蓄電池

家庭用蓄電池の寿命と耐用年数はサイクル数で予測!長く使うコツは?

2021.08.26蓄電池

家庭用蓄電池の寿命 長く使うコツ

蓄電池は深夜帯の安い電気を買って充電したり、太陽光発電と組み合わせればタダで作った太陽光からの電気を充電したりできます。

しかし当然ながら「電池」ではあるため少しずつ電池残量は少なくなっていきます。

そんな蓄電池を設置した場合にどのくらいの期間稼働ができるか寿命が気になるものです。

この記事では家庭用蓄電池の寿命や、より長く利用するためのコツについて紹介します。

蓄電池を長い期間使うことができれば、それだけ元も取りやすくなるので、ぜひ参考にしてみてください。

簡単30秒蓄電池・V2Hの見積り依頼

“エコでんちなら”100万円以上安くなることも!!
価格を比較してください

郵便番号を入力

家庭用蓄電池の寿命は15年~33年が目安

電池の原材料による寿命の目安は、経済産業省の「蓄電池戦略プロジェクトチーム」が発表した資料によると以下のように算出されています。

電池の種類 寿命の目安
リチウムイオン電池 6~10年
3,500サイクル
鉛蓄電池 17年
3,150サイクル
NAS電池 4,500サイクル
ニッケル水素電池 5~7年
2,000サイクル

このように電池はさまざまな原材料で作られていますが、家庭用蓄電池には主にリチウムイオン電池が使われていることが多いです。

ただ、リチウムイオン電池にも原材料によって種類が複数あり、どの電池を使っているかによって蓄電池の寿命も大きく異なります。

現在販売されている家庭用蓄電池では、寿命の短い製品でも約15年(6000サイクル)、寿命の長い製品だと約30年(12000サイクル)もの寿命をもっています。

もちろん使い方や使用環境によっては、より寿命が短くなることも、反対に長くなることもあります。


蓄電池の寿命の目安になる「サイクル数」

蓄電池の寿命がどのくらいか確認する1つの目安として「サイクル数」というものがあります。

この「サイクル数」の数え方は、充放電0%の状態から100%まで充電し、再び0%になるまで使って1サイクルとしています。

蓄電池1サイクルイメージ

例えば1日1サイクルで蓄電池を使った場合には、以下のような計算ができます。

・6,000サイクルの場合
6000日÷365日=約16.4年の寿命

・12000サイクルの場合
12,000日÷365日=約32.8年の寿命

サイクル数を比べてみると、どの製品を購入するかで16年もの寿命の差があることがわかります。

ただし、このサイクル数には法的に定められた測定基準がなく、温度や湿度など試験している環境も違います。

メーカーによってはサイクル数を公表していない場合もあります。

判断がしにくい場合はどの種類のリチウムイオン電池が使われているかを目安にするといいでしょう。

リチウムイオン電池の種類

リチウムイオン電池は以下のような種類があり、目的によって最適な電池は異なります。

また、この表は上から順に危険度が高くなっています。

分類 特徴 寿命の目安
(サイクル)
コバルト系 世界で初めて商品化されたリチウムイオン電池。熱暴走の危険もあり現在はあまり使われない。 3,000回
ニッケル系 高容量ではあるものの、安全面に課題がある。 3,000回
マンガン系 低価格かつ安全性も高く、自動車などに使用される。 3,000回
三元系 自動車向けにコバルト系電池を改良したもの。高容量かつ高エネルギー密度。 4,200回
チタン酸系 長寿命と安全性の高さを実現した電池だがエネルギー密度が低い。 18,000回
リチウムポリマー系 形状の自由度が高く、軽い。スマホ・タブレットなどに使用。 500回
リン酸鉄系 電池内部で発熱しても結晶構造が崩壊しにくく、安全性が高いうえに高寿命。 9,000~12,000回

定置型の家庭用蓄電池は長期間の使用が前提であるため、最近では特に安全性に優れた「リン酸鉄系リチウムイオン電池」が主流になってきています。

電池の種類による安全性の違いについては、エリーパワーの動画を参考にしてください。
『エリーパワー 大型リチウムイオン蓄電池セル 安全性ベンチマークテスト』


寿命と使用量の関係について

同じ容量の蓄電池があった場合には、よりサイクル数の長い製品の方がオススメです。

では、容量・サイクルともに全く違う蓄電池を比較するときには、どのように比較するとよいのでしょうか。

①容量×サイクル数が蓄電池の総容量という考え方

(例)「6.5kWh/8,000サイクル」の蓄電池と「9.8kWh/6,000サイクル」の蓄電池の比較

・6.5kWh×8000サイクル=総使用量は52,000
・9.8kWh×6000サイクル=総使用量は58,800

サイクル数の長さだけで見れば6.5kWh/8,000サイクルの方が長持ちするように見えますが、実際使用できる量が多いのは9.8kWh/6,000サイクルになります。

