【2025年最新】太陽光発電の設置費用!相場と補助金の内訳を徹底解説
最終更新日:2025.05.23 太陽光発電

太陽光発電システムの設置費用は容量や設置方法などで大きく変動します。また、太陽光パネルの価格はパネルメーカーや種類によっても異なるため、発電効率や費用対効果とのバランスを考慮しながら比較検討するのが大切です。今回は太陽光発電の設置費用相場や費用の内訳、設置後にかかるランニングコストから補助金制度まで詳しく紹介します。
基礎知識については下記コラムをご覧ください。
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目次
太陽光発電の設置費用相場【2025年最新】
太陽光発電システムの設置費用の相場は29.5万円/kWです。

設置費用は2022年までは下落傾向でしたが、2023年以降は上昇しています。昨今の物価高やエネルギー価格の高騰など様々な要素が影響していますが、今後も価格は微増していくことが予想されます。
また、新築に比べ既築への設置費用が4万円/kWほど高くなっています。
これは太陽光発電を設置する際に必要となる足場仮設工事が影響していると思われます。新築であれば足場を流用することができるため足場代が浮く、という事です。
ただし、太陽光発電システムは販売店によって大きく価格が異なるため、新築時に設置することが一概にお得とはいえないのが実情です。
以下に、太陽光発電システムの出力(kW)ごとの設置費用相場や発電量などを紹介します。
出力 | 設置費用 | 年間発電量 |
3kW | 88.5万円 | 3,300kWh |
4kW | 118万円 | 4,400kWh |
5kW | 147.5万円 | 5,500kWh |
6kW | 177万円 | 6,600kWh |
7kW | 206.5万円 | 7,700kWh |
8kW | 236万円 | 8,800kWh |
9kW | 265.5万円 | 9,900kWh |
出典:「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」(経済産業省)(20250203_1.pdf)
太陽光パネルやパワーコンディショナなどの性能や機能はメーカーや型番によって大きく異なります。出力や価格のみで決めず、施工販売店などに使い方や機能などの説明を受けたうえで自分に合った製品を検討するのが重要です。
太陽光発電システム設置費用の内訳
太陽光発電システムを設置する場合、パネル以外にも様々な機器の取付や電気工事、各種申請などの費用も必要となります。
項目 | 4kWシステム | 6kWシステム | 8kWシステム |
ソーラーパネル(PV) | 48万円 | 72万円 | 96万円 |
パワーコンディショナ | 25~45万円 | 25~45万円 | 50~70万円 |
モニター | 7万円 | 7万円 | 7万円 |
架台 | 12~24万円 | 18~36万円 | 24~48万円 |
ケーブル類 | 3万円 | 4万円 | 6万円 |
設置工事(足場除く) | 25万円 | 29万円 | 35万円 |
各種申請など | 5万円 | 5万円 | 5万円 |
ソーラーパネル(PV)

ソーラーパネル、太陽電池モジュール、PVなど様々な呼び方があります。
寄棟屋根への設置に適したハーフモジュールや台形モジュール、反射光などを減らす加工がされた防眩モジュールなど様々なタイプのパネルが販売されています。
従来に比べパネルが大型化したことで量産体制が効率化され、パネル自体の相場価格は底値と言われるまで安くなっているのが現状です。
ただし、製造元の工場を稼働させるための電気代が高騰している影響などもあり、今後さらに安くなるかどうかは分かりません。
パワーコンディショナ

通称パワコンと呼ばれる機器です。
太陽電池モジュールで作られたDC(直流)電力を、普段の生活で使用しているAC(交流)に変換してくれるのが主な機構です。
太陽光発電システム専用のパワコンや、蓄電池と連携することができるハイブリッドパワーコンディショナ、後から蓄電池と接続することができるレディ型(Ready)、V2H機器と連動するトライブリッド型など様々な種類のパワコンがあります。
3kW・4kW・5.5kWなどパワコンの出力も様々ですが、設置する太陽光パネルの容量に近しい出力の製品を選ぶのが基本です。そのため、パネルを8kW前後設置する場合はパワコンが2台必要になることがあります。
モニター

太陽光発電システムの設定や発電売電状況を見たり、エラーなどを確認したりするために使用します。壁に設置するタイプやタブレット型のモニターなどがありますが、最近ではモニターはオプション扱いが多くなり、モニターレスでアプリや専用サイトで確認する方法が増えてきています。
上記の画像は太陽光・自宅・蓄電池の3つの状況が確認できますが、製品によっては自宅と太陽光発電のみや、EVとの接続状況も確認できる製品もあります。
架台

