【オール電化住宅の電気代平均額は?】ガス代との比較や電気代値上げ対策も解説!
最終更新日:2024.10.28 お役立ち情報
オール電化住宅のご家庭は、昨今の電気代値上げに大きな不安を感じているのではないでしょうか。また、オール電化住宅を検討している方で電気代の平均額がどのくらいかかるかわからず、迷っている方もいるかもしれません。
そこで今回は、オール電化住宅の1~4人家族の毎月の電気代の平均額を詳しく解説していきます。さらにガス代との比較や電気代値上げ時の対策として省エネや節約方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
オール電化住宅における平均的な電気代はどのくらい?
それではまず、1~4人暮らしのご家族のオール電化住宅の電気代の平均はどのくらいか見ていきましょう。
1人~4人暮らしまでそれぞれの平均電気代はどのくらい?
まずは世帯ごとの月の電気代の平均額を見てみましょう。こちらは関西電力が公表しているオール電化プランの2020年~2021年の年間使用量の電気代の平均値です。
世帯人数 |
電気代 |
1人 |
11,415円 |
2人 |
14,303円 |
3人 |
15,873円 |
4人 |
17,738円 |
参考:関西電力
これを見るとご家族の人数が多いほどオール電化住宅はお得なのがわかりますね。
電気代値上げの原因とオール電化住宅への影響は?
オール電化住宅の場合、電気代の値上げは生活にかかわる問題です。なぜ、いまこんなにも電気代は上昇しているのでしょうか。原因としては主に以下の3つが挙げられます。それぞれを簡単に解説します。
● 燃料資源の高騰による燃料費調整額の値上がりのため
世界情勢が複雑化する中、火力発電に必要な石炭・原油・天然ガスなどの燃料資源が高騰しています。日本は燃料資源のほとんどを輸入しているため、電気代を構築する燃料費調整額が値上がりしており、結果的に電気代自体が上昇しています。
● これまでの再生可能エネルギー賦課金の値上がりのため
再生可能エネルギー普及のための再エネ賦課金はFIT制度開始から上昇し続けていたため、電気代上昇の原因の一つでした。しかし、2023年度は初めて単価が低下しています。将来的に再エネ拡大が進めば、今後の上昇は抑えられる可能性があります
● 電力の供給不足による高騰のため
国内の電力不足も電気代の上昇の要因です。東日本大震災より原発稼働が制限されたため、国内では火力発電に依存せざるを得ませんでした。しかし、すでにお伝えした通り燃料資源が高騰を続けているため、コストがかかり結果的に電気代が上昇しています。
これらの要因により、2022年度より大手電力会社は挙って電気代の値上げを申請しています。前述の関西電力もオール電化の標準的なプラン「はぴeタイム(はぴeプラン)」の見直しをかけました。
それによるとデイタイム料金は17%、リビングタイム料金は2.5%値下げされるものの、ナイトタイム料金は42%も値上げになります。
これまでエコキュートなどの機器は安価な深夜の時間帯の電力を使用することでお得感がありましたが、プランの改定後は燃料調整費も含めて、オール電化住宅の電気代は約1,000円上昇する可能性があります。
オール電化とガス代比較すると?
オール電化とガス併用の場合はどちらがお得なのでしょうか。基本料金を比較してみてみましょう。ガスの基本料金は東京都を参考にしているため、オール電化プランは東京電力の「スマートライフS」の60アンペア契約を参考にしました。
種類 |
基本料金(税込・一戸建て) |
LPガス |
1,817 円 |
都市ガス |
1,056 円 |
オール電化 |
1,771円 |
参考:プロパンガス料金消費者協会
これを見ると都市ガスの基本料金が一番低いことがわかりますね。しかし、ガスの場合は必ず電気を併用することになるため、その分コストがかかります。オール電化にすることで電気の基本料金を一本化すれば、コストを抑えることが可能です。
オール電化プランのメリット・デメリットとは
ここではオール電化プランのメリットとデメリットを解説していきます。両方をしっかり把握することでオール電化についての理解を深めましょう。
こんなにあるオール電化住宅のメリット!
