家庭用蓄電池の価格相場と導入費用はいくら?今後の動向についても解説 | エコでんち

家庭用蓄電池の価格相場と導入費用はいくら?今後の動向についても解説

最終更新日:2025.11.19 蓄電池

蓄電池の購入を検討する際、多くの方が最も気になるのは「価格」ではないでしょうか。

「訪問販売やハウスメーカーから提示された価格が本当に適正なのか?」
「どこで買えば1番お得に買えるのか?」「金額だけで決めていいのか?」

エコでんちには、こういったお客様からのご相談がとても多いです。
蓄電池は販売店によって費用が大きく異なり、相場価格が非常に分かりにくくなっています。

この記事では、経済産業省が公開しているデータなどを基に、家庭用蓄電池の価格相場と、適正な蓄電池価格を見極めるための重要なポイントを徹底解説します。

既に契約を蓄電池の購入で失敗しないために、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事の監修者
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宮崎 悠矢
(株)リクシード スーパーバイザー
(株)TREND LINE WEB事業部部長
MMEX(株)代表取締役
各種施工ID保有

家庭用蓄電池の価格相場と導入費用の目安

蓄電池本体価格:容量1kWhあたり15~20万円(税別)
工事費:1kWhあたり2万円(税別)

上記が蓄電池の導入費用の相場となっています。
例として、10kWhの蓄電池で計算してみます。

【10kWh蓄電池の導入費用シミュレーション】

●蓄電池本体価格:10kWh×15万円~20万円=150万円~200万円
●工事費:10kWh×2万円=20万円
合計導入費用:170~220万円(税別)

これくらいの金額が、家庭用蓄電池の一般的な相場価格といえます。

次に、根拠となるデータを紹介していきます。

下記は国が公表しているデータに基づく価格相場です。
経済産業省が公表している「2024年度 第5回 定置用蓄電システム普及拡大検討会」のデータでは、以下の価格水準が示されています。

家庭用蓄電システムの価格水準

出典:経済産業省 「2024年度 第5回 定置用蓄電システム普及拡大検討会」より

以下に容量別の価格相場を紹介します。

【蓄電池の容量別価格相場表】

蓄電容量価格条件:17.5万円/kWh・工事費2万円/kWh(税別)
5kWh975,000円
6kWh1,170,000円
7kWh1,365,000円
8kWh1,560,000円
9kWh1,755,000円
10kWh1,950,000円
11kWh2,145,000円
12kWh2,340,000円
13kWh2,535,000円
14kWh2,730,000円
15kWh2,925,000円

当社の実績から見ても、上記は妥当性のある内容になっていると言えます。
※10kWh以上の大容量蓄電池はもう少し安くなる傾向にあります

しかし、実際は販売方法や販売店によって価格は大きく異なるため、次項ではその具体的な違いについて詳しく解説します。

販売店によって蓄電池の価格帯は違う?

家庭用蓄電池を購入する際、基本的には以下の販売形態のいずれかから購入することとなります。

① 訪問販売
② ハウスメーカーや工務店
③ 家電量販店
④ ネット販売

いずれかの販売形態で蓄電池を紹介され、初めて製品や価格を知ったという方もいるかと思います。
お客様曰く、当社の販売価格より100万円以上高く提案されていることもあるようです。

同じ製品を購入するのに、なぜこれほどの価格差が出てくるのでしょうか?
その原因を具体的に見ていきましょう。

販売価格の違いは何が原因?4つの要素

販売価格の違いは何が原因?4つの要素

相見積りを取ったお客様から「なぜこんなに価格の違いがあるの?」と言われることがあります。
その問題について、蓄電池の販売価格の違いの理由を大きく分けて4つ紹介していきます。

1.利益率の違い

最も単純な理由のひとつは、販売店の「利益率の違い」です。
実はこれは販売店のさじ加減次第です。

会社を発展させるためには利益が必要なため、高い利益率で販売することは悪いことではありません。
むしろ、高くても売れる製品・サービスというのは健全な会社と言えるでしょう。

筆者の営業活動における感想ですが、太陽光発電・蓄電池業界の利益率(粗利)は10%~60%前後の間で流通していると実感しています。

参考までに、多くの小売業の利益率は27.6%ほどです。

出典:2.売上総利益率|商工業実態基本調査|経済産業省

訪問販売の場合

訪問販売で蓄電池を購入をすると高額になる可能性があります。
これは、訪問販売という職種の性質が影響しています。

1日に100件以上も電話や呼び鈴を鳴らし、時には罵声を浴びせられながら、砂粒から砂金を探すような確率でアポイントを取り、そこから契約をしていただく、非常に過酷なお仕事です。

