重要!家庭用蓄電池の見積りチェックポイント
2019.12.09お役立ち情報
こんにちは。アドバイザーの近藤です。
ほどんどの方は家庭用蓄電池を導入前に、複数の販売店から見積を取得することがあると思います。
家庭用蓄電池は金額以外どこで買っても同じと思われるでしょうが、金額のみで選んでしまうと要注意です。
今回は、家庭用蓄電池の見積書のチェックポイントについてお話ししたいと思います。
最初に、下記の見積りの赤枠を見てください。
上記見積では部材、保証内容、金額が記載されております。
当然、金額に目が行ってしまいますが、保証部分はチェックが必要です。
一見どの会社も同じような保証内容を記載していますが、細かな内容を確認するかしないかでその内容は大きく変わってきます。
特に工事瑕疵保証ですが、この保証は施工不備が原因での補修や損害賠償(漏電による火災等)を保証する期間のことです。「エコでんち」では最長15年間保証します。
実はこの保証には自社保証のみの場合と保険会社と提携した包括保証の2種類があり「エコでんち」では損保ジャパン日本興亜にて上限1億円までの保険に加入しております。
自社保証のみの販売店の場合は保険に加入していないので、損害賠償が発生した場合に自社でしか対応ができません。
最悪の場合、保証金額が膨大で自社で賄いきれず、その結果販売店が倒産したら泣き寝入りするしかありません。
工事委託の販売店の場合は施工会社が保険に加入している場合もありますが、一般的に保証期間は1年のみです。
残念ながら見積書には自社保証なのか包括保証なのか記載していません。
意外とこういった自社保証だけの販売店や工事会社は多いので、しっかりした保険に入っているか、保険証書を提示していただき確認をしましょう。
「エコでんち」工事瑕疵保証証書
次に自然災害補償ですが、この補償は蓄電池が自然災害や盗難に遭ったときに補償するものです。
「エコでんち」では販売店で全国初の試みとして全商品にこの補償を10年標準で付帯しております。
もちろん保険会社を通しての補償です。さらに費用はいただいておりません。
商品の種類によってはメーカー、商社で自然災害補償を付帯しておりますが、販売店でこの補償を付帯している会社は稀です。
この保険はメーカーや商社並みの販売実績が無いと加入できません。
他の販売店でこの自然災害補償をうたっている会社のほとんどはメーカー、商社付帯の補償のことであり、家の火災保険があれば付帯できるといった内容ばかりです。
つまり自社での補償付帯ではありません。
残念ながら見積書には、この補償の詳細を記載していない会社がほとんどです。
自宅の火災保険で適用する場合は保険会社に蓄電池の査定をしてもらい、その補償内容により保険金額が上がります。
ただし、火災保険では盗難保険に対応していませんので要注意です。
「エコでんち」自然災害補償内容
いかがでしょうか?
安い見積に越したことはありませんが、金額ばかりにとらわれて保証を確認しないまま契約をしてしまうと、万が一の時に大変なことになります。
実際、太陽光の工事事故の事例でも、漏電や過電圧による火災が起きており、損害金は大変な金額になる恐れがあります。
販売店を選ぶ場合には上記のことをよく確認しましょう。
知識のあまりない工事業者でも、初期費用を下げようとして必要な保証まで外してしまうということもあります。
こういったように、保証やサポートのことは一切触れず、低価格ばかりをアピールする業者も気を付けたほうが良いでしょう。
最後に、販売店の規模と信用性を確認する方法がもう一つあります。
これは見積書には記載していない内容になりますが、それは建設業の許可を取っているかどうかです。
一般的に、住宅用蓄電池や太陽光の工事金額は、平均20万~30万ほどで建設業の許可がなくても工事はできますが500万を超える工事請負金額の場合は、一般建設業の許可が必要になります。
この許可書を取るには、電気工事1級以上の専任者の在籍や財務管理、経営経験者の在籍、財務状況などのハードルをクリアしないと取得できません。
エコでんちではメガソーラー等の工事も請け負っておりますので、この許可書を取得しております。
まとめ
一見どの会社も同じような見積書記載の保証内容ですが、細かな内容を確認するかしないかでその内容は大きく変わってきます。
私もお客様からの提示で、他社の見積りを拝見する機会が多いのですが保証等を確認すると、自社保険に加入しておらず、ずさんな保証内容が多いのが実情でした。
どの販売店で導入するにしても、この知識があれば失敗しませんのでご確認ください。
家庭用蓄電池は、金額以外どこで買っても同じと思われるでしょうが、販売店の違いでここまで保証内容が違ってきますので要注意です。