グリーン電力証書の意味や仕組みを解説!企業も個人も環境価値を高める時代に
最終更新日:2023.08.15 お役立ち情報
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世界的に再生可能エネルギーシステムの普及が推進される中、グリーン電力証書という言葉を見かけるようになりました。しかしそもそもグリーン電力が何かを理解している方は少ないのではないでしょうか。
本記事では、グリーン電力証書の根幹となるグリーン電力についてわかりやすく解説し、グリーン電力証書のメリットや特徴をご紹介します。さらに近年注目されているESG投資について、また法人だけではなく個人でも購入可能なのかもまとめました。
グリーン電力証書について理解したい方はぜひ参考にしてください。
目次
グリーン電力証書のグリーン電力ってなに?
まずはグリーン電力証書の「グリーン電力」とはどのようなものなのかを解説します。
グリーン電力とは、自然エネルギーで作られた電気
グリーン電力とは、太陽光発電や地熱発電、風力発電などの再生可能エネルギー(以下再エネ)で発電された電力のことをいいます。
最大の特徴は地球温暖化を促すと言われているCO2を発生しないことで、近年世界中でグリーンエネルギーシステムの開発が促進されています。
再生可能エネルギーについて
グリーンエネルギーである再エネについて解説しましょう。再エネは自然を活用したエネルギーで、以下の種類が代表的なものです。簡単にご紹介しておきます。
・太陽光発電
太陽光をエネルギー源とする発電方法で、日本で最も普及しているタイプの再生可能エネルギーです。設置しやすいメリットがある反面気象条件に左右されるという課題があります。
・地熱発電
火山などの地下の地熱エネルギーを利用して発電する方法です。火山大国日本には大きなポテンシャルが存在しますが、開発コストが莫大という課題があります。
・水力発電
水資源が豊かな日本では、ダムでの水力発電など昔から利用されてきた発電方法ですが、環境への負荷の問題など課題もあります。
・風力発電
近年洋上風力発電の開発が欧米を中心に加速しています。四方を海に囲まれた日本は洋上風力発電に対してポテンシャルが大きく、今後の開発が期待されています。海洋環境負荷への問題が課題です。
・バイオマス発電
家畜排泄物、稲ワラ、林地残材などの廃棄物を燃焼することで発電する方法です。循環型社会のエネルギーモデルとして期待がかかっています。ただし資源の確保や管理にコストがかかるという課題があります。
・その他の再生可能エネルギー
大気中の熱や自然界に存在する熱を利用する発電方法。例えば雪氷熱の利用などがあります。
なぜグリーンエネルギーの普及が必要なのか
このように再エネによる電力生産の開発は世界的に進められています。では、なぜ再エネの開発が必要なのでしょうか。それには世界的な環境問題への関心の高まりや脱炭素への流れが挙げられます。
温室効果ガスの大量排出により、地球温暖化が加速しています。そのため、温室効果ガスを2020年度以降削減するための国際的な枠組みとして、2015年にパリ協定が採択されました。これにより多くの国が脱炭素に向けて取り組みを開始したのです。日本も2050年カーボンニュートラル宣言を行い、脱炭素に向けて動き出しました。グリーンエネルギーシステムの構築は世界的な流れなのです。
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グリーン電力証書とは環境価値を見える化するシステム
それではここからはグリーン電力証書について具体的に解説していきます。
グリーン電力証書の概要
再エネによって生産された電力は「環境的な価値」を持つこととなります。グリーン電力証書は、環境価値を証書化して取引することで、再エネの普及拡大を目的とした取り組みです。電気としての価値以外に、化石燃料削減を意味する省エネや、CO2排出削減などの価値を「グリーン電力証書」という形で具体的に視覚化します。これにより企業は自社が自主的に環境貢献や省エネを実施していることを証明できます。
グリーン電力証書制度の沿革
グリーン電力証書システムの沿革を簡潔にお伝えします。
・2000年に日本自然エネルギー株式会社が、国内初の民間によるグリーン電力証書の商品企画を発表する
・2008年2月:経済産業省資源エネルギー庁新エネルギー部会の下に「グリーンエネルギー利用拡大小委員会」設置され、グリーン電力証書普及拡大を目指す。さらに同年6月には 「グリーン電力証書ガイドライン」が策定される
・2009年からは、グリーン熱証書事業開始される
グリーン電力証書の仕組み
グリーン電力証書とは、自治体や企業が「グリーン電力環境価値」を保有することを証明するものです。環境保全に貢献したいけれど、自らグリーン電力発電システムを構築することが困難な企業は、グリーン電力証書の購入によって「グリーン電力環境保全価値」を保有したことになります。それによりグリーンエネルギーを消費しているとみなされ、企業として環境保全を打ち出すことが可能です。
