2025年(令和7年)V2H向けのCEV補助金!概要や要件についてもわかりやすく解説
最終更新日:2025.08.29 補助金情報

CEV(Clean Energy Vehicle)補助金はPHEVやEV、FCEVといった環境に優しい車両の購入時に利用できる国の補助金制度です。車両のほかV2H向けの補助金もあります。
CEV補助金に該当する車両を購入する方や、V2Hを購入する方の中には購入費用の負担で悩んでいる方もいるかと思います。
これから車両やV2Hを導入する場合、CEV補助金を調べてみるのがおすすめです。
そこで今回は、CEV補助金とV2Hに関する補助金の概要や実施状況、補助金額について解説します。
EVやV2Hの導入を考えている方やPHEVもしくはEVを購入する方などは、ぜひ参考にしてみてください。

目次
V2Hの補助金が公募されている目的
国がV2Hの導入に補助金を交付する主な目的は、脱炭素社会の実現とエネルギー安全保障の強化です。
V2Hは、太陽光発電などの再生可能エネルギーで発電した電気をEVに貯め、家庭で効率的に利用することを可能にします。これにより、CO2排出量の削減に大きく貢献します。
また、V2Hは災害による停電時にもEVを「移動できる蓄電池」として活用できるため、各家庭のレジリエンス(防災力)を高める重要な役割も担っています。
これらの目的を達成するため、国は補助金を通じてV2Hの普及を強力に後押ししているのです。
2025年度のV2HのCEV補助金の詳細
2025年度のV2H補助金に関しては、2025年7月25日より申請が開始されました。申請期限は9月30日までとなっております。
V2H補助金を受けたいと考えている方は、早めに申請準備を進めていきましょう。
補助額(個人宅・マンション) | 機器:1/2(上限額50万円) 工事:1/1(上限額15万円) |
予算総額(個人宅・マンション) | 40億円 |
申請期間 | 7月下旬~9月末 |
交付決定時期 | 9月~11月下旬 |
個人でV2Hを導入する場合は、上記表の一番上、個人宅・マンションで指定されている補助金額・上限額が適用されます。設置場所に関しては、個人宅もしくはマンションの共有部にかぎられている点に注意が必要です。また、V2Hの導入に加えて、EVを既に保有もしくは発注している必要があります。
V2H補助金の対象設備
メーカー | 製品名 | 型式 | 補助上限額(機器+工事) | 製品ページ |
ニチコン | V2Hスタンド(一体型) | ES-T3V1 | 65万円 | 製品ページへ |
V2Hスタンド(セパレート型)&V2Hポッド 7.5m | ES-T3PL1 | 65万円 | 製品ページへ | |
EVパワー・ステーション プレミアムPlusモデル | VCG-666CN7K~ | 65万円 | 製品ページへ | |
EVパワー・ステーション VSG3シリーズ | VSG3-666CN7~ | 65万円 | 製品ページへ | |
EVパワー・ステーション プレミアムモデル | VCG-666CN7 | 59.9万円 | 製品ページへ | |
シャープ | EV用コンバータ | JH-WE2301 | 65万円 | 製品ページへ |
長州産業 | V2Hスタンド | VCP602 | 65万円 | 製品ページへ |
マルチV2Xシステム (一般タイプ) | CV-M02A~ CV-MH02A~ | 65万円 | 問い合わせる | |
マルチV2Xシステム (重塩害対応タイプ) | CV-MS02A~ CV-MHS02A~ | 65万円 | 問い合わせる | |
オムロン | マルチV2Xシステム (一般タイプ・重塩害対応タイプ) | KPEP-A-SET-~ | 65万円 | 製品ページへ |
パナソニック | V2Hスタンド(一般/耐塩仕様) | LJV2671C | 65万円 | 製品ページへ |
V2Hスタンド(耐重塩仕様) | LJVH671C | 65万円 | 製品ページへ | |
デンソー | V2H-充放電器(SDシリーズ) | DNEVC-SD6075 | 65万円 | 問い合わせる |
V2H-充放電器(Dシリーズ) | DNEVC-D6075-2 | 65万円 | 製品ページへ |
V2H補助金の工事補助の算出方法
工事への補助については実施される工事内容によって細かく金額が定められており、その合計額の上限が15万円となっています。
具体的な内訳は下記の表にまとめます。
補助対象となる工事の項目 | 項目ごとの上限額 |
基礎工事 | 7,000円 |
据付工事 | 20,000円 |
本体搬入費 | 10,000円 |
電気関連工事 | 70,000円 |
諸費用 | 30,000円 |
離島への運搬費 | 30,000円 |
1基設置の場合の補助金交付上限 | 150,000円 |
V2H補助金の申請方法
V2H補助金を受けたい場合は、V2Hを導入する前に申請書類を準備し、一般社団法人次世代自動車振興センターへ各書類を提出する必要があります。
申請書類については、一般社団法人次世代自動車振興センターHP内からダウンロード可能です。
書類の提出後は、1~2ヶ月程度の審査期間に入ります。審査に通過した場合は、補助金交付決定通知書が発行されます。通知書を受けとったあとは、V2Hを発注し設置工事を進めてもらいましょう。
工事完了かつ代金の支払いも行った後は、一般社団法人次世代自動車振興センターへ施工実績に関する書類を提出します。
審査および補助金額の確定が行われたのち、確定通知書を受け取る流れです。あとは、指定の金融機関へ補助金が振り込まれます。
CEV補助金とは?

