太陽光発電投資とは?始め方や特徴、注意点について解説!
最終更新日:2024.04.26太陽光発電
2012年にFIT制度が設立されたことで、個人や法人も再生可能エネルギーを導入しやすい環境へ変わりました。特に太陽光発電投資は、副収入を得たい個人にも検討しやすい運用方法の1つです。
しかし、太陽光発電投資を2023年から始めてもメリットがあるのか、わからない方も多いかと思います。また、太陽光発電投資は危険なのでは?と何となく不安を覚える方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、太陽光発電投資は危険なのか、特徴や注意点、始め方について詳しくご紹介します。物価高で家計負担の増加に悩んでいる方、2023年6月の電気料金値上げなどによる負担を抑えたい方などは、参考にしてみてください。
目次
太陽光発電投資とは?
一般的に太陽光発電投資は、出力10kW以上の野立て太陽光発電(地上設置型)や屋根設置型、ソーラーカーポートなどで売電収入を得ることを目的とした運用方法を指しています。
太陽光発電における売電収入とは、系統連系済みの太陽光発電から発電された電気を電力会社へ売ることで得られる収益のことです。(系統連系:送配電設備と接続。売電を行うために必要。)
売電収入は、出力によって変わるものの年間数10万円、数100万円単位で得られます。
また、FIT制度の認定を受ければ、固定買取価格で一定期間売電を継続できるのが特徴です。出力10kW以上の太陽光発電は、20年間FIT制度を適用してもらえます。そのため、太陽光発電投資は、長期間売電収入を得やすい設備と言えます。
住宅用太陽光発電との違い
住宅用太陽光発電との大きな違いは、設置場所とFIT制度の内容、目的です。
住宅用太陽光発電は、住宅の屋根に取り付けられた太陽光発電設備および出力10kW未満の設備を指しています。
一方、投資向けの太陽光発電所は、山間部や遊休地などといった広い式面積を持つ場所に設置されています。土地の選定と取得が必要な点は、太陽光発電投資の特徴です。
住宅用太陽光発電を設置する方の多くは、電気料金の削減を目的としています。太陽光発電投資の主な目的は収益を得ることなので、目的という点でも違いがあります。
また、FIT制度の固定買取価格と買取期間は、出力に応じて変わります。
|
住宅用太陽光発電 |
太陽光発電投資 |
固定買取期間 |
10年間 |
20年間 |
固定買取価格(2023年度) |
1kWhにつき16円 |
1kWhにつき10円(出力10kW以上50kW未満) 1kWhにつき9.5円(出力50kW以上250kW未満) |
出典:資源エネルギー庁ウェブサイト(買取価格・期間等|FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー (meti.go.jp))
住宅用太陽光発電の方が、1kWhあたりの単価は高い傾向です。ただし、固定買取期間の長い太陽光発電は、出力10kW以上のタイプとなっています。
太陽光発電投資のメリット
続いては、太陽光発電投資の主なメリットについてわかりやすく紹介していきます。
出力50kW以上なら全量買取方式で売電できる
出力50kW以上の太陽光発電でFIT認定を受ける場合は、全量買取方式を選択できます。
FIT制度では、売電方法に関してルールが定められています。出力10kW未満の住宅用太陽光発電は、自家消費後に余った電気のみ売電可能な余剰買取方式のみ適用されます。
また、2020年度に定められた地域活用要件によって出力10kW以上50kW未満の産業用太陽光発電は、自家消費率30%以上維持しなければいけません。つまり、発電した電気を全て売電できないルールです。
太陽光発電投資なら出力50kW以上の設備を設置することが可能なので、売電に集中できます。
自家消費より売電収入重視という方にとっては、メリットの多い運用方法です。
利回りは10%前後と不動産投資より高い場合も
太陽光発電投資の表面利回りは10%前後の傾向で、不動産投資より高い場合もあります。
利回りは、高ければ高いほど収益率の高い状況と言えます。たとえば、初期費用1,000万円で年間100万円の収入なら、利回り10%です。また、初期費用1,000万円で年間50万円の収入なら利回り5%で、前者の方が高い収益を見込めます。