②容量・放電深度によるサイクル数の考え方

少し難しい話になりますが、電池の寿命を考える上では「放電深度」も重要です。

「放電深度」とは蓄電池の容量に対する放電量の割合のことで、容量100%に対して充放電させるときの%を表します。

(例)10kWhの蓄電池の場合

10kWhのうち9kWh使う場合は放電深度90%
10kWhのうち7kWh使う場合は放電深度70%

そのため同じ電池でも日々の使い方(放電深度)によって、サイクル数にも違いが出てきます。

放電深度によるサイクル数の違いグラフ

上のグラフは放電深度(DOD)とサイクル数の関係性を示したグラフです。

放電深度(DOD)が100%の場合はサイクル数が約1,000なのに対し、50%の場合はサイクル数が約4,200となります。

つまり、同じ蓄電池2台を同じ環境下で稼働した場合でも日々の充電量や放電量によってはサイクル数が著しく異なるため、稼働可能な寿命にも違いが生じるのです。

③家庭の電気使用量と容量・サイクル数に関係

家庭の1日の電気使用量が10kWhの場合、蓄電池の容量も10kWh以上であれば放電深度による劣化の心配はほぼありません。

しかし蓄電池の容量が7kWhの場合は、充放電(0→100→0)のサイクルが多くなります。

蓄電池は0%になる前に充電すれば、残量によって0.5サイクル、0.8サイクルとカウントされます。

1日2サイクル使える製品もありますが、より長く使うことを前提とするのであれば、放電深度によるサイクル数の変化も考えて大容量の蓄電池がオススメです。


1日1サイクルと2サイクルの使い方の違い

蓄電池を1日2サイクルで使う場合には、1日1サイクルと比較すれば当然ながら使用できる期間は半分になります。

【1日2サイクルの使い方】

2サイクル使用のイメージ

2サイクルで使う場合、安い深夜電力と太陽光で作った電気を貯めて、朝と夜で1サイクルずつ使うことで電気代削減を最大限に見込めます。

ただし、12,000サイクルの蓄電池であっても使用できる期間は半分なので約16年の寿命になります。

【1日1サイクルの使い方】

1サイクル使用のイメージ

1サイクルで使う場合は太陽光で余った電気を貯めて、朝夕夜に使うことで電気代削減を長期間見込みます。


蓄電池を長期間つかうための3つのポイント

蓄電池を長期間つかっていくコツは大きく分けると3つあります。

・なるべく1日1サイクルで使う
・満充電・満放電を避ける
・高温な環境下での利用を避ける

順番に解説します。

①なるべく1日1サイクルで使う

先に紹介している通り、電気使用量に対して蓄電池の容量(kWh)が小さいと、1日2サイクルの使い方になってしまいます。

それを回避するためには、太陽光からの充電を最大限活用して大容量の蓄電池を選ぶことがオススメです。

長く使えれば使えるほど、経済効果は上がっていくため元も取りやすくなります。

②満充電・満放電を避ける

定置型の家庭用蓄電池は、内部のシステムによって動作が制御されているため基本的に過充電・過放電のリスクはありません。

しかし放電深度の項目でも記載した通り、電池残量の100%を使い切らず20%まで使った場合は0.8サイクルとカウントされます。

メーカー公称6,000サイクルの蓄電池で1日1サイクル使った場合の使用期間は約16年ですが、1日0.8サイクルであれば約20年になります。

つまり0%→100%→0%ではなく、20%→80%→20%のような使い方をすれば、より長期間の使用ができるのです。

③極度な高温・低温の環境下での利用を避ける

家庭用蓄電池には、使用するうえで動作温度がメーカーによって定められています。
※下の図はSHARPの蓄電池に関する仕様情報の抜粋

シャープの蓄電池に関する仕様情報の抜粋

化学反応というのは温度が高いほど活発になり、低いほど不活発になります。

リチウムイオン電池はこの化学反応の影響を受けやすいため
温度が高すぎる場所に設置すると蓄電池の容量を超えて充電してしまう「過充電」が起きます。

ただ、定置型の家庭用蓄電池の場合は、内部システムの制御によって「過充電」や「過放電」といったリスクはほぼありません。

しかしながら蓄電池に悪影響を与える要素として最も注意しなければならないのが高温です。

そのため、蓄電池はできるだけ高温になりやすい場所への設置は避けるべきでしょう。

特に、屋外設置の場合は長時間直射日光に当たる場所へ設置すると、簡単に蓄電池の温度が上昇してしまうので注意が必要です。


蓄電池メーカー別サイクル数の目安

冒頭でも紹介したとおり、蓄電池は製品によって6,000サイクル~12,000サイクルと幅広いです。

蓄電池メーカー別サイクル数の目安

メーカーや製品によってはサイクル数が公表されていないこともあります。


蓄電池をサイクル数上限まで使い切るとどうなる?

