太陽光発電の寿命は何年くらい?寿命をのばす対策、廃棄方法についても詳しく解説
最終更新日:2025.09.19 太陽光発電

住宅用太陽光発電を検討している方の中には、太陽光パネルの寿命が来たらどうなってしまうのか、修理交換や廃棄にいくらかかるのか気になっている方も多いかと思います。
太陽光発電は(厳密には)メンテナンスフリーではないため、あらかじめ交換時期の目安やメンテナンス費用などを知っておくことが必要です。
そこで本記事では、太陽光発電の一般的な寿命や寿命が来たらどうなるのか、なるべく長く使用するためのポイントについて詳しく解説します。
光熱費対策として太陽光発電を検討している方や、住宅用太陽光発電の寿命を知った上で導入検討したい方などはぜひ参考にしてみてください。
目次
太陽光パネルの寿命(耐用年数)

太陽光パネルの法定耐用年数
法定耐用年数は、事業における経費計上に関わるもので、住宅用太陽光発電の運用時に覚える必要は特にありません。経費に分割計上可能な年数を法定耐用年数と呼ぶため、物理的な寿命とは全く異なります。事業用の設備を導入した際にかかった費用は、法定耐用年数を基準に経費計上していきます。
太陽光パネルの法定耐用年数は17年と定められており、これは税務上の減価償却における基準です。
太陽光パネルの実際の寿命は約30年
一般的に太陽光パネルの実際の寿命は20~30年とされており、中には30年以上発電し続けているケースもあります。これは、太陽光発電システムを構成する機器の中でも特に長寿命な部類に入ります。
| 機器名 | 法定耐用年数(税務上の減価償却における) | 実際の寿命 |
| 太陽光パネル | 17年 | 20~30年 |
多くのメーカーでは、製品に瑕疵があった場合に修理や交換を行う「機器保証」と、規定の発電量を下回った場合に修理や交換を行う「出力保証」を提供しています。機器保証は10年~15年が多いですが、出力保証は25年~40年と長期にわたるものが主流です。
長期保証を重視する方は、マキシオン(40年)、カナディアンソーラー(25・30年)、DMM(30年)、エクソル(25年、N型単結晶は30年)など、長期の出力保証が付帯するメーカーの製品を検討するのも良いでしょう。
ただし、モジュール(太陽光パネル)自体の故障は比較的稀であるため、保証期間の長さのみで製品選定をする必要はないと考えることもできます。設置環境や製品の仕様、使い方によって寿命は変動しますが、少なくともFIT制度の固定買取期間(住宅用10kW未満は10年間)よりも長く使用可能な製品がほとんどです。
周辺機器の寿命(耐用年数)
太陽光発電システムは太陽光パネルだけでなく、様々な周辺機器によって構成されています。これらの機器もそれぞれ寿命があり、定期的な交換が必要となる場合があります。
| 機器名 | 法定耐用年数 | 実際の寿命 |
| パワーコンディショナ | 17年 | 約15~20年 |
| 家庭用蓄電池 | 17年 | 約15年 |
パワーコンディショナは約15年
パワーコンディショナの寿命は15年程度が一般的です。(製品によっては20年保証が付帯されているものもあり)
太陽光パネルと比較して寿命が短いため、早めの点検を実施し劣化による故障を招く前に修理や交換といった選択を検討することが大切です。また、精密部品が複数組み込まれているため、部品交換や修理の必要性が高い製品でもあります。
パワーコンディショナの寿命が近づいてきた場合は、以下のような症状が発生するケースもあるため、定期的に本体のチェックを行っておきましょう。
なお、発熱に関しては、フィルターの目詰まりで起こってしまう場合もあります。
住宅用の小型パワーコンディショナの場合、自然空冷やファンを利用した排熱機構で過熱を抑える方法が採用されていることが多いため、フィルターの目詰まりなどの心配はとんどありません。
産業用の大型パワコンなどを利用した太陽光発電を運用する際は、定期的にフィルター交換・清掃を行うことも大切です。
