ソーラーカーポート導入で後悔しない!3つの失敗例から学ぶポイント
最終更新日:2025.06.05 お役立ち情報

ソーラーカーポートは、車を保護するカーポートの屋根に太陽光パネルを設置し、太陽光発電の電力を活用していく再生可能エネルギーシステムの1つです。空いた空間を有効に活用し、なおかつ電気を生産できる非常に効率がいいシステムですが、よく理解せず導入して後悔している方の話もよく聞きます。
そこで今回は、ソーラーカーポートで後悔してしまう場面とはどのようなものか。後悔せずに導入するためのポイントは何なのかを解説します。ぜひ本記事を参考にソーラーカーポートのメリットをしっかりとつかんで、後悔しない導入を目指してください!
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目次
ソーラーカーポートで後悔してしまう人の5つのポイントをチェック!

ソーラーカーポートで後悔してしまう人の主な特徴は、以下の通りです。
主な特徴
●初期費用がかかることを知らないと後悔
●想定より発電量が確保できないと後悔
●天候に影響されやすいことを知らずに後悔
●建築確認申請の手間がかかることを知らずに後悔
●強引に業者に勧められて後悔
それでは、ソーラーカーポート導入にあたって後悔してしまう人の特徴や場面について具体的に見ていきましょう。
【費用】ソーラーカーポートの初期費用は通常の10倍!価格の目安と補助金
初期費用の負担を考慮せずに導入してしまい、家計負担の増加から後悔してしまうケースもあります。
車を保護するためだけのカーポートなら初期費用はそれほどかかりません。しかし太陽光発電システム搭載のソーラーカーポートを導入する場合は、太陽光パネルを含めさまざまな機器を導入しなければいけないため、通常のカーポートよりも費用がかかります。具体的な価格例を表にしてみました。
通常のカーポートとソーラーカーポートの価格相場の比較
通常のカーポート | ソーラーカーポート | ||
台数2台 | 22~40万 | 台数2台 | 180~240万円 |
台数3台 | 48~65万 | 台数3台 | 250~300万円 |
台数4台 | 50~100万 | 台数4台 | 300~380万円 |
いかがですか。ソーラーカーポートは通常のカーポートと比較すると10倍近い値段になっていることがわかりますね。こちらをしっかり把握しておかないと後悔することになります。
ソーラーカーポートの費用回収期間については、10~20年程度とされています。
また、ソーラーカーポートを導入する時は、一般的にローンを組みます。そのため、想定より費用がかかってしまうということは、その分毎月の返済にかかる負担も増えてしまいます。
ソーラーカーポートの経済効果シミュレーションを販売店に依頼して、費用対効果がしっかり出るかを確認しましょう。
余剰電力の売電収入と初期費用のバランスが保たれていれば、毎月の売電収入や自家消費によって浮いた生活費を返済に充てられるので、家計への負担を抑えられます。また、管轄の自治体に太陽光発電関連の補助金制度がある場合、ソーラーカーポートにも適用されるかどうか確認してみましょう。
たとえば、東京都の「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」は、ソーラーカーポートの導入時にも活用できる補助金制度です。
新築住宅 | 3.6kW以下:12万円/kW(上限36万円) 3.6kWを超える:10万円/kW(50kW未満) |
既築住宅 | 3.75kW以下:15万円/kW(上限45万円) 3.75kWを超える:12万円/kW(50kW未満) |
自治体の補助金制度には、屋根設置だけでなくソーラーカーポートも補助対象設備としているケースもあります。初期費用負担の軽減を目指す際は、管轄の自治体HPや窓口にて補助金制度の詳細を確認してみましょう。
以下記事では太陽光発電に関する補助金制度を紹介しています。気になる方は、こちらもぜひ参考にしてみてください。
関連記事:2025年(令和7年)オトクに導入!家庭用蓄電池・太陽光発電・V2Hの補助金ってどうすればもらえる?地域ごとの需給条件や金額を徹底解説 | エコでんち
2024年の補助金制度と申請方法
ソーラーカーポートに関する国の補助金制度は、主に法人を対象にしています。そのため、個人向けソーラーカーポートを導入する際には活用できません。
具体的には以下のような内容です。
【令和6年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金】
