2025年最新版!家庭用蓄電池の容量と選び方を徹底解説
最終更新日:2025.01.27 蓄電池

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太陽光発電の買取がそろそろ終わるし、蓄電池を導入して家で使おう!
けど・・・うちにはどの蓄電池があっているの?
など、蓄電池を導入すべきかどうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
最初に悩むのが「蓄電池の容量」ですね。
各メーカーから販売されている家庭用蓄電池の容量は、5kWh前後のものから16.6kWhまであり、何を基準に容量を決めればいいのでしょうか?
次にお客様からよく聞かれるのは停電時の使い方。

・・・全負荷?特定負荷?100V?200V?なんのことだかサッパリ。
こういったことから、蓄電池の選び方がわからないというお問い合わせを頂戴します。
そこでこの記事は、お客様にあった蓄電池選びのポイントをわかりやすく解説していきます。
蓄電池の検討をはじめたばかりの方などは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
家庭用蓄電池の選び方で押さえてくべき最初のポイント

家庭用蓄電池の選び方で押さえておくべき最初のポイントは、何を目的として使用するかというところです。
住宅用太陽光発電の余剰電力を貯めておきたい場合は、発電量や余剰電力に合わせて蓄電容量や機能を比較していく必要があります。
一方、オール電化プランや時間帯別プランに契約していて、夜間など電力量料金の安い電力を活用したい場合は、日中や電力量料金の高い朝晩の時間帯にどれだけ電気を消費しているか確認しておきましょう。
消費電力量に合った蓄電容量を基準にすれば、充電量不足もしくは導入費用の高いオーバースペックの蓄電池を選ぶリスクを抑えられます。
また、災害・停電対策として蓄電池を導入したい場合は、停電時にどの家電製品や機器を使用したいのか、何日程度の停電を想定しているのか、といった点を基準に蓄電容量を考えていくのも大切です。
さらに、停電時の出力や動作方式などは製品によって異なるため、このような機能も確認する必要があります。
蓄電池導入のメリット
蓄電池を導入することで得られるメリットは以下の通りです。
蓄電池導入のメリット
●電気代を削減できる
●太陽光発電と連携しながら自家消費、売電ができる
●停電時でも電気を活用できる
●太陽光発電との連携でエコに貢献できる
時間帯別プランやオール電化向けプランに加入している場合は、蓄電池単体の導入でも電気代を削減できる可能性があります。電力料金単価の安い時間帯に蓄電池へ電気を貯めておき、電力量料金単価の高い時間帯に自家消費することで電気代負担を軽減できます。
また、太陽光発電と連携していれば、時間帯別プラン以外に加入している方も電気代を安くすることができます。昼間に太陽光発電で作った電気を貯めて、夜間などに使用することで電気代を効率的に削減することが可能です。
他にも、蓄電池には停電時に電気を供給できる自立運転モードが搭載されているのも強みです。そのため、非常用電源を探している方にもメリットの多い住宅設備といえます。
更に、蓄電池を導入することで環境負荷を減らすこともできます。
CO2の排出量=0.459(kg- CO2/kWh) ※2023年8月4日公開の中部電力の資料より
5kWhの蓄電池に太陽光発電で作った電気をためて毎日使用した場合、837kgものCO2を削減することができます。これは杉の木約60本分に相当するCO2削減効果を生み出すことが可能です。
蓄電池導入のデメリット
蓄電池導入の主なデメリットは、以下の通りです。
蓄電池導入のデメリット
●蓄電池単体での大幅な電気代削減は難しい
●導入の初期コストがかかる
●一定の設置スペースが必要
家庭用蓄電池には発電機能がありません。そのため、単体で導入した場合は、電力会社から供給されている電気を活用しながら充放電を行う必要があります。つまり、時間帯ごとに電力量料金が変わるプランに加入していなければ、電気代の削減効果を得られません。
蓄電池を活用して電気代を大幅に削減したい場合は、太陽光発電との連携がおすすめです。
また、蓄電池の導入には初期費用がかかるため、費用負担を避けたい方にとってデメリットといえるポイントといえます。使える補助金制度があれば活用するなどしてみましょう。
設置スペースに関しては、それほど大きなデメリットではありません。近年では小型かつ屋内のさまざま場所に設置可能なタイプの蓄電池も販売されており、どのご家庭でも導入しやすい設備といえます。
蓄電池の価格の目安
家庭用蓄電池の価格は、1kWhあたり18.7万円(税別/工事費込み)となっており、5kWh程度の容量が小さい蓄電池は1kWhあたり25万円前後と割高となっています。
より詳しく知りたい方はこちらのコラムも参照してください。
関連コラム:現役営業マンがお伝えする 2025年 家庭用蓄電池の価格相場について
kWhとは蓄電容量のことです。家庭用蓄電池には、5kWhや7kWh、10kWhなどさまざまな容量の製品があります。1kWhあたりの価格を把握しておけば、各容量の大まかな初期費用を計算することが可能です。
たとえば、1kWhあたり20万円と仮定した場合、容量10kWhであれば初期費用200万円前後となります。
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家庭用蓄電池の選び方で知っておくべき項目