訪問販売は多大なストレスや労力を要するため、相応の報酬がないと人が集まりにくいのが特徴です。
そのため、訪問販売による家庭用蓄電池の価格は相場より高額になる可能性がある、という事です。

ハウスメーカーの場合

ハウスメーカーから蓄電池の紹介を受けるケースもあります。

お客様から弊社に蓄電池の相談がきて、提案された価格を伺ったところ、弊社基準価格から約50~80万円ほど高い、ということがありました。

そして、決まって言われるのは「他社で機器を取り付けると家の保証が無くなりますよ!」です。

家電量販店の場合

家電量販店では、店舗運営費や人件費がかかるため、極端に安い価格での提供は難しい傾向にあります。
ただし、特定のキャンペーン期間中や、他の家電とのセット販売で割引が適用されるケースもあります。

ネット販売専門業者の場合

エコでんちのようなネット販売専門業者は、実店舗を持たないことで運営コストを抑え、人件費も効率化できるため、その分を蓄電池価格に還元しやすい傾向にあります。
これにより、同じ製品でも相場より安価に購入できることが多いです。

ただし、後述する施工品質や保証・サポート体制は販売店によって大きく異なるため、価格だけで判断するのは危険です。

2.製品の仕入れ価格による違い

より多くの販売実績がある会社は、商品の仕入れ価格の交渉力が高くなり製品を安く仕入れることできます。
それが直接販売価格に反映されます。

メーカーや商社の立場になった場合、多くの販売店のなかで月に5台しか販売していない会社と、月に50台販売してくれる会社では、得られる利益に大きな差が出ます。

販売店への研修やフォローなど、かかる労力はそんなに変わらないのに売上は10倍も違うとなれば、仕入れ価格に影響が出るのは当然のことでしょう。

結果として、それが販売価格に直結することとなります。

また、メーカー直の仕入れが可能な場合、中間マージンが抑えられることにより、さらに販売価格に優位性が出てきます。

製品の仕入れ価格による違い

3.施工品質による違い

蓄電池の工事は、使用する部材、施工会社や技術者のレベルによる違い、などがありますが蓄電池の工事代金は、25~30万円前後が相場とされています。
※特殊工事や付帯工事がある場合この限りではありません

なお、見積書だけでは施工品質を判断することは基本的には不可能です。

しかし、販売価格を安くしたいがために、工事のクオリティを落とす業者も実在するため注意が必要です。

工事費用の内訳は大まかにみると以下の構成です。

人件費 + 部材費 + 経費 + 利益

安く工事をするために、上記の部分で削れるとしたら、人件費と部材費です。

施工品質による違い

また、職人の技術力によって人件費も変わってきます。

日当4万で高い技術力を発揮する職人もいれば、日当8,000円の見習い技術者や無資格の派遣スタッフもいます。
安い職人を使えばそれだけ人件費はカットできますが、クオリティが下がるのは当然であり、施工不良のリスクも高くなります。

他にも、使用する部材の違いとして、太陽光発電で使用するケーブルのうち、高温に強く耐久性の高いケーブルと、そうでないケーブルとで部材費は3倍以上も変わってきます。

同様に、配線などを外装で保護せず剥き出しの状態で施工したり、外装材も適切ではない部材を使用したりすることで、価格を安く済ませる、といった業者も存在します。

施工品質と価格のバランスは、お客様からすると分かりにくい部分です。
この問題を解決する一つの方法として、営業の方へ施工に関する質問を行ってみるとよいでしょう。

的確で丁寧な回答が返ってくるかどうかで、その会社が工事品質をどれだけ気にしているかの判断材料になります

価格が安すぎると後々大きなトラブルに

低価格が故に、施工品質の低い工事業者にあたった場合、安さというメリットしか得られず、後々故障やトラブルの原因になってしまい、結果的に補修工事費が嵩んでしまうほか、倒産によって保守点検やサポートが受けられないなどのリスクが潜んでいます。

