【2024年】四国電力の値上げ状況を解説!電気料金削減方法についても
最終更新日:2024.01.17 新着情報
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燃料費高騰の影響を受けて四国電力では、2023年より電気料金の値上げやサービス内容の一部改訂などを予定しています。
そのため、四国電力を利用している方にとっては、今後の電気料金プランや値上げに関して注目しているかと思います。
しかし、日々の仕事や家事などで電気料金に関する詳細な内容については、確認の難しいところです。
そこで今回は、四国電力の値上げ状況や政府の補助金制度、電気料金の削減方法についてわかりやすく紹介します。
四国電力を利用していて今後の値上げ幅が気になる方や四国電力への切り替えを検討している方などは、参考にしてみてください。
目次
四国電力では電気料金の値上げを発表
まずは、四国電力から発表された電気料金の値上げに関する情報をわかりやすく紹介していきます。
2023年4月より規制料金の値上げ
2022年11月28日、四国電力では、経済産業大臣へ向けて規制料金の値上げ申請を行いました。
また、値上げ申請は認められたので、2023年4月1日より対象のプランで値上げされます。
規制料金は、2016年4月1日に始まった電力自由化以前から提供されている電気料金プランを指しています。
サービス内容の変更や電気料金の値上げを行うには、経済産業大臣からの認可を受けなければ実行できません。
そのため、四国電力は、規制料金の値上げ申請を行っています。
以下に四国電力の規制料金プランを紹介します。
・従量電灯A
・従量電灯B
・低圧電力
・定額電灯
・公衆街路灯A
・公衆街路灯B
・公衆街路灯C
・臨時電灯A
・臨時電灯B
・臨時電灯C
・臨時電力
・農事用電力
・脱穀調整用電力
上記のうち一般家庭向けの電気料金プランは、従量電灯Aというプランです。
一方、従量電灯Bは、6kVA(60A)以上の電力を使用するご家庭や商店、事業所向けに作られたプランです。
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従量電灯制の値上げ幅
以下に従量電灯AとBの値上げ幅を紹介します。
【従量電灯A】
従量電灯A |
値上げ前 |
値上げ後 |
最低料金:最初の11kWhまで |
439.40 円/kWh |
532.68 円/kWh 93.28円 |
電力量料金:11kWhを超えて120kWhまでの部分 |
22.92 円/kWh |
31.40 円/kWh 8.48円 |
電力量料金:120kWhを超えて300kWhまでの部分 |
29.54 円/kWh |
38.02 円/kWh 8.48円 |
電力量料金:300kWhを超える部分 |
33.05 円/kWh |
41.53 円/kWh 8.48円 |
従量電灯Aは、最低料金を含めて全体的に値上げされる予定です。
電力量料金の値上げ幅は、1~3段階で共通の内容となっています。
【従量電灯B】
従量電灯B |
値上げ前 |
値上げ後 |
基本料金:契約容量1kVAにつき |
374.00 円 |
374.00 円 |
電力量料金: 120kWhまでの部分 |
19.52 円/kWh |
28.00 円/kWh 8.48円 |
電力量料金:120kWhを超えて300kWhまでの部分 |
25.05 円/kWh |
33.53 円/kWh 8.48円 |
電力量料金:300kWhを超える部分 |
27.97 円/kWh |
36.45 円/kWh 8.48円 |
従量電灯Bの基本料金は、2023年4月1日以降も変更されません。
ただし、電力量料金については、1~3段階全てにおいて値上がりします。値上げ幅は従量電灯Aと共通なので、わかりやすい変更点といえます。
自由料金プランは燃料費調整額の上限撤廃
四国電力では、自由料金プランの燃料費調整額に定められている上限の撤廃を発表しました。
実施時期は2022年11月と2023年5月の2回で、対象プランについても明記されています。
2022年11月に上限撤廃されたプ自由料金ランは以下の通りです。
・でんかeプラン
・でんかeマンションプラン
・時間帯別eプラン
・ホリデーeプラン
・季節別時間帯別電灯
・時間帯別電灯
・ピークシフト型時間帯別電灯
・スマートeプラン、タイプL、タイプH、タイプL、タイプH+
・深夜電力A
・深夜電力B
・第2深夜電力
以下に2022年5月1日に上限撤廃される自由料金プランも紹介します。
・おトクeプラン
・スマイルAPプラン
・でんか引渡しプラン
・ビジネススタンダードプラン
・低圧スタンダードプラン
燃料費調整額は電気料金に含まれている項目の1つで、基準燃料価格より高い平均燃料価格なら電気料金に上乗せ、低ければ電気料金から差し引かれる仕組みです。
これまで自由料金プランの燃料費調整額は、値上がり額に関して上限が定められていました。
そのため、燃料費高騰の続く2022年は、四国電力で負担増加分をカバーしている状況でした。
しかし、燃料費高騰が止まらず四国電力の収支にも影響をおよぼしため、燃料費調整額の上限は撤廃されます。
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四国電力の電気料金値上げでいくら影響を受ける?