パワーコンディショナの交換時期については、使用状況や故障の内容によって変わります。もし、パワーコンディショナが故障している可能性の高い状況であればすぐに交換すべきです。
例として、発電量が急激に低下している場合は太陽光パネル、もしくはパワーコンディショナの故障が考えられます。また、発電量の低下は経済的に大きな損失でもあるためすぐに交換してもらいましょう。
事業用太陽光発電を検討している方は、太陽光発電の法定耐用年数や減価償却についても覚えておくことが大切です。
蓄電池は15年が節目
住宅用太陽光発電だけでなく家庭用蓄電池を併用している場合、保証の関係もあり約15年で一旦節目を迎えます。
設置から15年後の蓄電容量についてはメーカーや製品、使用状況によっても変わるものの、少なくとも約50~70%以上は残っているような状況で稼働していると推測されます。(各メーカーの蓄電池容量保証内容から推察)
家庭用蓄電池は太陽光発電や電力会社から供給された電力を貯められるほか、任意のタイミングで家庭のコンセントや住宅設備へ電力供給が可能です。
なお、家庭用蓄電池の寿命や劣化しやすさは、サイクル数によっても変わります。サイクル数は、充電量0%から100%まで充電し、100%から0%へ放電した状態を1サイクルと数えます。
つまり、サイクル数の多い製品であればより長く使用できる可能性があるということです。
家庭用蓄電池の経年劣化を抑えるためには、例えば蓄電容量全体の80%のみを使用するように設定を行って1日1サイクル以下の運用を行うのがポイントです。(どの製品でも◯%以下にならないようにするといった設定があります)
前段で触れたようにサイクル数が多ければ多いほど、その分経年劣化が進んでしまいます。そのため、家庭用蓄電池を長持ちさせるには、1日1サイクルを目安に運用していくことが大切です。
ほかには、過充電や過放電を避けながら使用する必要があります。過充電とは、100%まで充電したまま長時間放置している状態のことです。※家庭用蓄電池は構造上過充電は行いません
一方、過放電は充電率0%の状態で放置してしまう状況を指しています。いずれも電池に負荷をかけてしまうほか、サイクル数を増やして使用しなければいけない場面でも出てくるため、寿命に影響します。
また、極端に高温・低温の環境下で使用してしまうのも蓄電池の寿命を縮めたりエラーを起こしたりする原因のひとつです。設置の際は、温度変化の少ない場所で運用するようにしましょう。
太陽光パネルの劣化原因

太陽光パネルは耐久性が高い一方で、屋外に設置されるため、様々な要因で劣化が進むことがあります。劣化の主な原因と、それに対する対策を知っておくことで、寿命を最大限に延ばすことにつながります。
ホットスポット
ホットスポットとは、太陽光パネルの一部が異常に高温になる現象です。影がかかる、汚れが付着する、製造段階でのセルの不具合などが原因で、特定のセルに電流が集中し、過度な発熱を引き起こします。この発熱により、セルの焦げ付きやひび割れ、バックシートの損傷などが進行し、発電効率の低下だけでなく、最悪の場合は火災の原因となることもあります。
対策としては、定期的なパネルの清掃で汚れを除去し、周囲の樹木などによる影の発生を防ぐこと、そして定期点検で異常発熱を早期に発見することが重要です。
層間剝離
層間剝離(そうかんはくり)とは、太陽光パネルのガラス面と太陽電池セルを密着させて保護している封止材(EVA樹脂など)が、何らかの原因で剥がれてしまう現象です。この剥離箇所から湿気や空気がパネル内部に侵入し、太陽電池セルの腐食や配線の断線を招くことがあります。
主な原因は、製造不良、急激な温度変化による熱応力、長期間にわたる紫外線や湿気の影響などです。層間剝離が発生すると、発電効率が低下するだけでなく、パネルの寿命を著しく縮めることになります。高品質な製品を選び、適切な設置工事を行うことが予防策となります。
太陽光パネルの破損
物理的な破損も太陽光パネルの劣化原因の一つです。強風による瓦や石などの飛来物、雹の直撃、積雪による過度な重み、動物による損傷、または施工時の不注意などによって、パネルの表面ガラスにひびが入ったり、フレームが歪んだりすることがあります。