不動産投資の利回りは、一般的に3~5%程度です。また、10%前後の場合もありますが、高利回りだからといってリターンの多い物件ではありません。不動産物件において高すぎる利回りは、空室リスクといったリスクの高い可能性もあります。
太陽光発電投資の場合は、10%の利回りで推移しているケースが多く、10年~15年程度で初期費用を回収可能な収支バランスです。そのため、利回りという点では、不動産投資より強みのある内容と言えます。
太陽は消えないので売電収入を継続的に得られる
太陽光発電に必要な太陽は永久的に存在しているので、長期的に発電を続けられます。
株式投資は、発行元の企業が倒産もしくは上場廃止した際に株式の価値がなくなってしまいます。不動産投資には空室リスクがあるので、入居者の減少に伴う収益低下に注意も必要です。
一方、太陽光発電は、太陽光パネルで日光を吸収できるかぎり発電を継続できます。また、太陽自体は半永久的に消えないものですし、過去のデータから1ヶ月や年間の日照時間・日射量を予測できます。そのため、太陽光発電投資は収支を予測しやすく、なおかつ長期的に買電収入を得られる環境です。
太陽光発電投資は危険?注意すべき点
「太陽光発電投資は危険なのではないか?」と漠然とした不安を覚えている方も多いのではないでしょうか。太陽光発電投資にはメリットがあるものの、注意すべき点もあります。
ここからは、太陽光発電投資で注意すべきポイントを1つずつ確認していきましょう。
初期費用が住宅用太陽光発電より高い
出力10kW以上の太陽光発電は、住宅用太陽光発電より初期費用の高い設備です。
太陽光発電の初期費用は、設備規模によって変わります。出力が上がれば上がるほど、太陽光パネルの設置枚数や周辺機器も増えます。
出力5kW程度の住宅用太陽光発電は、初期費用130万円前後で推移しています。一方、産業用太陽光発電の初期費用は、出力100kWで2,000万円前後です。また、出力50kW程度でも初期費用1,000万円前後なので、融資の金額は大きくなります。
初期費用負担を抑えたい方は、住宅用太陽光発電を検討した方がいい場合もあります。
災害発生時に故障したり二次被害につながったりする可能性
太陽光発電投資の場合は、災害などによる故障や事故に注意が必要です。
前半でも紹介したように太陽光発電投資は、山間部や遊休地などに設備を設置および運用していきます。台風や地震による影響を受けやすく、なおかつ土砂災害や地割れなどで故障してしまう可能性があります。さらに風災で太陽光パネルが吹き飛び、第三者へ被害を与えてしまうと損害賠償の責任も発生します。
そのため、太陽光発電投資を行う際は、土地選定の段階で災害ハザードマップなどから災害リスクも確認することが大切です。また、万が一の被害に備えられるよう、保険への加入も重要です。
なお、住宅用太陽光発電も災害発生時に故障してしまう可能性はあるため、太陽光発電の修理交換や点検実績も豊富な施工販売業者へ相談するのが大切です。
出力抑制の影響を受ける場合がある
太陽光発電投資の場合は、出力抑制を受ける可能性があります。
出力抑制は電力会社から要請されるもので、発電を一定期間ストップしなければいけません。
電力は、需要と供給量が一致しなければ安定しません。電力供給量の多すぎる場合は、一時的に各発電所の発電量を抑える必要があります。
そのため、電力会社は安定した電力供給を維持するために、発電事業者へ出力抑制を要請します。
出力抑制は売電収入の減少につながり、発電事業者にとってデメリットの多い内容です。そこで出力抑制に関する保険へ加入すれば、発電量減少による損失を補償してもらえます。
太陽光発電投資を始める際は、太陽光発電関連の保険についても調べておくのが大切です。
太陽光発電投資と住宅用太陽光発電のどっちを選べばいい?
年間数10万円以上の売電収入を得たい方は、太陽光発電投資の方がおすすめです。
一方、電気料金の削減を重視している方や自宅用に非常用電源を導入したい方、初期費用負担を100万円台で抑えたい方などは、住宅用太陽光発電の方がおすすめです。
住宅用太陽光発電は、自宅の屋根やカーポートに設置可能なタイプですし、発電した電気を買い取ってもらうだけでなく自宅で消費できます。
太陽光発電にはさまざまな運用方法があるので、ライフスタイルや予算、目的に合わせて検討しましょう。
住宅用太陽光発電の強み!
