太陽光発電

ソーラーカーポートとは?導入メリットや費用を紹介

最終更新日:2023.07.21太陽光発電

太陽光発電の種類は、家庭用(住宅用)太陽光発電や野立て太陽光発電、ソーラーシェアリングなどバリエーション豊かとなっています。中でもソーラーカーポートは、カーポートの屋根部分に太陽光パネルを取り付ける方式で、住宅の屋根設置が難しい状況でも太陽光発電を始められるのが嬉しいポイントです。

そこで今回は、ソーラーカーポートの意味や仕組み、導入メリットや設置費用などについて分かりやすく紹介します。

住宅用太陽光発電だけでは出力が足りない方やカーポートに太陽光パネルを取り付けてみたい方は、参考にしてみてください。

 


ソーラーカーポートとは

ソーラーカーポート

ソーラーカーポートは、柱と屋根で構成された車庫に太陽光パネルを設置するタイプの太陽光発電を指しています。

具体的には、カーポートの屋根に架台を取り付け、架台の上に太陽光パネルや配線類を固定します。パワーコンディショナなどの周辺機器類は、ソーラーカーポートの近くに設置されます。

ソーラーカーポートは、屋根上に設置する太陽光発電のように、太陽光を電気へ変換することが可能です。発電した電気は主に自宅で自家消費したり、V2Hを通じて電気自動車へ充電したり、余った分を売電したりできます。

V2Hがなにかわからない方はこちらも参考にしてください。

V2Hとは?電気自動車との関係やメリット、価格と設置費用は?


ソーラーカーポートの種類

ソーラーカーポートの種類は、大きく分けて3種類です。

以下に各ソーラーカーポートの特徴を紹介します。

種類

特徴

太陽光発電と一体型のソーラーカーポート

太陽光パネルや周辺機器類の設置や固定を前提に設計されたカーポート

太陽光パネルの取り外しは原則できない

屋根はフラットで太陽光パネルを設置しやすい形状に設計されていることが多い

太陽光発電を後付けで設置したソーラーカーポート
(太陽光発電搭載型)

カーポートの屋根自体が太陽光パネルになっているものもあり 地面からの照り返しでも発電できる「両面発電」モデル

太陽光パネルとカーポートが別々に設計、製造されたタイプ

太陽光パネルを取り外すことができ、カーポートとして利用することも可能

オーダーメイドタイプのソーラーカーポート

設置場所の面積や環境に合わせてカーポートのサイズや形状などを設計したり太陽光パネルを選定してもらったりできる

オーダーメイドタイプは他のタイプより費用が高めになってしまう

なお、太陽光発電の設置を前提としていないカーポートへ太陽光パネルを設置しようすると、耐荷重などの関係から破損してしまう可能性があります。

既存のカーポートへ太陽光パネルを設置したい時は、ソーラーカーポート専門の施工業者へ設置可能な状況か調査してもらうのが大切です。


ソーラーカーポートの費用

続いては、ソーラーカーポートの費用や補助金について確認していきましょう。

ソーラーカーポートの費用相場と出力

ソーラーカーポートの費用は、カーポートのサイズや太陽光パネルの設置枚数などによって変わります。

太陽光発電一体型のソーラーカーポートを設置する場合は、駐車台数2台程度のサイズで200万円前後、3台分で270万円前後、4台分で350万円前後とされています。

一方、太陽光パネルを取り外せるタイプのソーラーカーポートは、駐車台数2台分で210万円前後、3台分で280万円前後、4台分で430万円前後と、一体型より少し高めの傾向です。

太陽光発電と一体型のソーラーカーポートや、取り外しができるタイプのソーラーカーポートを設置する場合の相場は、それぞれ下記となっています。

一体型ソーラーカーポート 取り外しができるソーラーカーポート
駐車場2台用 200万円前後 210万円前後
駐車場3台用 270万円前後 280万円前後
駐車場4台用 350万円前後 430万円前後

駐車台数24台分のカーポートに太陽光パネルを設置した場合は、それぞれ以下の出力を見込めます。

発電出力
駐車場2台用 3kW~7kW
駐車場3台用 6kW~9kW
駐車場4台用 9kW~13kW

出力とは、太陽光発電の瞬間的な発電量を示した値で、1時間あたりの出力はkWhで表します。

より大きな出力のソーラーカーポートを設置したい場合や、追加工事が必要な立地の場合は、上記で示した費用相場より高い設置費用となります。

実際に依頼する時は、見積もりをよく確認し、予算の範囲内で収まるかどうか検討が必要です。

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補助金制度の活用で費用を抑えられる場合も

ソーラーカーポートの設置費用は、補助金制度の活用で抑えられる可能性があります。

たとえば、「令和3年度(補正予算)二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」があります

こちらのPPA活用等による地域の再エネ主力化・レジリエンス強化促進加速化事業のうち、(2)新たな手法による再エネ導入・価格低減促進事業という補助金制度では、ソーラーカーポートの計画策定や設備導入にかかる費用を一部補助してもらえます。