補助金額 | 対象経費に対して3分の1の金額 |
公募期間 | 法人 |
補助対象者 | 四次公募:未定 |
補助対象者 | カーポート、太陽光パネル、パワーコンディショナ、その他周辺機器 |
一方、自治体の補助金制度には、個人を対象にした内容も存在しています。ただし、ソーラーカーポートに特化した補助金制度は確認できないため、太陽光発電に関する補助金制度から調べてみましょう。
前段で触れたように東京都の「災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業」は、ソーラーカーポートを含む太陽光発電も補助対象とされています。また、個人を対象にした制度です。
申請の流れについては以下の通りです。
補助金申請の流れ
1.施工販売店と契約する前に申込手続きを行う
2.事前申込受付通知を受け取ったのち設置工事へ着手
3.工事完了後、交付申請兼実績報告を提出
4.クール・ネット東京による審査後、審査に通過できれば補助金交付
申請期間は2027年度までです。また、都内に住んでいる個人や法人で各要件を満たせば申請できます。たとえば、住民税を滞納していない、太陽光発電の新規設置などといった要件が含まれています。
以下記事では太陽光発電に関する補助金制度を紹介しています。気になる方は、こちらもぜひ参考にしてみてください。
関連記事:2025年(令和7年)オトクに導入!家庭用蓄電池・太陽光発電・V2Hの補助金ってどうすればもらえる?地域ごとの需給条件や金額を徹底解説 | エコでんち
投資回収期間のシミュレーション
ソーラーカーポートで後悔しないためには、費用回収期間をあらかじめ計算したりシミュレーションしたりすることが大切です。
以下に出力5kWにおけるソーラーカーポートの投資回収期間を計算します。
【東京電力従量電灯B、電気使用量300kWh、固定買取価格15k円と仮定】
【補助金制度:災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業 新築住宅への設置と仮定】
初期費用 | 約200万円 |
年間発電量 | 約5,000kWh |
売電収入 | 約63,000円 |
電気料金削減額 | 約66,830円 |
電気料金削減額 | 約15年 |
補助金制度を活用した場合の回収期間 | 約11年 |
関連記事:2025年(令和7年)オトクに導入!家庭用蓄電池・太陽光発電・V2Hの補助金ってどうすればもらえる?地域ごとの需給条件や金額を徹底解説 | エコでんち
投資回収期間は、初期費用、日射量や天候、売電価格、契約している電気料金プランの電力量料金単価などによって変動します。まずは、相場より安く販売している施工販売店を見つけたり、設置場所の日射量や影の影響を調べたりする必要があります。また、電気料金プランがライフスタイルと合っていない場合は、見直してみるのも大切です。
発電効率を最大化する設置環境と発電量の目安
施工販売店のシミュレーションが甘かったりシミュレーションを十分に行わなかったりすると、設置後に想定より発電量を確保できないことに気付き、後悔してしまう場合もあります。
一般的な発電量の目安は以下の通りです。
出力3kW | 年間約3,000kWh |
出力4kW | 年間約4,000kWh |
出力5kW | 年間約5,000kWh |
出力6kW | 年間約6,000kWh |
出力7kW | 年間約7,000kWh |
また、南向きに設置した場合の発電効率を100%とした場合、東・西向きで85%前後、北向きで60%前後となります。
ソーラーカーポートにおける太陽光パネルの高さは住宅の屋根に設置するのと違い、どうしても低い位置になりやすい傾向です。そのため、光がパネルに当たりにくくなったり、時間帯によって影ができたりなどの問題も起き、発電量の低下を招く可能性もあります。
しっかりと太陽光があたって発電量が確保できる場所を、設置前に確認して検討しないと後悔します。具体的には、自主的な発電量のシミュレーション、実績のある施工販売店への見積りとシミュレーションの依頼といった対策が求められます。
天候による発電量の変動とその対策
ソーラーカーポートにかぎらず、太陽光発電と天候の影響を理解せずに設置してしまうと、思わぬトラブルに対応できず後悔してしまいます。
たとえば、時期によって降雪量の多い地域の場合は、積雪もしくは天候の影響で光がさえぎられてしまう可能性もあります。光の遮られた状態では、太陽光パネルで電気を創り出すことはできないため、太陽光パネルに積もった雪を取り除いたり蓄電池であらかじめ太陽光発電の電気を貯めたりするのが大切です。
