エネファームと蓄電池の違いは?後付けや併用は可能かわかりやすく解説
最終更新日:2024.10.25 蓄電池
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昨今の物価高や光熱費の値上げに悩む方の中には、節電や節約で対処しきれず、エネファームや蓄電池の導入でエネルギーコストを下げようと考えている方も多いかと思います。
しかし、初めてエネファームや蓄電池を検討する方にとって、それぞれの機能や特徴、違いについてわかりにくいところです。特にエネファームは、名称で機能や役割をイメージすることが難しいといえるでしょう。
そこで今回は、エネファームと蓄電池の特徴からそれぞれの違い、後付けや併用が可能かどうか、導入メリットやデメリットについて解説します。
エネファームと蓄電池の導入を検討している方や光熱費負担の対策として住宅設備の導入を考えている方などは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エネファームをおさらい
エネファームは、エネルギーとファーム(農場)を合わせた造語で、水素と酸素を活用しながら発電と給湯を行ってくれる住宅設備になります。
通常、給湯設備の機能は、お湯を沸かす機能のみにかぎられています。
エネファームの場合は、ガス会社から供給された都市ガスもしくはLPガスから水素を取り出し、大気中の酸素を取り込みます。また、水素と酸素の化学反応によって電力を作る=発電できるのが、大きな特徴であり一般的な給湯設備との大きな違いといえます。(水素と酸素から発電する化学式:2H₂+O₂→2H₂O)
さらに、水素と酸素の化学反応による発電の際に熱も発生しており、その熱を活用してお湯を沸かす機能が搭載されています。
具体的には、燃料電池ユニットから都市ガスもしくはLPガスと大気中の酸素、水を取り込みます。次は、熱燃料処理器によってガスから水素を取り出し、酸素との化学反応で発電させる仕組みです。発電された直流電気は、インバータによって交流電気へ変換されたのち住宅内のコンセントや各種設備へ供給されていきます。
また、燃料電池ユニットの熱交換器で発電時の熱を改修し、貯湯ユニットに貯められた水を温める仕組みです。あとは、キッチンやお風呂、シャワーなどでお湯を使用することが可能です。
つまり、お湯を沸かしながら節電効果を期待できるのが、エネファームの大きなメリットといえます。
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蓄電池をおさらい
蓄電池の中でも家庭用蓄電池は、住宅向けに開発された蓄電池で、屋外もしくは屋内に固定させます。
主な機能は充電と放電となっており、電力会社から供給された電力を充電できます。また、住宅用太陽光発電やV2Hとの連携が可能なので、太陽光発電やEV・PHEVの電力を充電することが可能です。
さらに、家庭用蓄電池に充電した電気は、あらかじめ設定されたモードに従って自家消費できますし、任意のタイミングで活用できます。
蓄電容量は、4kWhといったコンパクトタイプから10kWh以上の大型タイプまで販売されており、ライフスタイルや家族構成、太陽光発電の発電量に合わせて比較検討できるのも嬉しいポイントです。
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エネファームのメリット
続いては、エネファームの導入によって得られるメリットを解説します。
光熱費削減効果を期待できる
エネファームは、ガスに含まれる水素と酸素で電気を生み出せるため、発電設備としての役割も持っています。つまり、エネファームで電気を自家消費すればするほど、電気代を削減することが可能です。
発電にはガスが必要なものの、発電と給湯を同時に行う仕組みとなっており、ガス代の負担を抑えられます。
光熱費の削減効果を得られるのは、エネファーム導入の大きなメリットです。
停電時でもガス供給されていれば稼働が可能
落雷や台風、地震といった災害などで停電してしまった場合、停電時発電継続機能付きエネファームであれば、停電中でもガスと酸素によって発電および給湯を行うことが可能です。
そのため、エネファームは、非常用電源と非常用の給湯設備としても役立つメリットの大きな住宅設備といえます。災害時に在宅避難生活を想定している方は、電気と給湯という2つの重要なエネルギー・機能を確保できます。
