電気自動車は蓄電池代わりになる?V2Hの実用性やメリット、デメリットを徹底解説
最終更新日:2025.12.22 蓄電池

近年、環境意識の高まりや技術革新により、電気自動車(EV)の普及が急速に進んでいます。走行性能やエコフレンドリーな特性が注目されるEVですが、実は家庭用蓄電池の代わりとしても活用できることをご存じでしょうか。大容量バッテリーを搭載するEVは、災害時の非常用電源としてだけでなく、日常の電気代削減にも貢献する大きな可能性を秘めています。
本記事では、EVを家庭用蓄電池として活用するためのV2H(Vehicle to Home)システムに焦点を当て、その実用性や導入メリット・デメリットを徹底解説。さらに、V2Hシステムの選び方や工事の流れについてもご紹介します。電気自動車の購入を検討している方、すでにEVを所有していて賢く活用したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
EVは蓄電池として活用可能!メリット・デメリット紹介

EVは家庭用蓄電池としてさまざまに活用が可能です。一般の家庭用蓄電池と比較するとバッテリーが大容量なため、家庭用の電源にしたり災害時の非常用電源にしたりできます。
ここではメリット・デメリット含めてEVの可能性をご紹介しましょう。EV購入を検討している方はぜひ検討ポイントにしてください。

メリット①家庭の電気代削減効果が高まる
太陽光発電システムを導入していれば、日中太陽光で発電した電力をEVに貯めることができます。またV2Hを通して深夜帯の割安な電力をEVに貯めておくことも可能です。
EVに貯蓄した電源を電気代の高い時間に使用することで、家庭の光熱費を削減することができます。このような設備のある家庭は、ない家庭と比較して6割も電気代を安く抑えられると言われています。
メリット②災害時の非常用電源として活用が可能
EVは家庭用蓄電池よりも大容量なため、家庭用蓄電池よりも貯めた電気を長く使いつづけることができます。EVの蓄電容量はメーカーや車種によって異なりますが、一般的には40kWh程度です。
40kWhの蓄電容量があれば、以下の表のようにこれだけの日数分の電気を賄うことができます。
|
世帯人数 |
1日の消費電力量の目安 |
40kWhの電気自動車で電気を賄える日数 |
|
1人 |
6.1kWh |
約5日 |
|
2人 |
10.5kWh |
約4日 |
|
3人 |
12.2kWh |
約3日 |
|
4人 |
13.1kWh |
約3日 |
|
5人 |
14.8kWh |
約2日 |
平成30年の台風第24号が発生したときは、太平洋沿岸地域を中心に、全世帯の99%の停電が解消するまで最大3日間かかりました。
蓄電容量が多いEVなら、この3日間の停電期間を耐え抜き、通常通りの生活を送ることができます。実際にでは台風が起き停電になりましたが、EVを非常用電源として建物などの電力に活用したという報告があります。
メリット③環境に貢献できる
EVは電気で走行する自動車です。環境に悪影響を及ぼす排気ガスを排出することがありません。排気ガスを排出しないので、地球温暖化の原因として問題となっているCO2の削減効果もあります。持続可能な社会を築くためには理想的な車と言えるでしょう。
メリット④補助金制度がある
CEV補助金など、国や自治体が実施している補助金制度に伴い、EVを購入する際には補助金がおります。併用も可能なので、自分の住んでいる自治体の補助金も調べておくと良いでしょう。

デメリット①高額な初期費用が必要になる
EVを購入する際には高額な初期費用が必要です。
ただしEVの購入には補助金が利用できます。家庭の電気代削減効果を考えるなら、将来的にみて十分採算が取れると考えられます。
デメリット②充電スポットが少なく、利便性が低い
EVの充電スポットは年々増えていますが、現状はまだまだ不足しています。そのため近辺に充電スポットがない方は、遠方まで足を運ばなくてはならないというデメリットがあります。しかし、近年はコンビニエンスストアに充電スポットが設置されるなど、EVの充電設備は着実に拡大しています。
すでに太陽光発電システムがあるご家庭なら、V2Hを導入すれば自宅でEVに充電することが可能です。いちいち充電スポットまで出向く必要がなく、貴重な時間を無駄にすることがありません。
EV(電気自動車)を蓄電池として活用するためのV2Hってなに?