とくに蓄電池との組み合わせは、電気料金削減効果を伸ばす上で重要なポイントです。ソーラーカーポート単体では、発電した電気を貯めておくことができません。系統連系(送配電網と接続した状態)している場合は、余った電気を電力会社へ売電します。しかし、売電単価は年々下落しており、電力量料金単価より安い状況です。
そのため、なるべく自家消費率を高めることが、電気料金を削減するために重要です。そこで家庭用蓄電池を導入すれば、余った電気を貯めておけます。あとは、消費電力の多い時間帯や発電量の少ない場面で自家消費できます。
また強風の起きやすい地域ではパネルが吹き飛ばされてしまったり、ゴミなどが飛んできてパネルにかぶさってしまったりします。
他にも塩害の起きやすい地域に塩害非対応のソーラーカーポート設置してしまうと、腐食といったトラブルによって修理交換の頻度が高くなってしまいます。
そうなると発電量の低下は避けられませんし、修理交換費用の負担増加によって利回りの低下も生じます。
ソーラーかポートを選ぶ時は、設置場所の天候に対応可能なタイプから検討してみるのが大切です。
建築確認申請の手間と費用を知っておこう
ソーラーカーポートの場合は、自宅の屋根に設置する住宅用太陽光発電と異なり建築確認申請の手続きが求められる可能性もあります。
建築確認申請とは、建築基準法に適合した建築物かどうかの審査を進める制度のことです。床面積10㎡以上の建築物は、建築確認申請が求められます。
具体的には、以下の流れで手続きを行っていきます。
建築確認申請の流れ
1.設計
2.着工前に必要書類を提出
3.審査
4.審査に通過した場合は建築確認済証が発行される
5.工事着工
6.建物の完成後に2回目の審査
7.検査済証
また、主な必要書類は以下の通りです。
●確認申請書
●委任状(施工会社などが代理で行うため必要)
●建築計画概要書
●公図
●配置図
●案内図
●工事届
●平面図
●求積図
駐車台数1台分のソーラーカーポートなら床面積の関係で建築確認申請が不要の可能性はあります。具体的には、以下の要件を満たしている場合であれば建築確認申請が不要とされます。
建築確認申請が不要の場合
●建築基準法上の建築物に該当しない
●防火地域、準防火地域の対象外でかつ10㎡以内の増築や改築
●四号建築物を建てる
ソーラーカーポートの駐車台数2台以上の場合は、建築確認申請が必要になります。
自己申請も可能ですが手続きが複雑なため、自身で始めてしまうと時間と手間で後悔してしまいます。そのため、建築確認申請を含めて対応してもらえる施工販売店を探すのが、ソーラーカーポートで後悔しないためにも大切です。
悪質業者の見分け方と対処法
ソーラーカーポート導入で一番後悔が大きいのは、悪質もしくは実績はあるものの強引業者に勧められて導入してしまった場合ではないでしょうか。
お得になるような話ばかりされて、システム自体のきちんとした説明もなく契約を急かされた…という話は多くあります。また訪問販売や店頭営業での強引な契約によるトラブルもよく聞きます。これでは本来のソーラーカーポートのメリットを実感できないのも無理はありません。
悪質業者へ相談しないためには、特徴を把握しておくことが大切です。たとえば、強引な営業を行ってくる業者は、少なくとも優良業者とはいえません。また、施工実績などに関して誇大広告を行っている業者にも注意が必要です。
ほかにも詳細な項目を記載していない見積書を提示された場合は、相場より高く見積もられている可能性もあり、気を付ける必要があります。さらに、アフターサービスの内容が不十分だったり、丁寧に説明してくれなかったりしたときは、サービス面において注意の必要な状況です。
施工販売業者を比較する際は、少なくとも以下のようなポイントを意識しながら確認を行っていきましょう。
施工販売業者を比較するときのポイント
●相見積もりを行い金額、見積書の内容を比較する
●口コミや評判からスタッフの対応、アフターサービスなどの質を確認する
●施工実績が豊富かどうか確認する
相見積もりとは、複数社へ同時に見積書を作成してもらい、比較検討していく方法のことです。スピーディに施工販売業者を調べられるのが、メリットのひとつといえます。 ソーラーカーポートで経済的メリットを得るには、信頼と実績、施工技術のある企業から導入を検討することが非常に大切です。
ソーラーカーポートのメリット・デメリットを詳しく解説
ソーラーカーポートで後悔してしまうケースについて確認した方は、ソーラーカーポートにメリットはないのか悩んでいる方も多いかと思います。
ソーラーカーポートにはメリットやデメリットも存在します。
