太陽光発電の見積りで注目すべきポイントと相場を解説!
最終更新日:2024.10.25 太陽光発電
チラシやインターネットなどで住宅用太陽光発電の見積りに関する広告を見た方の中には、自宅に導入してみようか検討しているものの、優良な業者かどうか判断の難しい方も多いのではないでしょうか。
太陽光発電の施工販売店を探す際は、評判や施工実績の他、見積りの内容を丁寧に確認するのが大切です。
そこで今回の記事では、太陽光発電の見積りを確認する際のポイントと相場について詳しくご紹介していきます。
太陽光発電の施工販売店をどのように比較すればいいのかわからない方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
太陽光発電の見積りには何が記載されている?
太陽光発電の見積りには、費用総額だけでなく各項目の名称や費用も細かく記載されているのが特徴です。
見積りは契約前に提示されるので、事前に費用感を確認できます。また、相見積り(複数社の見積りを同時に比較)を行うことで、見積り内容を丁寧に記載しているのか・割高な施工販売店はどれか把握できるようになります。
一般的な見積りに記載されている項目を紹介します。
・費用総額
・太陽光パネル
・パワーコンディショナ
・架台
・配線用ケーブル
・接続箱
・モニタ
・電気工事費
・設置工事費
・申請手続きにかかる費用
・諸経費
各費用の安い見積りを選べば費用負担は抑えられるものの、施工品質や各機器の耐久性や性能の低下といったリスクを負ってしまいます。そのため、施工販売店から提示された見積りを比較する際は、安すぎないか確認しましょう。
また、項目ごとに費用を記載していない施工販売店は、サービス品質・信頼性という点で注意すべきといえます。
太陽光発電の見積りで注意すべきポイント
太陽光発電における見積りの概要を確認したあとは、見積りを提示された際に確認すべきポイントを把握しておきましょう。
続いては、太陽光発電の見積りを確認する際に注意すべきポイントをわかりやすく解説していきます。
太陽光発電の費用総額を確認
太陽光発電の施工販売店から見積りを作成してもらった際は、まず費用総額を確認しておきましょう。
一部の業者は、太陽光パネルなど一部の項目を安く見せることで、格安感・お得感を演出している場合があります。そのため、太陽光パネルなど項目ごとに価格を見ると安く感じてしまいますが、総額で見た場合に割高かどうか判断できます。
反対に相場より安すぎる費用総額の場合は、粗悪な部材を使用したり手抜き工事を行ったりといった問題を抱えている可能性もあります。
費用総額を比較・確認すれば、項目ごとの細かな価格調整に関して惑わされずに済みますし、安すぎるかどうか判断することが可能です。
担当者が見積りの項目に関する説明を行うか
担当者が、太陽光発電の見積りに関する詳細な説明および補足説明を行うかどうか確認してみるのもおすすめです。
優良な施工販売店は、スタッフのサービス品質や太陽光発電に関する知識・技術も高く、問い合わせや見積り作成時点でも丁寧に説明してもらえます。
そこで見積り作成してもらった場合は、なぜ提示された費用になったのか理由を聞いたりわからない部分を質問したりしてみましょう。優良業者や経験豊富な施工販売店の場合は、丁寧に説明してくれるだけでなく、ユーザーにわかりやすく解説してくれます。
シミュレーションが都合の良いデータで構成されていないか質問する
住宅用太陽光発電の見積りと同時に提示されるシミュレーションのデータが、現実的な数値かどうか調べるのも大切なポイントです。
太陽光発電の見積り作成時には、発電量や年間収支のシミュレーションも行ってもらえます。また、一部の業者は、発電量を誇張したり支出を小さく調整したりしながら、経済的メリットの大きな結果を算出しています。
そのため、シミュレーションを行ってもらった場合は、他の施工販売店と比較したり自身で発電量を計算したりしてみましょう。
住宅用太陽光発電の発電量は、1kWあたり年間約1,000kWhとされています。出力5kWの太陽光発電を検討する場合は、年間の発電量約5,000kWhとなります。また、天候情報や日照時間などはインターネットから確認できるので、雨や曇りで発電量低下した際の発電量も計算できます。
太陽光パネルの型番から発電効率を確認
太陽光パネルの型番から発電効率を調べるのが、経済的メリットを伸ばす上で重要なポイントの1つです。
太陽光パネル1枚あたりの発電量や発電効率は、型番やメーカーによって変わります。そのため、安い太陽光パネルだとしても発電量の低い製品なら、効率的に発電および費用回収できません。
そこで見積りを提示された際、太陽光パネルの型番を確認し、担当者へ1枚あたりの発電効率や耐久性といった性能を質問したり自身で調べたりしましょう。
KW単価で相場を計算
施工販売店から提示された設置費用が相場に近いかどうか確認する時は、KW単価で計算します。
太陽光発電の費用は、太陽光パネルだけでなく架台などの周辺機器や部材、設置工事などさまざまなコストが含まれています。KW単価は全てのコストを考慮した費用なので、専門業者でなくとも費用感を比較しやすいのがメリットです。
KW単価の計算方法は、見積りに記載されている費用総額÷太陽光パネルの出力(KW)で求められます。
