自家発電とは?種類やメリット・デメリット、選び方を解説
最終更新日:2025.07.30 太陽光発電

自家発電は、自宅の敷地内に設置された発電設備を指します。平時に活用できるのはもちろん、停電時に非常用電源として役立つのが特長です。
しかし、どの自家発電を選べばいいのか、具体的なメリットは何かなど悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、自家発電とは何か、種類やメリット・デメリットについて解説します。
停電対策として自家発電を導入したい方や自家発電を活用して電気代を削減したい方などは、ぜひ参考にしてみてください。
ご相談だけでも大歓迎です!
土日祝営業・営業時間 10:00~19:00

目次
自家発電とは?

自家発電とは、自宅・自社の敷地内に設置された発電設備のことです。また、発電した電気を活用できるのが、主な特徴といえます。
自家発電設備を導入した場合は、電気代を削減したり停電対策につながったりなど、さまざまなメリットを得ることが可能です。そのため、電気代負担に悩んでいる方、災害対策を検討している方などは、検討してみるのがおすすめです。
家庭向けの自家発電として用いられているのは、エンジン式発電や太陽光発電などとなっています。とくに太陽光発電は電気代を削減できるため、電気代負担を軽減したい場合にメリットを感じられる自家発電といえます。
これから自家発電を選ぶ際は、各設備の特徴を把握しておくことが大切です。 なお、以下記事では、家庭用発電機の選び方について解説しています。気になる方は、こちらもぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【2025年版】停電に備える家庭用発電機の選び方|災害時に家族を守るための対策ガイド | エコでんち
自家発電の種類は?
前段でも少し触れたように自家発電には、種類があります。
自家発電の種類
●太陽光発電
●風力発電
●燃料電池
●エンジン式発電
●手動式発電
それぞれ仕組みや特徴に違いがあるため、把握した上で比較検討することも大切です。
とくに電気代負担を軽減しやすいのは、太陽光発電や風力発電などです。また、小型機器の充電に用いたい場合は、手動式発電もおすすめといえます。エンジン式発電は、主にキャンプや停電時に活用しやすい設備のひとつです。
それでは、自家発電の種類と仕組みについてわかりやすく解説します。
太陽光発電

太陽光発電は、日光を電気へ変換させる再生可能エネルギー発電設備です。
光を活用した発電設備で、燃料を調達せずに発電できるのが強みです。また、燃料調達コストがかかりません。
まず、太陽光パネルが日光を吸収し、直流の電気へ変換します。その後、パワーコンディショナと呼ばれる設備で直流の電気を交流へ変換したのち、各住宅設備やコンセントへ供給される仕組みです。また、住宅用太陽光発電の場合は、余った電気を売電することが可能です。
住宅用太陽光発電の場合は、屋根に太陽光パネルを設置してもらいます。天候のほか、屋根の形状や向き、角度によって発電量が変わる場合もあります。
なお、太陽光発電の仕組みについては、以下記事でも詳しく解説しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:太陽光発電の仕組みをわかりやすく解説!基礎知識やメリット・デメリットも紹介 | エコでんち
風力発電

風力発電は、風の力を電気へ変換させる再生可能エネルギー発電設備のひとつです。
風の力のみで発電できるため、燃料が不要です。また、燃料の調達コストがかからないため、費用面でもメリットの多い設備といえます。
まず、プロペラの付いた軸が、風を受けて回転します。軸に接続されている発電機は、回転エネルギーを電気エネルギーへ変換する仕組みです。また、発電機が発電した電気は直流電気で、そのまま使用できません。
そこでパワーコンディショナが、直流を交流へ変化したのちさまざまな設備へ電気を供給していきます。
なお、風力発電の仕組みについては、以下記事でも詳しく解説しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【2025年解説】家庭用風力発電の仕組みとメリット!導入事例から分かる効果 | エコでんち
燃料電池

燃料電池は、化学反応を利用した自家発電設備です。
発電の際は、まずガスから水素を取り出します。空気中に存在する酸素と水素で化学反応を起こし、電気を作り出す仕組みです。
燃料電池を活用した住宅設備として代表的なのは、エネファームといえます。
エネファームは、家庭用燃料電池システムで、かつ給湯設備です。電気を作り出せるほか、発電の際に発生した熱は、給湯や暖房に活用されます。つまり、エネファームで発電した電気や熱を自宅で消費できるため、光熱費の削減につながるのが強みです。
エンジン式発電