補助金の上限額は、設備費に対して3分の1もしくは2分の1とされており、計画策定にかかる費用の上限額は1,000万円です。

ただし、上記は補助対象者は民間企業や団体などで、個人に対する補助金制度ではありません。

個人向けでの補助金活用の場合は、各自治体のホームページや窓口で確認してみることをおすすめします。

自治体では独自の補助金制度を立ち上げているので、ソーラーカーポートの設置費用に対して補助金を交付してもらえる可能性があります。

2023年(令和5年)オトクに導入!家庭用蓄電池・太陽光発電・V2Hの補助金ってどうすればもらえる?地域ごとの需給条件や金額を徹底解説


ソーラーカーポートのメリット

ソーラーカーポートの特徴について把握したあとは、利用メリットについて見ていきましょう。

日よけなどデッドスペースの有効活用につながる

通常のカーポートの屋根は、荷物を置いたりその他用途に活用したりすることもできません。

しかし、ソーラーカーポートとして利用すれば、駐車場の屋根を「発電所」として活用することができます。他にもソーラーカーポートは、カーポート内の日よけなどにも役立ちます。

駐車場のスペースを有効活用したい方などは、ソーラーカーポートでメリットを感じられる可能性があります。

既存の太陽光発電と合わせることで売電収入アップ

すでに屋根上などに太陽光発電を設置している場合は、ソーラーカーポート併用することで売電収入をさらに増やすことができます。

屋根上への太陽光発電の設置では、住宅の屋根形状やサイズによっては思ったよりも太陽光パネルが載せられないということがあります。

そこでソーラーカーポートを設置すれば不足分の出力を補うことができ、売電収入アップにつながります。

現在、すでに太陽光発電を設置していて発電能力や売電収入を増やしたい時は、ソーラーカーポートを検討してみるのもおすすめです。

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EVの時代に自家消費・電気代削減に役立てる

ソーラーカーポートの仕組みは一般的な太陽光発電と同じく、発電した電気をパワーコンディショナで交流へ変換します。

さらに自家消費用の切り替え工事を済ませておけば、発電した電気を電力会社へ送電せず、自宅の設備やコンセントへ供給することが可能です。

また、これからの時代は間違いなく電気自動車は普及していきます。

そうすると、自宅で車を充電することが当たり前になっていき、比例して電気使用量も多くなるはずです。

その際に、屋根上やカーポート上に太陽光発電が載せられていれば、昼間には太陽光から無料で車に充電することも可能です。

V2H機器を導入している場合は、さらに効率的に太陽光発電で発電した電気をV2H経由で電気自動車へ給電したり、反対に電気自動車からの電気を家庭に流したりといった活用も可能です。

太陽光発電と電気自動車の組み合わせができる家庭は、間違いなくその恩恵を受けられることでしょう。

蓄電池やV2Hと併用できる

ソーラーカーポートの電気を効率よく活用したい時は、蓄電池との併用もおすすめです。

ソーラーカーポート単体では、発電した電気を貯めることができません。

太陽光発電用の蓄電池を設置した場合は、任意の時間帯や発電量に合わせて電気を貯めて、消費電力量の多いタイミングで自家消費できるようになります。

メーカーによっては「太陽光発電・蓄電池・電気自動車」すべてを連携させて、電気の流れを最も効率よく活用できるものもあり、これからの時代に注目されています。

なお、蓄電池の選び方や設置工事先でお悩みの場合は、エコでんちへご相談ください。

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ソーラーカーポートのデメリット

続いては、ソーラーカーポートのデメリットについて確認していきます。

周辺環境によっては発電量が少ない可能性も

ソーラーカーポートの設置を検討する際は、周辺環境を確認しておくのが大切です。

周辺の建物や、電柱や樹木などの影を生む障害物、ソーラーカーポートの設置位置や角度など、発電されない時間帯や想定より発電できないケースを考慮する必要があります。

実績のある施工業者であれば、現地調査の際にソーラーカーポートの設置に適した環境かどうか判断してもらえます。

一定の初期費用がかかる

シンプルな構造のソーラーカーポートですが、カーポート自体と太陽光パネルの費用が掛かりますので、100万円単位で初期費用が発生します。

金融機関によっては、太陽光発電や蓄電池など専用の「ソーラーローン」を提供しているところもあります。

また、最近では住宅ローンや他ローンとまとめて「借換」という選択を選ばれる方も多いです。

売電収入と支出のバランスを計算したり、予算の範囲内で負担できるか施工業者と確認したりしながら、慎重に判断していくのが大切です。

固定資産税などが発生する場合もある

カーポートは簡易的な車庫のようなものですが、法律上は「建築物」と定義されます。

そのため設置状況によっては、固定資産税が発生する場合もあります。

具体的には、出力10kW以上のソーラーカーポートや3方向以上が壁に囲まれているカーポート、基礎が埋め込まれているといった場合は、固定資産税の対象としてみなされます。

また、建築物である以上「建築確認申請」を行わなければならないこともあります。

これが必要ないのは、下記すべてに当てはまる場合のみとされています。

  • 防火地域および準防火地域外である
  • 既存建築物がある敷地内の増築で用途上不可分の建築物である
  • 延べ床面積の合計が10平方メートル以内である

建築確認申請も数十万の費用が別途かかることがあるため、少しでも費用負担を抑えながら利用したい時は、施工業者と確認しながらソーラーカーポートの形状や発電量を決めるのが大切です。


まとめ

ソーラーカーポートは、カーポートの屋根に太陽光パネルが取り付けられた太陽光発電設備を指します。住宅用太陽光発電などと同じく売電したり自家消費したりできるのが、メリットの1つです。

駐車場を有効活用したい方や住宅用太陽光発電だけでは出力が足りないと感じる方は、今回の記事を参考にソーラーカーポートを検討してみてはいかがでしょうか?

ソーラーカーポートを検討する時は、家庭用蓄電池の導入も検討してみるのがおすすめです。

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ソーラーカーポートだけでなく家庭用蓄電池も気になる方は、エコでんちへお問い合わせ、見積もりを検討してみてください。

 

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