エコキュートの買い替え費用の相場は?メーカー別の工事費と交換時期の目安
最終更新日:2025.06.10 お役立ち情報

エコキュートの買い替え費用は、メーカーやエコキュートの機能などによって変わるものの、一般的に50万円前後とされています。つまり、設置時にかかる費用とほとんど同じといえます。
買い替えを検討している方の中には、具体的な費用や工事費を抑えるポイントについて気になっている方も多いことでしょう。
そこで今回は、エコキュートの買い替え費用に関する相場、買い替え時期の見極め方などについて解説します。
エコキュートの買い替えを検討している方やこれからエコキュートの導入を検討している方などは、ぜひ参考にしてみてください。
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エコキュート買い替えの費用相場

冒頭でも解説したようにエコキュート買い替えの費用相場は、50万円前後とされています。
ただし、実際の費用はさまざまな要因で変わります。
とくに価格差が出やすい要素は、給湯機能と省エネ・その他快適に過ごすための機能といった3つです。
給湯機能はエコキュートによって異なり、フルオートタイプをはじめ、セミオート、給湯専用にわかれています。とくに価格の高いタイプはフルオートで、追い炊きから自動保温機能まで搭載されています。
また、省エネ性能に優れたタイプや快適に過ごすための機能が搭載されたタイプは、費用負担の大きなシリーズといえます。快適に過ごすための機能とは、ファインバブル、除菌機能、スマートフォンアプリ対応、太陽光発電との自動連携などといった機能のことです。
それでは、エコキュートの買い替え費用に関する内訳などについて確認していきましょう。
エコキュート買い替えにかかる総費用の内訳
エコキュートの買い替え費用には、本体価格と工事費、その他追加工事費などで構成されています。
まず、全体の70%以上を占めるのが本体価格です。続いて20%前後を占めるのは工事費、残りは追加工事費やその他費用になります。
本体価格は、ヒートポンプユニットと貯湯タンク、リモコンといった機器本体の価格を指します。1~2人用の比較的小型タイプであれば価格は、15万円前後です。3~4人、4人以上のタイプは、25万円以上かかる場合もあります。
工事費は、エコキュートの取り換え、設置にかかる全ての工事費用を指します。標準工事の内容は以下の通りです。
エコキュートの標準工事の内容
●基礎工事
●配管工事
●電気工事
●電力会社申請費
●試運転に関する調整費
●既存機器の撤去
●諸経費
工事費の金額については10万円~20万円程度で推移しています。
設置場所の状況によっては、上記の工事費に加えて追加費用がかかるケースもあります。たとえば、エコキュートの設置場所などの関係で配管の長さが足りない場合は、配管の延長工事も必要になります。また、壁の貫通、分電盤の交換、機器の搬入費用(クレーンでのつり上げなど)などが、追加でかかる場合もあります。
追加工事費は、どの工事が発生するかによって変わるものの、数千円~5万円前後です。
機種タイプ別の買い替え費用比較
エコキュートにおける給湯機能は、給湯専用、セミオート/オート、フルオートにわかれており、それぞれ搭載している機能や価格に違いがあります。
給湯専用は、手動でお湯はりを行うタイプです。具体的には、蛇口からお湯を出します。その他に機能はないため、タンク容量400L台かつ工事費込みで40万円前半~50万円前後です。
セミオート/オートは、自動のお湯はり機能と手動でのたし湯機能が搭載されています。買い替え費用については、タンク容量400L台かつ工事費込みで40万円前半~50万円台で推移しています。費用という点では、給湯専用と大きく変わりません。
フルオートは、自動のお湯はり機能とたし湯、自動保温、追い炊きなどが搭載されたタイプで、最も機能の豊富なエコキュートでもあります。買い替え費用は、タンク容量400L台かつ工事費込みで40万円台前半~50万円台後半となっています。