家庭用蓄電池の選び方について調べる際は、蓄電容量だけでなく定格出力や自立運転など、いくつかの項目について把握しておく必要があります。
それぞれの項目を把握しておけば、選び方のポイントについて調べた際にすぐ理解できるようになります。
それでは、家庭用蓄電池の選び方で知っておくべき主な項目をわかりやすく解説していきます。
蓄電容量
家庭用蓄電池を選ぶ際は、前段でも触れたように「蓄電容量」を理解しておきましょう。
蓄電容量は、家庭用蓄電池に充電可能な電気の量を指しています。
カタログやメーカーHP、販売店HPなどには、○○kWhという表記で記載されています。メーカーによって種類は異なるものの、いくつかの容量ラインナップから選択できることが多いです。
そして、蓄電池のカタログには、定格容量と実効容量もしくは定格容量のみ記載されています。
定格容量とは、ある条件下で貯められる蓄電容量のことです。一方、実効容量は、実際に貯められる蓄電容量を指しています。また、定格容量から10~15%程度少ない値で設定されているのが特徴です。
蓄電容量を比較する際は、実効容量をカタログで確認したり販売店に質問したりしてみるのが大切です。
サイクル数
蓄電池のサイクルとは、充電容量0%の状態から満充電まで充電し、再度0%まで使い切った状態のことです。
また、家庭用蓄電池には、それぞれサイクル数が設定されています。
サイクル数と蓄電容量を組み合わせれば寿命の目安として活用できるため、耐久性を比較する際の基準値として役立ちます。
現在販売されている家庭用蓄電池のサイクル数については、6,000~12,000サイクルの製品が多い傾向です。
サイクル数と蓄電容量から寿命(総使用量)を調べたい時は、蓄電容量×サイクル数という計算で比較してみましょう。
たとえば、5kWh×8,000サイクル数と8kWh×6,000サイクル数では、以下のような計算になります。
寿命(総使用量)の計算
●5kWh×8,000サイクル=40,000kWh
●8kWh×6,000サイクル=48,000kWh
サイクル数だけで見ると、5kWhの方が長く使用できるように感じます。しかし、蓄電容量を含めた総使用量で見た場合は、8kWh×6,000サイクルの方が長く使用できます。
ただし温度や湿度、充放電の出力値など検査方法に規格が無いため、どこまで参考にするかが難しい項目ではあります。
サイクル数に関する詳細は、以下の記事で解説しています。より深く知りたい方は、こちらもぜひ参考にしてみてください。
関連記事:家庭用蓄電池の寿命と耐用年数は?長く使うコツをどこよりも丁寧に解説! – (ecodenchi.com)
定格出力と自立運転出力
蓄電池の定格出力は、放電可能な電気のパワーを指しています。
たとえば、定格出力3kWの蓄電池を使用する場合、掃除機や冷蔵庫などといった家電製品・電子機器の合計消費電力3kWまで同時に電力を供給することが可能です。
そのため、定格出力が高ければ高いほど、同時に放電できる家電製品・電子機器の数・種類を増やせます。オール電化で消費電力の多い家などは、なるべく定格出力の高い蓄電池を導入する方が出力不足による買電量を減らすことが期待できます。
自立運転出力に関しては、停電時の自立運転モードで適用される出力です。停電時に複数の機器へ電気を供給したい場合は、自立運転出力の高さもチェックしておきましょう。
ただし、出力が高いからといって非常時(停電時)に多くの家電を利用することが良いかどうかは疑問が残る問題ではあります。本当に電気が必要な時に蓄電池の容量が空っぽだと困りますからね。
蓄電池の運転動作
家庭用蓄電池にさまざまな運転動作(運転モード)が可能です。