太陽光発電投資と住宅用太陽光発電の違いを確認した方の中には、後者を検討し始めた方も多いかと思います。
続いては、住宅用太陽光発電の強みについてわかりやすく解説していきます。
土地を別途取得せずに始められる
住宅用太陽光発電の場合は、太陽光発電投資と異なり土地を別途購入せずに始められます。
太陽光発電投資で売電収入を伸ばすには、日照時間の長い・影の少ない・地盤の強い土地を探す必要があります。また、土地の取得費用や造成工事の費用などもかかります。
一方、住宅用太陽光発電なら自宅の屋根やカーポートに太陽光パネルを設置できますし、土地の取得も不要です。
土地の選定や維持管理、費用という点で負担の少ない方法が、住宅用太陽光発電です。
自家消費によって電気料金を削減できる
自宅の電気を太陽光発電で一部もしくは全てカバーできるのは、住宅用太陽光発電ならではの特長です。
電気料金負担に悩んでいる方は、特にメリットといえるポイントです。
太陽光発電投資の場合は、基本的に発電した電気を電力会社へ売電します。産業用太陽光発電でも自家消費は可能ですが、自己託送(送配電網を活用して指定の場所へ送電)に関する費用負担や手間もかかります。また、自家消費型太陽光発電の設計・施工サービスは、一般的に企業向けとなっています。
一方、住宅用太陽光発電は自宅の敷地内に設置可能なので、自己託送に関する手続きや費用が不要です。
非常用電源としても役立つ
災害などで停電した場合、住宅用太陽光発電を非常用電源として活用できます。
野立て太陽光発電などをはじめとした太陽光発電投資用の設備は、自宅から離れた山間部や遊休地などに設置されます。そのため、停電時に非常用電源として活用できません。
一方、住宅用太陽光発電は自宅の各配線と接続されているので、停電時に住宅設備やコンセントへ電気を供給し続けられます。
なお、停電時の出力は1,500Wが上限なので、消費電力の高い機器を同時に使用しないよう注意するのも大切です。
停電時の出力を上げたい時は、ハイブリッド型家庭用蓄電池の併用をおすすめします。ハイブリッド型家庭用蓄電池は、1台のパワーコンディショナで太陽光発電と蓄電池を制御できます。また、停電時の出力が最大3,000Wと、太陽光発電単体より上限を引き上げられます。
まとめ
太陽光発電投資は、一般的に売電収入を目的とした運用方法を指しています。山間部や遊休地をはじめとした広い土地に出力10kW以上の太陽光発電を設置し、FIT制度を活用しながら売電を行う仕組みです。
主に事業として太陽光発電を検討している方や年間数10万円以上の副収入を求めている方には、メリットのある運用方法と言えます。
ただし、初期費用や土地の購入費用および維持管理、リスク対策といったさまざまな点で注意すべき点もあります。
電気料金の削減を目的としている方や非常用電源を探している方は、今回の記事を参考にしながら住宅用太陽光発電と家庭用蓄電池を比較検討してみてはいかがでしょうか。
エコでんちでは、住宅用太陽光発電と家庭用蓄電池、V2Hの施工販売・アフターフォローサービスを提供しています。無料見積もりフォームの他、公式LINEからも見積もり内容をご確認いただけます。お電話からも受け付けているので、ぜひお気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちらから
ご相談したい内容を
下記よりお選びください
(複数選択可)
残念ながら安さを売りにするあまり
工事品質・サポート・保証を削って
安くしている販売店が一括見積サイトや
激安店には多くみられます。
エコでんちなら、安心と品質を
最優先にした設置とサポートで、
お客様の期待を超えるサービスを
最安値クラスでご提供します。
-
業界最大級の実績!
月間12万人がサイト利用グループ会社で多数の工事実績とメーカーとの
研修で知識も経験も豊富。 -
信頼の施工体制で
安全と品質を約束各種メーカーの施工ID保有の部材に
こだわった実績のある施工店のみと提携。 -
安心の全国対応!
コールセンター完備で
充実サポートメーカーがお休みの
土日祝日も営業。
導入後のサポート体制も万全。