カナディアンソーラーの太陽光発電に関する特徴やメリット・デメリット、保証期間を解説!
最終更新日:2024.10.25 太陽光発電
カナディアンソーラーは、2001年カナダで設立された太陽光パネルメーカーです。2024年時点では、国内でもカナディアンソーラー製の太陽光パネルや周辺機器を購入できます。
国内メーカーと比較して低価格なので、コストを抑えながら太陽光発電を導入したいご家庭には注目といえます。
そこで今回は、カナディアンソーラーの太陽光発電に関する特徴やメリット・デメリット、販売中の太陽光パネルやパワーコンディショナの製品情報について解説します。
海外メーカーを含めて太陽光パネルを比較検討したい方やカナディアンソーラーの特徴を理解した上で検討したい方などは、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
カナディアンソーラー製太陽光発電を選ぶ時のポイント
まずは、カナディアンソーラーの太陽光発電を検討する際に押さえておくべきポイントを解説します。
太陽光パネルのサイズや形状などを確認
カナディアンソーラーの太陽光発電を検討する際は、太陽光パネルの形状やサイズ、種類を確認しておきましょう。
自宅の屋根形状や面積に合った太陽光パネルでなければ、効率的に設置できません。
カナディアンソーラーの太陽光パネルは、2024年時点で5種類販売されています。各パネルは長方形なので、主に寄棟や方形屋根以外の屋根に適したメーカーといえます。
パネルの重量は最も小さいCS6RA-315MSで、16.9kgと平均的です。他のパネルは20kg前後なので、施工販売店への相談時に設置可能な屋根の状態か調べてもらうのも大切です。
また、太陽光パネルと屋根の間に設置および固定する架台の部品が、屋根の素材や工法に適しているタイプかどうか確認しておくのも大切です。屋根と合っていない架台では、雨漏りなどのトラブルを招く可能性があります。
そのため、施工販売店へ相談する際は、太陽光パネルの掲揚や架台の種類なども確認しておきましょう。
他社製の製品を組み合わせる場合は施工販売店で確認
カナディアンソーラーの製品と他社の製品を組み合わせたい場合は、実績豊富で取り扱いメーカーの多い施工販売店で確認しておきましょう。
太陽光パネルや周辺機器は、メーカーごとに相性があります。そのため、よく確認せずに組み合わせて導入してしまうと、出力や発電量に影響を与える可能性もあり注意が必要です。
なお、カナディアンソーラーの太陽光パネルは、ニチコンのトライブリッド蓄電システムと連携させることが可能です。
カナディアンソーラーから提供されているSOLIEVというパッケージは、同社の太陽光パネルとニチコンのトライブリッドパワーコンディショナおよび蓄電システム、V2Hを組み合わせたもので、EVを導入しているご家庭におすすめです。
このようにメーカー側が、1つのパッケージとして他社のシステムを組み合わせたプランを提供している場合もあります。
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カナディアンソーラー製太陽光発電の特徴
続いては、カナディアンソーラー製太陽光発電の主な特徴について解説します。
太陽光パネルだけでなくパワーコンディショナなども販売
カナディアンソーラーでは、住宅用の太陽光パネルだけでなくパワーコンディショナやHEMS、モニター、蓄電システムといった周辺機器の製造や販売まで行っています。
太陽光パネルを含む機器類をカナディアンソーラーで揃えられるので、1つのメーカーからまとめてシステムを購入したい方や周辺機器の比較検討を行いたい方にとっても嬉しい要素といえます。
また、前段で触れたSOLIEVパッケージは、ニチコンのトライブリッド蓄電システムを組み合わせたプランで、他メーカーのシステムとスムーズに接続可能な環境です。
PERCやHDM技術による効率的な発電を実現
カナディアンソーラーの太陽光パネルには、さまざまな技術が組み込まれているのも大きな特長といえます。また、変換効率は、21%前後という高効率な発電性能です。
カナディアンソーラーは、産業用太陽光発電の製造技術に関するノウハウを蓄積しています。そこで培った大型ウェハ(太陽電池の基盤)をハーフカットセルへ製造する技術が、住宅用の太陽光パネルに用いられています。大型ウェハを用いたハーフカットセルは電気抵抗の少ない特性を持っているので、電力損失が軽減されています。
また、大型ウェハは高電流という特性もあり、コンパクトで高出力な太陽電池を実現しています。
さらにセルの裏面に特殊な層を形成させたPERC技術が組み込まれているので、発電時の電力損失を抑制することが可能です。