また、エコキュートの買い替え費用は、タンク容量によっても変わります。300L台の場合は、30万円台~50万円前後の相場です。また、400L台は40万円台前半~50万円、500L台は50万円~60万円台となっています。
これからエコキュートを買い替える際は、価格のほか、どの給湯機能が必要なのか比較した上で検討していくことも大切です。たとえば、追い炊き機能や保温も必要であれば、フルオートタイプから比較した方がいいといえます。一方、自動の湯はりのみ必要と感じている場合は、セミオート/オートから比較してみましょう。
既存設備からの買い替えパターン別費用
エコキュートからエコキュートへ買い換える場合は、前段で触れたように50万前後の費用がかかります。
一方、電気温水器やガス給湯器からエコキュートへ買い換える場合は、50万円以上の費用がかかる可能性もあります。なぜなら、それぞれの撤去費用だけでなく、配管の切り替えや延長工事、電気工事、電力会社への申請など、追加の工事や手続きがかかるためです。
ただし、光熱費の負担を軽減しやすく、長期的な視点で見るとメリットが大きいといえます。
また、エコキュートから新しいエコキュートへ買い換えるときは、エコキュートの撤去費用を追加で請求される場合もあります。つまり、エコキュートは他の給湯設備と比較して大型のため、撤去費用の負担が大きい傾向です。
メーカー別エコキュート買い替え費用比較

エコキュートの費用はメーカーによって異なり、数万円以上の価格差が生じるケースもあります。
これからエコキュートを導入する方、新しいエコキュートへ買い換えるときは、各メーカーの給湯機能やその他機能、サイズ、容量だけでなく費用を確認してみるのが大切です。
以下に主なメーカーの買い替え費用を紹介します。

続いては、メーカー別のエコキュート買い替え費用、設置費用、主な機能や特長を紹介します。
「ダイキン エコキュート」の買い替え価格帯
ダイキンのエコキュートは、XとA、Nシリーズといったタイプで構成されています。
AとNシリーズの給湯専用タイプは、工事費込みで40万円台前半となっています。Aシリーズのオートタイプは、工事費込みで43万円前後です。また、AとN、Xシリーズのフルオートタイプは、44~50万円前後で推移しています。
以下に人気モデルと価格帯を紹介します。
ダイキンの人気モデルと価格帯
●35万円前後:Xシリーズ、フルオート、おゆぴかUVや温浴タイム機能などが搭載されている
●30万円後半:Aシリーズ、フルオート(370L)、薄型タイプもありスペースのかぎられた場所でも設置しやすく、寒冷地仕様も選べる
●30万円後半:Xシリーズ、フルオート(370L)、温浴タイム機能やウルトラファインバブル機能などが搭載されている
ダイキンのエコキュートには、おゆぴかUVというUV除菌ユニットが搭載されており、深紫外線によってお湯を除菌してくれます。また、残り湯も除菌してくれるため、洗濯の際にきれいなお湯を使用することが可能です。
ほかには、ウルトラファインバブル機能や温浴タイム機能、スマートフォンアプリ対応など、さまざまな機能が盛り込まれています。
ウルトラファインバブルは、0.001ミリ未満の小さな泡による温浴効果、洗浄効果などが期待できる機能です。温浴タイムは、リモコンから4つの設定温度を選択できる機能で、温度調整を簡単に進められます。
さらに、スマートフォンアプリ対応なので、手元のスマートフォンからお湯はり、追い炊きなどさまざまな操作を行うことが可能です。
「パナソニック エコキュート」の買い替え価格帯
パナソニックからは、BシリーズやCシリーズをはじめ多種多様なモデルが販売されています。
セミオート/給湯専用のJシリーズは、47万円台~50万円台前半で推移しています。また、フルオート薄型タイプのWとHシリーズは、44万円台~60万円台前半の価格で推移しています。
フルオート角型タイプのB、C、S、N、J、JPシリーズに関しては、30万円台後半~60万円台です。機種と機能によって買い替え費用が大きく異なり、とくにフルオート角型タイプのN、J、JPは50万円以上の価格で推移しています。
以下に人気モデルと価格帯を紹介します。