なお、エネファームによっては停電時に稼働できないタイプもあるため、事前に施工販売店へ相談しておきましょう。
エネファーム向けプランでコストを抑えられる可能性
エネファームの導入は、ガスプランのコスト削減につながる可能性もあります。
ガス会社の中には、エネファームの導入家庭に向けて専用のプランを提供している会社も存在しています。
たとえば、TOKYO GASの「エネファームで発電エコぷらん (家庭用燃料電池契約)」は、1ヶ月の使用量20m³を超えた分に対して一般料金より安い単価が適用されます。つまり、エネファームの使用量が多いご家庭であればあるほど、お得なプランとなっています。
さらに3種類のオプション割引サービスが付帯されており、条件を満たせば年間3~13%の割引を受けられるのが嬉しいところです。
このようにエネファームの導入は、ガスプランの負担を抑えるきっかけにつながります。
エネファームのデメリット
続いては、エネファームの導入デメリットを紹介します。
初期費用負担がかかる
エネファームの導入には、150~200万円程度の初期費用がかかります。そのため、なるべく貯蓄を切り崩したくない方や生活費の負担が大きい状態の方にとっては、導入の難しい設備です。
なお、一般的な給湯器は、10万円未満のタイプから高くても30万円と少なくとも100万円未満で導入できます。このように初期費用負担の大きさは、デメリットの1つです。
ただ、自治体によっては、独自でエネファームの導入費用に対して補助金を交付してくれるケースも存在しています。エネファームの検討を続けたい方は、購入前に自治体窓口へ相談してみるのがおすすめです。
設置スペースが必要
エネファームのサイズは、高さ1m以上・幅と奥行き30~50㎝台と広いスペースがなければ設置できません。そのため、屋外にスペースのない住宅では、設置の難しい住宅設備といえます。
ただし、最近ではコンパクトなタイプのエネファームも開発されているので、以前よりも多くの住宅に導入しやすい設備です。
たとえば、アイシン精機のエネファームtype Sは、72㎝程度の幅があれば燃料電池ユニットの設置を検討できます。また、現在利用している給湯器と連結できるため、新たに給湯ユニットを導入せずに済みます。
設置スペースの問題が気になる方は、コンパクトタイプのエネファームから比較検討してみましょう。
プロパンガスの場合はガス料金の負担が増えやすい
エネファームはガスを使用するため、ガス料金の負担が増えてしまうこともあるでしょう。特にプロパンガスは都市ガスよりも高い傾向のため、光熱費増加のリスクに気を付ける必要があります。
まずは、現在契約しているガスの種類が、都市ガス・プロパンガスどちらなのか確認しておきましょう。都市ガスは値段が抑えられているので、エネファームの導入においてコスト面の負担を気にせず利用しやすいといえます。
ただし、プロパンガスを利用している場合は、エネファームの導入に加えて太陽光発電など複数の住宅設備を組みせて光熱費負担を抑えることを考えてみるのがおすすめです。
蓄電池のメリット
ここからは、家庭用蓄電池の導入メリットについてわかりやすく解説していきます。
時間帯別プランなら電気料金削減効果を得られる
オール電化向けプランや時間帯別プランに加入しているご家庭は、家庭用蓄電池を単体で導入しても電気料金削減効果を得られる可能性があります。
オール電化向けプランや時間帯別プランは、夜間など特定の時間帯に電力量料金単価が安くなるプランを指しています。電力量料金単価は、消費電力量に適用されるコストで、1kWhに20円なら1ヶ月の消費電力量100kWh×20円=2,000円という計算になります。
つまり、電力量料金単価の安い時間帯に蓄電池で充電しておき、消費電力量量の多い時間帯や電力量料金単価の高い時間帯に自家消費すれば、電気料金を削減することが可能です。
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太陽光発電との併用なら大幅な電気料金削減効果を期待できる
家庭用蓄電池は太陽光発電と連携できるため、より効率的な自家消費および電気料金削減効果を期待できるのがメリットの1つです。
太陽光発電の場合は、FIT制度の対象設備です。つまり、住宅用太陽光発電でFIT認定を受ければ、10年間固定の単価で電力を買い取ってもらえます。また、出力10kW未満の場合は、自家消費のあとに余った電力のみ売電可能なルールです。
しかし、固定買取価格は年々下落方向で更新されているため、2023年・2024年と後発組であればあるほど売電収入を伸ばしにくい環境へ変わりつつあります。