他にも太陽光パネルに組み込まれているHDM/HiDM技術は、バスバーという電極を接続させずにセル同士を連携させられます。すると、従来の接続方法よりも電気抵抗を抑えられるので、より発電量を伸ばせるのが特徴です。
さまざまな屋根材に対応した部材を用意している
カナディアンソーラーを調べる際は、太陽光パネルだけでなく架台にも注目です。
住宅の屋根材は複数の種類にわかれているため、それぞれの特性や特徴にあった架台を設置しなければ雨漏りなどのトラブルを招きます。
カナディアンソーラーの場合は、スレート屋根・金属屋根・瓦屋根・無落雪屋根などさまざまな屋根材に合った架台を取り扱っているのが特徴です。
たとえば、瓦屋根に設置する場合は、アンカー金属工法という瓦に穴を開けて金具を固定する工法だけでなく、瓦の隙間に金具を固定させる差込金具工法、金具を固定可能な瓦と交換する支持瓦工法などから検討できます。
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カナディアンソーラー製太陽光発電の導入メリット
続いては、カナディアンソーラーの太陽光発電を導入するメリットについてわかりやすく解説していきます。
複数のパネル形状で無駄なく敷き詰めて容量を増やせる
太陽光パネルの種類が多く、なおかつパネルサイズにバリエーションもあります。そのため、複数のサイズおよび形状のパネルを組み合わせて、効率よく敷き詰められるのが大きなメリットです。
カナディアンソーラーの太陽光パネルは5種類あり、全て長方形です。ただし、パネルの幅・縦の長さおよび比率が大きく異なるため、屋根面積に合わせて組み合わせやすいといえます。
たとえば、あと1列太陽光パネルを設置したいものの、パネル1枚分を屋根に設置できない場合、細いCS6.1-36TD-305(縦767mm)などを組み合わせることで屋根いっぱいに敷き詰められます。
パネルの組み合わせパターンが豊富なメーカーを探しているご家庭は、カナディアンソーラーの太陽光パネルを検討してみてはいかがでしょうか。
保証を長期にわたって受けられる
長期にわたって保証を受けられるのが、カナディアンソーラーの太陽光発電を選ぶメリットといえます。
カナディアンソーラーの製品には、以下の保証が付帯されています。
・出力保証25年
・太陽電池モジュール保証25年
・その他製品保証15年
一般的に出力保証や製品保証は、15年程度で設定されています。そのため、カナディアンソーラーの保証期間は、他メーカーと比較して長期保証です。
太陽光発電システムは10年・20年と稼働させていくものなので、20年以上の保証サービスを提供してくれるメーカーの方が維持管理を抑えやすいといえます。また、有償サービスに災害補償制度があり、火災や水災、飛来物などによる損害へ備えられます。
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カナディアンソーラー製の蓄電システムを2024年から利用できる
カナディアンソーラーでは、太陽光発電だけでなく同社製の蓄電システムを2024年から購入することが可能です。
これまでカナディアンソーラーでは、蓄電池を他メーカーから取り寄せていました。2024年1月からは、子会社のCSI ENERGY STORAGEから製造販売されるEP Cubeという仮定用蓄電池を購入することができるようになります。
同じメーカーの太陽光発電と蓄電池なら、別メーカー同士の設備よりも相性がよく、なおかつスムーズに連携できます。
また、EP Cubeは、実効容量6.1 kWhと9.3 kWh、12.6 kWhの3種類にわかれているので、ライフスタイルや太陽光発電の容量に合わせて選べるのが嬉しいポイントです。
カナディアンソーラー製太陽光発電のデメリット
続いては、カナディアンソーラーの太陽光発電に関するデメリット・注意点を解説していきます。
台形・三角形の太陽光パネルは取り扱っていない
台形や三角形の太陽光パネルを取り扱っていない点は、デメリットといえます。
屋根形状の中でも寄棟屋根や方形屋根など一部は、長方形や正方形パネルだけでなく台形・三角形パネルがなければ隅々まで敷き詰められません。しかし、カナディアンソーラーで取り扱っている太陽光パネルは長方形のみなので、角までパネルを設置できない仕様です。
寄棟屋根や方形屋根などの住宅に住んでいる方の中で角までパネルを敷き詰めたい方は、パナソニックなどの太陽光パネルから検討してみてはいかがでしょうか。
塩害地域での設置が制限される場合も
カナディアンソーラーの太陽光発電システムは、海水が直接付着するような場所でなければ沿岸部でも稼働できます。
