太陽光発電の寿命が来たらどうなってしまうのか?対策についても詳しく解説
最終更新日:2024.10.25 太陽光発電
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住宅用太陽光発電を検討している方の中には、太陽光パネルなどで寿命が来たらどうなってしまうのか、修理交換にいくらかかるのか気になっている方も多いかと思います。
太陽光発電はメンテナンスフリーではないため、あらかじめ交換時期の目安やメンテナンス費用などを知っておくことが必要です。
そこで本記事では、太陽光発電の一般的な寿命や寿命が来たらどうなるのか、なるべく長く使用するためのポイントについて詳しく解説します。
光熱費対策として太陽光発電を検討している方や住宅用太陽光発電の寿命を知った上で導入検討したい方などは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
太陽光発電の寿命が来たらどうなってしまうのか?
まずは、太陽光発電の寿命が来たらどのようなリスクに見舞われるのかわかりやすく解説していきます。
太陽光パネルの発電効率低下による収益や自家消費の減少
太陽光パネルの寿命が来てしまうと、故障による発電停止や発電効率低下による売電収入や自家消費量の減少といった事象につながります。
太陽光パネルには、光を直流の電気へ変換する太陽電池が組み込まれています。つまり、太陽光パネルの劣化もしくは破損した場合、発電そのものに直接影響を与えてしまい、発電量0・低下を招きます。
そのため、太陽光パネルの寿命が来る前に修理交換するのも大切です。
パワーコンディショナの故障による発電停止
パワーコンディショナは太陽光パネルと同様に経年劣化します。寿命が来た場合は、直流・交流変換効率や出力の低下、もしくは故障による売電や自家消費といった制御の停止を招きます。
パワーコンディショナは、太陽光パネルから発電された直流の電気を交流へ変換したり電力の出力や制御を担ったりする周辺機器の1つです。
電力会社へ売電するためには、交流の電気へ変換しておかなければいけません。また、家電製品や精密機器を利用するためにも交流の電気が必要のため、太陽光パネルの直流電気を交流へ変換しておかなければいけません。
そのため、パワーコンディショナによる直流・交流変換が必要になります。
なお、直流・交流変換に関する回路が劣化してしまうと、電力の変換時に損失を招きます。すると、本来得られる電力の一部しか活用できないため、売電収入や自家消費率に影響を与え、注意の必要な事象です。
パワーコンディショナは太陽光パネルよりも寿命が短いため、早めの点検と修理交換も重要です。
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その他周辺機器の劣化などによる破損や事故リスク
太陽光発電を構成している機器には、太陽光パネルとパワーコンディショナ以外にも配線ケーブルや接続箱、分電盤など複数などがあります。
また、それぞれの周辺機器も経年劣化などで故障してしまうと、発電や送電に大きな影響を与えるため、自家消費量や売電収入の減少につながり注意が必要です。さらに古い部品や機器を使用している場合は交換できない可能性もあり、設備全体の見直しも視野に入ってきます。
太陽光発電の点検では、周辺機器の目視点検や機械・電気点検なども含まれているので、あらゆる側面から劣化や傷・故障といったリスクをチェックしてくれます。
これから住宅用太陽光発電を導入する方は、施工販売業者の点検サービスや点検専門の業者と契約し、定期的な点検・メンテナンスを行ってもらいましょう。
太陽光発電の一般的な寿命
住宅用太陽光発電の寿命が来たら発電停止といったリスクにつながるため、早めに修理交換を済ませておく必要もあります。修理交換を判断する上で重要なのが、各機器の一般的な寿命をしておくことです。
続いては、太陽光発電の一般的な寿命について解説していきます。
太陽光パネルは約30年
一般的に太陽光パネルの寿命は20~30年とされているものの、30年以上発電し続けている場合もあり、他の機器よりも長寿命といえます。
もちろん、設置環境や製品の仕様、使い方によって寿命は変わるものの、少なくともFIT制度の固定買取期間よりも長い期間使用可能な製品です。固定買取期間とは、固定の単価で電量を買い取ってもらえる期間のことです。
出力10kW未満の住宅用太陽光発電は、10年間の固定買取期間となっています。
初期費用回収にはFIT制度による余剰買取(余った電力の売電)も重要のため、固定買取期間中の故障を避ける必要があります。
パワーコンディショナは約10年
パワーコンディショナの寿命は、約10年とされています。
太陽光パネルと比較して寿命が短いため、早めの点検を実施し、劣化による故障を招く前に修理や交換といった選択を検討することが大切です。また、精密部品が複数組み込まれているため、部品交換や修理の必要性が高い製品でもあります。
家庭用蓄電池の寿命は約10年
住宅用太陽光発電だけでなく家庭用蓄電池を併用している場合は、約10年で交換時期を迎えます。
家庭用蓄電池は、基礎部分の上に蓄電ユニットを固定させる定置型の蓄電池です。太陽光発電や電力会社から供給された電力を貯められるほか、任意のタイミングで家庭のコンセントや住宅設備へ電力供給したり売電したりできます。
なお、家庭用蓄電池の寿命や劣化しやすさは、サイクル数によっても変わります。サイクル数は、充電量0%から100%まで充電し、満充電の状態から0%へ消費した状態を1サイクルと数えます。
つまり、サイクル数の多い製品であれば、より長く使用できるということです。
エコでんちでは、住宅用太陽光発電から家庭用蓄電池まで取り扱っており、お客様のご要望に合った製品をご提案いたします。製品選びに悩んでいる方は、ぜひこの機会にご相談ください。
太陽光発電の寿命と法定耐用年数の違い
法定耐用年数は事業における経費計上に関わるもので、住宅用太陽光発電の運用時に覚える必要のないものです。また、経費に分割計上可能な年数を法定耐用年数と呼ぶため、物理的な寿命と異なります。
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太陽光発電の寿命が来たらいくらかかる?