特に、価格が相場とかけ離れて安い場合、品質はもちろん、施工会社の経営が成り立たず、優秀な技術者が離れていき、最終的に倒産のリスクがあることが容易に想像できます。

価格が安すぎると後々大きなトラブルに

安く工事をして利益を出そうとすると人件費や部材費を圧縮するのはもちろん、一日の工事件数を増やさないと利益が得られないというビジネスモデルになります。

1件あたりの工事時間を短縮し、直ぐに次の現場へと、焦って施工した結果、手抜き工事や配線ミス、確認作業がおろそかになる危険があります。

4.保証やサポートによる違い

蓄電池の価格が異なる理由には、販売店の独自の保証に加え、サポート内容に関する違いも関係しています。

アフターフォローのサービスを受けられるかどうかも重要なポイントのため、しっかりと把握しておくことをおすすめします。
以下に保証やサポート内容の違いについて解説します。

メーカー保証

メーカー保証を受けるため(保証書発行+効力の有効化)には、基準を満たした工事、適切な申請等が必要です。
しかし、この業界は保証申請がしっかりと行われていないことが多いのが実情です。

製品の販売数に対し、保証の申請がされているのは50%ほどというびっくりする話も聞いたことがあります。

また、工事マニュアルをしっかり確認せずに行われた「保証適用外」の工事もたくさん存在しています。

免責

こういった事態を防ぐため、販売店を選ぶ際は申請業務などに関する専門の部署があるかどうかなども確認するのが大切です。

申請業務に問題のある販売店の特徴として、営業が1人ですべての作業を行っているというケースがあります。
この場合、事務作業まで十分に手が回らず、各種申請が正しく行われないことでお客様にリスクが及ぶ可能性があります。

自社保証は品質に差が生じる?

工事保証が自社保証か、保険会社の工事保証かどうかによっても蓄電池の価格に違いが出てきます。

販売店の工事保証が自社保証の場合、購入費用は安くなりますが、施工不良発生時の対応でトラブルになる可能性があります。

太陽光発電や蓄電池の工事は、施工マニュアルに沿っていない工事や、機器の相性を無視した接続が原因で火災や発煙、既設機器の故障といった事故が発生します。

そのような状況に陥った場合、被害額が数千万円になった事例もあります。
多額の賠償費用を通常の会社が賄える術もなく、企業が倒産してしまうということも考えられます。

出典:消費者庁 事故情報データバンクシステム

販売店が保険会社の工事保険に加入している場合、そのコストを蓄電池の販売価格に上乗せするため、購入費用は高くなります。

しかし、施工に関するトラブルが発生した際、保証によりコスト面での負担は抑えられます。

つまり、販売店の工事保証加入の有無によって、その会社の財務状況やトラブル発生時の対応力、そもそもの工事品質にも差が出てきます。

自然災害補償

自然災害

昨今の自然災害による被害増加を受け、メーカーは自然災害補償を付帯しないところも出てきました。

自然災害により蓄電池が故障した場合、お家の火災保険などが適用されることもありますが、全ての費用が補償されないこともあるため、販売店独自で保証を付けていることがあります。

保険料がかかっているため、販売価格は上がってしまいますが、もしもの時の安心を得たい方は、自然災害補償を付帯できる販売会社を選ぶという選択肢も考えてみるとよいでしょう。

保守・メンテナンスの重要性と費用

蓄電池や太陽光発電は長期間使用できる設備ですが、定期的にメンテナンスを行うことでより長く品質を保つことができます。

蓄電池や太陽光発電はメンテナンスフリーだと説明されることが多く、設置してから一度も点検をしていない方は注意が必要です。

定期点検を行うことで以下のようなリスクを回避することができます。

定期点検で回避できるリスク

・パネルの発電力低下防止や故障による火災リスクなどの低減
・機器の浸水や害虫小動物の侵入による故障の回避
・ボルトの弛みや金属のサビなど経年劣化によるパフォーマンス低下の防止

また、一般的な住宅用の太陽光発電設備(出力10kW未満)に関して、適切な頻度による既定のメンテナンスを行うことが努力義務として発電事業者(お客様)に求められています。

出力50kW以上の太陽光発電設備を設置している場合、電気事業法第46条に基づく基礎情報の届出や電気主任技術者との相談のうえ安全管理や維持管理計画を策定する必要があります。

上記対応を怠った場合、再エネ特措法第12条(指導・助言)、第13条(改善命令)、第15条(認定の取消し)、第15条の6(積立命令)、第15条の11第1 項(返還命令)に規定する措置が講じられる可能性があるため、メンテナンスは必ず行うようにしてください。