パナソニックの人気モデルと価格帯
●20万円台後半;Sシリーズ、フルオート(370L)、標準的なタイプではあるものの配管洗浄機能やAIエコナビなど多彩な機能を搭載している
●40万円台:Jシリーズ、フルオート(370L)、AIエコナビ、スマホでおふろ、ぬくもりチャージなど他モデルより機能が充実している
●40万円台後半:JPシリーズ、フルオート(460L)、全ての機能を搭載した最上位モデルで、ウルトラ高圧給湯に対応している
最上位モデルのJPシリーズなどに搭載されているウルトラ高圧給湯は、通常よりも給湯圧力が向上しており、シャワーの快適性という点で優れています。
また、浴室のリモコンには、ひとセンサーが搭載されています。入室をすぐに感知し、お風呂の温度を設定温度まで加熱してくれるのが特長です。さらにAIエコナビ機能が、お湯の冷め方などを学習し、不在時の無駄な湯温チェックをカットしてくれます。省エネ性が向上しており、電気代負担の軽減につながります。
「三菱 エコキュート」の買い替え価格帯
三菱からは、Pシリーズ、SシリーズとVシリーズというモデルが販売されています。Sシリーズはフルオートのみ、Vシリーズはフルオートのほかエコオート、給湯専用タイプも存在します。また、価格帯については、Sシリーズ40万円前後~50万円台、Vシリーズ40万円台、Pシリーズ60万円台となっています。
以下に人気モデルと価格帯を紹介します。
三菱の人気モデルと価格帯
●30万円台:Vシリーズ(標準水圧タイプ)、フルオート(370L)、あったかリンクやスマホ連携など快適に過ごすための機能が搭載されている
●30万円台前半:高機能Sシリーズ(標準水圧タイプ)、フルオート(370L)、キラリユキープPLUS、バブルおそうじなどVシリーズより便利な機能が複数搭載されている
●30万円台;高機能Sシリーズ(ハイパワー高圧タイプ)、フルオート(370L)、標準水圧よりも給湯水圧が高く、より快適に利用できる、また、全ての機能が揃っているのも強み
キラリユキープPLUSは、深紫外線を活用した除菌機能で、風呂循環配管を通るお湯に対して照射してくれます。また、お湯はりのあとに除菌してくれるため、入浴前や洗濯前の残り湯どちらもきれいな状態を保っているのが特長です。
また、バブルおそうじ機能では、浴槽の栓を抜いた際に自動で配管洗浄を行ってくれます。配管や熱交換器などに付着した汚れを定期的に落とせるため、各内部をきれいに保ちやすいといえます。
このように洗浄・除菌機能という点でも優れているのが、三菱エコキュートの特長です。
「日立 エコキュート」の買い替え価格帯
日立からは、4種類のシリーズが販売されています。それぞれの価格帯については、給湯専用タイプ40万円台、フルオートタイプの角型・薄型40万円台~50万円台、フルオートタイプ(水道直圧式)のナイアガラタフネス・ナイアガラ出湯40万円台後半~70万円台となっています。
以下に人気モデルと価格帯を紹介します。
日立の人気モデルと価格帯
●30万円台前半:標準圧、フルオート(370L)、貯湯タンクがウレタンクとなっており、高い断熱性を持っている
●30万円台後半:水道直圧タイプ、ナイアガラ出湯(370L)、きらりUVクリーンやシルキー快泡浴といった快適性を高める機能も搭載されている
●60万円台:水道直圧タイプ、ナイアガラタフネス(370L)、高硬度の水道水や井戸水にも対応しており、配管詰まりの原因とされるカルシウムなどを低減できる
日立製エコキュートには、きらりUVクリーンやシルキー快泡浴、インテリジェント制御、ダブル湯温設定など、さまざまな機能が搭載されています。
まず、きらりUVクリーンは、深紫外線を活用した除菌機能です。風呂循環配管を通るお湯に対して照射してくれるため、残り湯もきれいな状態で使用できます。シルキー快泡浴は、ファインバブルを利用できる機能で、快適な入浴を楽しみたい方にメリットを感じられます。
また、インテリジェント制御は、お湯の使用量、使い方などを学習し、おすすめの沸き上げ設定を提示してくれたり使い過ぎを通知してくれたりしてくれます。ダブル湯温設定は、湯はり温度と給湯温度を別々に設定できる機能です。つまり、シャワーや台所などでの給湯温度とお湯はりの温度を別々に設定し、かつ同時に使用できるのが特長です。