ここからは、太陽光発電の寿命が来たらどのようなものにいくらかかるのか解説していきます。
設備全体を撤去する場合は解体撤去費用がかかる
費用回収済みでなおかつ太陽光発電を外したい時は、解体撤去費用がかかります。
住宅用太陽光発電の解体撤去を行う際は、一般的に約15万円の費用負担を見込んでおくといいでしょう。ただし、太陽光パネルの設置枚数が多ければ、その分解体撤去にかかる費用も増えてしまいます。
引き続き利用したい場合は修理交換費用がかかる
太陽光発電の寿命が来たあとも自家消費を行いたい時には、修理交換費用がかかります。
修理交換費用に関しては故障個所や内容によって変わるため、見積りをとった上で判断する必要があります。なお、パワーコンディショナのみの修理費用は、1台につき30万円前後かかりる傾向です。
また、設備一式の交換を検討する場合は、現在設置している製品の撤去工事費用と製品の本体購入費用、設置工事費用もかかるため、100万円以上の負担も想定しておきましょう。
なお、点検費用などに関する詳しい解説は、以下の記事でも行っています。気になる方はぜひ参考にしてみてください。
関連記事:太陽光発電に点検は必要?維持費や費用相場について – エコでんち (ecodenchi.com)
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太陽光発電の寿命をなるべく長くするには
最後は、太陽光発電の寿命をなるべく長くするために押さえておくべきポイントを紹介します。
耐久性の高い製品を購入する
太陽光パネルやパワーコンディショナ、配線ケーブル、架台といった各製品や部材を選ぶ時は、なるべく耐久性の高い製品から検討してみるのもおすすめです。
太陽光発電の耐久性は製品によって異なり、塩害地域に対応したタイプや積雪荷重に強いパネルもあります。また、周辺環境の温度や湿度に対して強い製品もあるので、施工販売店と相談しながら自身の住んでいる地域に適した太陽光パネルや周辺機器を選んでみましょう。
定期的な点検・メンテナンスを実施
住宅用太陽光発電の故障を防ぐためには、定期的な点検・メンテナンスの実施も欠かせません。
太陽光発電はメンテナンスフリーではないため、寿命を迎える前でも太陽電池の劣化や故障、パワーコンディショナの出力低下といった事象が起きることもあります。
太陽光発電の専門業者は、太陽光パネルや架台をはじめとした各部材や機器の目視点検で、汚れや傷などをチェックし、機械点検で架台やパネル、各接続部分のゆるみなどをチェックおよび締め直しなど行ってくれます。また、電気点検では、電圧や抵抗値の測定、漏電の有無に関するチェックなど多岐にわたる点検で、異常がないか確認してもらえます。
無資格者は点検を行えないため、上記のような各作業項目に関しても国家資格を持った専門業者へ依頼する必要があります。
これから住宅用太陽光発電を購入する方は、施工販売店のメンテナンスサービスなども比較した上で購入先を検討してみましょう。
モニタで異常の有無を日々チェックする
太陽光発電を購入した際に付属している専用モニタでは、消費電力量から発電量、異常発生時の通知機能などさまざまな機能が搭載されています。
そのため、エラーが発生していれば、モニタからすぐに気付けるほか、早期に対処することも可能です。また、何らかの故障で発電量の低下が起きている場合でも、モニタで確認できるようになります。
モニタのチェックは日々の生活に取り入れられる簡単な作業なので、負担も少なく習慣かしやすいといえます。
太陽光発電を長く使用するにはアフターフォローサービスも重要
太陽光発電を長く使用するには、アフターフォローサービスの充実した施工販売店へ相談するのが大切です。
実績のある施工販売店は、独自の保証を付帯したり定期メンテナンスサービスを提供したりと充実したサポート内容になっています。また、土日祝日もカスタマーセンターが稼働しているケースもあるので、異常発生時にすぐ相談できます。
このようなサポートの充実した施工販売店で太陽光発電を購入することは、経年劣化などによる異常発生時、新しい製品と交換したいと考えている時などに手厚いサポートを受けられます。
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まとめ
太陽光発電の寿命がきたら発電停止や発電量低下といったリスクにつながるため、早期に対策を立てておきましょう。また、太陽光発電を少しでも長く使用するためには、施工販売店などによる定期点検・メンテナンスサービスと発電モニタによる日々のチェックが欠かせません。
太陽光発電の導入を検討している方や太陽光発電のアフターフォローサービスが充実したサービスへ依頼したい方は、今回の記事を参考にしながらエコでんちで太陽光発電システムを検討してみてはいかがでしょうか。
エコでんちでは、さまざまな住宅用太陽光発電システム、ソーラーカーポート、家庭用蓄電池、V2Hを取り扱っています。
太陽光発電などの製品をご購入いただいた方には、自然災害補償10年、工事賠償保険・PL保険15年を付帯いたします。自然災害による破損リスクはどの設置地域でも想定されるので、重要な保証の1つです。
さらに自社でサポートセンターを完備しており、土日祝日も通常通り対応いたします。
まずは、お電話やエコでんちの無料見積もり、Webフォーム、公式LINEよりぜひお気軽にご相談ください。
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