出典:資源エネルギー庁 事業計画策定ガイドライン (太陽光発電)より

太陽光発電協会(JPEA)が推奨しているメンテナンスの頻度は以下の通りです。

電気工作物一設置者あたりの電気容量系統連系区分主な施設点検頻度
太陽光発電システム出力受電電力容量
一般用50kW未満低圧連系・戸建住宅
・小規模な工場
・事務所 など
定期点検
4年に1回以上
自家用50kW以上2000kW未満高圧連系・学校
・工場 など
・受変電設備:2ヶ月~6ヶ月に1回
・パネル/パワーコンディショナ:6ヶ月に1回

出典:太陽光発電協会(JPEA) Q.メンテナンスや点検はどうすればいいですか?

メンテナンスの費用は発電所の規模やメンテナンス内容により異なりますが、1kWあたり1万円ほど想定しておけばよいでしょう。
パネル洗浄や、それに伴う足場仮設が必要となると更に費用が必要となります。
(一般住宅で20~30万円ほど)

アフターサポート体制

アフターサポートがしっかりしているかどうかを考える際は「連絡がすぐに繋がるかどうか」が最も重要です。
実際にトラブルが発生した際に連絡が付かないのでは意味がありません。

特にサポート部署がなく、営業マン任せの販売店には注意が必要です。

基本的に営業マンは外出していることが多く、新規顧客の対応に追われています。
そのような状態で日々増えていくお客様のサポートに1件1件対応していたら、業務過多となりやがて対応できなくなるのは明白です。

アフターサポート

販売店によるサポートが十分に機能していないと、自分でメーカーに連絡したり、修理に時間がかかったりする可能性もあります。

異常の早期発見は、あらゆるトラブルの抑止力になるため、保守・メンテナンス体制がどうなっているかを販売店に確認してみるとよいでしょう。

家庭用蓄電池の補助金制度

高額になりがちな家庭用蓄電池の導入費用を抑えるために、国や自治体の補助金制度を最大限に活用しましょう。

家庭用蓄電池の補助金制度

国からの補助金

国は、再生可能エネルギーの普及促進と災害時のレジリエンス強化を目的として、家庭用蓄電池導入に様々な補助金制度を設けています。特に注目すべきは、DR(デマンドレスポンス)補助金です。

DR補助金は、電力需給ひっ迫時に蓄電池の電力を活用し電力系統の安定化に貢献することで、蓄電容量1kWhあたり最大3.7万円(上限60万円/戸)が支給されます。

これにより、導入初期費用を大きく抑えながら、国のエネルギー政策にも貢献できます。
※2025年9月現在、既に申請は受付終了しています。

補助金を活用することで、高額になりがちな蓄電池の導入費用を大幅に削減し、経済的負担を軽減できます。
当社では、最新の補助金情報を提供し、複雑な申請手続きの代行も行うため、安心して制度をご活用いただけます。

DR補助金については、以下のコラムで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

自治体からの補助金

各自治体も独自に家庭用蓄電池導入を支援する補助金制度を設けています。

これらは地域の環境政策や防災対策に応じて多岐にわたり、国からの補助金と併用できるケースも少なくありません。

例えば、CO2排出削減や災害時の電力確保を目的とした制度があり、支給額も数万円から数十万円と幅広く設定されています。

お住まいの地域によっては、これらの自治体補助金を活用することで、蓄電池の導入費用をさらに大きく削減し、経済的なメリットを最大化できる可能性があります。

しかし、自治体ごとの制度は頻繁に更新され、情報収集や申請要件の確認が煩雑になりがちです。

当社では、全国対応の強みを活かし、お客様がお住まいの地域の最新の補助金情報を常に把握・提供しております。
地域独自の助成取得もきめ細やかに支援し、お客様が申請漏れなく、最大の補助金を受けられるようサポートいたします。複雑な手続きはすべてお任せください。

蓄電池の補助金制度を活用する際のポイント

補助金制度を最大限に活用し、蓄電池をお得に導入するためには、いくつかの重要なポイントがあります。

まず、国の補助金も自治体の補助金も予算や期間が限られているため、常に最新情報を確認し、検討を始めたらできるだけ早く行動に移すことが不可欠です。

次に、複雑な申請要件や手続きをスムーズに進めるため、専門家への相談が非常に重要となります。

当社では、環境省認定資格を持つ専門アドバイザーがお客様の状況に合わせた最適な補助金活用プランをご提案。
無料エコ診断で導入効果をシミュレーションし、複雑な申請代行まで全面的にサポートすることで、お客様は手間なく補助金を受け取ることが可能です。