破損箇所から水が侵入すると、内部の回路がショートして発電停止や漏電、さらには感電のリスクも生じます。これらの被害を最小限に抑えるためには、耐久性の高い製品を選ぶことや、自然災害補償が付帯しているかを確認することが重要です。また、異常を発見した場合は速やかに専門業者へ点検・修理を依頼しましょう。
経年劣化
太陽光パネルは長期間屋外に設置されるため、日射、温度変化、湿度、風雨といった自然環境の影響を受け、避けられない経年劣化が進行します。これは、時間とともにパネルの発電効率が緩やかに低下していく現象を指します。
具体的には、封止材の黄変や白濁、バックシートのチョーキング(粉吹き)やひび割れなどが挙げられます。
これらの劣化は直ちに発電停止につながるものではありませんが、発電量の減少を招きます。定期的な点検を通じて劣化の進行度合いを確認し、必要に応じて適切なメンテナンスや修理を行うことで、パネルの性能維持に努めることが重要です。
太陽光発電の寿命が来たらどうなってしまうのか?

まずは、太陽光発電の寿命が来たらどのようなリスクに見舞われるのかわかりやすく解説していきます。
太陽光パネルの発電効率低下による収益や自家消費の減少
太陽光パネルを利用し続けていると、少しずつですが製品の劣化の影響で発電効率が低下していきます。また、故障による発電停止なおで売電収入や自家消費量の減少といった事象につながります。
太陽光パネルには光を直流の電気へ変換する太陽電池というエネルギー変換素子が組み込まれています。つまり、太陽光パネルの劣化もしくは破損した場合、発電そのものに直接影響を与えてしまい発電量0や発電量低下を招きます。
そのため、太陽光パネルの寿命が来る前点検・修理交換することが大切です。
また、太陽光パネルは経年劣化によって少しずつ発電効率が低下していきます。低下率についてはメーカーや製品によって異なります。
以下に、毎年1%づつ発電効率が落ちたときに発電量、売電収入がどれだけ変わるのか紹介します。
【発電効率1%低下の場合、年間の発電量22,000kWhを基準】

※住宅用太陽光発電の固定買取期間は10年間です
これから太陽光発電を導入する方は、発電効率の低下による発電量減少リスクを把握した上でどれだけ経済的メリットを得られるのか計算しておきましょう。
パワーコンディショナの故障による発電停止
パワーコンディショナは太陽光パネルと同様に経年劣化します。寿命が来た場合は、直流・交流変換効率や出力の低下、もしくは故障による発電・売電や自家消費といった制御の停止を招きます。
パワーコンディショナは、太陽光パネルから発電された直流の電気を交流へ変換したり、電力の出力や制御を担ったりする周辺機器の1つです。
電力会社へ売電するためには交流の電気へ変換しなければいけません。また、家電製品や精密機器を利用するためにも交流の電気が必要のため、太陽光パネルの直流電気を交流へ変換しなければいけません。
そのため、パワーコンディショナによる直流・交流変換はとても重要な要素の一つです。
なお、直流・交流変換に関する機構が劣化してしまうと電力の変換時に損失を招きます。すると、本来得られる電力の一部しか活用できないため、売電収入や自家消費率に影響を与えかねません。
また、パワーコンディショナが故障した場合は以下のような症状を引き起こすことがあります。
住宅用太陽光発電には、発電量や消費電力量などが表示されるモニタも付属しています。また、パワーコンディショナに異常が発生した場合は、モニタにエラーコードが表示されます。
そのため、日々太陽光発電のモニタをチェックすることが異常を早期発見する上で重要なポイントです。
ほかには、製品本体の発熱や異音といった症状も故障時に発生することがあるため、すぐに専門業者へ点検・修理を依頼しましょう。
パワーコンディショナは太陽光パネルよりも寿命が短いため、早めの点検と修理交換も重要です。
太陽光発電の周辺機器の故障リスクと対策
