【最新】V2H対応車種一覧!EV・PHEVの性能と価格を徹底比較
最終更新日:2025.07.18 V2H

電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)の普及に伴い、「V2H」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。V2Hは、車を単なる移動手段としてだけでなく「走る蓄電池」として活用する画期的なシステムです。
この記事ではV2Hの基本的な仕組みから、国内外のV2H対応車種、導入するメリットや注意点、具体的な設置方法までを網羅的に解説します。V2H導入を検討している方はもちろん、EV・PHEVオーナーの方もぜひ最後までご覧ください。
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目次
V2Hとは簡単におさらい!

V2Hとは「Vehicle to Home」の略で、電気自動車(EV)に蓄えられた電力を家庭用の電力として使用できる仕組みのことです。通常、電力は電力会社から家庭へ、または充電スタンドから車へと一方向に流れますが、V2Hシステムを導入することで、車から家庭へという逆方向の電力供給が可能になります。
参照:パナソニック
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より詳しいV2Hの仕組みや蓄電池との違いについては、こちらの記事もご覧ください。
V2Hと蓄電池の違いを徹底解説!価格やメリット・デメリットを比較
V2Hに必要な車両の条件とは?
すべてのEV/PHEVがV2Hに対応しているわけではありません。
下記はV2Hが利用できる車両のの大まかな条件です。
V2H充放電に対応する車両側の通信機能
車両側がV2H機器からの制御信号に対応し、充放電を適切にコントロールできる通信機能を備えている必要があります。国内メーカーのEV・PHEVの多くはこの機能に対応していますが、購入前には必ずカタログやディーラーでV2H対応の可否を確認しましょう。
CHAdeMO(チャデモ)規格の急速充電口があること
V2Hは日本が主導して策定した「CHAdeMO」という急速充電規格の通信プロトコルを利用し、車とV2H機器の間で電力のやり取りを行います。そのため、車両側にCHAdeMO規格の充電ポートが搭載されていることが必須条件です。

出典:CHAdeMO Association
大容量の駆動用バッテリーを搭載していること
家庭用の電源として十分に機能するためには、ある程度のバッテリー容量が必要です。明確な基準はありませんが、一般的に10kWh以上のバッテリー容量を持つEVであれば、停電時にも約1日家庭の電力を賄うことができるとされています。
世界や国内のEV普及状況やV2Hの導入状況解説
近年、世界的にEVシフトが加速しています。各国政府の環境規制強化や補助金政策に後押しされ、EVの販売台数は年々増加の一途をたどっています。

日本国内でも、カーボンニュートラル実現に向けた動きの中でEV・PHEVへの注目が高まり、新車販売に占める電動車の割合は着実に増えています。それに伴い、V2Hシステムの国内累計販売台数も増加傾向にあり、家庭のエネルギーマネジメントにおける重要な選択肢として認識されつつあります。

出典:IEA(国際エネルギー機関) Global EV Data Explorer
世界各国のV2H技術導入状況の比較
●日本:CHAdeMO規格発祥の地として、V2H技術では世界をリードしています。国や自治体の手厚い補助金制度もあり、個人宅への導入事例が最も多いのが特徴です。
●欧州:主流の充電規格がCCS(Combined Charging System)であるため、V2Hの普及は限定的でした。しかし、近年では電力網の安定化に貢献するV2G(Vehicle to Grid)の実証実験が活発化しており、CCS規格に対応したV2H/V2G技術の開発が進んでいます。
●北米:欧州同様にCCS規格が主流です。カリフォルニア州などを中心に再生可能エネルギーの導入拡大に伴う電力系統の不安定化対策として、V2H/V2Gへの期待が高まっています。
●中国:独自のGB/T規格を採用しており、政府主導で急速にEVと充電インフラが普及しています。V2H/V2G技術も国家戦略の一環として開発が進められており、世界最大のEV市場として今後の動向が注目されます。
国内メーカーのV2H対応車種やスペック紹介!
それではここから国内メーカーのV2H対応車種やスペックをご紹介していきます。これからEV購入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
※2024年5月時点の情報を参照、年式によってV2Hに対応していない可能性があります
【トヨタ】V2H対応車種

車種 |
MIRAI |
プリウスPHV | RZ450e /RZ300e |
bZ4X |
UX300e |
車両種別 |
FCV |
PHEV |
EV |
EV |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
– |
8.8kWh | 71.4kWh |
71.40kWh |
72.8kWh |
【日産】V2H対応車種

車種 |
リーフ |
e-NV200 |
サクラ |
アリア |
車両種別 |
EV |
EV |
EV |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
40kWh/60kWh |
40kWh |
20kWh |
66~91kWh |
【本田技研】V2H対応車種