多くの製品に共通しているのは、経済モード・グリーンモード・安心モードの3種類です。※メーカーや製品により呼称が異なります
経済モードは、太陽光発電で発電した電気のうち①宅内で使用している電気に優先的に消費し、②余った電気を売電します。③夜間など発電していない時間帯に電力会社から買電(充電)し、太陽光発電があまり活躍できない雨天や、電気使用量が多くなる夕方以降などに放電します。そのため、時間帯別プランなど電力量料金単価の安い時間帯があれば、充電コストを抑えられます。
グリーンモードの場合は、太陽光発電で発電した電気のうち①宅内で使用している電気に優先的に消費し、②余った電気を蓄電池へ充電し、自家消費に充てることができます。③蓄電池が満充電の場合は売電を行います。太陽光発電の固定買取制度(FIT期間)が終了した方は、このモードに変更することがおすすめです。
安心モード、もしくは類似のモードは、停電に備えて蓄電池内の電気を残しておくことができます。
台風が近づいているときなど、長期停電が予想されるときに蓄電池から電力を消費しないようにとどめておくことができます。
また、最近の蓄電システムは、Wi-Fi環境を利用して天気予報と連動し、気象警報が発令したら急速充電を行うなど、充放電をある程度自動的にコントロールしてくれる機能が利用できるものもあります。
メーカーやシリーズごとに独自の機能が搭載されているので、各機能をよく確認しながらライフスタイルに適したタイプを選んでみましょう。
パワーコンディショナ
蓄電池は、パワーコンディショナによって制御されています。
パワーコンディショナは、電気の直流・交流変換機能のほか、電力の出力制御を行ったり異常発生時に系統(送配電網)と切り離す保護機能が働いたり、システムを支える重要な機器です。
また、家庭用蓄電池の出力や停電時の動作などは、パワーコンディショナによって決まるため、同機器の機能やスペックをよく確認しておく必要があります。
他にもパワーコンディショナには、単機能型やハイブリッド型、トライブリッド型といった種類に分かれていて、連係できる機器の違いや変換効率などに影響を与えます。
ハイブリッド型やトライブリッド型は、1台で太陽光発電と家庭用蓄電池、もしくはV2Hを含めた3台の設備を1台のパワーコンディショナで制御できるシリーズを指しています。
電力の変換ロスを最小限にし、より効率的に電気を使用することが可能です。
単機能型は、太陽光発電やV2H側にもパワーコンディショナが必要のため、電気の効率的な活用という点でデメリットもあります。しかし、既に太陽光発電などを設置している場合には、既存のシステム保証に影響を与えにくいことや、パネルとの相性を考慮する必要がない、といったメリットがあります。
サイズと設置場所
家庭用蓄電池を選ぶ際は、蓄電ユニットやパワーコンディショナのサイズ、設置場所についても比較しておきましょう。
蓄電池の設置場所は、メーカーやシリーズによって屋内専用・屋外専用・屋内と屋外設置可能と、3種類にわかれています。
屋外設置可能な環境であれば、屋外専用や屋内・屋外兼用どちらも検討しやすいといえます。しかし、自宅の外観をそのまま保ちたい、温度や湿度などの影響を受けやすい、外に設置スペースがない、といった場合は、屋内設置や屋内・屋外兼用の中から薄型軽量の蓄電池を選んだ方がいいといえます。
また、蓄電池は、エアコンの室外機に近いサイズ感ではあるものの、蓄電容量やメーカーによって大型タイプから薄型タイプまであります。
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家庭用蓄電池の決め方【容量で選ぶ】