太陽光発電を構成している機器には、太陽光パネルとパワーコンディショナ以外にも配線ケーブルや接続箱、分電盤など複数などがあります。
また、それぞれの周辺機器も経年劣化などで故障してしまうと、発電や送電に大きな影響を与え自家消費量や売電収入の減少につながるため注意が必要です。さらに古い部品や機器を使用している場合は交換できない可能性もあり、設備全体の見直しも視野に入ってきます。
具体的には、以下のような故障リスクがあります。
配線ケーブルは電気を流すために必要な部材で、断線してしまうと発電や電力供給に直接的な影響を与えてしまいます。また、被覆の破損や切断は漏電につながる可能性もあるため危険な状態です。
また、配線ケーブルを保護している配管(PF菅)の破損も注意が必要です。配管はケーブル類を保護する役割があるのですが、適切でない施工や風化によって破損すると隙間から水などが浸入し、機器の故障の要因となります。
接続箱は、各太陽光パネルから発電された電気をまとめるための機器で、他の周辺機器と同様に故障による影響が大きい部分といえます。
太陽光発電の点検では、周辺機器の目視点検や機械・電気点検なども含まれているので、あらゆる側面から劣化や傷・故障といったリスクをチェックしてくれます。
これから住宅用太陽光発電を導入する方は、施工販売業者の点検サービスや点検専門の業者と契約し定期的な点検・メンテナンスを行ってもらいましょう。
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太陽光パネルの寿命(耐用年数)をのばす方法

太陽光発電の修理交換費用を抑えるためにはなるべく長く稼働できるように、設置や運用方法などを工夫する必要があります。
具体的には以下のようなポイントを押さえることが大切です。
| ポイント | 詳細 |
パネルの設置角度や方位 | 電柱などによって影ができてしまうと、ホットスポットによる発熱などの不具合を発生させる可能性がある。そのため、設置時に影があるかどうか施工業者に確認してもらうことが大切。 |
定期的な清掃の実施 | ホコリなど汚れの蓄積は発電量の低下だけでなく機器類の故障につながる可能性がある。太陽光発電の導入後は専門業者による定期的な清掃も効果的である。 |
定期点検の実施 | 太陽光発電は厳密にはメンテナンスフリーでないため、定期的な点検・メンテナンスが必要。 |
製品選び | 設置環境に適した太陽光パネルやその他周辺機器の導入が寿命を短くしないうえで重要。 |
とくに押さえておくべきポイントは、製品選びと定期点検、そのうえでモニタのチェックをこまめに行うことです。
最後は、太陽光発電の寿命をなるべく長くするために押さえておくべき3つのポイントを紹介します。
耐久性の高い製品を購入する
太陽光パネルやパワーコンディショナ、配線ケーブル、架台といった各製品や部材を選ぶ時はなるべく耐久性の高い製品から検討してみるのもおすすめです。
以下に主なメーカーの耐久性に関する強みや特徴を紹介します。
メーカー名 | 耐久性に関する特徴、一例 |
|---|---|
長州産業 |
JIS規格に沿った耐久性を確保しているほか、ISO/IEC 17025の認証を取得している第三者試験機関、株式会社ケミトックスで実施した試験結果によって、PIDへの耐性が示されている |
カナディアンソーラー |
太陽電池モジュールの基本的な認証(IEC 61215 / IEC 61730)だけでなく、PIDや塩害・アンモニア・防砂防塵といった事象の耐性が示されている |
パナソニック |
一般的な試験だけでなく、国際規格の試験と20項目以上の独自試験をクリアした製品のみ提供されている |
ネクストエナジー |
積雪荷重や風圧荷重はJIS規格に沿っており、かつモジュールの恒温恒湿試験に関してはIEC規格の規定とされる1,000時間をクリアしている |
シャープ |
国際規格IEC、JIS規格よりも厳しい試験(機械的荷重試験、鋼球落下試験、高温高湿試験、結露凍結試験など)を実施しており、高い耐久性を持っている |