四国電力の電気料金値上げによる影響は、契約中のプランや毎月の消費電力量によって変わります。
そこで世帯ごとの電力使用量から負担増加分を紹介します。
|
従量電灯A、Bの負担増加分 |
1人暮らし:185kWh |
1ヶ月あたり1,568.8円 |
2人暮らし:320kWh |
1ヶ月あたり2,713.6円 |
3人暮らし:370kWh |
1ヶ月あたり3,137.6円 |
4人暮らし:400kWh |
1ヶ月あたり3,392円 |
※再エネ賦課金や燃料費調整額、基本料金の負担を除く計算
従量電灯を含む2023年1月の燃料費調整額は、1kWhあたり2.55円です。
なお、2022年11月に燃料費調整額が上限撤廃された自由料金プランは、1kWhあたり11.6円で、上限ありの電気料金プランより9.05円も高い状況となっています。
1ヶ月あたり300kWhの消費電力量なら、燃料費調整額の上限ありと比較して2,715円も負担の大きい内容です。
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政府の補助金制度で電気料金の負担を抑えられる
政府では、規制料金の大幅な値上げに伴う国民生活の負担増加を少しでも抑えるため、電力会社向けの補助金制度「電気・ガス価格激変緩和対策事業」を実施しています。
ここからは、政府の補助金制度についてわかりやすく紹介していきます。
低圧電力契約は1kWhあたり3.5円~7円の補助金
従量電灯制などの低圧電力契約には、1kWhあたり3.5円~7円の補助金が交付されます。
(低圧電力契約:一般家庭向けの電気料金プラン)
実施期間は2023年2月~10月で、該当期間の電気料金に補助金が交付される仕組みです。
また、申請手続きなどは不要なので、四国電力に契約している方は自動的に補助金を受けられます。
2023年2月~9月分の電気料金については、消費電力量1kWhにつき7円の補助金を受けられます。
1ヶ月あたり300kWhの消費電力量なら、2,100円もの費用を削減できるということです。
また、2023年10月分の電気料金に対しては、1kWhにつき3.5円もの補助金が交付されます。
なお、2023年2月時点では、11月以降の補助金について発表されていません。
そのため、11月以降の電気料金負担に備えて、今から準備を進めておく必要があります。
高圧電力契約は1kWhあたり1.8円~3.5円の補助金
国の補助金制度は、高圧電力契約も対象です。
高圧電力契約とは、50kW~2,000kWまでの契約電力を交わす場合に用いられるプランのことです。
高圧電力契約の補助金は、低圧電力契約と同じく2023年2月~10月分の電気料金に適用されます。
また、2023年2月分~9月分の電気料金に対しては、1kWhにつき3.5円の補助金が交付されます。
2023年10月分の電気料金については、1kWhにつき1.8円の補助を受けられる流れです。
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電気料金の負担を軽減するには?
国の補助金制度によって電気料金負担は、一時的に軽減できます。
しかし、2023年11月に補助金制度は終了しますし、自由料金プランでは燃料費調整額の上限が既に撤廃され始めています。
そこで最後は、電気料金の負担を軽減するために大切なポイントを紹介していきます。
家電製品の使い方を見直す
今日から取り組める方法は、家電製品の使い方に関する見直しと節電活動です。
以下に主な家電製品の見直し方法と、従量電灯Aを契約している場合に見込める年間の電気料金削減額について紹介します。
従量電灯Aを契約している場合に見込める年間の電気料金削減額
|
|
エアコン |
冷房や暖房機能の利用時間を1日あたり1時間程度短縮するよう心がける エアコンフィルターの清掃を毎月2回程度実施する 暖房の温度設定を28℃、冷房の温度設定を20℃ ・年間で約4,000円の電気料金削減効果を見込める |
照明 |
白熱電球や蛍光ランプの使用時間を1日あたり1時間程度短くするよう心がける ・年間約650円の電気料金削減効果を見込める |
冷蔵庫 |
扉の開閉時間を短縮し、回数も抑える 設定温度を中にしておく 食品や飲料水などを詰め込まないよう気を付ける ・年間約3,300円の電気料金削減効果を見込める |
洗濯機 |
衣類を洗う時は、まとめて洗濯機へ入れる 年間約150円の電気料金削減効果を見込める |
掃除機 |
掃除機に溜まったごみを定期的に捨てる(紙パック式なら早めに取り換える) 掃除機の利用時間を1分程度短くする ・年間約190円の電気料金削減効果を見込める |
特に電気料金削減効果の大きい家電製品は、冷蔵庫とエアコンです。
熱を利用する製品の消費電力が高いため、ちょっとした工夫で1ヶ月当たりの電気料金を数100円以上削減できます。
太陽光発電と蓄電池の併用
より効率よく電気料金を削減したい場合は、太陽光発電と蓄電池の併用を検討してみることをおすすめします。
住宅用太陽光発電と家庭用蓄電池があれば、1ヶ月の電気料金を数1,000円単位で削減できます。
また、前段で紹介した家電製品の使い方を見直しながら太陽光発電と蓄電池を活用すれば、電気料金の50%以上を削減できる可能性があります。
他にも太陽光発電で発電した電気を蓄電池へ貯めておけば、発電できない夜間や早朝、消費電力量の多い時間帯に自家消費することが可能です。
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四国電力の電気料金値上げは2023年4月から始まる!
四国電力では、2023年4月1日に規制料金の値上げを予定しています。
また、自由料金プランに定められている燃料費調整額の上限は、2022年11月と2023年5月に撤廃されます。
四国電力の電気料金値上げに備えたい方や自由料金プランの燃料費調整額に関する負担が不安な方は、今回の記事を参考にしながら太陽光発電と蓄電池を検討してみてはいかがでしょうか?
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