CEV補助金は、環境に優しい車両を導入する際に利用できる国の補助金制度です。CEV(Clean Energy Vehicle)は、クリーンエネルギー車と読みます。具体的には、PHEVやEV、FCVといった車両を指します。
また、CEV補助金における対象車両は、以下の通りです。
CEV補助金対象車両
●EV(電気自動車)
●PHEV(プラグインハイブリッド自動車)
●FCV(燃料電池車)
●超小型モビリティ(EV)
●ミニカー(EV)
●側車付二輪自動車・原動機付き自転車(EV)
CEV補助金の対象者は、個人や法人、リース会社、地方公共団体となっています。
要件を満たした場合は、対象車両の導入費用に対して補助金が交付される仕組みです。補助金額については、車両によって異なります。
CEV補助金の詳細

続いては、CEV補助金の対象車両や要件を紹介します。
CEV補助金の対象車両例
CEV補助金の対象車両は50以上で、かつさまざまなメーカーが含まれています。
以下に対象車両のメーカー、車両の一部を紹介します。
【電気自動車(EV)】
アウディ | Q4 |
ジープ | アベンジャー |
スバル | SOLTERRA |
ゼネラルモーターズ | CADILLAC LYRIQ |
テスラ | モデル3 |
トヨタ | bZ4X |
日産 | アリア |
BMW | i4 eDrive 35 |
BYD | ATTO 3 |
ヒョンデ | ATTO 3 |
【小型・軽自動車(EV)】
アパテックモーターズ | OHKUMA-HN400 |
アバルトアバルト | 500e |
タジマ | TWC-07 |
FIAT | 500e |
日産 | サクラ |
三菱 | eKクロス EV |
【普通貨物・小型貨物・軽貨物(EV)】
日産 | クリッパーEV |
ホンダ | N-VAN e: |
三菱 | MINICAB EV |
【プラグインハイブリッド(PHEV)】
トヨタ | アルファード |
マツダ | MAZDA MX-30 ROTARY-EV |
三菱 | アウトランダー |
メルセデス・ベンツ | C 350 e Sports |
ランドローバー | Discovery Sport |
【燃料電池自動車】
トヨタ | クラウン |
ヒュンダイ | ネッソ |
ホンダ | CR-V |
【超小型モビリティ】
トヨタ | C+pod(グレードG) |
トヨタ | C+pod(グレードX) |
【ミニカー】
トヨタ | C+pod |
トヨタ | コムス(B・COM ベーシック) |
トヨタ | コムス(B・COM デッキ) |
【側車付二輪自動車・原動機付自転車】
EV モーターズ・ジャパン | Bange |
日本エレクトライク | エレクトライク マヒンドラ |
ホンダ | BENLY e: Ⅰ |
CEV対象車両については、年度によって変わる場合もあります。申請を検討しているときは、最新の情報を確認することが大切です。
対象車両の情報に関しては、一般社団法人次世代自動車振興センターHPのトップページ、CEV補助金内の申請方法ボタンをクリックし、「個別車両の補助金交付額はこちら補助対象車両一覧」という項目のリンクに記載されています。
CEV補助金の補助金額
CEV補助金の補助金額は、車両によって異なります。
以下に対象車両の補助金額例を紹介します。
【電気自動車(EV)】
トヨタ:bZ4X(G (2WD)) | 90万円 |
日産:アリア(B6) | 89万円 |
アウディ:e-tron GT quattro | 52万8,000円 |
ジープ:アベンジャー(Altitude) | 69万円 |
スバル:SOLTERRA(ET-SS) | 88万円 |
【小型・軽自動車(EV)】
アパテックモーター:OHKUMA-HN400(M) | 35万円 |
日産:サクラ(S) | 57万4,000円 |
三菱:eKクロス EV(P) | 56万8,000円 |
【普通貨物・小型貨物・軽貨物(EV)】
日産:クリッパーEV(ルートバン) | 57万4,000円 |
ホンダ:N-VAN e:(e:G) | 57万4,000円 |
三菱:MINICAB EV(CD 20.0kWh[2シーター]) | 56万8,000円 |
【プラグインハイブリッド(PHEV)】
トヨタ:センチュリー | 48万円 |
マツダ:MAZDA MX-30 ROTARY-EV (Rotary-EV) | 57万円 |