| マキシオン | 業界最長の40年保証に対応し、独自のテクノロジーにより、厳しい環境下でも劣化が少なく、圧倒的な長期耐久性をもっている。 |
DMM energy |
IEC規格に準拠しており、他メーカーと同様に一定の耐久性を確保している |
太陽光発電の耐久性は製品によって異なり、塩害地域に対応したタイプや積雪荷重に強いパネルもあります。また、周辺環境の温度や湿度に対して強い製品もあるので、施工販売店と相談しながら自身の住んでいる地域に適した太陽光パネルや周辺機器を選んでみましょう。
また、万が一破損した場合に備えて、メーカー保証を確認しておくことも重要なポイントです。たとえば、DMM energyの保証は、システム保証とモジュール出力保証、自然災害補償が付帯されています。システム保証の保証期間は15年で、故障時に無償の修理交換を行ってもらえます。モジュール出力保証は30年の長期保証で、出力が規定値を下回った際に無償の修理交換を行ってくれるというものです。
さらに、火災や落雷、台風、外部からの飛来物などといった事象によって被害を受けた場合は、自然災害補償によって修理費用を補償してくれます。とくに自然災害補償の有無はメーカーによって異なるため、付帯されているかどうか確認しておきましょう。
定期点検や清掃を行う

住宅用太陽光発電の故障を防ぐためには、定期的な点検・メンテナンスの実施も欠かせません。
太陽光発電はメンテナンスフリーではないため、寿命を迎える前でも太陽電池の劣化や故障、パワーコンディショナの出力低下といった事象が起きることもあります。
太陽光発電の専門業者は、太陽光パネルや架台をはじめとした各部材や機器の目視点検で、汚れや傷などをチェックし、機械点検で架台やパネル・各接続部分のゆるみなどをチェックおよび締め直しなど行ってくれます。また、電気点検では、電圧や抵抗値の測定、漏電の有無に関するチェックなど多岐にわたる点検で、異常がないか確認してもらえます。無資格者は点検を行えないため、上記のような各作業項目に関しても国家資格を持った専門業者へ依頼する必要があります。
一般の方が対応できる対応策として、以下の内容が挙げられます。
点検計画の作成 |
点検を専門業者へ依頼するタイミングなどは、カレンダーなどにメモしておくことで、いつ実施すべきかどうか常に把握できる |
太陽光モニタの管理 |
太陽光発電システムの専用モニタには、消費電力量だけでなく発電量、エラーコードなどが表示されるため、日々定期的にチェックすることで異常を早期発見できる |
異常発生時 |
発電量の急激な低下など異常を発見した場合は、迅速に専門業者へ点検や修理を依頼する |
定期点検の実施頻度については、JPEA(太陽光発電協会)によると4年に1回以上とされています。ただし、異常に気付いた場合はすぐに専門業者へ相談し点検や修理交換を依頼する必要があります。
これから住宅用太陽光発電を購入する方は、施工販売店のメンテナンスサービスなども比較した上で購入先を検討してみましょう
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モニタで異常の有無を日々チェックする
前段で触れたように太陽光発電の専用モニタでは、消費電力量から発電量、異常発生時の通知機能などさまざまな機能が搭載されています。
そのため、エラーが発生していれば、モニタからすぐに気付けるほか、早期に対処することも可能です。また、何らかの故障で発電量の低下が起きている場合でも、モニタで確認できるようになります。
モニタのチェックは日々の生活に取り入れられる簡単な作業なので、負担も少なく習慣かしやすいといえます。
下記は弊社スタッフSの自宅の発電設備のモニタリング画像です。(出力5.7kW)

もし、モニタにエラーコードが表示されている場合はメーカーHPからエラーコードの意味や対処方法について確認してみましょう。内容によっては再起動などでエラーコードの表示が消える場合もあります。