メリット | ・売電や自家消費で電気料金を削減できる ・電気自動車へ充電できる ・停電時に非常用電源として活用できる |
デメリット | ・住宅用太陽光発電より投資回収期間が長い(10~20年) ・初期費用負担がかかる(180万円~) ・発電量は天候、影によって左右される |
電気自動車を所有している方、自宅の屋根に太陽光パネルを設置できない方、さらに太陽光パネルを導入したい方などは、ソーラーカーポートを検討してみるのがおすすめです。
ここではソーラーカーポートのメリットやデメリットを解説します。
メーカー別の特徴比較
メーカー | 主な製品、概要 |
パナソニック | スカイポート グラン ・駐車台数:2台用、4~8台用 ・出力:5.94kW、11.88kW、16.83kW、21.78kW ・10年の衝突補償あり ・出力の大きなソーラーカーポートも取り扱っており、より発電量を伸ばしたい、設置スペースに余裕がある場合にも導入しやすい ・最大積雪量65㎝、風速38m/秒に対応できる高耐久性も強みのひとつ |
ネクストエナジー | Dulight(デュライト) ・駐車台数:1~4台用 ・出力:3.54kW、5.9W、11.88kW、8.26kW、10.62kW ・システム機器保証15年、リニア出力保証30年 ・設置スペースに限りがある方に合った1台用ソーラーカーポートも取り扱っている ・最大積雪量150㎝対応のDulight150は、積雪量の多い地域でも設置しやすい ・両面発電パネルによって、地面からの反射光も吸収・電気へ変換できる |
日栄インテック | E-port V ・駐車台数:2~4台用 ・出力:6.45kW、9.03kW、11.61kW ・カナディアンソーラー、DMEGC Solar、ネクストエナジーの3社から太陽光パネルを選べるため、性能や価格に合わせて比較検討できるのも強み ・二重止水構造によって、水漏れのリスクが抑えられている |
DMM energy | DMMソーラーカーポート Puerta ・駐車台数:2~4台用 ・出力:3.375kW、5.625kW、9.0kW、11.25kW ・DMMシステム保証(10年、15年、20年)、太陽電池モジュール出力保証25年、カーポート躯体製品保証(2年、10年)、自然災害補償10年 ・保証内容が充実しており保証期間も長期 ・ハイブリッド型パワーコンディショナを選択でき、電力損失を抑えながら太陽光発電と蓄電池を運用できる ・オプションで積雪荷重、耐風速に強いタイプを選択できる |
ソーラーカーポートのメーカーは、太陽光パネルやパワーコンディショナの種類、性能、カーポートの耐久性などに違いがあります。そのため、自宅の設置スペースや天候、環境などに合った製品を提案してもらえる施工販売店を選ぶことが大切です。
空いたスペースを活用した太陽光発電のメリット
ソーラーカーポートは、カーポートの空いたスペースで発電できるため、設置方法という点でも無駄のない設備です。
特に自宅の屋根に太陽光発電を設置できない方、既に屋根へ太陽光パネルを設置しているものの更に発電量を増やしたい方などにとってソーラーカーポートは、メリットの大きな設置方法といえます。
カーポートはもともと強い日差しや雨などから大切な車を保護するためのものです。
ソーラーカーポートを設置すれば、日差しなどから車を保護し、なおかつ屋根部分を有効活用して電気を確保できます。このように駐車スペースを有益な生産性のある場所へと変えてくれるのは、多くの方にとって嬉しいポイントです。
また、屋根部分の面積が大きければ大きいほど、発電量を増やすことが可能です。そのため、設置スペースに余裕があり、かつ発電量を大幅に増やしたい方は、駐車台数3台分や4台分といった比較的大型のソーラーカーポートも検討してみましょう。
大型の住宅用ソーラーカーポートは、出力5kW、10kW以上のタイプもあり、年間5,000kWh、10,000kWh以上の発電量を期待できます。月間に直した場合は、約416kWhもしくは約833kWh以上の発電量を見込めます。
電気代削減のメリットと具体的な数値
ソーラーカーポートの設置時にFIT認定を受けられるので、自家消費と余剰電力の売電を行えます。
FIT制度は、太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギー由来の電力を一定期間、固定の単価で電力会社に買い取ってもらえる国の支援制度です。通常、電力の買取単価は、電力市場に沿って変動するため、収益を維持するのが難しい側面もあります。