三菱:アウトランダー(P Executive Package(7人乗り)) | 58万円 |
【燃料電池自動車】
トヨタ:クラウン(Z) | 136万3,000円 |
ヒュンダイ:ネッソ | 215万5,000円 |
ホンダ:CR-V(e:FCEV) | 255万円 |
【超小型モビリティ】
トヨタ:C+pod(グレードG) | 給電機能有り 35万円 給電機能無し 25万円 |
トヨタ:C+pod(グレードX) | 給電機能有り 35万円 給電機能無し 25万円 |
【ミニカー】
トヨタ:C+pod | 給電機能有り 30万円 給電機能無し 20万円 |
トヨタ車体:コムス(B・COM ベーシック) | 20万円 |
トヨタ車体:コムス(B・COM デッキ) | 20万円 |
【側車付二輪自動車・原動機付自転車】
EV モーターズ・ジャパン:Bange(Bange) | 9万2,000円 |
ホンダ:BENLY e: Ⅰ(MPP e:セット) | 6万円 |
スズキ:e-Let’s | 4万1,000円 |
そして、各補助金額には上限が設けられています。
補助金額の上限は以下の通りです。
補助金額の上限一覧
●電気自動車(普通乗用自動車):90万円
●普通乗用自動車以外の電気自動車:58万円
●プラグインハイブリッド自動車:60万円
●燃料電池自動車:255万円
●超小型モビリティ:給電機能有り35万円、給電機能無し25万円
●第一種原動機付自転車:30万円
●第一種原動機付自転車及び軽自動車に該当する側車付二輪自動車:6万円
●第二種原動機付自転車及び小型自動車に該当する側車付二輪自動車:12万円
各対象車両の補助金額は、一般社団法人次世代自動車振興センターHPの「個別車両の補助金交付額はこちら補助対象車両一覧」に記載されています。
CEV補助金の申請方法(V2H充放電設備向け)
CEV補助金を申請する場合は、電気自動車やプラグインハイブリッド車を保有しているか、もしくは新たに購入することが前提条件となっています。
そのうえで取り付けたいV2H製品や購入先などが決まったら、一般社団法人次世代自動車振興センターHP内からオンライン申請を行っていきましょう。
CEV補助金申請の主な流れ
1.申請アカウントの作成・必要書類の準備
2.事前申請
3.審査後、交付決定
4.機器の発注や取付工事の着手
5.実績報告
6.実績報告内容の審査(審査結果で補助額が確定)
7.補助金の交付
申請の流れ
STEP1:申請アカウントの作成・必要書類の準備
申請するためには、アカウントを作成する必要があります。
アカウントの作成方法や必要書類一式は、一般社団法人次世代自動車振興センターで確認できます。
申請に必要な提出書類の例
●補助金交付申請書
●本人確認書類(運転免許証のコピーなど)
●車検証(自動車検査証・自動車検査証記録事項)の写し、または車両の注文書の写し
●V2H設置先の建物全景・駐車スペース全景・V2H設置予定場所などの写真
●見積書
など
※上記は「個人宅」での申請時に事前申請で必要な書類です。
法人申請の場合は必要書類が異なります。
STEP2:事前申請
書類がすべて揃ったら、専用の申請ポータルから申請手続きを行います。
V2Hの販売会社に申請を代行する場合は、申請者アカウントを販売会社に共有して依頼を行います。
事前申請の期日は2025年9月30日までです。
STEP3:審査 → 交付決定
申請が受理されると、一般社団法人次世代自動車振興センターによる審査が行われます。
この審査では、提出された書類の内容が補助金の交付要件を満たしているか、記載内容に不備がないかなどが厳しくチェックされます。
審査期間は申請の混雑状況にもよりますが、通常は1〜2ヶ月程度かかります。この間、申請者側で特別な対応は必要ありませんが、センターから内容確認の連絡が入る場合があります。
STEP4:機器の発注や取付工事の着手
交付決定が下りたら、工事に着手することができます。
V2Hの購入元に連絡して機器の発注、設置工事を行ってください。
なお、工事完了後の実績報告時に、V2H機器で充電や放電ができていることを確認できる写真が必要になります。
つまり工事のタイミングで電気自動車やプラグインハイブリッド車が必要になるので、車両を新規購入されている場合は納車時期を考慮して設置工事の日程を調整してください。
STEP5:実績報告
工事が完了したら専用の申請ポータルから実績報告を行います。