ただし、故障など重大な問題、もしくはどう対処すればいいのかわからないときは太陽光発電を設置してもらった施工販売店へ連絡し点検・サポートを依頼してみましょう。施工販売店の連絡先をメモしておき、モニタの近くなどに置いておけばスムーズに問い合わせることが可能です。
太陽光発電の寿命と性能低下について

住宅用太陽光発電の寿命が来たら発電停止といったリスクにつながるため、早めに修理交換を済ませておく必要もあります。修理交換を判断する上で重要なのが、各機器の一般的な寿命を知っておくことです。
以下に主な太陽光パネルメーカーの寿命、保証を紹介します。
| メーカー名 | 保証グラフ | 出力保証年数 |
|---|---|---|
| マキシオン | ![]() | 40年 |
| カナディアン ソーラー | ![]() | 25・30年 |
| パナソニック | ![]() | 25年 |
| ネクストエナジー | ![]() | 25年/30年 |
| ソーラーフロンティア | ![]() | 20年 |
| シャープ | ![]() | BLACKSOLARシリーズ 20年 その他15年保証(有償20年) |
| エクソル | ![]() | 25年(単結晶) 30年(N型単結晶) |
| DMM energy | ![]() | 30年 |
| 長州産業 | ![]() | 25年 |
| QCELLS | ![]() | 25年 |
基本的にどのメーカーも機器保証が製品購入時に付帯されています。機器保証とは、製品に瑕疵があった場合に機器の修理や交換を行ってくれるサービスです。
こちらは通常10年~15年が多く、パネル単体の保証ですと25年~40年と長期保証が付帯されるメーカーもあります。
ただし、筆者の周りでこの業界に長く活躍されている方に聞いても、モジュールの故障はほとんど聞いたことがありません。(※1年に1件くらい)
出荷の際、厳格な試験をクリアして出荷されるのは勿論ですが、(パワコンなどに比べ)構造がそこまで複雑ではないからだと考えられます。
保証が長いことはメリットの一つですが、出力保証のみに絞って製品選定をする必要はない、くらいに考えておくのがおすすめです。
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太陽光発電の寿命が来たらいくらかかる?

以下に太陽光発電の交換費用に関する目安を紹介します。
機器 | 交換費用の目安 ※機器単体価格(工事費・架台・配線・配送費等除く) |
|
太陽光パネル |
1枚あたり約2万円~ |
|
パワーコンディショナ | 1台あたり約20~35万円 |
太陽光発電の交換費用については、どの機器や部材を交換するかによって変わります。また、施工業者によっても見積もり内容が変わるため、目安となる費用の確認は難しい状況です。
そのため、太陽光パネルやパワーコンディショナ、その他周辺機器の交換費用については、実際に見積もりをとる必要があります。
設備全体を撤去する場合の解体撤去費用
費用回収済みでなおかつ太陽光発電を外したい時は解体撤去費用がかかります。
住宅用太陽光発電の解体撤去を行う際は、一般的に約15万円の費用負担を見込んでおくといいでしょう。ただし、太陽光パネルの設置枚数が多ければ、その分解体撤去にかかる費用も増えてしまいます。
それでは、以下に太陽光パネルの解体撤去費用相場を紹介します。
解体撤去費用相場 | |
|---|---|
|
太陽光パネルの撤去費用 |
約10万円前後 |
|
太陽光パネルの運搬費用 |
約3万円前後 |
|
太陽光パネルの処分費用 |
約3万円前後 |
太陽光パネルを含むシステム全体の撤去費用については、パネルの設置枚数や設置面積、設置場所の環境によっても大きく変わります。
つまり、設置面積が広ければ広いほど、その分撤去作業の費用も大きくなります。また、住宅の周辺環境によっては、足場をより多く設置しなければいけない場合もあります。足場をより多く組む場合は、解体撤去費用の負担増加に注意が必要です。
足場代については1㎡あたり800円~1,000前後とされていますが解体業者によって異なります。