オール電化住宅の大きなメリットは。火を使わずに調理が可能なので、小さなお子様や高齢者がいるご家庭で安心して使用できることです。
ガスと併用する場合はガスの基本料金がかかりますが、オール電化住宅は電気しか使用しないのでその分の経費が浮きます。光熱費を一本化でき、手間がかからないこともポイントが高いでしょう。
また、停電により機能が停止するため、オール電化住宅は災害に弱いというイメージがありますが、実は災害のライフラインで最も早く復旧するのは電気なのです。そのため、災害数日で電気が使用できた場合は、いち早く普段と変わらない生活を送ることが可能です。さらに、太陽光発電システムや蓄蓄電池を導入しているご家庭なら、自家発電による電気を使用することができるため、経済効果も大きく違います。
デメリットも把握しておこう!
オール電化住宅にはもちろんデメリットもあります。以下に箇条書きでデメリットをお伝えしましょう。
・IH対応の調理器具しか使えない
・オール電化のプランは日中高額設定のため昼間の電気代が高い
・災害時停電したら機能がストップする
特に災害時の停電については決して小さいデメリットではないため慎重になるのも止むを得ません。しかし、このデメリットは太陽光発電システムと蓄電池を導入することで大きく改善できます。
オール電化住宅の省エネ・節約対策は?
それではここからは、オール電化住宅の省エネ・節電対策ご紹介していきます。賢く節電することで少しでもご家庭の電気代を浮かせましょう。
省エネ・節約対策のポイント
ここでは省エネや節電のポイントを具体的に解説していきましょう。
● ご家庭にあった電力プランを選ぶ
オール電化住宅に向いた電力プランをしっかりと選ぶことが大切です。電力プランには時間帯や時期によって料金が変わるなど、さまざまなものがあります。たとえば日中電気代が高く、深夜帯は低額のプランなら日中在宅時間の少ないご家庭に向いているでしょう。
このように家庭のライフスタイルにあったものを選び、電気を有効に使うことで節電が可能です。
● 電化製品を省エネモードにする
現在の電化製品のほとんどのものには省エネモード機能が搭載されています。特に電気代の高いエコキュートやエアコンはこの機能を有効に使用することで無駄な電気を使わずに済みます。そのほかの家電製品も、普段使用しないものはコンセントを抜いておくなどの工夫をすることで、電気代を削減することができます。
● 太陽光発電システムと蓄電池導入を検討する
実は太陽光発電システムはオール電化住宅と非常に相性のいいシステムです。そして、蓄電池を導入することで、その効果はさらに上がります。以下でその理由を詳しく解説しましょう。
太陽光発電+蓄電池の導入で経済効果をアップ!
太陽光発電は、環境問題を解決する手段や経済効果が高いエネルギーとしてますます注目されており、それとともに電力を貯めておける蓄電池の重要も高まっています。それぞれの長所を簡単にお伝えしましょう。
【太陽光発電の長所】
太陽光発電は長期にわたって電気を自家生産可能で、地球温暖化の原因となっているCO2を排出しないクリーンなエネルギーです。蓄電池を導入することで、災害時に停電した場合も、電力を使用できるというメリットがあります。
なによりもオール電化住宅とは非常に相性がいいので、オール電化住宅を検討している方は同時に太陽光発電システムの導入を検討することおすすめします。同時に導入すれば後付けするよりコストを大きく抑えられるうえ、電気の自家消費による経済効果が得られます。
【蓄電池の長所】
太陽光発電で生産した電力を貯めておける蓄電池は、太陽光発電のメリットをより大きく上げることのできる機器です。必要な時に貯蓄した電気を利用することができ、効果的に節電が可能なため、オール電化住宅の強い味方になります。
まとめ
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