「コロナ エコキュート」の買い替え価格帯
コロナからは、フルオート、オート、給湯専用といった3シリーズが販売されています。また、フルオートタイプに関しては、薄型や省スペーススリム、ハイグレードなどさまざまなモデルにわかれています。
価格帯に関しては、給湯専用タイプとオートタイプ40万円台、フルオートタイプ40万円台~70万円台です。中でもフルオートタイプのマイクロバブル内蔵型やプレミアムは、50万円台~70万円台で推移しています。
以下に人気モデルと価格帯を紹介します。
コロナの人気モデルと価格帯
●40万円台:プレミアム、フルオート(370L)、高圧力の給湯機能を持ち、シャワーを快適に使用できる、また、節水モードも搭載されており、必要に応じて水道使用量を抑えられるのも強み
●30万円台後半:省スペース・スリムタイプ、フルオート(460L)、省スペース設計でかぎられたスペースにも設置しやすい、また、おそうじconnect機能によって自動で浴槽内を洗浄してくれる
●30万円台:ハイグレードタイプ、フルオート(370L)、入浴サポート機能やおそうじconnect、スマートフォンアプリ対応など、多彩な機能を搭載している
コロナ製エコキュートには、自動洗浄やスマートフォンアプリとの連携、節水モードなどといった機能が搭載されています。快適性や機能性という点で嬉しいポイントのひとつです。
おそうじconnect機能は、エコキュートとの連動機能で、閉栓から浴槽内の洗浄を自動で行ってくれます。浴槽内の掃除にかかる負担を軽減できるのは、大きなメリットです。また、コロナ快適ホームアプリを活用すれば、エコキュートを含む対応製品の操作を簡単に行えます。
そして、入浴サポート機能は、音声モニターや追い炊きや高温さし湯の一時停止、高温さし湯機能など、便利な機能が揃ったシステムで快適な入浴を実現できます。
エコキュート買い替え工事費の内訳

エコキュートの買い替え工事費は、10万円~20万円程度です。また、標準工事の内訳は、基礎工事と配管工事、電気工事、既存機器の撤去、諸経費などとなっています。
そして、エコキュートの買い替えにかかる工事費は、既存設備の種類や状態によって変動しやすいです。とくに配管の延長、追加の電気工事などが発生すると、その分工事費の負担も増えます。
それでは、エコキュートの標準工事に含まれる作業、オプション工事が必要なケースを確認していきましょう。
なお、以下では、エコキュートを含む住宅設備の費用相場について解説しています。気になる方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
関連記事:オール電化住宅のリフォーム費用はいくら?各住宅設備の費用相場について詳しく解説 | エコでんち
標準工事に含まれる作業と費用
エコキュートの標準工事とは、既存設備の撤去から新規設備の取り付け工事にかかる作業全般のことです。
具体的な作業内容は以下の通りです。
基礎工事 | コンクリート基礎、設備の設置工事 |
配管、水道工事 | 給湯や給水用の配管工事 |
電気工事 | 配線工事、エコキュート専用回路の設置、ブレーカーの増設工事 |
電力会社申請 | エコキュートの交換に関する申請手続き |
試運転調整 | 交換したエコキュートの試運転作業 |
既存設備の撤去 | 既存設備の撤去、処分作業 |
諸経費 | 工事車両の移動費を含む |
基礎工事については、3万円前後で推移しています。また、配管工事や水道工事の費用相場は、10万円前後です。電気工事や電力会社申請に関する費用は、状況によって3万円~6万円前後かかる傾向です。たとえば、分電盤工事を行ってもらう場合は、3万円前後で済む場合もあります。一方、200Vの配線を引き込まなければいけない場合は、6万円前後の費用がかかるケースもあります。
なお、標準工事の作業範囲は施工業者によって異なるため、問い合わせもしくは見積もりの段階でどこまでカバーしてもらえるのか確認しておきましょう。