太陽光パネルを屋根や地上に固定するため設置する土台の総称です。設置するパネルの枚数や、設置する屋根面の数などによって架台の構成も変わってきます。
また、屋根の形状や勾配、垂木、野地板などの情報をもとに適切な架台を選定する必要があります。架台の種類によっても費用が大きく変わるため、どれが自宅に合っているのか施工販売会社に確認することをおすすめします。
下記は主な架台の一例です。
・掴み金具…金属縦葺や横葺の屋根などの出っ張りを掴む金具を設置し、そこにパネルを固定します。
キャッチ工法などと呼ばれることもあり、屋根に穴を空けない工法の一つです。
・支持瓦…屋根の瓦と同じ形状の金属瓦に固定用の架台を取付けてパネルを設置します。
屋根瓦よりも軽く強度も優れていて仕上がりも美しいですが、若干費用が高いです。
ケーブル類

太陽光発電システム内でパネル同士を接続する際に使用されるケーブルです。
パネルの設置容量が増えることで配線系統が増えるとその分費用がかかります。
少ないケーブルで施工することで費用を安くすることも出来ますが、パネルの出力を十分に生かせないなどのリスクがあるため意外と重要な部材の一つです。
設置工事(足場除く)

太陽光発電システムの設置には工事が必要です。
パネルの設置、ブレーカー増設、非常時用コンセントの設置、その他通信機器やモニター類などの設置なども基本的な工事に含まれます。パネルを設置する屋根面が多かったり、配線の取り回しが長かったり、埋設工事が必要だったりすると工事費用は高くなります。
基本的にパネルの設置容量が増えることに比例して工事費は高くなりますが、パネルの容量が7kW以上になったりするとパワコンが2台必要となり工事費はさらに高くなります。
各種申請など

太陽光発電システムを設置するためには電力会社への申請が必要です。
発電設備を設置して電線と接続することで送電線網へどのような影響があるかなどを電力会社が把握し、安全に運用するために必要となる申請業務です。
基本的に発電事業者(お客様)に代わって販売施工会社が申請を代行します。
売電の申請なども含めると、機器の購入/設置から売電開始まで約半年ほどかかることもあります。
電力会社への申請には、契約済みの電力会社の情報(電力会社名・プラン名・契約容量・お客様番号など)が必要です。売電の申請には売電料金振込先の口座情報や委任状・印鑑証明書などが必要です。
蓄電池やV2Hを同時に設置する場合の費用

太陽光発電で作った電気を蓄電池に貯め、好きな時間に使用することで電気代を削減したり、停電時も普段通りに電気が使えるようにしてくれるのが蓄電池です。V2Hは電気自動車に貯めている電気を家で使えるようにしたり、急速充電に利用できる設備です。
どちらも太陽光発電と相性が良いためパネル設置と一緒に設置する方が多いですが、小型と言われる5kWhほどの蓄電池でも100万円以上はかかります。価格相場や選びかた、V2Hについての詳細は下記コラムを参考にしてください。
機能や種類も非常に多いため、必ず専門家の話を聞いてから設置するようにしましょう。
エコでんち コラム:家庭用蓄電池・太陽光発電の価格相場を徹底解説!
エコでんち コラム:家庭用蓄電池の容量と選び方を徹底解説
エコでんち コラム:V2Hとは?便利・お得になる仕組みやメリット、注意点、選び方などを徹底解説!
太陽光発電の設置後にかかる費用と対策

太陽光発電システムは定期的にメンテナンスを行うことが推奨されています。
パネルのひび割れやパワコンの動作確認、各機器の電圧異常がないか、絶縁抵抗値の計測、エラーが出ていないかなど、様々な点を定期的にに確認することで長く安全に設備を使い続ける事ができます。
定期メンテナンスの他、保証期間が終了した後に必要となりうる費用や屋根修繕時にパネルを脱着したりなど様々です。決して安い金額ではないため、どんなことが必要か、どれくらいの費用がかかるか把握しておきましょう。
項目 | 参考頻度 | 費用 |
定期メンテナンス | 4年に1回 | 2~3万円 |
パワーコンディショナの交換 | 10~20年に1回 | 25~45万円 |
屋根塗装によるパネルの脱着(足場費用除く) | 10~20年に1回 | 20~40万円 |
解体撤去費用(足場費用除く) | 30年~ | 15~20万円 |
太陽光発電の投資回収シミュレーション

太陽光発電を導入するにあたり費用対効果が気になる人は多いと思います。
太陽光発電システムを設置して何年で費用の回収ができるのか、損益分岐点を知っておくことはとても重要です。
エコでんちではパネル設置容量、パネルの劣化率、電気代上昇率、電気の使用状況、売電収入額など様々な要素を組み合わせた収支シミュレーションを行っています。シミュレーション資料を参照して、以下に太陽光発電の出力別投資回収期間を掲載します。
※下記はエコでんちでのご案内価格(初期費用)とは全く関係ありません
出力 | 費用対効果(消費税10%込み) |
4kW | 初期費用 :110万円 年間発電量 :4,400kWh 年間売電収入 :48,060円 (FIT価格) 電気料金削減額:34,200円 回収期間 :約13年 |
6kW | 初期費用 :165万円 年間発電量 :6,600kWh 年間売電収入 :81,000円 (FIT価格) 電気料金削減額:34,200円 回収期間 :約15年 |
8kW | 初期費用 :220万円 年間発電量 :8,800kWh 売電収入 :113,940円 (FIT価格) 電気料金削減額:34,200円 回収期間 :約16.5年 |
条件:電力料金30円/kWh・電気使用量400kWh(朝晩200kWh/昼100kWh/夜間100kWh)固定買取価格15円→固定買取期間終了後8円・パネル劣化率0.55%/年・電気代上昇率3%/年・パネル設置価格kW単価25万円設定etc
初期費用の回収期間を短くするために以下のようなポイントに注目しましょう。
- 売電するよりも自家消費がお得
- 補助金を活用する
初期費用の回収期間を短くするポイント
- 売電するよりも自家消費をする
- 補助金を活用して初期費用を抑える
- 初期費用の安い(高くない)施工販売店を選ぶ
売電するよりも自家消費をする