ただし、塩害地域に住んでいる場合は、パワーコンディショナや架台などの設置に関して制限がかかる可能性もあり注意の必要なポイントです。
塩害とは、塩分の含まれた風などによってさまざまな影響を与える事象のことです。たとえば、架台の腐食や樹脂の劣化、パワーコンディショナの腐食といった被害が、塩害によって引き起こされてしまいます。
そのため、塩害リスクのある地域で太陽光発電を設置する場合は、塩害による影響を受けないよう設計された太陽光パネルやパワーコンディショナ、架台、その他周辺機器を取り扱っているメーカーから検討しましょう。
カナディアンソーラー製太陽光発電がおすすめの人
ここでは、カナディアンソーラーの太陽光発電がおすすめの人を解説します。
コストを抑えながら高効率な太陽光パネルを導入したい
コストを抑えながら高効率な太陽光パネルを導入したい方は、カナディアンソーラーの太陽光発電が合っている可能性もあります。
カナディアンソーラーは、国内メーカーよりも1kWあたり数万円程度安い価格で販売されている傾向です。もちろん、施工販売店によって施工費用などは変わるため、必ずしも大幅に安くなるわけではありません。
しかし、一般的に海外メーカーの方が太陽光パネルの値段は安い傾向で、なおかつ高出力といった強みを持っています。
また、カナディアンソーラーの太陽光パネルは大型パネルに近いので、屋根面積の大きな住宅にも合っています。
長期保証付きのメーカーから検討したい
長期保証を受けられるメーカーから検討したい方は、カナディアンソーラーのサポートや製品を確認してみてはいかがでしょうか。
カナディアンソーラーの保証は、種類によって保証期間25年というケースもあり、他のメーカーより長期保証サービスです。
また、有償で加入すれば自然災害補償を受けられるので、台風や地震、落雷、飛来物などによる損害へ備えたい方にとってもメリットの多いメーカーといえます。
【住宅用】カナディアンソーラー製太陽光パネルのラインナップ
ここからは、カナディアンソーラーの太陽光パネルに関する特徴や仕様を解説していきます。
CS6RA-315MS
仕様 |
|
サイズ |
幅1352 mm × 縦1134 mm× 厚み30 mm |
重量 |
16.9 kg |
公称最大出力 |
315W |
変換効率 |
20.5% |
CS6RA-315MSは、カナディアンソーラーの中でもコンパクトな太陽光パネルです。そのため、重量は比較的軽い16.9kgとなっています。また、コンパクトという特長以外にも出力315Wというハイパワーな点が、強みの1つです。
屋根面積の小さい住宅や大型パネルだけで効率よく敷き詰められないといった場合は、CS6RA-315MSも組み合わせてみるのがおすすめです。
CS6.1-36TD-305
仕様 |
|
サイズ |
幅1,800 mm × 縦767 mm× 厚み30 mm |
重量 |
15.4 kg |
公称最大出力 |
305 W |
変換効率 |
22.1% |
CS6.1-36TD-305は細長い形状の太陽光パネルで、他のモデルと組み合わせることで縦方向の長さを調整しながら無駄なく敷き詰められます。
重量は前段で紹介したモデルよりも軽量で、多くの屋根に設置しやすい仕様といえます。また、高温環境下でも効率的な発電を継続できるよう設計されていて、夏場や温暖な気候でも発電量アップを期待できます。
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CS6.1-54TD-460
仕様 |
|
サイズ |
幅1,800mm × 縦1,134mm× 厚み30mm |
重量 |
22.7 kg |
公称最大出力 |
460W |
変換効率 |
22.5% |
CS6.1-54TD-460は、カナディアンソーラーの太陽光パネルでもメインモデルとして定められています。サイズは幅・縦共に1,000㎜を超える比較的大型で、重量も他のパネルより5kg以上重い仕様となっています。
また、同モデルを中心に設置しつつ、少し空いたスペースに前段で紹介した小型・細長い形状の太陽光パネルを用いることで、無駄なく設置できる設計です。
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CS6.1-42TD-355
仕様 |
|
サイズ |
幅1,412mm × 縦1,134mm× 厚み30mm |
重量 |
17.8kg |
公称最大出力 |
355W |
変換効率 |
22.2% |
CS6.1-42TD-355は、新型パネルCS6.1シリーズの1つで、コンビネーションモデルと呼ばれています。つまり、CS6.1-54TD-460をメインで屋根に設置していき、空いたスペースにCS6.1-42TD-355を含めたコンパクトモデルを設置しながら枚数や容量を調整していくという流れです。