相見積もり(一括見積りサイト)の注意点

家庭用蓄電池の価格相場を調べるためにはさまざまな情報から調査・分析しなければいけません。
最近では一括見積サイトに登録し、複数社の見積りをもらい価格の安い販売店のみを選択される方も増えています。

登録さえすれば無料で複数社からの見積をもらえるため、販売店を探す手間も無く気軽に価格相場が分かります。
しかし、ここに大きな落とし穴があるため注意が必要です。

相場より安すぎる販売店に注意!

登録をすると複数社から連絡があり電話が鳴りっぱなしになります。
中には5社同時に対応をしなくてはならないケースもあります。

このような場合、全ての販売店と打ち合わせする時間が取れず電話やメールのみで対応となることが多いです。

各販売店は他社より安い見積を出すために利益を極限まで削り原価ギリギリの価格で勝負をします。
全ての見積もりが揃い目が行くのは価格のみになりがちです。

本当に大事なのは価格のみでしょうか?

白物家電のように、どこで買っても同じ商品ならまだしも、太陽光や蓄電池は工事を伴い配線工事や大切な家に穴をあける作業が伴います。
しかも、何十年も長期間使用することを考えると、品質やサポートが整っていないと数年で劣化し補修費用が膨大にかかることもあります。

工事品質やサポート内容は販売店によって大きく違いがあります。

価格のみで選んでしまうと販売店は安い価格から利益を捻出しないといけません。
そうなると、本来費用をかけるべきである工事品質や施工部材、アフターサポートや技術者にかける費用を削らないといけません。

しかし、そういった激安店は多くの場合が事業継続困難となり、やがてトラブルをきっかけに破綻してしまい、困って助けを求めてくるお客様もたくさん見てきました。

実際にあったトラブルとして、以下のような事例があります。

実際にあったトラブル事例

契約して入金後に工事がされなかった
工事がいい加減で、設置後すぐに不具合が生じた
・販売店と連絡が取れなくなった
設置できない機器を取付けられて太陽光発電が壊れた
補助金の申請がされていなくて補助金を受け取れなかった
・保証の申請が何もされていない

適正な価格と信頼できる販売店を見極めるためには、安さだけにとらわれず、品質・保証・サポート体制のバランスを見て総合的に評価することが重要です。

蓄電池の価格は今後高くなる?安くなる?

蓄電池は数年~10年前に比べ安くなりました。

しかし、2021年度まで基準価格が落ち着いていましたが、今後は高くなり続ける可能性が高いと予想されています。

蓄電池などの設備機器の価格高騰は、様々な要因が影響するため一概に原因を断定することは出来かねますが、推測を立てるうえで参考となる理由をいくつか記載していきます。

物価上昇の影響

まず、日本は年間2%の物価上昇を目標にしているため、何もかもが高くなっていくのが根底としてあります。

こちらは日銀の方針です。
出典:日本銀行 金融政策 2%の「物価安定の目標」より

本来は安定的に物価と給料が上昇することで、安定した暮らしを確保するといった政策ですが、なかなか予定通りにはいかないようです。

太陽光パネルや蓄電池の価格は今後高くなる?安くなる?

昨今の様々な値上げもある意味予想通りといえます。
そういった背景を踏まえ、エネルギーや物資・食物など、あらゆるものを自助努力で補っていくことが重要、という自産自消の考え方が普及しだしています。

蓄電池と太陽光発電を活用した、電気の自給自足というライフスタイルは、今後の物価高騰に対応する上で重要な選択といえます。

蓄電池の原材料価格高騰の影響

蓄電池の原材料は、主原料であるリチウムや、その他銅線、金属類です。
金属類は限られた資源であり、貴重であればあるほど高価になります。

出典:先物契約価格

様々な原料が高騰している中で、円安や電気代の上昇、金属部材の値上げなどが顕著に表れています。

たとえば、リチウムの価格は2022年から2023年に急騰し、コバルトやニッケルの価格も2022年に一時高騰しました。
なお、2024年頃からは落ち着いてきており、2022年以前の水準まで下落しています。