過程用蓄電池の選び方に関する基本と注目すべき項目を理解したあとは、さらに一歩踏み込んだ内容を確認していきましょう。
ここでは、家庭用蓄電池の選び方から、蓄電容量をチェックする際に知っておくべきポイントを詳しく解説していきます。
“設置済みの太陽光パネルの容量”から考える
太陽光発電を設置している場合は、現在設置済みの太陽光パネルの容量(kW)とFIT制度の認定状況から蓄電容量を検討してみましょう。
太陽光パネルを設置した際の契約書や保証書などにアルファベット+〇〇〇×〇枚、と記載があると思います。〇の中には数字が入ってきます。例えば、「ECODENCHI 300×20」 のような記載を探してください。
上記の場合300kW×20枚で6.0kWの太陽光パネルが搭載されているということがわかります。
たとえばAさん宅では、「6.0kwの太陽光パネルを設置している」と仮定します。
天候や、太陽光パネル設置環境など条件によって発電量が変わりますが、太陽光パネルの容量に3をかけた数値が1日の平均発電量と思っていただけると分かりやすいです。
この場合、およそ18kWhほど発電すると仮定することができます。
Aさん宅の1日に発電する電力量を計算
太陽光パネルの容量 × 3(発電時間) = 1日に発電する電力量
Aさん宅で1日に発電する電力量は… 6.0kw × 3 = 18kWh
太陽光パネルで発電した電気を自家消費できるのは、およそ30%といわれています。残りの電力は売電しているということですね。
Aさん宅の売電分の電気量を計算
1日の発電量のうち自家消費する分はおよそ30%
Aさん宅で1日に自家消費する電力は… 18kWh × 0.3 = 5.4kWh
18kkWh(1日に発電する電力) - 5.4kWh = 約12kWhがAさん宅の売電分の電気量
このことから5.4kWh(18kWh×0.3)は家で自家消費し、残りの約12kWhが売電分の電気量となります。
つまり、12.0kWhの蓄電池が最適な容量ということですね。
“一日の消費電気を蓄電池でまかなう”から考える
毎月の電気使用量から考えることで、自宅に合った蓄電容量を見つけられます。
太陽光発電システムを設置している方はもちろんのこと、設置していない方も電気使用量から必要容量を考えられます。
①太陽光発電システムを設置している方(固定買取終了後)
電気料金がわかる検針票をみていただければ電気使用量が載っています。
太陽光で発電していない時間帯の電気使用量を調べてください。
ホームタイム(朝晩)・デイタイム(昼間)・ナイトタイム(深夜)
ここで確認するのは”デイタイム(昼間)”以外です。
ホームタイム+ナイトタイムの使用量でひと月に購入している電気量がわかります。
例:月300kWh電気を使用しているBさん宅
時間帯 | 使用量(kWh) |
ホーム(朝晩) | 120kWh |
デイ(昼間) | 30kWh |
ナイト(夜間) | 150kWh |
ひと月の太陽光で発電していない時間帯の使用量