オプション工事が必要になるケース
エコキュートの設置環境によっては、オプション工事(追加工事)が必要です。
たとえば、狭小地などで機器の搬入が難しい場合は、クレーン車などで吊り上げて設置しなければいけないケースもあります。また、既存の環境では配管工事を進められないときは、配管の延長工事を行ってもらいます。
以下に主なオプション工事の種類を紹介します。
オプション工事の種類
●機器の搬入(クレーンでの吊り上げなど)
●配管の延長工事
●分電盤の交換
●壁の貫通作業
機器搬入費用や配管の延長工事については、2万円前後の傾向です。分電盤の交換作業には、3万円前後かかります。壁の貫通作業費は、1万円前後です。
オプション工事が発生するかどうかは、工事当日にならなければわからないことも多いです。そのため、あとから費用が上乗せされる場合もあります。
工事費を抑えるためのポイント
買い替えに伴う工事費を抑えるためには、相見積もりを行うことが大切です。
相見積もりとは、複数の業者へ同時に見積もりを作成・提示してもらう方法のことです。エコキュートの交換工事費は、施工業者によって異なります。そのため、金額を比較することが大切です。
たとえば、1社のみに依頼した場合は、相場より高い金額かどうかわからない状態で、損をしてしまう可能性もあります。また、1社ずつ見積もりを依頼した場合、比較できるものの時間と手間がかかります。
相見積もりであれば、時間をかけずに見積もりを比較し、相場より安い業者を見つけることが可能です。また、見積りを比較する際は、総額を確認しましょう。施工業者によっては、本体価格に工事費を含め、工事費無料と記載しているケースもあります。そのため、総額や内訳の確認は重要です。
ほかには、繁忙期を避けることも工事費を抑えるポイントのひとつです。繁忙期以外の時期であれば、値下げされる可能性があるため、費用負担を抑えやすいといえます。
エコキュート買い替え時期の見極め方

エコキュートの買い替え時期は、一般的に10年~15年程度とされています。しかし、エコキュートの使用状況によっては、早めに買い替えなければいけないケースも出てきます。
ここからは、エコキュートの寿命が近づいた際のサイン、故障と経年劣化の違い、買い替えを検討すべき状況について解説します。
寿命が近づくと表れるさまざまなサイン
エコキュートの買い替え時期に近づいてきた場合、さまざまなサインが出てきます。
まずは、エラーコードの表示です。エラーコードは、設備機器の不具合を知らせるもので、専用のリモコンなどに表示されます。お手入れを促すエラーコード以外頻繁に表示される場合は、寿命を迎えるサインの可能性もあります。
ほかには、お湯がでない・温度調節ができないといった現象も注意の必要なポイントです。このようなケースでは、センサーもしくはエコキュート本体の回路に問題があります。また、全ての蛇口でお湯の出が悪いときは、エコキュート本体に問題が生じている可能性もあり、早めに点検・交換してもらうことをおすすめします。
さらに、エコキュートから異音が聞こえてきたら、故障している場合もあるため、すぐに専門業者へ相談しましょう。
漏電遮断器が頻繁に作動しているときは、ケーブルなどの破損や経年劣化も考えられるため、早期に点検してもらうのも重要です。
故障と経年劣化の違い
故障のパターンに関してはさまざまで、原因などを見極めることが難しいといえます。違和感を覚えたときは、早めに専門業者へ相談し、点検・修理してもらうことが大切です。
たとえば、故障パターンの1つ目は、お湯が出ないという症状です。足し湯などを行ってもお湯が出ない場合は、配管の詰まりやその他部品の故障も考えられます。
2つ目は、貯湯タンクからの水漏れです。タンクにひびが入っている場合は、すぐに専門業者へ相談しましょう。
3つ目は、水圧が弱いという問題です。必ずしも故障しているわけではないものの、配管からの水漏れであれば早急に修理しなければいけません。
4つ目は、お湯が止まらないという症状です。センサーの故障や循環口の詰まりなどが原因の可能性もあるため、他のケースと同様に修理・点検の必要な状況です。
