中古の太陽光パネルを太陽光発電に使用できる?メリットやデメリットを紹介
最終更新日:2024.01.31 太陽光発電
住宅用太陽光発電の導入を検討している方には、中古の太陽光パネルなら価格を抑えながら導入できるのか、太陽光発電付き中古住宅があるのか気になっているのではないでしょうか。
中古の太陽光パネルは住宅用や産業用どちらのケースでも販売されていて、比較的購入しやすい状況といえます。
そこで今回の記事では、中古の太陽光パネルを使用できるのか、使用できる場合のメリットやデメリットについて詳しくご紹介していきます。
電気代削減方法として太陽光発電を検討している方や住宅用太陽光発電付き住宅を探している方はぜひ参考にしてください。
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目次
中古の太陽光パネルを導入する方法
まずは、中古の太陽光パネルを導入する方法について紹介します。
太陽光パネルの専門業者などから購入
中古太陽光パネルを購入したい場合は、中古の太陽光パネルを取り扱っている専門業者から購入し、施工業者に設置してもらうという方法もあります。
専門業者は、使用済み太陽光パネルの買取から品質検査を行い、中古太陽光パネルとして販売しています。また、業者によっては、周辺機器の選定から設置工事まで一括対応している場合もあるので、パネルの比較から設備の設置まで進められるケースもあります。
太陽光パネル付き住宅を購入
引っ越しなどで住宅の購入を検討している場合は、太陽光パネル付き中古住宅の購入で、中古の太陽光パネルを活用した自家消費や売電を行うことが可能です。
太陽光発電の普及はFIT制度の始まった2012年頃から進んでいるので、既に太陽光パネル付きの中古住宅も複数販売されています。そのため、太陽光パネルの設置された中古住宅を探しやすいといえます。
また、購入の際は太陽光発電設備の名義変更手続きなどが必要になります。
中古の太陽光パネルを導入するメリット
続いては、中古の太陽光パネルを導入するメリットについて解説します。
初期費用を軽減できる
中古の太陽光パネルは新品よりも安く販売されているので、初期費用の負担を抑えられます。特に太陽光発電の初期費用負担を可能な限り安く抑えたい方には、大きなメリットと言えるポイントです。
価格は、使用年数や状態などによって変わるため一概に比較はできませんが、初期費用を抑えるという意味では有効な手段といえるでしょう。
具体的な価格帯として、新品の太陽光パネルなら1枚あたり定価15~20万円前後で推移しています。一方、中古の太陽光パネルは1万円~2万円程度で販売されている事も珍しくなく、“感覚として”初期費用を大幅に減らすことが可能です。
※実際は新品のパネルを仕入れる価格と大差ありません
過去のデータから発電量を予測しやすい
中古の太陽光パネルの中で過去の発電実績などの情報が付帯されているパネルなら、実際の値から発電量の予測を立てられます。
太陽光発電の発電量は、通常シミュレーションツールなどから予測していきます。しかし、新品の太陽光パネルでは実際に稼働させていないため、極めて正確な発電量を予測するのは難しいといえます。
しかし、年間の収支バランスを保ったり初期費用を回収したりするには、事前の正確なシミュレーションが欠かせません。
中古の太陽光パネルなら実績値から発電量の予測を立てられる場合があるので、シミュレーションの精度という点でメリットを得られる可能性もあります。
※実際は工事方法やその他の部材、設置先の環境に依存するため過去の発電シミュレーションを鵜呑みにするのは危険です
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太陽光発電付き中古住宅なら過去の高い買取価格で発電を行える可能性がある
太陽光発電付き中古住宅を購入した場合は、高い買取価格で売電を行える可能性があります。
FIT認定を受けた中古太陽光発電の中でも固定買取期間の残った太陽光発電は、稼働を再開する際に過去の固定買取価格で売電できるケースもあります。
たとえば、2015年にFIT認定を受けた住宅用太陽光発電付き住宅が、2020年に売却されたとします。別の方が2024年に購入した場合、2015年の固定買取価格(ダブル発電および出力制御機器設置義務なしの場合)1kWhにつき33円で売電を始められます。