車種 |
Honda e |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
35.5kWh |
【SUBARU】V2H対応車種

車種 |
SOLTERRA |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
71.4kWh |
【三菱】V2H対応車種

車種 | エクリプス クロスPHEV |
アウトランダーPHEV |
eKクロス EV | ミニキャブ EV |
車両種別 |
PHEV |
PHEV |
EV |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
13.8kWh |
20kWh |
20kWh |
20kWh |
【マツダ】V2H対応車種

車種 |
CX-60 |
MX-30 EV |
車両種別 |
PHEV |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
17.8kWh |
35.5kWh |
海外メーカーのV2H対応車種は?
※2024年5月時点の情報を参照、年式によってV2Hに対応していない可能性があります
【メルセデスベンツ】V2H対応車種

車種 |
EQE |
EQS |
車両種別 |
EV |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
90.6kWh |
107.8kWh |
【BYD】V2H対応車種

車種 |
ATTO3 |
DOLPHIN |
車両種別 |
EV |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
58.56kWh |
44.9/58.56kWh |
【HYUNDAI】V2H対応車種

車種 |
IONIQ5 |
車両種別 |
EV |
総電力量(バッテリー容量) |
42kWh〜76kWh |
なぜ輸入車はV2Hに対応していないのか?

V2Hとは日本発祥の技術で独自規格
前述の通り、V2Hは日本主導のCHAdeMO規格をベースにした技術です。そのため、CHAdeMO規格を採用している国内メーカーの車種が先行して対応しています。
輸入車が対応していないのは規格と考え方の違い

欧米のメーカーの多くはCCS(Combined Charging System)という異なる急速充電規格を採用しています。規格が違うため、そのままでは日本のV2H機器に接続できません。また、欧米では家庭での活用(V2H)よりも、電力系統全体への貢献(V2G)に重きをが置いているという背景もあります。
参照:VOLVO
日本車でもV2H非対応の車種は存在
すべての日本車がV2Hに対応しているわけではありません。特に、バッテリー容量の小さい軽EVの一部モデルや、古い年式の車種では対応していない場合があります。購入時には必ずV2H対応の可否を確認することが重要です。
人気車種の一例として、トヨタ製プリウスPHVは2019年5月以降~2023年までのモデルはV2Hに対応していますが、それ以降のモデルに関してはV2H非対応となっています。
参照:トヨタ 【プリウス】急速充電、V2Hに対応していない理由を教えて。
V2H対応車種のメリット
災害時の非常用電源として活用できる

V2H最大のメリットは、災害による停電時にEVを大容量の非常用電源として使える点です。例えば、日産リーフ(60kWh)の場合、一般的な家庭の1日の電力使用量(約10kWh)の約4〜5日分※の電力を供給できます。これにより、冷蔵庫で食料を守り、照明やスマートフォン充電で情報を確保するなど、万が一の時も安心な生活を維持できます。
実際に、2019年の台風15号による千葉県の長期停電では日産リーフが避難所の電源として活躍し、携帯電話の充電や情報収集に貢献しました。
引用:日産 電気自動車(EV)総合情報サイト
※車両のバッテリー残量や使用する家電製品によって、使用可能日数は変動します
普通充電器より充電時間を短縮できる

V2H機器は、一般的な家庭用コンセント(100V/200V)による普通充電に比べ、最大6kWの高い出力でEVに充電できます。これにより、充電時間を大幅に短縮することが可能です。
太陽光発電との併用で自家消費率を向上できる

太陽光発電システムと連携させることで、昼間に発電した電気をEVに貯めておくことができます。そして、発電しない夜間や雨の日にその電気を使うことで、電力会社から買う電気を減らし、電気の自給自足率(自家消費率)を大幅に高めることができます。
FIT制度の認定を受けている場合は効率的な売電につながる
FIT(固定価格買取制度)期間中は、太陽光で発電した電気をEVに充電するよりも、売電した方が経済的メリットが大きい場合があります。V2Hを導入していても、発電した電気を優先的に売電し、EVへの充電は電気料金の安い深夜電力で行う、といった賢い使い分けが可能です。
電気代の節約につながる具体的な事例
太陽光発電とV2Hを組み合わせることで電気代を劇的に節約できます。昼間は太陽光の電気で生活し、余った電気をEVに充電。夜間はそのEVの電気を使うことで、電力会社からの電気購入を最小限に抑えられます。さらに、電力会社の深夜割引プランを契約すれば、万が一電気が足りなくなっても安い深夜電力をEVに充電しておけます。
実際に「エコでんち」でV2Hを設置して上手に節電できているお客様の情報もたくさんあります。
これからV2Hを検討される方は参考にしてみてください。
お客様の声:昼間の高い電気を買わなくなり、太陽光だけでなく夜間電力も活用できて非常に節電できている
V2H利用時の注意点