EVを家庭用蓄電池として利用するためには家庭にEVに貯蓄した電力を送らなくてはいけません。そのためにはV2Hというシステムが必要になります。ここではV2Hとはどのようなものなのかと実用性について解説します。
V2Hとは?
V2Hを簡単に解説すると「Vehicle to Home(車から家へ)」で、EVに蓄えた電気を家庭の電化製品などにも使用できる、双方向充放電可能なシステムのことです。EVの電気は直流のため、そのままでは交流である家庭用電気として使用することはできません。V2Hは電力を直流から交流に変換することができます。
東日本大震災をきっかけとして日本のエネルギーシステムは見直されつつあります。また世界の脱炭素化への動きも見逃せません。そのような中、EVを蓄電池としてさまざまな場面で活用できるV2Hが注目されるようになりました。
V2Hの実用性・メリット

V2H事態に蓄電の機能はありません。あくまでEVを蓄電池として利用できるシステムです。しかしV2Hを導入することでドライブするだけではなく、EVで電気の有効活用が可能になります。EVの用途を広げることのできる非常にコストパフォーマンスに優れた製品と言えるでしょう。
現在EVを所持している方はもちろん、今後EV購入を検討している方は以下のV2Hの実用性のポイントをぜひ押さえて参考にしてください。
メリット①:EVの充電時間を短縮することが可能!
これまでEVは家庭用コンセントで充電されることが多く、時間がかかっていました。しかしV2Hなら家庭のコンセントから充電するよりも格段にスピーディに充電が可能です。車種によって多少の違いはありますが、一般的には家庭用コンセントと比較して充電が半分の時間で済むと言われています。
メリット②:太陽光発電で発電した余剰電力を有効活用可能!
すでに太陽光発電システムがあるご家庭なら、V2Hを導入することで余剰電力を有効に活用可能です。たとえば、太陽光発電で余剰電力が生じた場合は、V2HからEVへと充電しておきます。EVの電力を確保できるとともに、充電し終わったら残りを売電するなど電力を最大限活用することができます。
※EVにおけるV2Hの活用はメリットの大きいものですが、EVの種類によってはV2Hに対応できないことがありますので購入前にしっかりとチェックが必要です。
メリット③:停電時にも安心、電力が途切れない生活
地震や台風などの災害が頻発する日本では、停電への備えは非常に重要です。V2Hシステムがあれば、EVに蓄えた大容量の電力を家庭の非常用電源として利用できます。
通常の家庭用蓄電池よりもはるかに大きな容量を持つEVのバッテリーは、数日間の電力供給を可能にし、停電時でも冷蔵庫や照明、スマートフォン充電など、最低限の生活を維持するのに役立ちます。これにより、家族の安全と快適さを守り、電力供給が途絶える不安を大幅に軽減できるでしょう。
メリット④:賢い電力運用で電気代を大幅に節約!
電気代の高騰が続く中、V2Hは家庭の電力コスト削減に大きく貢献します。V2Hシステムを導入することで、電力会社との契約プランに応じて、電気代が安価な深夜帯にEVへ充電し、電気代が高価な日中にEVに蓄えた電力を家庭で使用するといった「ピークシフト」が可能になります。
さらに、太陽光発電システムと連携させれば、日中に発電したクリーンな余剰電力をEVに貯め、これを家庭で自家消費することで、電力会社からの購入電力量を大幅に削減できます。これにより、月々の電気代を大幅に抑えることが期待できます。V2Hは、賢い電力運用によって家計に優しいだけでなく、再生可能エネルギーの有効活用を促進し、持続可能な社会の実現にも貢献する、経済的にも環境的にもメリットの大きいシステムです。
EV(電気自動車)を蓄電池として活用する際のV2Hの選び方
EVを家庭用蓄電池として最大限に活用するためには、ご自身のライフスタイルやニーズに合ったV2Hシステムを選ぶことが重要です。ここではV2Hを選ぶ際に考慮すべき主要なポイントをご紹介します。
1.電気自動車がV2Hの対応車種か
V2Hシステムはすべての電気自動車に対応しているわけではありません。EVのメーカーや車種によって、V2H機器との互換性が異なります。
導入を検討する際は、まずお持ちのEV、または購入予定のEVがV2Hシステムに対応しているかを確認する必要があります。メーカーのウェブサイトや販売店で対応車種リストを確認し、不明な場合は専門業者に相談しましょう。
2.太陽光蓄電池連系タイプ・単機能タイプのどちらを選ぶか
V2Hシステムには、大きく分けて「太陽光蓄電池連系タイプ」と「単機能タイプ」があります。
太陽光蓄電池連系タイプは、太陽光発電システムや家庭用蓄電池とV2Hを連携させ、家庭全体の電力の流れを最適にコントロールできるタイプです。日中に太陽光で発電した電力をEVに充電したり、家庭用蓄電池と連携して余剰電力を貯めたり、電力の自給自足を目指す家庭に最適です。発電した電気を最大限に自家消費し、売電だけでなくEV活用も視野に入れることで、電力の無駄をなくし、より高い経済効果と環境貢献を実現できます。すでに太陽光発電システムを導入している、または将来的に導入を検討しているご家庭には特におすすめです。
■太陽光蓄電池連系タイプの電気の流れ