ただし、家庭用蓄電池に使用されている原材料の価格に関しては、国際情勢の急激な変化、需要の増加などで再び高騰していく可能性があります。

そうなると、家庭用蓄電池の原材料も値上がりし、結果的に販売価格へ反映されていきます。
また、物価高も続いており、人件費やその他コストが上昇していく可能性もあります。

出典:2024年 CMEグループにおけるバッテリーメタル取引の取組高推移

そのため、少しでも安い価格帯で家庭用蓄電池を導入したい場合、欲しいと思った時点で購入した方が良いといえます。

販売・施工業者のリアルな声

一般社団法人 日本PVプランナー協会の調べによると、太陽光発電設備の価格について、実際に値段が上がっているという回答が全体の80%以上となっています。

また、今後値段が上がっていくだろうという見立てを75%以上の販売会社や施工店が危惧しています。

蓄電池を選ぶうえでチェックすべきポイントについて

ここまで蓄電池の価格相場やその変動要因について解説してきましたが、家庭用蓄電池を選ぶ上で、価格以外の重要なポイントも多数存在します。
長期的に安心して使用するために、以下の点も必ずチェックしておきましょう。

種類と特徴:単機能・ハイブリッド・トライブリッド

まずは、家庭用蓄電池の機能を比較し自宅の住宅設備や予算のバランスに合った仕様から候補を選びましょう。
具体的には「単機能型・ハイブリッド型・トライブリッド型」のうち、どれが合っているか確認する必要があります。

以下にそれぞれの特徴を紹介します。

種類特徴メリットデメリット向いている家庭
単機能型単機能型蓄電池のパワーコンディショナーは、
蓄電ユニット制御のみに対応
太陽光発電と併用する場合、
太陽光発電と蓄電池それぞれパワーコンディショナーが必要
1.さまざまなメーカーの太陽光発電と連携しやすい
2.価格は他のタイプより若干安め
3.故障発生時に責任分岐が分かりやすいためトラブル解消が比較的早い
1.太陽光発電で作った電気を蓄電池に充電する際、
直流→交流→直流→交流と変換するため変換回数が多く、
5%前後の電力損失を伴う
2.パワコン2台分のランニングコストがかかる
・太陽光発電を導入して10年未満
・トラブル発生時の保証対応などをスムーズにしたい
ハイブリッド型ハイブリッド型蓄電池のパワーコンディショナー1台で、
太陽光発電システムと蓄電池両方の交流・直流変換制御を行ってくれる
1.太陽光・蓄電池両方を制御できることにより、交流・直流変換の回数が少なくなることで
電力損失を抑えられるため効率的に充放電可能
2.太陽光発電と同時に設置する際はハイブリッド型の方が費用・性能の面で優位性がある
3.単機能に比べ取付機器が少なくて済むケースが多く、お家の美観を損ねにくい
1.単機能型蓄電池より価格が若干高い
2.設置済みのパネルの種類によって設置できない事や、
全てのパネルを生かすことができないことがある
・家庭用蓄電池と太陽光発電を同時に設置する場合
・既に太陽光発電を設置して10年経過している
・既設のパワコンが故障している
トライブリッド型トライブリッド型蓄電池のパワーコンディショナー1台で、
太陽光発電と蓄電池・V2Hの3台同時に制御や交流・直流変換などが可能 
1.ハイブリッドのメリットに加え、V2HスタンドがあればEVやPHVといった車両と連携できる1.ハイブリッド型蓄電池より価格が高い
2.V2Hスタンド利用時に車両側による電力損失が不明確
・V2Hの導入を検討している
・EVやPHVを蓄電池代わりにしたい
・可能な限り長期停電対策がしたい

上記は一例です。
詳しい情報や自分に1番合ったものは何か、気になる方は必ず専門の方と打合せをすることがおすすめです。

停電時の蓄電池の使用可能な電力量と使い方

蓄電池の主な仕様の違いとして、下記の通り「特定負荷」「全負荷」があります。

停電が起きた際に、特定負荷と全負荷のどちらの方が自分にとって最適かどうかしっかりと考えておきましょう。

特定負荷型
停電時に使用したい特定の回路(例:リビング、冷蔵庫、コンセント数ヶ所など)のみに電力を供給するタイプです。
使用できる電力量や範囲は狭くなりますが、必要な場所だけに絞ることで、長期停電時でも細く長く電気を利用できます。