V2H導入に費用がかかる
V2H機器本体の価格に加え、設置工事費用が必要です。製品の種類はもちろん、販売店や施工内容によって費用は変わりますが100万円~200万円前後みておくとよいでしょう。
ただし、国や自治体の補助金を活用することで初期費用を大幅に抑えることが可能です。
国の補助金は一般社団法人次世代自動車振興センターに掲載されている情報を確認しましょう。
利用頻度が増えることでEVのバッテリーの劣化が早まる可能性
充放電を繰り返すことでEVのバッテリーは少しずつ劣化します。V2Hを利用して充放電の回数が増えると、理論上はバッテリーの寿命に影響を与える可能性があります。ただし、最近のEVはバッテリーの耐久性が非常に高く、一般的な使用範囲であれば過度に心配する必要はないとされています。
EVの充電と使用するタイミングで不便に感じる可能性
家庭(太陽光発電)→EVへ充電する場合、日中にEVが自宅にないと太陽光発電で作った電気を充電することができません。ただし、蓄電池が設置されていれば好きな時間に充電することもできます。(太陽光→蓄電池→V2H→EV)
EV→家庭へ電気を供給する場合、当然ながら車を動かすことができません。また、外出先でEVの電気を使い切ってしまうと、帰宅後に家庭で使える電力がなくなってしまいます。
ライフスタイルに合わせて、EVの充電と使用のタイミングを計画的に管理する必要があります。
V2Hの導入方法と設置手順を詳しく解説
V2H機器の選び方とメーカー比較
■主要V2H機器メーカー比較表
メーカー | 製品名 | 出力(最大) | 特徴 | 保証期間(例) | 製品詳細/問い合わせ |
---|---|---|---|---|---|
ニチコン | EVパワー・ステーション(VSG3シリーズ) | 5.9kW | 業界シェアNo.1。ラインナップが豊富で信頼性が高い。 | 10年 | https://ecodenchi.com/products/products-38131/ |
シャープ | EVコンバータ | 6.0kW | 自社のHEMSとの連携に強く、家全体のエネルギー管理を最適化。 | 5年 | https://ecodenchi.com/products/products-37389/ |
オムロン(長州産業) | マルチV2Xシステム | 5.9kW | コンパクトな設計で設置場所に柔軟性がある。デザイン性も高い。 | 10年 | https://ecodenchi.com/products/products-34724/ |
※製品仕様や保証期間はモデルによって異なります。詳細は各メーカーにご確認ください
既に太陽光発電システムが設置してある方は機器との相性(ホワイトリストなど)を確認する必要があります。
最適な機器のご案内は専門アドバイザーにご相談ください。
設置場所や工事に関する制約

●設置スペース:機器本体とメンテナンス用のスペースが必要です。一般的に、幅1m×奥行50cm×高さ1.2m程度のスペースが目安となります。
●屋外設置:V2H機器は屋外に設置するのが一般的ですが、直射日光や雨風の影響を直接受けにくい場所が推奨されます。
●電気容量:V2Hを十分に活用するためには、ご家庭の契約アンペア数が50A以上あることが望ましいとされています。容量が不足している場合、契約アンペアの変更工事を行う方が良いケースがあります。
●後付け工事の制約:既存住宅への後付けも可能ですが、分電盤の位置や配線のルートによっては、露出配線が増えたり、追加の工事費用が発生したりする場合があります。
【関連記事】
設置に関する詳しいご相談や現地調査については、こちらの記事も参考にしてください。
V2Hの工事内容と費用を徹底解説!設置場所や流れもご紹介
設置工事の流れと必要な準備
V2Hの導入は一般的に以下の流れで進みます。期間の目安は、ご相談から設置完了まで約1〜3ヶ月です。
1.相談・見積もり:専門業者に相談し、ライフスタイルや電力使用量に合った機器の提案と見積もりとりましょう。
2.現地調査:業者が自宅を訪問し設置場所や分電盤、配線ルートなどを確認します。
3.契約・各種申請:契約後、業者が補助金の申請や電力会社への設備認定申請など、必要な手続きを代行します。
4.設置工事:基礎工事やV2H機器の設置、電気配線工事などを行います。工事期間は通常1〜2日です。
5.検査・引き渡し:工事完了後、システムの操作説明を受けて引き渡しとなります。
まとめ:V2Hのことなら実績豊富なエコでんちにお任せください!
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