HEMSとは?メリットや補助金、導入時の費用やポイントを解説 | エコでんち

HEMSとは?メリットや補助金、導入時の費用やポイントを解説

最終更新日:2025.08.04 お役立ち情報

HEMSとは?メリットや補助金、導入時の費用やポイントを解説

「HEMS(ヘムス)」という言葉を聞いたことはありますか?HEMSとは、快適な暮らしと省エネを両立させるための重要なシステムです。特に、省エネ住宅の基準であるZEH(ゼッチ)の実現には必須の設備として注目されています。

この記事では、HEMSとは何か?という基本的な知識から、導入のメリット、気になる導入費用や補助金制度、後悔しないための注意点までを徹底解説します。

HEMSを導入することで、ご家庭のエネルギー利用がどのように変わるのか、ぜひ最後までご覧ください。

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HEMSとは

HEMS

HEMS(ヘムス)とは、「Home Energy Management System(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)」の略称です。ご家庭で使うエネルギーを「見える化」し、家電や住宅設備を最適にコントロールするための管理システムを指します。

HEMSは特定の機器の名称ではなく、エネルギーを賢く使うための仕組み全体のことです。中心となる「ホームコントローラー(電力測定ユニット)」が、分電盤を通じて各部屋の電力使用量を測定。そのデータを専用モニターやスマートフォン、タブレットなどで確認できるようにします。

さらに、ECHONET Lite(エコーネットライト)という通信規格に対応した家電(エアコン、照明、給湯器など)や、太陽光発電システム、蓄電池、電気自動車(EV)などと連携させることで、エネルギーの自動制御も可能になります。

HEMSは、エネルギーを自給自足する住宅「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」を実現するための中心的な役割を担います。家庭内のエネルギー収支を管理・最適化するHEMSは、ZEH認定を受けるための必須要件の一つとされています。

関連記事:ZEH住宅のメリット・デメリットと太陽光発電の魅力|エコでんち

出典:HEMS(ヘムス)とは?(経済産業省 資源エネルギー庁)

HEMS導入のメリット・目的

HEMSを導入することで、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか。主な4つのメリットをご紹介します。

メリット具体的な内容
省エネ・節電効果エネルギーの無駄を発見し、自動制御機能で無理なく光熱費を削減できる。
意識向上電力使用量をグラフで確認でき、家族で楽しみながら節電に取り組める。
利便性・快適性向上外出先からスマホで家電を操作し、快適な生活を実現できる。
防犯・セキュリティ長期不在時に照明を遠隔操作するなど、空き巣対策に活用できる。

省エネ・節電効果による光熱費の削減

最大のメリットは、光熱費を削減できることです。エネルギー使用量を「見える化」することで、家族一人ひとりの節電意識が高まります。どの家電がどれだけ電気を使っているかが一目でわかるため、無駄な電力消費を見つけやすくなります。

さらに、家電の自動制御機能を使えば、無理なく最適なエネルギー運用ができ、効率的に光熱費を削減できます。

エネルギー状況の「見える化」による意識向上

「電気を使いすぎないようにしよう」と漠然と考えるだけでは、なかなか行動に移せません。HEMSは、電力使用量を数値やグラフで具体的に示してくれます。家族でエネルギー状況を共有することで、「今月は目標を達成しよう」といった具体的な目標設定ができ、楽しみながら省エネに取り組むことができます

遠隔操作による快適性と利便性の向上

スマートフォンやタブレットを使えば、外出先から自宅の家電を操作できます。例えば、帰宅前にエアコンのスイッチを入れて部屋を快適な温度にしておいたり、お風呂のお湯はりを始めたりすることが可能です。

消し忘れた照明や家電の電源を外出先からオフにすることもでき、日々の暮らしがより快適で便利になります。

防犯・セキュリティ対策

HEMSの遠隔操作機能は、防犯対策にも役立ちます。長期の旅行や出張で家を留守にする際に、タイマー機能や遠隔操作で夜間に照明を点灯させれば、在宅を装うことができ、空き巣対策としての効果が期待できます。

HEMS導入の流れ

HEMSの導入は、専門の業者に依頼するのが一般的です。ここでは、導入までの基本的な流れを解説します。

HEMS導入までの基本的な流れ

1.情報収集・業者選定

まずは、どのような機能が必要か、どんな使い方をしたいかを考え、自宅に合ったHEMS製品の情報を集めます。同時に、HEMSの設置工事に対応している信頼できる業者を探します。

2.現地調査・見積もり

業者を選んだら、現地調査を依頼します。自宅の分電盤の状況などを確認してもらい、最適な設置プランと正確な導入費用の見積もりを提出してもらいます。

3.契約・補助金申請・工事

見積もりの内容に納得できたら契約を結びます。利用できる補助金がある場合は、このタイミングで申請手続きを進めます。その後、日程を調整して設置工事を実施します。

4.利用開始・アフターサポート

工事完了後、初期設定を行い、利用を開始します。製品によっては、サービスの利用に月額料金がかかる場合もあります。導入後のサポートが充実している業者を選ぶと安心です。