270kWh(ホーム+ナイト)÷30(日)= 9kWh
よって蓄電池の容量は9kWh前後のものがオススメです。
夜間の電気代が安い時間帯等に蓄電池に充電し、電気代が高い朝晩に放電することで電気代を節約することができます。
※最近は夜間の電気代が高くなっている傾向にあるため、節電効果はあるものの、十分な効果が得られるとは言えない状況です
②太陽光発電システムを設置している方(固定買取終了前)
固定買取前の方でも容量は固定買取後で考えるのが良いと思います。
蓄電池の寿命から考えても前より後の方が使っている期間が長いからです。
それでも固定買取終了前で考えますと、ナイトタイム(深夜)の電力でホームタイム(朝晩)分を補う動かし方になるので、ホームタイムで使う使用量を確認してください。
例:電力プランが東京電力、電化上手、10kVA契約のCさん宅(月300kWh使用)
時間帯 | 使用量(kWh) |
ホーム(朝晩) | 120kWh |
デイ(昼間) | 30kWh |
ナイト(夜間) | 150kWh |
ひと月のホームタイムの使用量
150kWh(ナイト)÷30(日)=5kWh
よって蓄電池の容量は実効容量が5kWh前後のものがオススメです。
③太陽光発電システム未設置の容量
ナイトタイム(深夜)の電力でホームタイム(朝晩)+デイタイム(昼間)分を補う動かし方になります。
ホームタイム+デイタイムで使う使用量を確認してください。
例:月300kWh使用しているDさん宅の場合
時間帯 | 使用量(kWh) |
ホーム(朝晩) | 120kWh |
デイ(昼間) | 30kWh |
ナイト(夜間) | 150kWh |
ひと月のホームタイム+デイタイムの使用量
150kWh(ホーム+デイ)÷30(日)=5kWh
よって蓄電池の容量は実効容量が5kWh前後のものがオススメです。
ここでポイントとなるのは、電気料金プランが従量電灯など使用電気量に比例して電気代が高くなるプランの場合、この方法は役に立ちません。
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停電時に使用できる容量から考える
停電対策として蓄電池を導入したい場合は、停電時にどれだけの家電製品・電子機器、住宅設備を使用するのか、何日間の停電を想定しているかどうかを基準に考えてみましょう。
停電発生時に使うことができず、特に困るのが冷蔵庫。仮に夏場に停電が起きた際は保存している食材がすぐに傷んでしまい廃棄しなければなりません。では冷蔵庫の消費電力はどのくらいでしょう?400Lタイプの冷蔵庫は1時間で約40W消費します。
また、停電発生時は避難場所や物資供給といった情報収集のためにテレビを使いたいという方が大変多いです。一般的なTVでしたら1時間で約100W消費します。
他にも、洗濯機は1時間で200Wの消費、炊飯器は1時間で100W消費します。
では、実際停電が起きた時にどれくらいの時間電気を使うことができるのか?
ここではわかりやすく2つのケースをモデルにすすめていこうと思います。