なお、2024年度に新規でFIT認定を受けた場合は、1kWhにつき16円の固定買取価格が適用されます。上記のケースでは1kWhにつき17円もの差額になるので、売電収入に大きな影響を与えます。
余剰電力による売電収入を重視している方には、メリットの大きなポイントです。
中古の太陽光パネルを導入するデメリット
中古の太陽光パネルには、メリットだけでなくデメリットも存在します。これから検討する方は、デメリットも把握した上で慎重に考えましょう。
それでは、中古の太陽光パネルを導入するデメリットについて解説します。
経年劣化によって新品より発電効率が低い可能性
中古の太陽光パネルは数年稼働しているので、新品よりも経年劣化しています。そのため、発電効率が低下している可能性もあり、注意の必要なポイントです。
太陽光発電で電気代削減効果や売電収入を得るには、何よりも太陽光パネルの性能を保たなければいけません。しかし、中古の太陽光パネルは適切に保管管理されていても劣化してしまっているため、新品同様の発電量を確保することが難しいといえます。
環境省の「太陽光発電の導入見込量と関連情報について」によると太陽光パネルは、出力に関して年間0.27%もしくは0.5~1.0%程度劣化していく見込みです。
出典:環境省ホームページ
購入を考えている方は、パネルの状態を丁寧に検査している専門業者から購入を検討したり稼働年数の少ないパネルから選定したりするのが大切です。
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メーカー保証を受けられない
中古の太陽光パネルは、メーカー保証の対象外としてみなされる可能性もあり、デメリットといえるポイントです。
一般的にメーカー保証の対象者は、新規で太陽光パネルを購入した方とされています。一方、中古の太陽光パネルや太陽光発電付き中古住宅を購入した方は、新規購入者ではありません。つまり、無償修理といった保証を受けられない可能性があります。
保証をどうしても付けたい場合は、中古太陽光パネルの独自保証を提供している施工業者へ相談しましょう。
維持管理費用の負担が高くなる可能性
特に何年も稼働していた太陽光パネルを購入する場合、メンテナンスや修理を繰り返さなければいけない可能性もあり注意が必要です。
中古の太陽光パネルは既に何年か稼働しているので、太陽電池やパネルの部品などに小さな破損などが発生している可能性もあります。突然発電量が低下したり故障したりといったリスクも想定されますし、その度に施工業者へ駆けつけてもらい修理交換を依頼する必要が出てきます。
また、修理交換の頻度が高いと維持管理費用もかさむため、費用回収期間の延長や電気代削減効果の低下といったデメリットにもつながります。
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FIT制度の固定買取制度が短くなる
過去にFIT認定の受けた太陽光発電付き中古住宅を購入する場合、固定買取期間に注意が必要です。
出力10kW未満の住宅用太陽光発電は、10年間の固定買取期間が適用されます。つまり、2024年に新規FIT認定を受ければ、2034年まで固定単価で売電を行うことが可能です。
しかし、過去にFIT認定を受けた中古太陽光発電の固定買取期間は、10年未満とされます。なぜなら、新規設置を行った前オーナーが、固定買取期間10年間のうち数年程度稼働しているからです。
たとえば、2015年にFIT認定を受けた太陽光発電が5年間稼働し、その後住宅ごと売却されたとします。2024年に太陽光発電付き中古住宅として購入した場合、残りの固定買取期間は1年間になります。
短い固定買取期間は初期費用回収や売電収入に大きな影響があるので、シミュレーションの段階で残りの買取期間を確認し、費用回収を行えるか施工業者へ相談しましょう。
申請が煩雑
太陽光発電の売電を行うときは専門機関への申請が必要です。
中古住宅などに太陽光パネルが既に設置されていて売電の権利も引き継ぐ場合、「発電事業者」の変更が必要です。
この際に、前の持ち主の委任状や印鑑証明書が必要となることはもちろん、年々改正される申請項目すべてをクリアにしていく必要があります。
制度や過程が複雑で長期化してしまうケースも多いですし、不動産仲介業者が協力的でないと中古物件購入者が自分自身で前オーナーに掛け合って資料集めをしないといけなかったりと、複雑化することが多いです。
中古の太陽光パネルがおすすめのケース
初期費用をとにかく抑えたいという方には中古の太陽光パネルをおすすめできます。