家庭用蓄電池を導入すれば、太陽光発電で発電した電気を自家消費したのちに余った電力を充電し、発電できない夜間や消費電力の多い時間帯に自家消費することが可能です。
自家消費率が向上するため、より電気料金削減効果を伸ばせます。
非常用電源として役立つ
家庭用蓄電池は、非常用電源としても役立つ住宅設備です。
ガス式やガソリン式の非常発電機は、非常用電源として活用できるものの燃料の調達コストや燃料の保管スペースといった問題があります。
一方、家庭用蓄電池の場合はガスなどの燃料が不要です。そのため、停電だけでなくガスの供給がストップしたとしても、あらかじめ充電したおいた電気を使用できます。
また、太陽光発電と併用すれば、日中に発電した電気を充電しておき、夜間に放電および自家消費できるようになります。
このようにガスの供給状況にかかわらず非常用電源として活用できるのは、家庭用蓄電池ならではのメリットです。
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蓄電池のデメリット
ここからは、家庭用蓄電池の主なデメリットを紹介します。
初期費用負担がかかる
家庭用蓄電池のデメリットといえるのが、初期費用の負担です。
初期費用相場は、蓄電容量や機能によって変わるものの一般的な容量の7~10kWhで120~180万円となっています。また、ポータブル電源と異なり基礎の固定や蓄電ユニットの設置、配線工事などが必要のため、20~30万円程度の施工費用も上乗せされます。
そのため、7~10kWhの蓄電池なら初期費用140~210万円程度かかる計算です。手軽に購入できる金額ではないため、ためらってしまう方も多いかと思います。
その場合は、補助金制度の活用をけんとうしてみるのがおすすめです。自治体によっては、独自で家庭用蓄電池の補助金制度を実施している場合があるので、導入費用の一部を補助金でカバーできます。
また、国の補助金制度には、DR補助金や子育てエコホーム支援事業といった制度もあり、いずれも家庭用蓄電池の導入費用に対して補助金を交付してくれます。
設置スペースが必要
家庭用蓄電池を設置するためには、一定のスペースを確保しておく必要があります。そのため、屋外や屋内に施工・設置スペースがない状態では、設備を導入できません。
家庭用蓄電池の導入時には、少なくとも高さエアコンの室外機に相当するスペースが必要です。ただし、最近では、薄型軽量モデルの家庭用蓄電池も製造販売され始めており、壁掛け型の蓄電ユニットなども存在しています。
そのため、設置スペースに関するデメリットは解消しつつあり、エネファームより導入しやすい形状・サイズ感です。
経年劣化する
家庭用蓄電池は10年以上稼働するものの、太陽光発電やV2H、エネファームと同様に経年劣化していきます。
具体的には、充放電を繰り返すうちに蓄電容量が少しずつ減少したり満充電を行っても短時間で充電量の減少を引き起こしたりします。家庭用蓄電池を長期間にわたって利用するためには、定期的なメンテナンスと点検の他に過充電や過放電を避けることも重要です。
過充電とは、100%まで充電したのち放置してしまっている状態のことです。一方、過放電は、充電量0%で長時間放置している状態を指しています。いずれも家庭用蓄電池に負荷を与える現象なので、劣化を早めてしまいます。
家庭用蓄電池の導入後は、劣化を早めないよう使い方を工夫していきましょう。
エネファームと蓄電池の違い
エネファームと家庭用蓄電池の大きな違いは、発電と蓄電池、必要なエネルギーの3点です。また、仕組みという点でも違いがあります。
|
エネファーム |
蓄電池 |
発電機能 |
水素と酸素で発電を行う |
発電機能はない |
蓄電機能 |
充電機能はない |
充電機能あり |
必要なエネルギー |
大気中の酸素とガス |
電気 |
家庭用蓄電池単体の場合は停電時に電力を調達できないため、あらかじめ充電した電気しか使用できません。
エネファームは停電時でもガスが供給されていれば発電できるため、長期停電でも電気を使用しやすい設備といえます。また、発電と同時に熱を生み出し、床暖房やキッチン・お風呂の給湯といった機能も使用することが可能です。
ただし、ガスの供給も途絶えるほどの被害が発生している場合は、エネファームで電気を使用できません。そのため、蓄電池の方が非常用電源として活用できる場面もあります。
エネファームと蓄電池の併用や後付けは可能