簡単に言うとグリーン電力証書は、グリーンエネルギー発電事業者から「グリーン電力環境価値」を企業や自治体、個人が購入したことを証明するものです。以下に購入の流れを簡単にご紹介します。
【グリーン電力証書発行の流れ】
1.グリーン電力証書購入希望者は、認証発行事業者とグリーン電力証書発行に関する契約を行う。
2.認証発行事業者は、第三者認証機関(一般財団法人日本品質保証機構)の設備認定を得た後、グリーンエネルギー発電事業者に発電を委託
3.グリーンエネルギー発電事業者は発電の実績を認証発行事業者に報告。認証発行事業者はグリーンエネルギーの環境付加価値を購入する
4.グリーンエネルギー発電事業者は、発電実績を第三者認証機関(一般財団法人日本品質保証機構)に報告し、電力量の申請、認証を受ける
5.認証発行事業者は認証された電力量を契約量に応じた「グリーン電力証書」を発行し、顧客が購入する
国が認証するグリーンエネルギーCO2削減相当量認証制度について
上記のように民間で取引されているグリーン電力証書について、証書のCO2排出削減価値を国が認証したものが「グリーンエネルギーCO2削減相当量認証制度」です。環境省と資源エネルギー庁が運営しており、地球温暖化対策推進法に基づき、国内認証排出削減量として活用が可能です。
グリーン電力使用しているということだけではなく、CO2削減にも貢献していることを証明できます。
参照:資源エネルギー庁「グリーンエネルギーCO2削減相当量認証制度 概要」
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グリーン電力証書のメリットとは
ここまでグリーン電力証書について解説してきました。ここではグリーン電力証書のメリットについてさらに詳しくご紹介しましょう。
社会での環境価値を高められる
SDGsの取り組みをはじめとして、近年消費者は環境問題に対して非常に敏感です。世界的な気温上昇による異常気象が頻発する現在、企業の環境貢献はますます求められるでしょう。グリーン電力証書を購入し環境保全の意思表明をすることは、社会的環境価値を多いに高めるというメリットがあります。
グリーン電力を推進するESG投資
世界的にESG投資の需要が高まっていることをご存じですか。ESG投資とは環境や社会に配慮して事業を行う企業に対して投資を推し進めることで国連が推奨しています。EU(欧州連合)は「欧州グリーンディール」という政策を打ち出し、今後10年間で1兆ユーロを投資する計画です。このように世界的な流れを見ても、脱炭素化に取り組む企業に対しての投資は拡大成長することは間違いありません。大企業だけではなく、中小、ベンチャー企業に至ってもグリーン電力証書システムを推進することで公益企業として事業利益の向上に繋がる可能性があります。
発電事業者と利用者の双方にメリットがある
発電事業者にとっては、電気の収入だけではなく環境価値を販売するということで収入と社会への環境貢献度が高まります。利用者にとっては自らがグリーンエネルギー発電設備を構築することなく、環境価値を購入することができ、グリーン電力への普及やCO2削減に貢献が可能です。
グリーン電力証書の課題とは
グリーン電力証書システムは社会的な環境貢献に大きなメリットをもたらしますが、課題もあります。例えばグリーン電力証書の相場は変動するため、値下がりのリスクがあり利益が想定より低くなる可能性は否定できません。またCO2削減に対しては国の保証がありますがグリーン電力の環境価値に関しては、民間での取引のため、法的な保証などはありません。
グリーン電力証書は個人でも購入できる?
グリーン電力証書は個人でも購入が可能ですが、企業の社会的貢献度を測るための側面が強いため、個人での購入にはあまり意味があるとは言えません。個人で太陽光発電システムを導入している方は、すでに環境に対しての取り組みは一目瞭然と言えます。
太陽光発電システムと家庭用蓄電池を導入している方は、さらに環境貢献度が高いと言えます。なぜなら蓄電池は太陽光発電の電気を蓄えることが可能なため、再エネである太陽光発電をより多く活用していると言えるからです。個人のこのような取り組みは間違いなく環境保全への大きな力となっています。
まとめ:太陽光発電を活用し企業も個人も環境負荷低減に貢献しよう!
グリーン電力証書システムについて解説しました。グリーン電力である再エネの重要性や取り組みについてご理解いただけたのではないでしょうか。
日本は2050年度までに再生可能エネルギーの普及率を50%まで引き上げる目標を掲げています。企業も個人も再エネでの電力確保がますます重要となっていくでしょう。
太陽光発電システムは再エネ活用の最たるもので、経済効果への期待も高く、持続可能な社会への貢献にもつながります。家庭用蓄電池を同時に導入することで電力を蓄えれば貢献度はさらにアップ!
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