寿命による経年劣化は、エラーコードの表示や不安定な温度など、故障に近い状態もしくは故障の前兆・サインを指します。放置していると故障につながる可能性があるため、早めに専門業者へ相談しましょう。
買い替えを検討すべき状況
エコキュートの設置から10年を経過している場合は、買い替えについて検討を進めてみましょう。前半でも紹介したようにエコキュートの寿命は、10年~15年程度とされています。
設置から10年を経過すると、経年劣化によって不具合が発生することもあります。たとえば、以下のような症状が出ているときは、修理や買い替えを検討してみましょう。
買い替えを検討すべき状況
●エラーコードが頻発する
●お湯の温度が安定しない
●異音がする
●お湯が出にくい
●水漏れしている
●沸くまでに時間がかかる
買い替えが適切かどうか悩んでいるときは、専門業者へ修理と買い替え費用を計算してもらったり設備の状態を確認してもらったりするのも大切です。もし、修理費用より買い替え費用の方が安い場合は、買い替えを検討してみることをおすすめします。
また、製造から10年を過ぎた製品・部品は、生産終了してしまっているケースもあります。生産終了などの理由で部品調達が難しいときは、買い替えを検討してみましょう。
エコキュート買い替え補助金制度

エコキュートの買い替え費用を抑えたいときは、補助金制度を活用できるかどうか調べてみるのも大切です。
たとえば、給湯省エネ2025事業は、資源エネルギー庁で実施されている補助金制度です。対象機器は、エネファームとハイブリット給湯機、エコキュートの3種類で、1台につき6万円の補助金を交付してもらえます。
補助金を受けたい場合は、エコキュートの設置工事完了後に指定の書類を提出する必要があります。なお、申請手続きについては施工業者側で対応してもらえます。
以下に、補助金を受けるための主な条件を紹介します。
補助金を受けるための主な条件
●住宅を所有している
●給湯省エネ事業者と契約を交わし、かつ対象機器の製品を導入している
●J-クレジット制度の参加意思を表明している
出典:資源エネルギー庁ウェブサイト(申請手続きの詳細【購入・工事タイプ】(工事請負契約)|給湯省エネ2025事業【公式】)
それでは、エコキュートの補助金制度や申請方法、補助金活用のコツを確認していきましょう。
なお、電気・ガスの補助金については、以下の記事で解説しています。気になる方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
関連記事:【2025年】電気料金の補助金制度はいつまで?内容や申請方法を今度の見通しを解説 | エコでんち
国の補助金制度と申請方法
エコキュートに関する国の補助金制度は、給湯省エネ2025事業です。
給湯省エネ2025事業は、エネファームとハイブリット給湯機、エコキュートの導入費用を補助してもらえる制度で、個人も申請することが可能です。
エコキュートに関しては、省エネ法上のトップランナー制度で、2025年度目標基準値以上の性能を持っている必要があります。そのため、設備を購入する際は、性能要件を満たしているかどうかの確認も重要です。
主な要件については以下の通りです。
●対象機器を所有している
●給湯省エネ事業者と契約交わし、かつ対象機器を導入している
●J-クレジット制度への参加意思を表明している
●補助金額については1台につき6万円で、加算要件が定められています。
【加算要件と金額】
加算金額 | 主な要件 |
A要件:1台につき4万円 | ・インターネットに接続可能な機種 ・翌日の天気予報や日射量予報に連動し、かつ昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を持っているもの |
B要件:1台につき6万円 | ・補助要件下限の機種と比較して、CO2排出量が5%以上少ないもの、かつ以下aまたはbに該当するもの ・a.2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率または年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を持つもの ・b.おひさまエコキュート |