より正確な費用を確認したいときは解体撤去業者に見積もりの作成を依頼しましょう。
引き続き利用したい場合の修理交換費用
太陽光発電の寿命が来たあとも自家消費を行いたい時には、修理交換を行わなければいけないケースもあるため、修理交換費用がかかります。
修理交換費用に関しては故障個所や内容によって変わるため、見積りをとった上で判断する必要があります。なお、パワーコンディショナのみの修理費用は、1台につき30万円前後かかる傾向です。
また、太陽光パネルやパワーコンディショナの状態によっては、それぞれの機器を交換しなければいけないケースも出てきます。
以下にそれぞれの交換費用相場を紹介します。
機器 | 交換費用の相場 |
|---|---|
|
太陽光パネル | 1枚あたり10~15万円前後 |
|
パワーコンディショナ | 1台あたり25~50万円前後 |
|
架台(修理費用) | 5~15万円前後 |
また、住宅用太陽光発電は、接続箱や分電盤、配線ケーブルといったさまざまな周辺機器や部材で構成されています。上記で紹介した機器以外も交換する場合は、さらに費用がかかります。
仮に設備一式の交換を検討する場合は、現在設置している製品の撤去工事費用と製品の本体購入費用、設置工事費用もかかるため、100万円以上の負担も想定しておきましょう。
なお、点検費用などに関する詳しい解説は、以下の記事でも行っています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。
関連記事:太陽光発電に点検は必要?維持費や費用相場について |エコでんち
太陽光パネルの廃棄方法
太陽光パネルを廃棄したい場合は、太陽光発電の設置工事を行った施工販売店や専門の廃棄業者へ相談しましょう。廃棄の方法についてサポートしてもらえるほか、廃棄費用に関する見積もりを作成してもらえるため、スムーズに廃棄までの流れや費用を確認できます。
施工販売店・廃棄業者が、屋根に設置された太陽光パネルの取り外しから処分場への運搬、処分を行ってくれます。
なお、太陽光パネルには有害物質が含まれているため、一般のごみとして廃棄できません。どうしても廃棄したい・しなければいけない場合は専門業者へ依頼し産業廃棄物として処分してもらわなければいけません。
そのため、太陽光発電を導入する際は、廃棄費用や廃棄までの流れ、廃棄業者について調べておくことが大切です。
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太陽光発電を長く使用するにはアフターフォローサービスも重要

太陽光発電を長く使用するには、アフターフォローサービスの充実した施工販売店へ相談するのが大切です。
実績のある施工販売店は独自の保証を付帯したり、定期メンテナンスサービスを提供したりと充実したサポート内容を提供していることが多いです。また、土日祝日もカスタマーセンターが稼働しているケースもあるため、異常発生時にすぐ相談できます。
このようなサポートの充実した施工販売店で太陽光発電を購入することで、経年劣化などによる異常発生時にも早急に対応してもらえる可能性も高いですし、新しい製品と交換したいと考えている時などに手厚いサポートを受けられます。
まとめ
本記事では、太陽光パネルの寿命、主な劣化原因、周辺機器の寿命、そして寿命を延ばすための対策や廃棄方法について詳しく解説しました。
太陽光パネルの実際の寿命は約30年と比較的長いですが、パワーコンディショナーや蓄電池といった周辺機器には約10〜15年ごとの交換が推奨されるものもあります。ホットスポットや層間剝離、物理的な破損、経年劣化といった原因でパネルの性能が低下するリスクもあるため、定期的な点検と清掃、モニタでの日常チェックが重要です。
耐久性の高い製品選びや、万が一の際に備えた自然災害補償の確認も、長く安心して太陽光発電システムを利用するためには欠かせません。
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