蓄電池

太陽光発電システムと蓄電池を同時に設置するメリット・デメリット

最終更新日:2022.07.05蓄電池

太陽光と蓄電池は必要性のイメージ

2021年より再度設置の需要が高まってきた太陽光発電システム。

家を建てる際に太陽光発電の設置を行う方や、後付けによる太陽光発電の運用を検討される方も再び増えてきております。

そこで弊社にも太陽光発電を設置される方から最近よく『蓄電池も同時に設置した方が良いの?』とのご質問をいただきました。太陽光発電単体でも売電収入を得られますし、自家消費型へ切り替えることも可能です。しかし、効率よく電気を活用していくためには、蓄電池の併用が欠かせません。

そこで今回の記事では、太陽光発電と蓄電池どちらも設置するメリットや同時設置ならではの強み、デメリットについて詳しくご紹介します。

蓄電池の強みや設置メリットについて確認したい方や分かりやすく蓄電池の併設メリットやデメリットを説明してほしいと考えている方は、参考にしてみてください。


太陽光発電と一緒に蓄電池を導入するメリット

太陽光発電と蓄電池の同時設置および蓄電池の併用は、電気代の負担を抑えたい方や非常時の電源確保などを考えている方にメリットの多い運用方法です。

それでは、太陽光発電と一緒に蓄電池を導入するメリットを1つずつ確認していきます。

停電時に多くの家電が使える・夜でも電気が使える

太陽光と蓄電池を同時に設置した場合、災害などによる停電時でも各部屋の設備やコンセントから電気を使用できるようになります。

太陽光発電単体で稼働させている場合は、基本的に一部のコンセントからのみ電気を取り出せる仕組みになっています。たとえば、リビングに太陽光発電用のコンセントを設置してもらうと、停電時にリビングのコンセント以外から電力を取り出すことができないのです。

これでは、冷蔵庫やテレビへの電力供給、ラジオやスマートフォンの充電など複数の機器を動かすことができません。

また、大型エアコンやIHクッキングヒーターなど“200V”電源で動く家電製品や電気機器は、停電時に太陽光単体で動かすことはできません。

一方、特定負荷型蓄電池を併用した場合は停電発生時に、あらかじめ蓄電池の配線と接続しておいたほとんどの部屋で電気を使用することができます。

家庭用蓄電池の機能 全負荷タイプとは?特定負荷タイプとは?

つまり、各部屋の照明やリビングの冷蔵庫、電気ポットなども動かせますし、あらかじめ接続したおいた部屋のコンセントから電気を取り出せます。

さらに全負荷型という蓄電池を設置した場合には、あらかじめ配線を接続しておいた部屋だけではなく、全ての部屋で電気を使用することが可能です。当然、IHやエコキュート、大型のエアコンといった200V電源の機器も利用できます。

蓄電池がある場合とない場合のイメージ

もし太陽光発電の設置目的として停電対策を重視しているのであれば、太陽光発電と蓄電池の同時設置および併用していくのが大切です。

大切な家族やペットも一緒に守るためには、蓄電池の設置でも検討してみてはいかがでしょうか。

電気代の削減効果を伸ばせる

太陽光発電と蓄電池を同時設置もしくは蓄電池の後付けによる併用では、電気代の削減効果を伸ばすことが可能です。

住宅用太陽光発電を自宅の屋根に設置した場合は、自宅で電気を使用した際に太陽光発電の電気を使用できます。近年在宅ワークが増えてきていて、電気代の削減を目的として太陽光発電を検討する方も多い状況です。

しかし、日の出前や夜間、雪の日など発電量0もしくは少ない時間帯では、太陽光発電の電気を使用できません。さらに全量自家消費型という売電を一切しないタイプへ切り替えた場合、電気を使用していない時間帯に発電した電気が損失してしまいます。損失した電気は、あとから取り出せません。

蓄電池の併用では、電気を使用していない時や発電量より消費量の方が少ない時に電気を貯めておけます。あとは、消費電力の多い時間帯に蓄電池を使用すれば、無駄なく太陽光発電の電気を活用することが可能です。

さらに電気料金プランによってはさらに電気代を削減することができるのはご存知でしょうか。

東京電力のスマートライフプランなど一部電気料金プランでは、時間帯によって電気料金が変わります。蓄電池を導入時は電気代の安い時間帯に充電し、高い時間帯に使用する電気に対して放電という設定を行うことで、電気料金負担を少しでも抑えることが可能です。