停電時に使いたい家電は決まっていますか?
蓄電池を検討されたことがある方でしたら、こういった質問を受けたこと1度はあると思います。
お客様の回答としては

①最低限の家電が動けばいい!

②普段と変わらないように使えるのがいい!
この2通りの方が多いのではないでしょうか?
そこで、次の2パターンから実際に停電になった際、蓄電池の容量の違いでどれくらい動かせる家電に違いが出るかを検証してみましょう。
パターン①「最低限の家電が動けばいい」
使用する家電

冷蔵庫(40W)・携帯電話の充電(10W)・Wi-Fiルーター(10W)・リビングの照明(30W)・テレビ(100W)
これらを1時間使用してみましょう。合計消費電力は190Wです。
仮に蓄電池の蓄電容量が10kWhであれば、約2日は停電をしのげる計算になります。
安心できますね。
パターン⓶「普段の生活と変わらないように使いたい」
使用する家電

冷蔵庫(40W)・携帯電話の充電(10W)・Wi-Fiルーター(10W)・リビングの照明(30W)・テレビ(100W)・エアコン(500W)・IH調理器(1400W)
こちらのケースでも見ていきましょう。
これらを1時間使用してみましょう。合計2,090Whの消費電力です。
そのため、パターン1と同じく蓄電容量10kWhの蓄電池があれば、約5時間弱停電をしのげる計算になります。
このように使用する家電を増やすことで消費電力に大きな差が出ます。
いつも通りの生活を考えると蓄電池の容量を大きくした方が安心なのは間違いないですね。
▼大容量の蓄電池メーカーはこちら▼
夏や冬などに停電が起きた際、エアコンなどはライフラインとして非常に重要な役割を担っています。
また、長期停電が起きた時は近くのスーパーやコンビニで食料品などはすぐに売り切れてしまうため、電子レンジやIHクッキングヒーターなどで冷凍庫の中の食材を調理したいとも思うでしょう。
※各家庭でご使用の家電によっては消費電力の違いなどがあるため、必ず上記の結果になるという事はございません。
また、蓄電池ごとに使用可能な電力量(出力)が異なっており、使用できる家電に制限がありますので、必ず事前に蓄電池の性能を確認することをおすすめします。
あくまで参考までに考えていただけると幸いです。
ご自身を取り巻く環境をよく考えてみると小さなお子様がいるご家庭、お父様お母様と同居されているご家庭もあると思います。特に夏や冬に動かないと困る家電もあるのではないでしょうか。
各家庭に合わせた停電対策が必要というわけです。参考までに下記の資料を参照ください。

この様に停電時に使いたい家電と使用時間によって容量を選択することをおすすめします。
定格容量と実効容量の違い
メーカー | 定格容量(kWh) | 実効容量(kWh) |
Looop | 11.5 | 9.7 |
京セラ | 11 | 9.4 |
長州産業 | 12.7 | 10.9 |
シャープ | 9.5 | 8.1 |
スマートスターL | 9.7 | 7.5 |
HUAWEI(ファーウェイ) | 15.3 | 14.3 |
ニチコン | 16.6 | 14.4 |
冒頭でも紹介したように蓄電池には、定格容量と実効容量があります。
蓄電池は定格容量の全てを使用できるかというとそうではありません。 上記資料で記載しているように実効容量というものがあり、これは蓄電容量が0%にならない為に設けてあるセーフティー容量です。
※機種によっては残量0%になってしまうと停電のときに起動できずに使用不可になるものもございます。
●定格容量・・・蓄電池自体の容量
●実効容量・・・実際に使用できる容量
上記のことから蓄電池の容量を選ぶ基準は実効容量で選ぶことをおすすめします。
定格容量しか確認できない時は、定格容量に対して1kWh程度容量を上乗せした状態の容量を基準に選んでみることをおすすめします。
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家庭用蓄電池の決め方【停電時の違いで選ぶ】
100V対応と200V対応
蓄電池は主に100V対応機器と200V対応機器の2種類の機器があり、導入する機器によっては停電時に使える家電製品が制限される場合があります。
●100V対応・・・冷蔵庫、TV、照明、携帯の充電など
●200V対応・・・上記の家電に加え+200V対応エアコン、IHクッキングヒーター、エコキュートなど
以前は100Vの家電製品が中心でしたが、近年では200Vを利用した家電製品が増えてきました。
200Vの機器の例を挙げるとIHクッキングヒーター、エコキュート、エアコンが代表的で、停電時にもこれらの機器を使用したいと考えている方は200V対応の蓄電池をおすすめします。
ただし、容量の説明でも紹介したとおり200V対応の家電は消費電力が大きいため、停電時に長時間使うとすぐに蓄電池の容量がなくなるため使用する際は注意が必要です。太陽光発電と併用すれば、充電量0%になったとしても発電した電気を貯められます。
全負荷型と特定負荷型
蓄電池には全負荷型と特定負荷型があります。
詳しくはエコでんちちゃんネルで説明しているのでご覧ください▼▼
全負荷型