FIT認定を受ければ固定単価で10年間もしくは20年間売電できるため、初期費用を回収しやすく、なおかつ回収期間の見通しも立てやすくなります。
固定買取期間については、出力10kW未満なら10年間、10kW以上なら20年間です。また、ソーラーカーポートでは、カーポートの規模によって出力10kW以上のタイプもあります。
たとえば、出力10kW未満のソーラーカーポートで2025年度にFIT認定を受けた場合は、1kWhあたり15円の価格で売電を行うことが可能です。また、出力10kW以上50kW未満(屋根設置型)の範囲でソーラーカーポートを導入した場合は、1kWhあたり11.5円の単価で売電を行えます。
出力5kWのソーラーカーポートで売電を行った場合(自家消費率30%と仮定)は、年間約52,500円の売電収入を得られる可能性があります。また、自家消費による電気代削減額は、約月4,659円になります。
※東京電力従量電灯B、電気使用量300kWh、固定買取価格15円と仮定
※補助金制度:災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業 新築住宅への設置と仮定
さらに、FIT認定を受けたソーラーカーポートで運用を始めた場合は、出力によって全量買取もしくは余剰電力の買取を行うことが可能です。
余剰電力方式なら、発電した電気をまず自家消費し、余った電力を買い取ってもらえます。そのため、電気代を削減したい方におすすめの方法ですし、売電収入を費用回収に充てられます。
出力50kW以上で選択可能な全量買取は発電した電気を全て売却できるため、売電収入を得たい場合におすすめです。ただし、出力50kW以上の設備規模は、住宅のカーポートに設置することが難しい規模なので、一般的に別途土地を取得して運用していきます。
電気代は値上げ傾向で推移していますし、物価高も続いています。ソーラーカーポートを導入して、家計負担の軽減を目指してみてはいかがでしょうか。
EVの充電と太陽光発電の組み合わせメリット
電気で走行しCO2を排出しないEVはソーラーカーポートと相性が抜群です。EVへの電力をソーラーカーポートで生産する電力で賄うことができ、ゼロエミッション生活を実現できます。
欧州や中国を始めとして近年EVの普及には目覚ましいものがあり、今後は日本での普及も加速するでしょう。環境への貢献とEVの給電を可能にするソーラーカーポートの需要は、ますます高まる可能性があります。
また、電気代の値上げ傾向が続いているため、EV単体では家計負担を圧迫してしまう可能性もあります。そこでソーラーカーポートを導入すれば、家庭内の買電量だけでなくEVの充電に必要な電力も太陽光発電でカバーできるようになります。
EVの充電コストは、一般的に数100円~2,000円前後とされています。出力5kWのソーラーカーポートであれば、自家消費率30%でも全ての充電コストをカバーすることが可能です。また、より出力の大きなソーラーカーポートを導入した場合は、家庭内の買電量を削減しつつEVの充電コストも抑えられます。
充電コストが気になる場合は、出力4~5kW以上のソーラーカーポートを選んだり、電気料金プランを見直したりしてみましょう。とくに電気料金プランの切り替えは、ソーラーカーポートを導入するよりもスピーディに実行できます。
環境への貢献:CO2削減効果と環境価値
ソーラーカーポートの導入は、環境負荷の軽減という点でもメリットがあります。
近年、エネルギー使用時に大量に排出されるCO2が環境面で大きな問題となっています。
CO2の大量排出は、地球温暖化や異常気象の原因ともいわれています。たとえば、火力発電は発電時に化石燃料を燃焼させるため、CO2を含む温室効果ガスを排出します。つまり、火力発電由来の電力を使用してしまうと、間接的に環境負荷をかけていることになります。
太陽光発電システムのソーラーカーポートはクリーンエネルギーのため、発電時にCO2を排出しません。また、自家消費率を高めれば、火力発電由来の買電量を抑えられるため、さらにCO2排出量を減少させることが可能です。
ソーラーカーポートの導入は、SDGs7番の「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」などにつながり、かつ環境負荷低減において大きなメリットのある設備です。
可能な範囲で環境問題に貢献したい方は、ソーラーカーポートの導入を検討し見てはいかがでしょうか。
屋根設置が難しい場合の代替手段として最適
住宅の屋根にソーラーパネルを設置するのは景観を損ねたり、近隣の住宅への遠慮があったりといった問題もあります。また、屋根の角度や向きから太陽光発電の発電量を十分に確保できない場合があり、設置に悩むケースもあります。