これまで、高い単価で買うしかなかった電気を、深夜の安い単価で使うことができるので、太陽光発電との相乗効果で大きく電気代を削減することができます。

この点については、各ご家庭の電気使用量や電気料金プランにもよって異なってきます。

具体的な経済効果を確認してみたい方は、ぜひ『エコでんち』の経済効果シミュレーションをご利用ください。お客様のご情報をいくつかいただくことで、最適な容量や使用方法がわかります。

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FIT後の運用に役立つ

FIT後の運用を見据えて太陽光発電を導入する時は、蓄電池を導入した方が長期的にメリットを得られます。

住宅用太陽光発電の設置時にFIT制度(固定買取価格制度)の認定を受ける場合、固定買取価格で売電可能な期間は10年間です。FIT認定から10年を過ぎた場合は、FIT制度から外されます。

いわゆる卒FIT後も太陽光発電を所有する場合は、電力会社が提供している卒FIT向けの買取プランへ加入するか、全量自家消費で運用していかなければいけません。

FIT向けの電力買取プランは、一般的に固定買取価格より安く設定されているため、全量自家消費へ切り替えた方がメリットのある運用方法です。

全量自家消費によって効率的に電気代を削減するには、蓄電池の運用が欠かせません。あらかじめ太陽光発電と蓄電池を同時設置しておけば、卒FIT後に全量自家消費へスムーズに切り替えることが可能です。

卒FIT(固定買取り、売電終了)後に自家消費できるものはどれ?効率よく活用する方法について解説

蓄電池単体よりも経済的メリットが大きい

太陽光発電と蓄電池の同時設置は、蓄電池単体より経済的メリットの大きい運用方法です。

蓄電池の強みは、電力の使用状況に合わせた充電や放電です。しかし、単体では、電力会社から送電された電気で充電しなければ活用できません。

太陽光発電と蓄電池を連携した場合は、太陽光発電で発電した電気を蓄電池へ供給できます。消費電力の多い時は、蓄電池だけでなく太陽光発電の電気を使用することで、買電量をより抑えられます。

電気代の削減効果を伸ばしたい、電気代の負担を抑えたいという時は、蓄電池だけでなく太陽光発電の併用を検討しておくのが大切です。

蓄電池製品一覧をみる

※V2Hの導入でさらに経済効果を高めることも!?

V2Hは太陽光と蓄電池の併用で何ができる?メリットやデメリットについても解説

同時設置の方が後から別々で設置するよりも導入コストを抑えられる

太陽光と蓄電池を同時に設置する方が、別々に設置するよりコストや設置の手間という点でメリットのある方法です。

太陽光発電と蓄電池を同時に購入した場合は、同じ施工会社でかつ同日中にそれぞれの設置工事を進めてもらえます。

太陽光発煙と蓄電池の設置工事費自体は発生するものの、設置工事をする人にかかるコストは一日分のみでおわります。

後から蓄電池を設置する場合、同時設置と比較して工事費自体は同じでも人件費は倍になります

また、太陽光発電単体の設置工事と同時工事では、工事に使用される部材やコスト面で違いがあります。

別々に設備を設置する場合は、新たに部材を調達してもらわなければ設置・固定できません。つまり、蓄電池や太陽光発電をそれぞれ別日・別のメーカーから設置しもらうと、部材費に関する負担が増えます。

同時工事が安いイメージ

太陽光発電と蓄電池の設置費用を抑えるには、補助金制度の活用も重要です。

なお、各自治体によっては、太陽光発電と蓄電池の同時設置で補助金額を増額してもらえるケースもあります。太陽光発電をこれから設置するというご家庭は、蓄電池の同時設置を前提に予算を計算したり準備を進めたりしてみてはいかがでしょうか。

【2022年度最新】オトクに導入!家庭用蓄電池・太陽光発電・V2Hの補助金ってどうすればもらえる?地域ごとの需給条件や金額を徹底解説


太陽光発電と蓄電池を一緒に導入するデメリット

続いては、太陽光発電と蓄電池を一緒に導入することで考えられるデメリットを確認していきます。

初期費用の負担がかかる

太陽光発電と蓄電池の同時設置は、それぞれの初期費用を同時に負担するということになります。

住宅用太陽光発電の初期費用は、出力5kW150万円程度かかります。出力9kWでは、初期費用200万円を超えます。一方、蓄電池は太陽光発電より安い費用相場ですが、容量47kWhでも90160万円程度かかります。

それぞれ設備の普及や量産体制の確立などで年々安くなっているものの、気軽に購入できる金額というわけでもありません。そのため、費用負担およびローンによる返済負担を考慮したい時は、補助金制度の活用もしくは太陽光発電を先に設置といった方法を検討してみるのが大切です。