事前申請のときと同様に書類や写真が必要になりますが、販売・施工会社で準備するものがほとんどです。
購入元に依頼して書類を準備してください。
実績報告の期限が2026年1月31日です。
STEP6:実績報告内容の審査
実勢報告の内容をもとに、一般社団法人次世代自動車振興センターによる最終審査が行われます。
合計補助額はこの審査で確定されますが、事前申請で登録された工事内容と相違していると判断された場合には減額される場合があります。
STEP7:補助金の振り込み
実績報告の審査に問題が無い場合、補助額確定通知書が発行され、申請時に指定した金融機関の口座へ補助金が振り込まれます。
入金を確認したら、すべての手続きは完了です。
なお、補助金を受け取った車両は、原則として6年間の保有が義務付けられています。この期間内にV2Hを撤去したり建物の売却などの理由で名義変更をしたりすると、補助金の返納が必要になる場合がありますのでご注意ください。
まとめ:2025年もCEV補助金やV2H補助金は実施されています!
CEV補助金は、2025年も実施されています。2025年7月25日より申請受付中となっております。(申請期限:9月30日まで)
V2HもしくはV2Hと車両の購入を検討している方は、補助金の準備だけでなくV2Hの比較検討も同時に進めてみてはいかがでしょうか。
エコでんちでは、住宅用太陽光発電システム、ソーラーカーポート、家庭用蓄電池だけでなくV2Hも取り扱っています。
V2Hについては、ニチコンやシャープ、長州産業などさまざまなメーカー、型番の製品を使っており、目的や予算に合わせてお選びいただけます。
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よくある質問
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補助金を受けるための条件は何ですか?
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条件は制度によって異なりますので、国や自治体が発信している情報をご確認ください。
ただし、一般的には以下の条件が多く見られます。●申請期限内であること
●対象機種であること(型番指定など)
●対象機器の設置前/後の写真の用意
●対象機器の保証書
●対象機器を購入したことがわかる契約書や領収書
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複数の補助金を一緒に申請することはできますか?
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事業によって、他の補助金と一緒に申請することが可能です。
財源が同一の場合一緒に申請ができない場合もあるため注意が必要です。
補助金ごとのウェブサイトの記載を確認するか、国や自治体に問い合わせいただき確認することが可能です。
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補助金の申請は自分でやらないといけませんか?
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エコでんちでは申請の代行やサポートを行っております。
ただし、住民票や納税証明書などは自分で用意する必要があるので、事前に依頼先に確認しましょう。
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補助金を受けた場合、売電収入に影響はありますか?
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通常、補助金を受け取ったからといって売電単価や売電収入に直接影響はありません。
ただし、売電契約(FIT制度など)の内容次第で、設置条件や運用方法に制限がかかるケースもあるため注意が必要です。
非FITが条件の補助金などもあるため、補助金の詳細は自治体等にご確認ください。
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補助金はいつ受け取ることができますか?
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申請に必要なすべての工程を終えてから、早いものだと一月後、遅いものだと半年後になるケースもあります。
補助金の詳細は自治体等にご確認ください。