エンジン式発電は、エンジンで燃料を燃焼し、発生したエネルギーで発電機を回転させて電気を作り出す自家発電設備です。
エンジン式発電機に使用される燃料には種類があります。
エンジン式発電機に使用される燃料
●ガソリンエンジン
●ディーゼルエンジン
●LPガス、都市ガス
ディーゼルエンジン式発電機は中型~大型のタイプで、主に工事現場などで使用されています。
家庭向きの発電機は、ガソリンエンジン式発電機とガス式発電機です。ガソリンエンジン式発電機には小型タイプも多く、比較検討しやすいといえます。ガス式発電機の中には、カセットボンベ式の発電機もあるため、家庭で使用することも可能です。
手動式発電

手動式発電とは、ハンドルなどを回して電気を作り出す自家発電設備・機器のことです。
代表的な手動式発電は、手回し充電器といえます。手回し充電器は、文字通り手でハンドルを回し、発電機から電気を作り出します。
ほかの自家発電設備と比較して発電量は小さいため、冷蔵庫や電子レンジなどといった家電製品を稼働させることは難しいです。ただし、スマートフォンや充電式ラジオなど、小型機器の充電には活用できます。また、持ち運びしやすいサイズ感でもあるため、外出中に被災した場合でもスマートフォンへ充電できるのが強みです。
自家発電のメリット

自家発電は、電気代負担に悩んでいる方にもメリットのある設備です。また、非常時に電気を取り出せるため、災害・停電対策につながるのが嬉しいポイントといえます。
設備の種類によっては、環境負荷の低減につながります。とくに太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーは、発電時にCO2を排出しません。そのため、ほかの発電設備と比較して、環境への負荷を抑えられるのが特長です。
続いては、自家発電を導入することで得られるメリットをわかりやすく解説します。
電気代の節約になる
自家発電によって得た電力を活用すれば、電気代を削減することが可能です。電気代の負担で悩んでいるご家庭には、とくにメリットといえるポイントです。
自家発電の中でも電気代を削減しやすいのは、住宅用太陽光発電といえます。住宅用太陽光発電は、自宅の屋根に太陽光パネルを取り付けるタイプの太陽光発電です。
発電に必要なエネルギーは日光で、燃料を必要としません。そのため、エンジン式発電機などと異なり、燃料の購入費用を避けられます。
さらに、冷蔵庫や電子レンジなど家電製品を稼働させられるため、手動式発電よりも電気代削減効果を伸ばすことが可能です。
災害時に電気が使える
災害などで停電した際、電気を使用できるのも自家発電のメリットです。
日本は地震や台風などといった災害の多い環境で、停電してしまうこともあります。また、東日本大震災といった大規模災害の場合は、長期停電のリスクも発生します。
自宅で避難生活を送る際は、調理や情報収集のために電気が必要です。そこで自家発電設備があれば、停電していても調理を行ったり照明を使用したりできます。また、スマートフォンに充電し、情報収集を継続することが可能です。
自宅での避難生活を検討する際は、自家発電設備についても調べてみてはいかがでしょうか。
環境負荷の低減
自家発電は、環境に配慮された設備を導入したい方にとってもメリットがあります。
とくに太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー設備は、火力発電と異なり化石燃料不要で発電することが可能です。火力発電は、化石燃料を燃焼させて水を蒸気にし、タービンを回転させて発電を行います。また、化石燃料を燃焼させると、CO2を含む温室効果ガスが発生するため、環境に負荷をかけてしまいます。
太陽光発電や風力発電で発電した電気を活用すれば、電力会社から供給される火力発電由来の電力消費量を削減することが可能です。つまり、間接的にCO2の排出量を削減できるため、環境負荷の低減につながります。
自家発電のデメリット