全負荷型
停電時でも家全体のコンセントや照明に電力を供給できるタイプです。
普段と遜色ない生活を送れる便利さがありますが、その分電気を使いすぎてしまい、電池が空っぽになるリスクも高まります。

参考までに、下記は約10kWh(全負荷/自立出力3kVA)の電池を停電時に利用した場合、それぞれの家電をどれくらい使用できるかを示した図です。

自立運転モードの出力3,000W(3kVA)全負荷であれば、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品を稼働させることが可能です。

自立運転モードの出力3,000W(3kVA)全負荷であれば、洗濯機や冷蔵庫などの家電製品を稼働させることが可能です。
消費電力の高いIHクッキングヒーターやエアコン、電子レンジなどを使用したい場合は使用電力が多くなりすぎてブレーカーが落ちないように気を付けましょう。

家族構成や停電時に最低限使いたい家電の種類を具体的にイメージし、どちらのタイプがより実用的か検討することが大切です。

ライフスタイルに合った蓄電容量を決める

家庭用蓄電池の蓄電容量は、小さいもので5kWh、大きいもので20kWh程度です。
一般的に蓄電容量が大きくなればなるほど、蓄電池の価格も上がります。

1日に必要な電力を超える蓄電容量の蓄電池を購入した場合、オーバースペックとなり余分な出費が増えてしまいます。

蓄電容量を考える際は、予算や1日あたりの消費電力量、太陽光発電の発電量から総合的に見るのが大切です。
以下に世帯人数別の推奨蓄電池容量を紹介します。

【世帯人数別 推奨蓄電容量】

世帯数1人2人3人4人5人6人
使用量/日6.6kWh9.8kWh13.1kWh16.4kWh19.7kWh22.3kWh
1人あたりの使用量/日6.6kWh4.9kWh4.4kWh4.1kWh3.9kWh3.7kWh
使用量/月200kWh300kWh400kWh500kWh600kWh700kWh
月々電気代
(35円/kWh)
7,000円10,500円14,000円17,500円21,000円24,500円
推奨容量5~8kWh5~8kWh11~13kWh11~13kWh16kWh~16kWh~

関連記事:一人暮らしの電気使用量は?電気代を節約する方法大公開 | エコでんち

太陽光発電がすでに設置してある場合、1日あたりの電気使用量の80%をベースに蓄電池容量を決めるのがおすすめです。

昼間は太陽光発電でまかない、それ以外の時間で蓄電池に貯めた電気を使用するという考え方です。
また、蓄電池は定格容量のすべてを使用することができない事や、キープ残量設定などがあるため余裕をもった容量選定をするのがおすすめです。

毎月の電気使用量については、電力会社から送付される検針票やWeb検針から確認することが可能です。

たとえば、東北電力の場合は、よりそうeねっとというサービスへログインすると毎月の電気使用量、電気代、時間帯ごとの電気使用量まで確認できます。

ライフスタイルから蓄電容量を決めたい場合、まず電気使用量を把握しておきましょう。

蓄電池の寿命と交換時期

家庭用蓄電池の交換時期は、一般的に設置から10~20年程度とされています。
寿命を比較する際のポイントのひとつが「サイクル数」です。

蓄電池のサイクルは「100%充電状態から0%まで放電する行動を1サイクル」としたものです。
サイクル数の多い蓄電池は長く使用できる可能性があるといえます。

現在販売中の蓄電池の中には20,000サイクルというものも存在します。
単純計算で約55年使用可能です。
※電池セル単体での充放電可能数であり、動作を保証するものではありません

反対にサイクル数の少ない蓄電池は6,000回程度です。

その他、蓄電池の寿命にかかわる要素として下記にまとめておきます。

家庭用蓄電池の寿命に影響を与える要因

● 放電深度(DOD: Depth of Discharge)
家庭用蓄電池の劣化要素の中でも大きなファクターです。
理想は100%→30%程度の使用が望ましいとされています。
(放電深度70%)

充電しっぱなし(過充電)や、過放電(電池が0%のまま放置)はバッテリーの劣化を進める要因と言われています。

なお、家庭用蓄電池システムに関して、過充電はシステムでコントロールされるため起こりません。

● 使用環境
温度や湿度といった環境の影響によって、経年劣化が進行してしまう場合があります。
特に高温(40℃以上)や低温(-10℃以下)などの環境下では機器の劣化を早める要因となります。