また、KW単価の相場は、経済産業省の「令和5年度以降の調達価格等に関する意見(経済産業省ウェブサイト)」に記載されていて、2020年時点の平均単価26.8万円/kWです。
そこで平均単価より高ければ割高な費用といえますし、大幅に安ければ手抜き工事など何らかのリスクを想定できるようになります。
大幅な値引きやキャンペーンによるお得感の演出
見積りの際に大幅な値引きやキャンペーンなどの説明を受けた場合は、本当に相場より安いのか金額や見積り内容から丁寧に整理しましょう。
一部の業者は、少しでも購入者を増やすために相場と同等にもかかわらず、お得感や割安感を演出している場合があります。
ただし、施工販売店は、メーカー希望小売価格より安く提供していることが多く、値引き自体珍しい訳ではありません。また、実際の値引き額が特段大きい訳ではないケースもあるため、相見積もりを行いながら各社の値引き率や相場より安いかどうか確認しましょう。
補助金額が差し引かれた見積りか確認
見積り内容に値引きに関する項目がある場合は、補助金によって差し引かれているかどうか確認しておきましょう。
太陽光発電に関する補助金制度は、自治体独自で実施されています。ただし、実際に補助金が交付されるかは要件を満たしている・審査内容で変わるため、見積りの段階で差し引くべき項目ではありません。
また、ユーザーがわからない記載方法は悪質といえるので、他の施工販売店から比較検討するのが大切です。
相見積もりで仕切り価格の幅を比較
相見積もりの際は、仕切り価格の値幅にも注目です。
仕切り価格は、メーカーが卸売業者へ販売する時の価格を指しています。一般的に施工販売店は仕切り価格で太陽光発電設備の価格を設定しているため、メーカーの公開している定価より安い価格帯で推移しています。
そのため、見積りを提示された際は仕切り価格を確認し、定価より安いかどうか確認するのが重要なポイントです。太陽光パネルに関しては、定価に対して半額以下の価格で提供されるケースもあります。その他周辺機器は、施工販売店によって異なる傾向です。
また、仕切り価格と定価の差が記載されていない場合は、担当者へ確認してみましょう。
太陽光発電の費用相場
太陽光発電の見積りを比較する際は、初期費用と維持管理費用の相場を把握しておくのが重要です。
それでは、初期費用と維持管理費用の相場について詳しく解説します。
初期費用
太陽光発電の初期費用相場に関しては、前半でも軽く触れたように経済産業省の「令和5年度以降の調達価格等に関する意見」に記載されています。
2012年当時の初期費用相場は、1kWあたり46.5万円と高額でした。その後は、生産体制の向上や設備の普及などにより安くなり2020年に1kWあたり26.7万円まで下落しました。
なお、初期費用相場は新築住宅と既築住宅で異なり、新築住宅への設置なら26.1万円、既築住宅なら28.1万円となっています。
初期費用の55%は太陽光パネルで占められていて、工事費に対して約2倍程度の費用感です。
維持管理費用
住宅用太陽光発電を導入したあとは、維持管理費用がかかります。
太陽光発電における維持管理費用とは、保険料や保守点検費用、設備の修理や交換工事費用、交換に伴う機器の購入費用といった内容のことです。
経済産業省の「令和5年度以降の調達価格等に関する意見」によると住宅用太陽光発電の維持管理費用は、年間約4,670円/kWとされています。
一般的な太陽光発電の出力5kWなら、年間約23,350円の維持管理費用がかかります。
見積りの段階で維持管理費用も計算しておけば、売電収入や自家消費で費用をカバーできるかどうか判断することが可能です。
太陽光発電の見積りから設置までの流れ
エコでんちでは、以下のような流れで住宅用太陽光発電の見積り~設置を進めています。
1.お問い合わせ、相談
2.オンラインによる見積り作成および提出
3.契約手続き(補助金制度が受けられる場合は代行)
4.現場調査
5.設備工事
6.保証書や工事賠償保険書の発行
7.アフターフォローサービス
弊社の場合は、非対面・非接触による面談とご提案、見積り作成およびご提出まで対応しているので、昨今の情勢に合わせて自宅から見積り確認したい方、仕事や家事・育児などで忙しい方にも利用しやすいサービス内容となっています。
現場調査の際は、地元提携施工店で1時間程度、設置希望場所や設置工事可能かどうかのチェックを進め、問題がなければ後日設置工事を行います。
まとめ
住宅用太陽光発電の見積りを作成してもらう際は、経済産業省の資料から費用相場を確認しておき、相場より安いかどうか確認するのが大切です。また、担当者の説明から見積り内容に関する丁寧な説明があるか、大幅に安い・高い項目があるか確認しながら、信頼できる・お得な施工販売店を選ぶようにしましょう。
住宅用太陽光発電の導入が初めての方や太陽光発電の費用負担が気になる方などは、この機会にエコでんちで太陽光発電をご検討してみてはいかがでしょうか。
エコでんちは、メーカー直の大量仕入れとネット販売に特化することで、施工販売価格を抑えています。また、無料の点検(年1回)や土日祝日も対応中のサポートセンター完備で、設置後の設備トラブルにも迅速に対応することが可能です。
少しでも気になった方は、お電話の他、エコでんちHPの無料見積もりフォームや公式LINEからお気軽にご相談ください。
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