エネファームと家庭用蓄電池は、同時もしくはいずれかを後付けで設置しても問題ありません。住宅設備にかけられる予算に余裕がある場合は、エネファームと蓄電池の併用という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
また、エネファームの種類によっては、家庭用蓄電池と住宅用太陽光発電に対応した製品も販売されています。このようなタイプのエネファームを導入できれば、発電した電気を照明やコンセントのほか、家庭用蓄電池へ給電することが可能になります。
エネファームと蓄電池の連携を考えている方は、ぜひエコでんちへご相談ください。エコでんちでは、住宅用太陽光発電とV2H、家庭用蓄電池を取り扱っています。また、100種類以上もの家庭用蓄電池からお客様のご要望に合った製品をご提案いたしますので、1から調べなくとも要望に合った蓄電池を見つけられます。
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エネファームと蓄電池の併用メリット
エネファームと蓄電池の併用メリットは、光熱費の削減効果を目指せる点です。
たとえば、エネファームで水素と酸素から発電した電気は、蓄電池に充電しておきます。あとは、消費電力量の多い時間帯に蓄電池で自家消費することで、電気代を削減することが可能です。
また、エネファーム向けのガスプランへ加入していればガス料金の負担を抑えられますし、発電と同時に熱を生み出すため、効率的にガスを活用できます。
エネファームと蓄電池、太陽光発電の併用メリット
エネファームと蓄電池に加えて住宅用太陽光発電を併用すれば、経済的なメリットを伸ばすことが可能です。
住宅用太陽光発電は、自宅の屋根に太陽光パネルを取り付けた出力10kW未満の太陽光発電システムを指しています。太陽光パネルは光を直流電気へ変換する機能を持っています。また、発電された直流電気は、パワーコンディショナによって交流電気へ変換する仕組みです。
つまり、エネファームとは異なり、電力会社やガス会社から供給された電気・ガスを使わずに発電することが可能です。
住宅用太陽光発電は、家庭用蓄電池との連携機能を持っており、ハイブリッド型なら電力損失を更に抑えながら効率的に運用できます。ハイブリッド型は、1台のパワーコンディショナで蓄電池と太陽光発電を制御できるシステムです。
さらに、蓄電池と連携可能なエネファームを導入しておけば、分電盤を通じてエネファームの電気と太陽光発電の電気を活用しながらエネルギーの自給自足を目指せます。
また、太陽光発電の発電量が少ない日や夜間など発電量0の場面では、エネファームで発電した電気・家庭用蓄電池に貯めておいた電気を自家消費することで、電気代を削減できます。
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エネファームと蓄電池を併用するデメリット
エネファームと蓄電池の併用では、費用負担が大きなデメリットです。
エネファームの初期費用は、100~200万円弱かかります。また、家庭用蓄電池も100~200万円程度かかるため、両設備の導入で400万円程度かかってしまう可能性が出てきます。
お手頃な値段とはいえないため、簡単に導入できない住宅設備です。
ただし、エネファームと家庭用蓄電池には、光熱費削減メリットや非常用電源として役立つ側面もあり、おすすめの住宅設備といえます。
初期費用を抑えるためには、前半でも紹介したように補助金制度を利用するほか、複数の施工販売店へ相見積もりを実施することが重要です。施工費用は業者によって大きく異なり、相場より高いケースもあります。
そのため、実績や評判、対応のいい施工販売店の中から相場より安い施工販売店へ相談するのが、費用負担を抑える上でおすすめです。
まとめ
エネファームは、都市ガスもしくはプロパンガスから取り出した水素と大気中に含まれる酸素の化学反応によって発電を行えます。また、発電時に生じた熱を活用し、お湯を沸かすことが可能です。一方、家庭用蓄電池は、電力会社や太陽光発電の電気を貯め、任意のタイミングで放電できます。
光熱費負担を抑えたい方やエネファームと蓄電池いずれかを検討している方は、今回の記事を参考にしながらエコでんちで住宅設備の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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