具体的には、以下のような問題で自宅の屋根に太陽光パネルを設置できない場合があります。
自宅の屋根に太陽光パネルを設置できない場合
●建物や屋根の強度に関する問題で太陽光パネルや架台を設置できない
●日当たりの問題で太陽光パネルを設置しても経済的メリットを得にくい
●屋根の形状に関する問題で設置できない
●屋根の面積が小さく、経済的メリットが少ない
ソーラーカーポートは、このような事情から住宅用太陽光発電の設置をためらっている方にも適しています。
まず、自宅の屋根には太陽光パネルを設置しないため、屋根の強度や形状、面積に関する問題を抱えていても関係ありません。また、ソーラーカーポートのパネルは設置角度を柔軟に設定できるため、影の影響を避けられる可能性があります。
さらに、出力は住宅用太陽光発電と変わりません。一定の発電量を確保できるため、電気料金削減効果を期待することが可能です。
カーポートデザインもスタイリッシュなものが多くあるので、むしろ住宅のイメージをクールに見せてくれます。
また、カーポート一体型のソーラーカーポートは、よりスタイリッシュなデザインで景観を重視している方にもおすすめです。
よくある質問:ソーラーカーポートの疑問解決Q&A
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ソーラーカーポートの初期費用はいくらですか?
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駐車台数の1台や2台用であれば、100万円台から販売されているケースもあります。
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ソーラーカーポートの発電効率は?
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ソーラーカーポートの設置環境、太陽光パネルやパワーコンディショナの性能によって異なります。具体的なデータについては、施工販売店から提供されるシミュレーションをご確認ください。
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ソーラーカーポートはカーポートに後付けできない?
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製品によっては、既存のカーポートに太陽光パネルを取り付けられる場合もあります。まずは、施工販売店で各メーカーの太陽光発電システム、カーポートとの規格などを確認してみる必要があります。
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ソーラーカーポートで発電した電気は活用できる?
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FIT認定(出力10kW未満の場合)を受けた場合は、自家消費したのち余った電気を売電することが可能です。また、FIT認定を受けなくとも自家消費は行えます。
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ソーラーカーポートの電気をEVに供給できる?
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ソーラーカーポート、EVの種類によっては、充電可能なケースもあります。
ソーラーカーポート導入前に確認すべき3つの重要ポイント
ソーラーカーポートで後悔するケース、経済的メリットを把握したあとは、導入後に後悔しないためのポイントを押さえておきましょう。
失敗しないためには、以下のポイントを確認する必要があります。
導入前に確認すべき3つのポイント
●設置環境を確認
●見積もりで価格や信頼性を比較
●保証内容を確認
まず設置環境を確認しなければ、ソーラーカーポートで発電量を一定程度確保できるかどうかわかりません。また、複数社の見積もりを比較することは、相場に対して安い・高いか、丁寧に作成しているかどうか判断する上で重要なポイントです。さらに、保障内容が充実しているかどうかは、修理交換費用の負担を軽減できるかどうかにかかわってきます。
それでは、ソーラーカーポートで確認すべき3つのポイントをわかりやすく解説していきます。
発電量と設置環境の事前確認ポイント
ソーラーカーポートを設置する場合は、導入するソーラーカーポートの発電量はどのくらいなのか、自宅の駐車スペースの設置環境はどうなのか、をしっかりと確認してください。