太陽光製品一覧をみる

それぞれのメンテナンス費用がかかる

太陽光発電と蓄電池の設置後は、各設備の維持管理がかかります。

太陽光発電と蓄電池は、メンテナンスフリーではありません。専門業者による定期的なメンテナンスや部品交換などが必要です。さらに太陽光発電は、FIT法によってメンテナンスが義務化されています。

地震や台風、豪雨や積雪、塩害といった自然災害、事故や第三者による盗難や破壊行為といった被害を受けた場合は、破損した機器や部品の廃棄や修理、交換費用などがかかります。

また、太陽光パネルは20年~30年、パワーコンディショナや蓄電池は10年~15年の耐用年数なので、問題なく運用できていてもいずれ交換します。

太陽光発電と蓄電池を設置する場合は、維持管理費用についても把握して、予算を確保しておくのが大切です。

蓄電池が長寿のイメージ

設置スペースを確保しなければいけない

太陽光発電に加えて蓄電池を設置する場合は、屋根以外のスペースを確保する必要があります。

住宅用太陽光発電の設置場所は住宅の屋根なので、比較的設置しやすいのが特長です。一方、蓄電池の設置場所は屋内の床もしくは屋外の地面(庭や駐車場など)なので、設置スペースを確保しなければいけません。

屋内設置型の家庭用蓄電池は、エアコン室外機1台分のサイズ感です。屋外設置型も基本的にエアコン室外機1台分程度のサイズですが、容量に応じて2台分程度のサイズ感となる場合があります。

さらに重量は、屋内設置型でも軽くて60kg、製品によっては170kg程度と100kgを超えます。屋外設置型および容量の大きな蓄電池は、重量200kgを超える場合があります。

なお、屋外へ蓄電池を設置する場合は、スペースだけでなく湿度や直射日光など、設置に適した環境か確認しておくのも重要です。

蓄電池の大きさって???意外と気になる設置スペース確保の疑問解消します!

太陽光発電の出力に合わせた蓄電池の選定が必要

太陽光発電と蓄電池を導入する時は、それぞれの出力・容量に合わせて選定していく必要があります。

太陽光発電の出力に対して蓄電池の容量が小さすぎると、いざという時に電気を貯めきれません。反対に蓄電池の容量が大きすぎると、発電した電気を全て貯められるものの、設置スペースや費用面の負担が増えてしまいます。

弊社エコでんちでは、専任の担当者が100種類上の蓄電池からお客様のご要望や設置環境に合った蓄電池を選定・ご提案いたします。また、蓄電池の購入後も設置工事の手配からアフターフォロー、保証サービスのご提供を行います。

蓄電池の設置を検討している時は、エコでんちへ是非1度ご相談ください。

出力には限界がある

太陽光発電と蓄電池の設置によって電気代を削減できるといっても、発電能力や蓄電容量には限界があります。また、電気代0円を目指して予算を超える設備を購入してしまうと、生活に影響を与えてしまいます。

太陽光発電と蓄電池の設置を検討する時は、予算と初期費用回収期間の計算やシミュレーション、設置場所の環境、現実的に毎月いくら電気代を削減できるのか、販売店と1つずつ確認していくのが大切です。

太陽光発電と蓄電池の販売店を探す際に注意すべきポイント

太陽光発電や蓄電池の販売店を探す時は、安さだけでなく実績やサービス対応から検討するのがポイントです。

安すぎる販売店は、施工品質や何かのコストを削っている可能性があります。また、太陽光発電や蓄電池の見積もりを提示された時は、詳細かつ丁寧に費用や項目が記載されているか確認しておきましょう。さらに金額や項目について質問した際、スムーズに応えてくれる販売店の方が信頼性や知識量という点で相談しやすいといえます。

その他には、蓄電池の取り扱いが豊富なところ、アフターフォローの充実しているところを中心に比較していくのも大切です。


まとめ

太陽光発電と蓄電池を同時に設置もしくは蓄電池の後付けによるメリットは、電気代削減効果を伸ばしたり非常用電源として活用しやすくなったりといった点です。なお、蓄電池との同時設置はコストを抑えやすいため、費用面でメリットのある設置方法です。

昨今の物価上昇や電気代高騰による家計負担に悩む方や非常用電源を確保しておきたい方などは、今回の記事を参考に太陽光発電と蓄電池の設置を検討してみてはいかがでしょうか。

蓄電池の施工実績12,000件、環境省有資格者在籍のエコでんちでは、お客様のご要望や予算、設置場所の環境に合わせて100種類以上の蓄電池から条件に合った製品を選定いたします。

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