かつては太陽光発電で作った電気を売る「売電」の固定買取単価が48円/kWh(2009年)という時期がありましたが、そこから徐々に下がっていき現在は15円/kWhです。それに対して、電気代は30円前後かかるのが現在の電気代事情です。つまり売れば売るほど損をしてしまうということです。
そのため太陽光発電で作った電気はできるだけ使ってしまった方がお得です。例えば、100kWhの電気を使った場合と売った場合では、3,000円>15,00円と2倍の差となります。
オール電化の家庭はエコキュートを昼間に沸きあげることで夜間の消費電力を減らしたり、洗濯なども可能であれば昼間の太陽光発電で作った電気で済ませられると経済的です。
このように自家消費を促進させることで太陽光発電の投資回収の期間を短縮することができます。
補助金を活用して初期費用を抑える

太陽光発電システム設置に対する補助金をいくつか紹介していきます。
最近はパネルと蓄電池を同時に設置しないと補助金が出ない、FIT(売電の固定買取制度)を活用しない場合に限り補助金を支給、など、補助金の申請要件も複雑化しているため要注意です。
また、自治体によっては補助金があったりなかったりするため役所のホームページなどで確認してみましょう。
東京都 | 災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業 申請期限:令和6年度の申請は終了 申請方法:契約締結前に事前申込手続きを行い、事前申込受付通知を受け取ったあとに工事着手 工事完了後に交付申請兼実績報告を提出し、審査に通過できれば補助金が交付される 新築住宅への設置 出力3.6kW以下 12万円/kW(上限36万円) 出力3.6kWを超える 10万円/kW(出力50kW未満) 既存住宅への設置 出力3.75kW以下 15万円/kW(上限45万円) 出力3.75kWを超える 12万円/kW(出力50kW未満) |
東京都千代田区 | 令和6年度千代田区省エネルギー改修等助成制度 申請期限:令和6年度の申請は終了 申請方法:助成金交付申請書と必要書類を区に提出し、決定通知を受け取ったのちに工事着手 工事完了報告書と必要書類、助成金交付請求書を提出したのち、補助金が交付される 太陽光発電:補助率は対象経費の20%(上限125万円) |
東京都中央区 | 住宅・共同住宅用自然エネルギー・省エネルギー機器等導入費助成 申請期限:令和6年度の申請は終了 申請方法:工事の2週間前に申請を行い、交付決定通知を受け取る その後、工事へ着手し、完了報告書を提出する 助成金交付額確定通知を受け取り、助成金の請求を行うと、補助金が交付される 太陽光発電:1kWにつき10万円(上限35万円) ※エコアクトの取り組みを実施している場合:1kWにつき15万円(上限42万円) |
補助金制度の申請手順については、各補助金制度によって異なります。また、太陽光発電の施工後に申請手続きを行うケースと、施工前に申請手続きを行うケースがあります。そのため、必要書類の提出と施工のタイミングがいつなのか、各ステップを調べておくとよいでしょう。
初期費用の安い(高くない)施工販売店を選ぶ
太陽光発電システムは訪問販売による販売が主流です。
訪問販売という手法は人件費などの関係で特に高額で販売されやすいです。弊社へ問い合わせがあった例で金額が50~100万円高いという事も良くあります。その点、ネット販売ですと比較的安価で購入することができるケースが多いです。ただし施工品質やアフターサポート体制、提案のクオリティなど最終的には価格以外の要素も重要になってくるため必ず相見積をするようにしておきましょう。
また、上段の「太陽光発電の設置費用相場【2025年最新】」も参考にしてください。
まとめ
太陽光発電システムは時代の流れと共に安くなってきましたが、社会的な様々な影響を受けて若干値上がり傾向にあります。また、従来の売電をして費用を回収する手法から自家消費を促進させることが投資回収期間を短縮する方法へと変わってきています。
補助金を上手に活用したり、家電製品を工夫して使う事や定期的なメンテナンスを行う事の重要性、ランニングコストなどを考慮して自分に合った製品選びや施工をしてくれる優良販売店を見つけることが重要です。
迷ったときは、しっかりとしたシミュレーションとアフターサポート、お客様の要望に合った製品提案が得意なエコでんちへお気軽にお問い合わせください。
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