太陽光パネルに影を作りやすい・日が当たりづらいといった問題は、発電量低下を招くポイントです。また、近隣にパネルが反射して迷惑をかけたりしては後々のトラブルとなりかねません。そのため、以下のようなポイントを踏まえながら有効活用可能な設置場所をじっくり検討しましょう。
●反射光によるトラブルがない(近隣住宅に影響がおよばない)
●影の作りにくい状況を確認
●1日の日照時間や日射量を施工販売業者に確認してもらう
また、日照時間が短い場合は、両面発電型の太陽光パネルを導入することで発電量をカバーできます。
一般的に光を吸収しやすいのは、南向きもしくは東・西向きとされています。そのため、南向き、東・西向きに太陽光パネルを設置できるかどうか確認することが、事前調査において重要なポイントのひとつといえます。また、太陽光パネルの設置角度は、通常30度前後とされています。
また、日差しが強くなる10時~15時に影を作らないかどうか確認し、どれだけの影響を受けるかシミュレーションしてもらうのも大切です。優良な施工販売店は、現実的な数値をもとに発電量や売電収入などのシミュ―レーションを行ってくれます。
出力に関しては、台数によってそれぞれどのくらいになるのか表にしましたので参考にしてください。
ソーラーカーポートの発電量
台数 | 発電量 |
1台 | 約3.6kW |
2台 | 約4.5 kW |
3台 | 約6~9kW |
4台 | 約9~12kW |
2台分のスペースのソーラーカーポートは、出力が約4.5 kW で、これは家庭用の電化製品なら十分賄える電力量です。
また、4人家族の平均的な年間消費電力量は、約5,500kWhと言われています。4kw以上を持つ発電量のソーラーカーポートなら、年間4,000~5,200 kWhほどの電力を見込めるため、賢く利用すれば家庭の電気代削減に大いに役立ちます。
なお出力が10kW以上ある場合は固定資産税がかかります。
また、出力10kW未満でも3方向以上の壁に囲まれていてなおかつ作業などが可能、地面に基礎を固定している、屋根付きという条件を満たしていれば、固定資産税の対象としてみなされます。
そのため、施工販売店には、購入予定のソーラーカーポートと固定資産税の有無について確認しておきましょう。
固定資産税の計算方法と具体例
出力10kW以上のソーラーカーポートには、固定資産税の負担がかかる可能性もあります。これから出力10kW以上のソーラーカーポートを導入する場合は、固定資産税の計算方法についても把握しておくことが大切です。
固定資産税は、課税標準額×税率(1.4%)という計算式で求められます。課税標準額は、固定資産(ソーラーカーポート)の評価から確定します。
たとえば、ソーラーカーポートを税務上の露天式立体駐車設備として計算する場合は、減価率0.142%を用いて計算することが可能です。ソーラーカーポートの取得費用200万円の場合、200万円×(1-0.142×1/2)=課税標準額185万8,000円となります。また、1年目の減価率は2分の1で計算するため、1/2が計算式に含まれています。
固定資産税額については、185万8,000円×1.4%=26,012円です。2年目以降の課税標準額は、前年の評価額×(1-0.142)となります。
固定資産税がかかるかどうか気になるときは、事前に施工販売店へ相談しておきましょう。
複数社の見積もりで価格と信頼性を比較検討
納得のいかない契約内容、もしくは契約トラブルを避けるためにも、複数社の見積りをとって業者を比較検討することが大切です。
相見積もりとは、同時に複数社へ見積もりを依頼し、見積り内容を比較検討する方法のことです。1社ずつ見積もりを取っていると、時間がかかりますし比較するのも難しいところです。
ソーラーカーポートの施工販売店によって見積もりの金額はもちろん、内訳や説明方法などにも違いがあります。
たとえば、以下のようなポイントを押さえながら見積書を確認してみる必要があります。
見積もりを確認するときのポイント
●合計金額が相場と同程度、安いかどうか
●設備費用が相場に近いかどうか
●メーカー保証の付帯状況
●補助金制度の申請サポートがあるか
●過剰な値引きによるお得感の演出がされていないか
悪質な業者の場合は、100万円や200万円といった単位で値引きするケースもあります。このような大幅な値引きが行われていると、お得に感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、実際は定価が水増しされているため、値引き額も大きく見えるだけです。
