屋根の形状・材質と太陽光発電の相性についてわかりやすく解説!
最終更新日:2025.08.18 太陽光発電

住宅用太陽光発電の設置を検討している方にとって悩むポイントの1つが、自宅の屋根に設置した場合に効率よく発電されるかということではないでしょうか。
住宅の屋根形状には種類があり、太陽光発電の設置角度や設置枚数に違いもあります。
そこで今回は、屋根形状と太陽光発電の相性や注意点について分かりやすく紹介します。
太陽光発電と屋根の相性について調べている方や太陽光発電の設置に関する注意点を把握していない方などは、参考にしてみてください。
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目次
屋根の形状と太陽光発電の相性

住宅の屋根は、主に6種類の形状に分かれています。
屋根の角度や面積、勾配は太陽光パネルの設置枚数や発電効率に直接関係する重要な要素です。
それでは、屋根の形状ごとの太陽光発電との相性を見ていきましょう。
1面でかつ片側に傾いた片流れ屋根

片流れ屋根は1枚の屋根に傾斜をつけた屋根です。シンプルな屋根形状なので、施工にかかる費用を抑えられます。さらに傾斜がついているので、雨やほこりなどを自然に落とすことが可能です。
太陽光発電との相性という点では、特にいい屋根形状といえます。
なぜなら、屋根の面積が広く、大きな太陽光パネルを設置できますし、設置枚数を増やしやすいといったメリットを得られるためです。
南向きに設置できる場合は、高い発電効率を実現できます。
これから住宅を建てる・購入する方の中で太陽光発電向きの屋根形状を探している方は、片流れ屋根を検討してみてはいかがでしょうか。なお、スマートハウスなど新しい住宅に採用されている屋根形状です。
地面に対して水平な陸屋根

陸屋根は、傾斜のないフラットな屋根です。
屋上スペースとして活用できる一方、雨水が溜まりやすいため防水処理が重要になります。
太陽光発電を設置する際は、最適な角度と向きで架台を設置できるため、発電効率を高めやすいのがメリットです。特に日光が最も当たる南向きに自由にレイアウトできるため、効率的な発電が可能です。設置工事では、防水処理を入念に行う必要があります。
4面で構成された寄棟屋根と方形屋根

寄棟屋根は、三角形2面・台形2面を合わせた形状です。方形屋根は、三角形4面で構成された屋根となっています。どちらの屋根形状も4面という点が共通点です。
東西南北、それぞれの面に太陽光パネルを設置することが可能です。そのため、発電量の多い南側により多くの太陽光パネルを設置できるよう、方角と設置面積、各メーカーのパネル形状を確認しておくことをおすすめします。
また、長方形や正方形のパネルでは余白ができてしまうため、三角形の太陽光パネルを設置してみるのも良いかと思います。
2面で構成された切妻屋根

切妻屋根は、本を開いて伏せたような三角形の屋根で、日本では非常にポピュラーな形状です。構造がシンプルなため、コストを抑えやすくメンテナンスも比較的容易です。
太陽光発電との相性も良好です。屋根面が南と北を向いている場合、日当たりの良い南面に集中してパネルを設置することで高い発電量を得られます。屋根面が東と西を向いている場合は、両面に設置することで朝から夕方まで安定して発電できます。
昔ながらの入母屋屋根

入母屋屋根とは、寄棟屋根の上に切妻屋根形式の小型屋根を載せた形状のことです。いわゆる昔ながらの伝統的な屋根で瓦が設置されています。
太陽光発電との相性は、あまりいいとは言えません。なぜなら、複雑かつ二重構造の屋根で、太陽光パネルの設置が難しいためです。また、太陽光パネルを設置できたとしても、上部の屋根によって影ができやすい環境です。
入母屋屋根の住宅に住んでいる場合は、ソーラーカーポートを検討してみるのもおすすめです。
ソーラーカーポートはカーポートの屋根に太陽光パネルを載せた設備で、南向きに設置しやすいという強みもあります。
屋根中央部へ雪を流す無落雪屋根

無落雪屋根は、中央部に雨水を排出するためのダクトが設置されていて、横から見ると逆「へ」の字に見えます。雪が玄関や庭などに落下しにくい構造なので、積雪の多い地域に適した屋根形状です。
一見すると太陽光パネルを設置できない構造ですが、特注の架台を利用することで太陽光パネルを設置できます。
高さのある架台を設置し、その上に太陽光パネルを設置することで、無落雪屋根の凹み部分に影響されることなく、設置角度の調整および継続的な発電を行うことが可能です。また、設置位置を調整することで、南向きで発電を始められます。
屋根の材料と太陽光発電の相性