また、性能面では、マイクロクラックの低減や温度変化による発電効率低下対策などが行われているので、ハイパワーかつ効率のいいパネルといえます。
CS6R-410MS
仕様 |
|
サイズ |
幅1,722mm × 縦1,134mm× 厚み30mm |
重量 |
21.3kg |
公称最大出力 |
410W |
変換効率 |
21.0% |
CS6R-410MSは、前段で紹介したCS6.1-54TD-460に近い比較的大型のパネルで、その分出力も400W越えというハイパワーな性能を持っています。
また、他のモデルと同じくマイクロクラックを低減させる技術が組み込まれているので、カバーガラスなどの細かなひび割れリスクは抑えられています。さらに温度変化による発電効率の低下に関しても対策が取られていて、温暖な気候でも発電量を伸ばしやすいといえます。
【住宅用】カナディアンソーラー製パワーコンディショナのラインナップ
続いては、カナディアンソーラー製パワーコンディショナを解説します。
CSPシリーズ屋内集中型
カナディアンソーラーのパワーコンディショナには、屋内集中型というモデルが3種類販売されています。
・CSP30N1F
・CSP40N1F
・CSP55N1F
屋内集中型とは、屋内でのみ設置可能なパワーコンディショナのことです。また、ストリング(太陽光パネルを直列に接続したもの)ごとのパネル枚数を揃えなければいけないのが、集中型の特徴でもあります。
上記3製品については、脱衣室といったかぎられたスペースおよび一定の湿度がある場所でも設置運用できるため、生活導線の邪魔にならない場所へ設置することも可能です。また、自宅の外観を重視している方には、検討しやすいパワーコンディショナといえます。
なお、定格出力については、型番の小さいモデルから3.0kW、4.0kW、5.5kWといった仕様になっています。
CSPシリーズ屋外マルチ型
CSPシリーズ屋外マルチ型は、CSP44G4JとCSP55G4Jの2種類にわかれています。定格出力は、型番の小さいモデルから4.4kW、5.5kWです。
設置場所については、屋外でのみ設置運用可能な仕様となっています。マルチストリング型とは、ストリングごとのパネル枚数が異なっていても制御可能なモデルのことです。たとえば、屋根形状の都合であるストリングのみ他のストリングよりもパネルが多い・少ないといった場合、CSPシリーズのマルチ型なら問題なく変換および売電・自家消費できます。
特に屋根の形状が複雑なケースでは、マルチストリング型を検討することをおすすめします。
カナディアンソーラー製太陽光発電の保証サービス
カナディアンソーラーからは、複数の保証サービスが提供されていて、有償で受けられるタイプもあります。
以下に保証サービスの年数や概要を紹介します。
保証サービス |
概要 |
太陽電池モジュール25年出力保証 |
太陽光パネルの出力が規定を下回った場合に無償修理や交換サービスを受けられる 保証期間は25年間 |
太陽電池モジュール25年製品保証 |
カナディアンソーラーの製造管理上におけるミスや不具合によって太陽光パネルが故障している場合、無償修理や交換サービスを受けられる 保証期間は25年間 |
15年保証 |
カナディアンソーラーの施工認定IDを持った事業者が、カナディアンソーラーの施工基準に沿って太陽光発電システムを設置した場合、同システムの運用中に故障した際の修理交換を無償で受けられる 保証期間は15年間 |
災害補償制度(有償) |
火災、落雷、台風、水災、飛来物などによって太陽光発電システムが故障した際の損害を補償してくれる
有償で加入することが可能
保証期間は10年間 |
自然災害や事故による損害も有償サービスでカバーできるのは、カナディアンソーラーを選ぶ上でメリットといえます。一般的にメーカーが保証しているのは、出力や製品保証の2点で、上記15年保証や自然災害補償まではカバーされていないケースも珍しくありません。
保証重視でメーカーを検討する場合は、カナディアンソーラーの製品も調べてみるのが大切です。
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カナディアンソーラーは高出力な太陽光パネルが魅力!
カナディアンソーラーでは、住宅用太陽光発電向けの太陽光パネルからパワーコンディショナ、HEMS、接続箱、蓄電システムなどが販売されています。また、太陽光パネルに関しては、異なるサイズのパネルを組み合わせることで、無駄なく設置できるよう計算されているのが特長です。
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