蓄電池はサイクル数の上限まで使い切っても、まったく使えなくなるというわけではありませんが、車を乗り換えるように新製品に交換する目安だと考えていただけると良いと思います。

また、容量保証というものがありメーカーによって記載は異なりますが

例えばシャープであれば10年使用しても60%の容量を保証する蓄電池と公称しています。

保証を全製品に対して出しているわけですから、試験結果に対して余裕を持たせた数値と考えることができます。


まとめ

蓄電池は一見すると安くない買い物ですが、最近は30年以上使える蓄電池も増えています。

長寿命の蓄電池を選ぶことによって、今後の電気代上昇に対策ができるうえ、停電や災害時に家族を守るための保険にもなるのです。

また、安くないと思いがちですが、経済効果のシミュレーションをしてみると実はしっかり元も取れてメリットが感じられるケースも多くなってきました。

関連コラム

エコでんちでは、お客様ごとの電気の使用状況や環境、ニーズに沿って最適な蓄電池を紹介しています。

どんな蓄電池を選ぶといいのか、ご相談やご質問などお気軽にご相談ください。

無料シュミレーションを依頼する

簡単30秒蓄電池・V2Hの見積り依頼

“エコでんちなら”100万円以上安くなることも!!
価格を比較してください

郵便番号を入力


メガソーラー等の産業用太陽光発電システムの販売を多く手がけてきた実績と
お客様第一主義を掲げたサービスにより、たくさんのお客様に選ばれています。

エコでんちが選ばれる理由

  • オンラインで非対面・非接触のご相談が可能

    ネット販売に特化することにより、ご自宅への訪問がないのでウイルス感染もなく安心、安全です。その代わりコールセンターと資料を共有できる最新オンラインシステムによりお客様の質問にお答えします。設置を希望される方は、ご契約後に設置調査のため施工技術者がお客様宅にお伺いします。

  • 環境省有資格者が最適な製品をご紹介

    環境省認定の公的資格である「うちエコ診断士」と「うちエコ相談員」の資格を取得した専門アドバイザーが、100種類以上ある蓄電池の中から最適な商品をアドバイスします。
    さらに太陽光発電システム・家庭の省エネ・省CO2対策や、家計診断サービスによる光熱費削減のアドバイスも可能です。

  • 超特価仕入れが可能にした業界最安水準でご提供

    グループ会社でメガソーラーなどの太陽光発電システムや産業用蓄電システム、そして風力発電システムを多数販売し、住宅用蓄電池や太陽光発電システムでも業界最大級の販売実績があります。
    各メーカーから大量仕入れすることで、低価格でのご提供を可能にします。

  • 施工実績12,000件突破!安心と品質の高い工事

    エコでんちは一般建設業の許可を所有し、ハウスメーカーと同様に責任感のある2重の保証体制を構築するために元請け施工を採用しております。
    各種メーカー施工IDを所有しており、施工内容や部材にもこだわった実績のある施工店のみと提携し、一般施工基準よりもさらに厳しい基準での工事をお約束します。

  • 業界初!10年自然災害補償+15年工事保証

    エコでんちなら全ての商品(蓄電池・太陽光システム・V2H)に保険会社と提携した自然災害補償を無料で10年お付けしているので、自然災害や盗難の心配もなく安心です。
    さらに工事瑕疵保証も保険会社と提携し業界最長15年間、最大1億円を標準でお付けしているので、導入後も安心です。

  • 業界最高クラス!充実のアフターサポート

    エコでんちではお客様サポートセンターを併設しており、ご質問やトラブルにも迅速な対応が可能です。
    さらに蓄電池はもちろん既設の太陽光やエコキュートなどの住宅設備、カギの紛失、水回りの不具合や遠方の身内の方の安否確認まで24時間365日対応可能な駆けつけサービスを1年間無料で付帯しています。
    ※翌年からは月額1,000円で継続利用が可能です。自動更新ではないのでご安心ください。

お客様の声おすすめ記事

  • 蓄電池


    今後の電気料金は2倍以上の高騰!?太陽光発電と蓄電池で自給自足を!

  • お役立ち情報


    家庭用蓄電池の訪問販売に注意!だまされないためのポイントとネット販売の違いは?

  • 蓄電池


    【2022年度最新】オトクに導入!家庭用蓄電池・V2Hの補助金ってどうすればもらえる?地域ごとの需給条件や金額を徹底解説

家庭用蓄電池およびその他
お問い合わせもお気軽にどうぞ

  • 0800-200-0037
  • CONTACTお問い合わせ・お見積り依頼はこちら

TOP