどを稼働させることができません。
そこで蓄電池を導入しておくと、日中に発電した電気を貯めておき、夜間に照明や電気ポット、冷蔵庫などを使用することが可能です。
出力を引き上げることが可能
停電時に出力を引き上げることができるのが、蓄電池の強みです。
太陽光発電と蓄電池を連携させた場合、蓄電池の出力が優先されます。たとえば、自立運転出力3kVAの蓄電池を設置した場合は、停電時に消費電力最大3,000Wまでカバーできるようになります。
代表的な蓄電システムといえば「ニチコン」の蓄電池です。ニチコンの蓄電システムは、停電時でも太陽光発電のパワーコンディショナを連系モードのまま使用でき、3,000Wの出力を維持することが可能です。
より多くの家電製品を同時に使用したい時は、蓄電池の設置が必要不可欠です。
200V対応機器へ給電可能な蓄電池も多い
蓄電池の中には、200V機器に対応している蓄電池も販売されています。
エコキュートやIHクッキングヒーター、200V対応の空調設備を導入しているご家庭の場合は、特にメリットの多い機能です。たとえば、ニチコンの蓄電システムは、「単機能蓄電システムESS―U4X1」は、200V機器に対応しています。(単機能:蓄電池と太陽光発電のパワーコンディショナが別々に設置されている)
エコでんちでは、100種類以上もの蓄電池からお客様のご要望や太陽光発電の設備状況などに合わせて、最適な蓄電システムをご提案いたします。停電時にも役立つ蓄電池をお探しの方は、ぜひ1度お問い合わせください。
全負荷(全量負荷)と特定負荷で給電範囲が異なる
蓄電池を選ぶ時は、全負荷と特定負荷の違いを把握しておくのが大切です。
全負荷型とは、家中の全ての部屋や照明設備などへ電気を供給できる蓄電池のことです。
一方、特定負荷型は指定の部屋やコンセント、照明設備へ電気を供給可能な蓄電池で、設置前に電気を使用できる場所や設備を施工業者へ伝えておく必要があります。
家中の照明や各コンセントから電気を使用したい時は、蓄電容量の大きな全負荷型を比較検討するのがおすすめです。
一方、停電時にリビングやキッチンなど特定の部屋でのみ電気を使用して避難生活を続ける予定の時は、特定負荷型でも十分な性能といえます。
エコでんちは、「うちエコ診断士」と「うちエコ相談員」の資格を取得した専門アドバイザーが、全負荷型や特定負荷型、蓄電容量など、さまざまな点からお客様のライフスタイルに合った蓄電池を選定・ご提案いたします。まずは、お気軽にご相談ください。
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停電時に在宅避難する時は太陽光発電と蓄電池がおすすめ!
停電時に電気を使用したい時は、太陽光発電がおすすめです。また、蓄電池を併用した場合は、200V対応機器や消費電力の大きい電子レンジ、冷蔵庫などを稼働させることが可能です。さらに日中に発電した電気を蓄電池へ貯めて、夜間に使用できるようになります。
停電時の在宅避難について考えている方や防災対策としても太陽光発電を検討している方は、今回の記事を参考に太陽光発電だけでなく蓄電池を検討してみてはいかがでしょうか?
エコでんちでは、各種メーカー施工IDを所有している施工店のみと提携し、一般施工基準より厳しい基準を設けた上で、蓄電池や太陽光発電の設置工事を行っています。
さらに環境省認定の公的資格「うちエコ診断士」と「うちエコ相談員」の資格を取得した専門アドバイザーが、100種類以上もの蓄電池からお客様のライフスタイルや設置済みの太陽光発電に合った蓄電池を選定・ご提案いたします。また、ご家庭の省エネ対策、光熱費削減のアドバイスサービスも提供しております。
どの太陽光発電や蓄電池を選べばいいか分からない方は、是非エコでんちへ1度お問い合わせください。
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