一方、単機能タイプは、EVへの充放電のみに特化したシンプルなV2Hシステムです。太陽光発電や家庭用蓄電池との連携機能は持たないため、導入コストを抑えたい場合や、まずはEVの充放電機能を活用したい場合に適しています。しかし、電力の最適化や災害時の柔軟な運用を考えると、太陽光発電との連携が可能なタイプの方が長期的なメリットは大きいと言えるでしょう。ご家庭のエネルギーシステム全体と予算、将来の拡張性を考慮して選択してください。
■単機能タイプの電気の流れ

3.全回路バックアップ・特定回路バックアップのどちらを選ぶか
停電時の電力供給範囲によって、「全回路バックアップ」と「特定回路バックアップ」の2種類があります。
全回路バックアップは、停電時に家全体のすべての電化製品にEVからの電力を供給できるタイプです。これにより、災害時でも普段と変わらない生活を送ることが可能になりますが、導入コストは高めになります。
特定回路バックアップは、事前に指定した特定の回路(リビング、寝室、冷蔵庫など)のみに電力を供給するタイプです。必要な場所に絞って電力を供給するため、導入コストが抑えられ、電力の優先順位を明確にしたい場合に適しています。どちらのタイプを選ぶかは、停電時にどこまで電力を確保したいか、予算はどれくらいかによって異なります。
4.自立運転時の最大出力はどれくらいか
V2Hシステムの自立運転時の最大出力も重要な選定ポイントです。最大出力は、停電時にV2Hから家庭に供給できる電力の大きさを表します。
最大出力が大きいほど、同時に多くの電化製品を使用したり、エアコンなどの消費電力の大きい家電を使ったりすることが可能です。ご家庭で停電時に使いたい電化製品の種類や数をリストアップし、必要な最大出力を確認しましょう。例えば、冷蔵庫や照明だけでなく、テレビやパソコン、エアコンなども使いたい場合は、より大きな最大出力を持つV2Hシステムを選ぶ必要があります。
EV(電気自動車)を蓄電池として活用する際の工事の流れ
EVを蓄電池として活用するためのV2Hシステム導入には、専門業者による設置工事が必要です。一般的には、現地調査から見積もり、契約、設置工事、そして引き渡しという流れで進められます。
まず専門業者がご自宅を訪問し、V2H設置場所や配線ルート、分電盤などの状況を確認します。その後、最適なシステム構成と費用を提示した見積もりが作成され、内容に合意すれば契約となります。工事は通常1日~数日で完了し、システムが正しく稼働するかテストが行われ、使用方法の説明を受けて引き渡しとなります。
V2Hを導入してEVを家庭用蓄電池として賢く活用しよう!
すでに述べたように今後ますますEVが普及することは間違いありません。電気を貯めることのできるEVをさまざまな方法で活用すれば大きなメリットがあります。
世界情勢が激変するなか、電気代の高騰はしばらく続くと言われています。また技術促進でエネルギーシステムそのものが変革の時期に来ています。太陽光発電やV2Hを導入して家庭で電気を自給自足する未来もそう遠くはありません。
EVを蓄電池として有効活用するためにも太陽光発電システムやV2Hの導入を検討することは、将来的にたいへん有望です。
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