自家発電の設備を導入する際は、メリットだけでなくデメリットも把握しておくことが大切です。たとえば、初期費用の負担は、家計負担を抑えたいご家庭にとってデメリットといえます。また、設置スペースを確保しなければいけないため、あらかじめどこに設置できるのか調べておく必要もあります。
ほかには、自家発電設備を運用していくにあたって維持管理費用がかかる点もデメリットのひとつです。
ここからは、自家発電のデメリットを解説します。
初期費用がかかる
自家発電設備を導入するためには、初期費用を負担しなければいけません。なるべく家計負担を抑えたいという方にとっては、デメリットに感じられる部分といえます。
たとえば、住宅用太陽光発電の初期費用は、経済産業省の「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」によると1kWあたり29.5万円です。一般的な出力5kWの住宅用太陽光発電を導入する場合は、約147.5万円かかります。
出典:「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」(経済産業省)(20250203_1.pdf)
このように自家発電設備の種類や規模によっては、100万円以上の費用がかかることもあります。
なお、太陽光発電の場合はローンを組めるため、分割で支払うことが可能です。
費用をなるべく抑えながら自家発電設備を導入していきたいときは、まず数万円で導入可能なエンジン式発電機や数千円台の手動式発電を検討してみましょう。
設置スペースが必要
手動式発電以外の自家発電設備については、一定のスペースを確保しておく必要があります。
ただし、エンジン式発電には小型軽量のタイプもあるため、スペースを確保しやすいといえます。また、住宅用太陽光発電は、屋根に太陽光パネルを設置します。そのため、庭や住宅内のスペースを別途確保する必要がありません。
風力発電には、小型のタイプもあり、限られたスペースでも設置・運用することが可能です。
燃料電池を活用したエネファームについては、約1390mm×800mmのスペースを確保する必要があります。
自家発電設備を導入する際は、それぞれのサイズと設置スペースを調べておきましょう。
メンテナンスの費用と手間がかかる
自家発電の設備を導入したあとは、メンテナンスの費用や手間などがかかります。
たとえば、住宅用太陽光発電を導入した場合は、専門業者へ定期的に点検してもらう必要があります。維持管理費用(運転維持費)については、経済産業省の「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」によると1kWあたり1,061円です。
出典:「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」(経済産業省)(20250203_1.pdf)
また、家庭用のエンジン式発電機については、定期的にメンテナンスする必要があります。具体的には、エンジンオイルの交換やスパークプラグの点検・清掃、フィルターの点検・清掃などを行います。
自家発電の自家消費と売電について

自家発電によって発電した電気については、自家消費だけでなく売電を行える場合もあります。
自家消費は、発電した電気を自宅で消費していくことを指します。一方、売電とは、発電した電気を電力会社に買い取ってもらう運用方法のことです。
通常、どの自家発電設備でも自家消費を行うことは可能です。ただし、売電については、特定の設備でしか行えません。売電に対応しているのは、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー発電設備です。
再生可能エネルギー発電設備はFIT制度の対象設備で、一定期間固定の単価で電気を買い取ってもらえます。(FIT制度:再生可能エネルギーの電力買取に関する国の制度)
たとえば、住宅用太陽光発電を導入した場合は、10年間固定の単価で余剰電力を買い取ってもらうことが可能です。つまり、発電した電気を自家消費したのち、余った電気のみ電力会社で売電できます。
買取単価は、発電設備や規模、FIT認定を受けた年度によって異なります。2025年度に住宅用太陽光発電FIT認定を受けた場合は、認定年から4年目まで1kWhあたり24円、5年目~10年目まで8.3円で売電することが可能です。
出典:「買取価格・期間等(2025年度以降)」(資源エネルギー庁)(買取価格・期間等|FIT・FIP制度|なっとく!再生可能エネルギー)
以下記事では、太陽光発電の売電について詳しく解説しています。太陽光発電を検討している方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
関連記事:太陽光発電の売電価格と売電の仕組み | エコでんち
自家発電の選び方