A+B要件:1台につき7万円 | AとB要件どちらも満たしている |
加算要件を満たせば、10万円~13万円交付してもらうことが可能です。
申請期間は、2025年12月31日までとされています。また、申請手続きについては、消費者側で進められません。そのため、施工業者で手続きを進めてもらう必要があります。
出典:資源エネルギー庁ウェブサイト(申請手続きの詳細【購入・工事タイプ】(工事請負契約)|給湯省エネ2025事業【公式】)
地域別の助成金情報
国の補助金制度を受けることが難しい、別の補助金制度を探している場合は、自治体の補助金制度を調べてみましょう。
自治体では、独自にさまざまな補助金制度を実施しています。中には、エコキュート関連の補助金制度もあるため、買い替え費用に充てることが可能です。
以下にエコキュート関連の補助金制度をいくつか紹介します。
自治体 | 補助金概要 | 主な要件 | 申請窓口 |
東京都北区 | ・一般用(区外業者による設置・施工):1台につき5万円 ・一般用(区内業者による設置・施工):1台につき6万円 | ・区内に居住している ・住民税を滞納していない ・同じ種類の助成金を受けていない | 環境課窓口 |
東京都新宿区 | ・定額10万円 | ・区内に居住している ・住宅で補助対象機器を使用する ・過去に同制度を受けていない | 環境対策課窓口 |
東京都江東区 | ・設置にかかった経費に対して5%(上限: 1設備につき 40,000円) | ・区内に居住している ・住民税を滞納していない ・住宅の譲渡や販売を行っていない | 江東区役所防災センター6階5番温暖化対策課窓口 |
申請期間や補助金額に関しては、自治体ごとに異なります。たとえば、江東区の補助金制度は、設置にかかった経費×5%となっています。一方、新宿区や北区の補助金額は定額で、江東区と異なる設定です。また、新宿区など自治体によっては、10万円以上の補助金額が交付される場合もあります。
なお、区内への居住をはじめとした要件は、自治体によって少し異なります。詳細を確認したい場合は、自治体窓口へ相談もしくは自治体HPの資料をダウンロードしましょう。
補助金活用のコツ補助金活用のコツ
国や自治体の補助金制度を活用したいときは、申請期限などいくつかのポイントに注意しながら早めに準備を進めていくことが大切です。
まず、補助金制度の実施状況と申請期限は、すぐに確認すべき項目です。補助金制度には申請期限が設けられており、一般的に1年程度で締め切られています。また、予算が上限を迎えた場合は、前倒しで終了してしまうこともあります。そのため、早めに手続きを進めることが大切です。
ほかには、対象機種かどうかの確認も重要なポイントです。補助金制度によっては、エコキュートの対象機種に関する要件を細かく定めているケースもあります。対象外の機種を購入してしまうと補助金制度を受けられないため、対象要件をよく確認しておきましょう。
申請時には、以下のような点にも注意しましょう。
補助金申請時の注意点
●必要書類を全て揃える
●自治体指定の申請書を用意する
●記入漏れ、記入ミスに注意する
●工事完了前、後など、いつ提出する必要があるのか確認する
また、窓口・郵送での申請かどうかは自治体によって異なるため、あらかじめ自治体HPや窓口で確認しておくことが大切です。
まとめ
エコキュート買い替えの費用は、50万円前後とされているものの、さまざまな要因で変わります。また、買い替え時期については、10年~15年程度です。ただし、使用環境によっては10年未満で経年劣化してしまうこともあるため、お湯の出やすさ、温度、稼働音などに注意しましょう。
また、エコキュートの買い替えを検討する際は、太陽光発電についても考えてみましょう。住宅用太陽光発電システムはエコキュートとも連携できるため、給湯時の電気代負担を削減することが可能です。
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