オフグリッドとは?メリットデメリットについて
最終更新日:2024.06.05 お役立ち情報
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災害への備えやエコへの意識から電力を自給自足したいと考えている人が増えてきています。
このような生活をしてみたいと思う人たちに対して実際の事例などを紹介しながら解説していきます。
目次
オフグリッドとは
オフグリッドとは、電力会社に送電網(グリッド)に繋がっていない状態、あるいは電力会社に頼らずとも電力を自給自足している状態を指します。
太陽光などの自然エネルギーを主電源とし電気の自給自足を可能にするため、どんな場所でも電源を確保できます。
現在では、普段は送電系統に繋いで系統電力と自家発電の共存をしつつ、緊急時にはオフグリッドの状態で電気の自給自足ができるシステムが普及し始めています。
〈身近なオフグリッドの例〉
道路標識の電光掲示板や電灯などが挙げられます。
これらは交通の安全を守るため停電時でも使えるように独立電源になっています。
最近では震災などでの停電をきっかけに、電気の自給自足を目指してオフグリッドの仕組みを取り入れる方が増えています。
実現するにあたって最も現実的な方法が、太陽光+蓄電池の組み合わせです。
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オフグリッドを目指すなら太陽光発電システムを導入しましょう
現状でのオフグリッドでは、前提として太陽光発電システムの導入が基本となります。
ただし太陽光発電システムの活用方法も様々で、大きく以下の3つの方法でオフグリッドは導入されます。
①部分的にオフグリッドでの電力を使う
②部分的に電力会社の電力を使う
③完全なオフグリッド
どのくらい電気の自給自足を目指すかによって、設備投資の費用も異なります。
①特定の電化製品のみオフグリッドを活用する方法
例えばポータブル蓄電池と持ち運びができる太陽光発電パネルを用いて、スマートフォンや照明などの電力消費の大きくない電化製品のみオフグリッドにする方法があります。
持ち運びが容易なため、キャンプ向けなどで需要があります。
ただし太陽光発電の出力や、蓄電容量も小さいため価格は安価ですが、非常用の対策としては心もとないモノになります。
②必要な時だけ電力会社の電力を活用する場合
現在は太陽光発電システム+蓄電池の組み合わせによって、オフグリッドの仕組みを導入される方が増えています。
太陽光発電システムによって、日中の家庭の電気をまかないつつ蓄電池に充電し、夜間や朝方の電気は蓄電池からの放電でまかなっていく方法になります。
梅雨の時期で太陽光発電システムが発電しない場合や、積雪で発電できない時期など必要な場合のみ電力会社からの電気を利用することで、購入する電気量を最大限減らすことができます。
③完全なオフグリッド生活
電力会社との契約をせず、完全に太陽光発電システムと蓄電池のみで電気を自給自足する方もいます。
ただし、一般住宅の場合では完全なオフグリッドの実現は難しいです。
というのも屋根にのせられる太陽光発電システムの容量が限られること、様々な家電製品を全てまかなうためには相当な発電量と蓄電量が必要になり、設備投資に大きな金額がかかります。
完全なオフグリッドが目指せるのは必要最低限の家電製品のみ使っているご家庭や、ログハウス、大型のキャンピングカーなどで太陽光発電+蓄電池を導入する場合です。
はじめは規模の小さいものから導入し、徐々に電気の自給自足を目指していくという方もいます。
興味がある方は、まず自分の生活に合わせて少しずつチャレンジしてみるのもオススメです。
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オフグリッドのメリットは?
電気が必要不可欠な現代で、電気を買わなくても生活できるようになるオフグリッドは非常に魅力的ですよね。
では次にオフグリッドのメリットについて具体的に解説します。
電気料金ゼロが目指せる
オフグリッドシステムは自然エネルギー電力に変えて使用するため、電力会社の電力に頼ることなく電力使用料金をゼロにすることも可能です。
例えばオフグリッドで使用する蓄電池の標準タイプで最大6kWhの出力、一日平均40kWhの電力を生み出します。
環境にやさしい
現在エネルギー資源が少ない日本は、石油や石炭などのエネルギー資源のほとんどを輸入に頼っていますが、こうした化石燃料は使い続ければいずれなくなります。
太陽光発電は年々深刻化するエネルギー資源問題の解決策のひとつです。
また、クリーンであることも大きな特徴で、発電の際に地球温暖化の原因とされている二酸化炭素も発電時には全く排出しません。
緊急時に対応できる
蓄電池に電気を貯めておくことができるので、停電しても冷蔵庫、インターネット、PC、携帯電話が使用できます。
「非常電源」というと以前は大きい病院やオフィスビルだけが備えていましたが、東日本大震災以降、一般家庭にも急速に普及が進んでいます。
オフグリッドのデメリットは?
非常に魅力的なオフグリッド生活ですが、メリットがあればデメリットもあるのが世の常です。
次にデメリットについて2点ご紹介します。
完全なオフグリッドは天候に左右される
暮らしの全てをオフグリッドにした場合、太陽光が少ない時期には発電量が減るため、生活に必要な量の電気を作ることができない可能性があります。
梅雨など太陽光発電の効率が落ちる時期は蓄電池の残量を把握したり、節電したりする必要があります。
メンテナンスに費用がかかる
オフグリッド生活を送っていくためには、使用している機材のメンテナンス費用も必要です。
現在販売されている太陽光発電システムや蓄電池は基本的に電力会社の系統との連携をする前提で販売されており、完全オフグリッドにした場合にメーカー保証が出ない場合もあります。
そうなると設備が故障した際は実費にて修繕が必要です。
オフグリッドを目指す際には、予算やランニングコストも踏まえて検討しましょう。
オフグリッド生活を実践している人はそれらの不自由さを含めて楽しんでいることも多いです。
スマホの充電や照明など小さなことから始められるオフグリッド。
ぜひできることからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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