全負荷型とは、停電時に家中の電気を全て蓄電池の電力でまかなうことができ、停電時であっても普段と同じように生活することができます。
※電気の契約容量が大きい場合、全負荷の機能がある製品も特定負荷のように電気を使えない箇所がでてくることがあります
特定負荷型

特定負荷型は停電時に蓄電池から電気をまかなう回路(安全ブレーカー)を事前に選択していただき、選択された場所のみ電力をまかなうタイプです。
例えば、リビングの電気回路を指定した場合、リビングのTVやコンセントなどは使用できますが、トイレが別回路である場合トイレの電気は使えません。
そのため、必要最低限の回路を停電時に使用できます。(予め選択できるブレーカーは1か所もしくは2か所まで)
家庭用蓄電池の充電時間について
蓄電池は容量により充電時間に違いがありますが、簡単に分かる方法として商品カタログに充電時間の記載があります。
もしくは蓄電池と一緒に設置するパワーコンディショナの仕様書を見てみましょう。
メーカーによって記載名は様々ですが「自立運転時の定格容量」や、「定格出力」といった単語があると思います。
これらは、パワーコンディショナからどれくらい電気を送る力があるかの目安となります。
実際に例を挙げてみてみましょう。
充電時間の計算
●蓄電池の容量が9.8kWhで、自立運転出力が3KVAの場合
9.8(容量kWh)÷ 3(自立運転出力KVA)= 3.26時間
つまり約3時間で満タン充電が可能という事になります。
このKVAという数値はメーカーや機種、取り付けるパワーコンディショナによってとても差がありますので、一度チェックすることをおすすめします。
この数値が高ければ高いほど停電時により多くの家電製品を同時に動かすことができるという風に言い換える事もできます。
夏場や冬場などは使用する家電が春や秋に比べ多くなるのが一般的です。
万が一、そんな時期に長期停電が起きた場合どれくらいの家電を同時に使用できるのか、家族が多い方や高齢の家族、小さなお子様がいるご家庭では特に知っておいていただきたい情報の一つです。
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よくある質問
-
家庭用蓄電池の容量選びのポイントは?
-
電気代が、毎月5,000円未満なら5kWh前後、5,000~10,000円なら5~10kWh、10,000以上なら10kWh以上の蓄電池がおすすめです。
-
定格容量と実効容量の違いはなんですか?
-
定格容量は、蓄電池に貯めることができる容量です。ですが、定格容量全てを使用できるわけでなく、蓄電が0%にならない為に設けてあるセーフティー容量が実効容量です。つまり実効容量が、蓄電池で使用できる容量となります。
-
メーカーによって特徴は違いますか?
-
大容量が得意なメーカー、ハイブリッドが得意なメーカーなど、一部の機能に特化したメーカーなど各メーカーや製品ごとに特色があります。ご家庭に欲しい機能をまず選んで、そこが得意なメーカーから、蓄電池を探すといいでしょう。
まとめ
太陽光発電の有効活用として注目の蓄電池ですが最近の災害状況を思い返すと、いつ停電が発生するかわからない状況です。実は、毎日日本のどこかで停電は起きています。
“うちのところは今までなかったから大丈夫”といっても100%ならないという保証はありません。
また、大きな災害が多いため停電が長期間に及ぶ可能性があります。私たちの生活に電気は欠かせないものです。
被害はなくても、停電していれば家での生活が不便ですので、わが家で安全に過ごすには電気の備えも必要です。
太陽光の活用+災害への備え。両方の面を重要視する必要があるかと考えられます。
蓄電池導入の際は、最適な製品を相談することはもちろん、アフターサポートもしっかりしたお店で購入する事がおすすめです。
最適な製品は、太陽光のご利用状況や蓄電池のご使用方法などによって機種が変わってきます。
設置する家の状況によっては設置できない蓄電池もございます。
使用目的をご家族で検討し、私たちのような専門アドバイザーを交え、最終的にピッタリな蓄電池を選んでいただけるようサポートいたします。
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