自家発電の設備を選ぶ際は、目的を決めておくことが大切です。
非常用電源としての活用を考えている場合は、エンジン式発電機と手動式発電機を検討してみるのがおすすめです。エンジン式発電機は、再生可能エネルギー発電設備より安く、なおかついくつかの家電製品に電気を供給することが可能です。また、手動式発電機があれば、停電時でもスマートフォンなどの小型機器に充電を行えます。
一方、自家発電設備を使用して電気代を削減したいときは、住宅用太陽光発電がおすすめです。
住宅用太陽光発電は、エンジン式発電機より初期費用が高いものの、より大きな電力を確保できます。さらに、余った電気については売電できます。
しかし、太陽光発電単体では、電気を貯めておけません。そこで蓄電池の併用を検討してみましょう。
蓄電池があれば、太陽光発電で余った電気を貯めておき、発電できない夜間や消費電力の多い時間帯に放電・自家消費できるようになります。つまり、電気代の削減効果を伸ばすことが可能です。 なお、以下記事では家庭用発電機の選び方について解説しています。気になる方は、こちらもぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【2025年版】停電に備える家庭用発電機の選び方|災害時に家族を守るための対策ガイド | エコでんち
自家発電ならエコでんちにお任せください
エコでんちでは、さまざまな住宅用太陽光発電システム、ソーラーカーポート、家庭用蓄電池、V2Hを取り扱っています。
環境省公的資格「うちエコ診断士」を取得した専門アドバイザーが、多数の製品からお客様の予算やご要望などに合った製品をご提案いたします。そのため、1からメーカーや型番などを調べる必要がありません。
また、光熱費削減に向けた節電に関するアドバイスも行っているので、太陽光発電や節電の組み合わせによる電気代削減を図れます。
さらに、太陽光発電や蓄電池の導入後は、メーカー保証に加えて自然災害補償と工事賠償保険・PL保険が付帯されます。 まずは、お電話やエコでんちの無料見積もり、Webフォーム、公式LINEよりぜひお気軽にご相談ください。
環境省公的資格「うちエコ診断士」を取得した専門アドバイザーが、多数の製品からお客様の予算や住宅の状況、その他ご要望に合った製品をご提案いたします。そのため、屋根の形状や予算に適した設備を選ぶことが可能です。
まずは、お電話やエコでんちの無料見積もり、Webフォーム、公式LINEよりぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
自家発電設備とは、自宅の敷地内に設置された発電設備のことです。また、太陽光発電や風力発電、エンジン式発電や燃料電池、手動式発電など、さまざまな種類にわかれています。
電気代の削減と災害対策を両立させたい場合は、住宅用太陽光発電と蓄電池の組み合わせがおすすめです。太陽光発電の場合は燃料が不要で、日光さえ出ていれば発電できます。また、余った電気を蓄電池に貯めておけば、発電量の少ない日や消費電力量の多い時間帯に自家消費できるようになります。
自家発電選びに悩んでいる方や太陽光発電・蓄電池に関心を持ち始めた方は、今回の記事を参考にしながらエコでんちで太陽光発電システムを検討してみてはいかがでしょうか。
ご相談だけでも大歓迎です!
土日祝営業・営業時間 10:00~19:00



お問い合わせはこちらから
ご相談したい内容を
下記よりお選びください
(複数選択可)
※強引な勧誘や営業はございませんのでご安心ください
残念ながら安さを売りにするあまり
工事品質・サポート・保証を削って
安くしている販売店が一括見積サイトや
激安店には多くみられます。


エコでんちなら、安心と品質を
最優先にした設置とサポートで、
お客様の期待を超えるサービスをご提供します。


-
月間12万人(※)がサイト利用
グループ会社で多数の工事実績とメーカーとの
研修で知識も経験も豊富。
※2024年4月~2025年3月の1年間における月間平均のサイト訪問数 -
安全と品質を約束した
施工体制各種メーカーの施工ID保有の部材に
こだわったメーカー認定施工店のみと提携。 -
コールセンター完備で
充実サポートメーカーがお休みの
土日祝日も営業。
導入後のサポート体制も万全。
- どんな内容の相談でも大丈夫ですか?
- はい、大丈夫です。太陽光や蓄電池、V2Hの設置に関するお悩みをご相談ください。
- 費用が発生したり、後でしつこい営業されませんか?
- ご安心ください。完全無料でメールやLINE、電話、オンラインでのご案内になります。ご自宅への訪問やしつこい営業は一切しておりません。