中古の太陽光パネルで特にメリットといえるポイントは、新品定価より10分の1程度で購入できるという点です。周辺機器の本体価格や設置工事費用などがかかるものの、それでも初期費用を数10%安く抑えられる可能性はあります。
一般的には新品の太陽光パネルがおすすめ
初期費用を大幅に抑えられるのは、中古の太陽光パネルです。しかし、一般的には新品の製品を導入した方が、リスク回避という点でもメリットの多い選択肢です。
ここからは、新品の太陽光パネルをおすすめできる理由を紹介します。
初期費用は年々下落していてなおかつ補助金でさらに安くできる可能性も
新品の太陽光パネルを含めた太陽光発電システムの初期費用は年々下落しているので、多くのご家庭に導入可能な水準になっています。
経済産業省の「令和5年度以降の調達価格等に関する意見」によると2022年の初期費用は、1kWにつき26.7万円とされています。平均的な出力5kWの太陽光発電なら、初期費用は133.5万円です。
FIT制度発足当初の2012年時点では1kWにつき46.5万円なので、約20万円も下落しています。5kWで計算すると約100万円も安いので、新規設置による負担が軽減されているといえます。
さらに、自治体独自の補助金制度があれば、初期費用を幾分か削減することも期待できます。
出典:経済産業省ウェブサイト
2024年(令和6年)オトクに導入!家庭用蓄電池・太陽光発電・V2Hの補助金ってどうすればもらえる?地域ごとの需給条件や金額を徹底解説
固定買取価格と共に初期費用が下落しているので費用回収可能
FIT制度の固定買取価格と共に初期費用も安くなっているので、2024年に太陽光発電を新規設置および、新規FIT認定を受ければ費用回収は特別難しいわけではありません。
住宅用太陽光発電の利回りは10%前後で、固定買取期間中~買取期間終了後数年以内に費用回収を行える可能性があります。また、前段でも触れたように補助金制度を利用できればさらに回収期間を短縮できます。
なお、初期費用そのものがネックという場合は、PPA方式やリース方式を活用することで導入時の負担を抑えられます。
PPA方式とは、PPA業者所有の太陽光発電システムを自宅の屋根に無償で設置してもらい、メンテナンスや修理交換および費用も全て負担してもらえるサービスのことです。また、太陽光発電で発電した電気を自家消費した場合は、自家消費分の電気代を契約期間中支払う仕組みです。
PPA業者の設定している電力量料金単価は通常の電気料金より安いので、電気代削減効果を得られます。
リース方式は、初期費用を分割で支払うサービスを指しています。PPA方式と異なり売電も行えるので、売電収入を重視している方にもおすすめです。
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最新の太陽光パネルの方が高性能
太陽光パネルの技術開発は日々進んでいて、最新の方が耐久性や発電効率という点でも優れています。
太陽光発電の発電量を伸ばすには、日光の当たりやすい場所に設置することはもちろん、発電効率の高い太陽光パネルを選ぶ必要があります。
しかし、約10年以上前の太陽光パネルは、2024年時点で生産されている太陽光パネルより変換効率は低く、なおかつ経年劣化による影響も受けています。
一方、最新の太陽光パネルは、ハーフカットセル(セルと半分にカットし、電気抵抗を抑えたセル)搭載やPERC技術という発電ロスを抑制する技術の組み込まれたタイプもあり、中古の太陽光パネルより高出力といえます。
長寿命・高出力といった性能面を重視する場合は、最新の太陽光パネルをおすすめします。
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まとめ
中古の太陽光パネルは、太陽光発電関連の専門業者で販売されています。また、太陽光発電付き中古住宅を購入すれば、過去の高い固定買取価格で余剰電力の売電を行える可能性があります。
しかし、中古の太陽光パネルは、経年劣化している・最新のパネルより変換効率が低い可能性などのリスクも含まれています。
太陽光発電の費用と性能のバランスを重視している方や現在住んでいる住宅に合った太陽光パネルを設置したい方は、新規で住宅用太陽光発電を設置してみてはいかがでしょうか。
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