HEMSのポイント

エネルギーを「見える化」

HEMSの最も基本的な機能が、家庭内のエネルギー使用状況を「見える化」することです。専用モニターやスマホアプリの画面には、「リビングのエアコン」「キッチンの冷蔵庫」といった場所・家電ごとの電力使用量が、リアルタイムで表示されます。

これにより、これまで気づかなかったエネルギーの無駄をなくし、効率的な省エネを実現できます。

エネルギー管理を一元化

HEMSは、家全体のエネルギーをまとめて管理する司令塔の役割を果たします。太陽光発電システムによる発電量、家庭用蓄電池の充電・放電量、電力会社から購入した電力量、そして家庭内での消費電力量といった、すべてのエネルギーの流れを一元的に把握・管理できます。

これにより、エネルギーの自給自足率を高めるなど、より高度で計画的なエネルギーマネジメントが可能になります。

スマート家電や太陽光発電の連携

HEMSの真価は、他の機器と連携させることで発揮されます。「ECHONET Lite」規格に対応したスマート家電と接続すれば、エネルギーの状況に応じて自動で運転を制御できます。

例えば、太陽光発電で電力が余っている昼間に、自動でエコキュートのお湯を沸かしたり、蓄電池に充電したりします。人の手を介さずに、自動でエネルギーの最適化を図ることができます。

HEMSの導入費用と補助金

HEMSの導入を検討する上で、費用や補助金制度は気になるポイントの一つです。

導入費用

HEMSの導入費用は、機器本体の価格と設置工事費で構成され、一般的に15万円~35万円程度が相場とされています。

項目費用の目安備考
機器本体価格約10万円~20万円HEMSコントローラー、電力測定ユニット等
設置工事費約5万円~15万円分離盤への取り付け、配線工事等
オプション費用別途連携させる家電の追加など
合計約15万円~35万円※別途月額料金がかかる場合あり
※あくまで一例です。費用詳細はお問い合わせください。

補助金

HEMSの導入にあたっては、国や地方自治体が実施する補助金制度を活用できる場合があります。

補助金の種類概要・対象補助額の目安
国の補助金(例:ZEH補助金)ZEH住宅の新築や購入、リフォームが対象。HEMS導入が要件に含まれる。数十万円~
地方自治体の補助金各都道府県や市区町村が独自に実施。HEMS単体の導入が対象になる場合も。数万円程度
※補助金制度は、年度や時期によって公募期間や内容、予算が異なります。導入を検討する際は、必ず国や自治体の公式ホームページで最新の情報をご確認ください。

関連コラム:【2025年最新】ZEH住宅の補助金申請はいつまで?対象者や交付時期を解説|エコでんち

HEMS導入時の注意点

ポイント

メリットの多いHEMSですが、導入後に「思っていたのと違った」と後悔しないために、いくつか注意点があります。

注意点1.すべての家電が連携できるわけではない

HEMSで家電を自動制御したり、遠隔操作したりするには、その家電が「ECHONET Lite」という通信規格に対応している必要があります。導入前に、現在使用している家電や、これから購入予定の家電が対応しているかを確認しましょう。対応していない家電は、電力使用量の計測はできてもHEMSからの操作はできません。

注意点2.HEMSを導入しただけでは電気代は安くならない

「HEMSを導入すれば自動で節電してくれる」と考える方もいますが、それは半分正解で半分間違いです。HEMSはあくまでエネルギー管理をサポートするシステムです。「見える化」されたデータを元に、住む人がライフスタイルを見直したり、省エネを意識したりして初めて大きな節電効果が生まれます。

この点を理解せず、効果を感じられないために「HEMSはいらない」という結論に至るケースもあります。導入目的を明確にし、積極的に活用する姿勢が大切です。

まとめ

今回は、HEMSについて、その基本的な仕組みからメリット、導入費用、注意点までを解説しました。

HEMSは、ご家庭のエネルギー使用量を「見える化」し、家電や太陽光発電、蓄電池などを連携させてエネルギーを最適に管理するシステムです。光熱費の削減や快適性の向上だけでなく、政府が推進するZEH住宅の実現にも必須の設備となっています。

導入には初期費用がかかりますが、国や自治体の補助金制度をうまく活用すれば、負担を軽減することも可能です。

この記事を参考に、ご自身のライフスタイルにHEMSが必要かどうかをじっくりとご検討ください。ご自宅に最適なHEMSの選定や導入に関するご相談がございましたら、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。お客様のエコライフを全力でサポートいたします。

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