● メーカーの保証年数
メーカーの保証年数が短いと無償での修理交換を受けられる期間も短くなります。
最近は有償20年保証が付帯できる製品や、販売会社→保証会社に申し込む事で延長保証を付帯できるケースもあります。

これらの情報は家庭用蓄電池のメーカーやシリーズによって異なるので見積りの段階で確認しておきましょう。

関連コラム:蓄電池の交換費用は?交換するべきタイミングと長持ちさせる方法|エコでんち

蓄電池の価格相場まとめ:選び方のポイント

家庭用蓄電池の導入は大きな買い物であり、価格だけでなく多角的な視点での検討が不可欠です。

家庭用蓄電池選びの重要ポイント

① 家庭用蓄電池の価格相場は15~20万円/kWh程度
② 蓄電池の工事代は2万円/1kWh
③ 原材料の価格については落ち着いているものの物価高の影響を受けている
④ 初期費用を抑える手段として補助金制度の情報も要注目
⑤ 蓄電池を選ぶ際は費用だけでなく施工品質や保証サポートも確認する
⑥ 蓄電容量を決める際は太陽光発電の積載量や出力、ライフスタイルなどに合わせる
⑦ 蓄電池のコストを考える際は費用対効果や停電時の使い方まで考慮することが大切

価格が高すぎるのは避けるべきですが、安すぎる販売店についても注意しましょう。相場からかけ離れている価格で見積もりを作成している販売店は、蓄電池の施工品質に問題が生じている可能性もあるからです。

今、太陽光や蓄電池を検討している方はぜひこの情報を見てもらって、少しでも業界のことを知っていただき、より良いお買い物ができるよう役立ててもらえれば嬉しいです。

家庭用蓄電池の価格が気になる方や家庭用蓄電池に関心を持っており具体的な価格や性能について知りたい方などは、今回の記事を参考にしながらエコでんちへ相談してみてはいかがでしょうか。

「エコでんち」はどこよりも役立つ情報の発信と、太陽光や蓄電池に必要な保証・サポート、正しい製品選びや使い方、安心・安全な工事を心掛けている販売店です。

太陽光や蓄電池のことで迷っている方はぜひ当社にお問い合わせください。

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よくある質問

家庭用蓄電池の価格相場・導入費用の相場を教えてください。

販売店により値段にばらつきがあり、容量5kWh~10kWhは工事費込みで120万~200万円前後(税別)です。販売形態によって同じ商品+工事内容でも100万円以上差が出ることがあります。例として訪問販売やハウスメーカーからの提案の場合、さらに50~100万円ほど費用が高いことがあります。

家庭用蓄電池を安く買うにはどうすればいいですか?

①補助金を活用する。②高い販売店(訪問販売など)を避ける。③安い販売店(ネット販売店など)を選ぶ。などの方法があります。ただし、価格が安いだけで保証やサポートに経費をかけていない会社がほとんどであるため、販売店選びには注意が必要です。価格だけでなく、アフターサービスや施工品質もしっかり確認しましょう。

家庭用蓄電池の補助金について教えてください。

国や自治体から、家庭用蓄電池の導入を支援する様々な補助金制度が提供されています。これらは導入初期費用を大きく抑える有効な手段となります。ただし、予算や期間が限られており、申請要件も複雑なため、常に最新情報を確認し、専門家へ相談することが重要です。

こちらの記事でも詳しく解説していますので、ご参考にしてください。

2025年(令和7年)オトクに導入!家庭用蓄電池・太陽光発電・V2Hの補助金ってどうすればもらえる?地域ごとの需給条件や金額を徹底解説|エコでんち

蓄電池導入後の電気料金プランはどのように選べばいいですか?

蓄電池を導入したら、ご自身のライフスタイルに合った電気料金プランへ変更することで、経済的メリットを最大限に引き出すことができます。特に、「時間帯別電灯契約」や「スマートライフプラン」など、深夜の電力量料金が安く設定されているプランがおすすめです。

夜間に蓄電池へ安い電気を充電し、日中の電気料金が高い時間帯や太陽光発電の発電量が少ない時間帯に蓄電池から放電することで、電力会社からの購入電力量を減らし、電気代を大幅に削減できます。
プラン変更は電力会社に連絡することで可能です。

この記事の監修者
宮崎 悠矢の写真
宮崎 悠矢
(株)リクシード スーパーバイザー
(株)TREND LINE WEB事業部部長
MMEX(株)代表取締役
各種施工ID保有

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