太陽光発電と屋根について考える時は、屋根面の向き(方角)が非常に重要です。
太陽光が最もよく当たる南面の発電効率を100%とすると、南東・南西面は約96%、真東・真西面は約85%となります。北面の発電効率は最も低く、約60〜65%まで落ち込んでしまいます。
そのため、太陽光発電を設置する際は、可能な限り南向きの屋根にパネルを設置できるよう、施工業者としっかり相談することが大切です。
設置の難しい屋根材 | 設置が難しい理由 |
住宅用波型スレート | 架台の固定などで金属を使用するものの、住宅用波型スレートへ金属の使用が不可 |
草木系素材 | |
銅板葺き | 架台と屋根材の固定・接続部分が腐食しやすい |
シングル材 | スリット(切れ込み)の入っているタイプの屋根材には、架台を設置できない |
住宅用平型スレート | |
波板葺き | 屋根材の強度不足で太陽光発電設備を設置できない |
また、屋根材の種類に関わらず、屋根自体の劣化が進んでいる場合は注意が必要です。太陽光パネルを設置すると、その下の屋根はメンテナンスが困難になります。設置前に屋根の点検や補修、葺き替えなどを検討しましょう。
屋根への設置方法は2種類ある

太陽光発電を屋根に設置する方法は、大きく分けて後付けと屋根一体型の2種類があります。これから住宅を建てる方は、どちらの方法にするか検討することが大切です。
太陽光発電を後付け
既に建っている住宅の屋根に、架台を使って太陽光パネルを設置する方法です。
屋根とパネルの間に空間ができるため、熱がこもりにくく発電効率を維持しやすいメリットがあります。ただし、架台を固定するために屋根材に穴を開ける場合が多く、施工が不十分だと雨漏りのリスクが生じるデメリットがあります。
弊社エコでんちは、一般建設業許可を保有し、厳しい自社基準を設けた元請け施工を行っています。経験豊富な専門スタッフが、お客様の屋根に最適な方法で丁寧に工事を進めますので、設置に関する不安やお悩みはぜひお気軽にご相談ください。
屋根と太陽光発電が一体型
太陽光パネルが屋根材そのものとして機能するタイプです。主に新築時に採用されます。
屋根材と一体になっているため、見た目がスタイリッシュで、後付けのように屋根に穴を開ける必要がありません。そのため、雨漏りのリスクを低減できるのが大きなメリットです。
東京都では2025年度から新築住宅への太陽光発電設置が義務化され、今後ますます注目される設置方法かと思われます。
太陽光発電を設置すると屋根が傷む?
太陽光発電の導入を検討する際、多くの方が「設置によって大切な家の屋根が傷んでしまうのではないか」と心配されます。特に、設置工事やパネルの重さ(荷重)による影響は気になるところです。この懸念点は、設置方法である後付けと屋根一体型で異なります。それぞれのデメリットと注意点を解説します。
太陽光発電を後付けの場合
後付けの場合、既存の屋根にパネルを固定するための架台を取り付けます。この際、屋根に穴を開けて金具を固定するのが一般的です。そのため、施工品質が低いと、穴を開けた箇所から雨水が浸入し、雨漏りの原因となる可能性があります。信頼できる施工業者であれば防水処理(コーキングなど)を徹底しますが、この施工の質が屋根の寿命を左右する重要なポイントです。
また、パネルと架台の総重量が屋根に常にかかるため、事前に建物の構造計算を行い、荷重に十分耐えられるか確認することも不可欠です。
屋根と太陽光発電が一体型の場合
屋根一体型は、太陽光パネル自体が屋根材の役割を果たすため、後付けのように屋根に穴を開ける工事は不要です。これにより、工事が原因の雨漏りリスクは大幅に低減されます。見た目もスッキリとし、デザイン性に優れているのが大きなメリットです。
ただし、デメリットも存在します。一体型はパネルと屋根の間に空間が少ないため、後付け型に比べて熱がこもりやすく、夏場に発電効率がわずかに低下する可能性があります。
また、万が一パネルが故障した場合、その部分だけを交換するのが難しく、修理費用が高額になるケースも考慮しておく必要があります。導入コストも後付けに比べて高くなる傾向があるため、長期的な視点での費用対効果の検討が重要です。
まとめ:屋根の形状や材料は太陽光発電の設置可否や発電効率にかかわる重要なポイント!
太陽光発電を効率よく運用するには、ご自宅の屋根との相性を知ることが第一歩です。南向きの片流れ屋根は理想的ですが、他の形状や方角の屋根でも、工夫次第で十分にメリットを得られます。
また、設置による雨漏りや荷重といったデメリットを避けるためには、信頼できる専門業者に相談し、自宅の状況に合った最適なプランを提案してもらうことが何よりも大切です。
光熱費削減の一環として太陽光発電を検討している方や、自宅に太陽光発電を設置できるか詳しく知りたい方は、今回の記事を参考に、ご自宅の屋根の形状や方角を確認してみてはいかがでしょうか。
エコでんちでは、環境省認定の公的資格「うちエコ診断士」を取得した専任アドバイザーが、お客様のご要望や住宅の状況を丁寧にお伺いし、最適な太陽光発電や蓄電池をご提案いたします。
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