あまりに大きな値引き額が掲示されている場合は、とくに注意の必要なポイントといえます。
そのため、ソーラーカーポートの設置について、さまざまな面でサポートしてくれる実績の高い業者の中から相場より安めのもしくは相場通りの金額を提示してくれる業者を選ぶことがポイントです。
ソーラーカーポートの保証内容を確認しよう
ソーラーカーポートを選ぶ際は、メーカー保証だけでなく施工販売店の保証内容と期間が、アフターフォローサービスの充実したところを選びましょう。
メーカー保証とは、ソーラーカーポートを製造している企業から提供されている保証サービスのことです。主に出力保証と機器保証の2種類で構成されています。出力保証は、太陽光パネルの出力が規定値を下回った際に無償修理・交換を受けられます。機器保証は、製造時の不具合もしくは稼働中に故障した場合に無償修理・交換を受けられるサービスです。
一般的には、10年~20年の保証期間が設定されています。
一方、施工販売店から提供されている保証には、メーカー保証でカバーされない内容が含まれています。たとえば、自然災害補償が付帯されているケースもあります。自然災害補償の場合は、台風や地震などでソーラーカーポートが故障した際に補償してもらえるサービスです。また、製造時の不具合以外で故障した場合に補償してもらえる保証制度があり、より幅広くサポートしてもらえます。
設備を売りっぱなしで保証期間も短くサポートのない企業は要注意ですし、一般的に良い施工販売店とはいえません。
対応の良い施工販売店は、独自で自然災害保証やその他故障時のサポート、緊急時の駆けつけサービスなどを用意しているものです。
そのため、見積りの前に評判や口コミ、施工販売店のHPなどから保証やサポート内容を良く調べておく必要があります。また、見積りの際に保証の詳細についても確認しておきましょう。
家庭用蓄電池とソーラーカーポートの相乗効果を解説
蓄電池は電力を蓄えることが可能な機器を指しています。
特に住宅に固定する家庭用蓄電池は、ソーラーカーポートのデメリットをカバーできるメリットの大きな設備です。
たとえば、日中にソーラーカーポートで発電した電力を家庭用蓄電池に貯めておけるため、夜間や消費電力の多い時間、天候の関係で発電できない日でも使用できるようになるため、より効率的に電気代を削減できます。
FIT制度の売電価格は、年々下落方向で推移しています。2025年度の売電価格は1kWhあたり15円(出力10kW未満)で、一般的な電気料金プランの電力量料金単価よりも安くなっています。売電収入で電気料金負担をカバーしにくい点が、売電に関する課題のひとつです。
家庭用蓄電池と併用すれば、余剰電力(売電される電気)の多くを貯めておき、夜間や早朝、消費電力量の多い場面に自家消費することが可能です。自家消費の場合は買電量を直接削減できるため、売電よりも電気料金削減効果を伸ばしやすい方法といえます。
また、災害時や非常時の停電などでは、あらかじめ家庭用蓄電池に電気を蓄えておけば、ソーラーカーポートで発電できない夜間にも電気を使用することが可能ですし、大きな安心感につながります。
ソーラーカーポート導入の総まとめ:失敗しない選び方
ソーラーカーポートの確認ポイント
●初期費用と維持費用の確認
●設置場所の環境調査
●施工業者の実績と保証内容
ソーラーカーポートを導入して後悔するのはなぜか、後悔しないためにはどのようなポイントを抑える必要があるのかを解説しました。
特に後悔するパターンとしては、施工販売店や設置環境をよく調べていなかったなど、確認不足によるトラブルも多く見られます。また、設置場所の環境や自宅に合った設備を設置できるかどうかは、施工販売店の現地調査や見極めによって左右される傾向です。
まずは、複数の施工販売店へ見積書を作成してもらい、それぞれの見積書から合計金額、システム費用、保証内容などを確認しておくことが大切です。また、施工販売店に現地調査を行ってもらう際は、設置スペースだけでなく影の影響、設置方向、反射光の影響など、さまざまなポイントを調べてもらう必要があります。
さらに、施工販売店を選ぶ際は、見積書や施工販売店HPなどから実績、保証制度の種類と内容を確認し、信頼性の高さなども意識しながら検討を行っていきましょう。
ソーラーカーポートを導入するなら何より実績と信頼が高い企業を選ぶことが大切です。
ソーラーカーポートに関心がある方やソーラーカーポート選びに悩んでいる方は、今回の記事を参考にしながらエコでんちで相談してみてはいかがでしょうか。
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