TESLA(テスラ)「Powerwall(パワーウォール)」の特徴は?
最終更新日:2023.10.02 蓄電池
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『エコでんち』ではパワーウォールの認定販売施工会社であるネミー株式会社との業務提携により、2021年10月からテスラ社製の「パワーウォール」の取次を開始いたしました。
「パワーウォール」が気になる方はお気軽にお問い合わせください。
テスラと言えば電気自動車が世界的に人気ですが、2020年春よりテスラ社製の蓄電池も国内で販売スタートされています。パワーウォールは、スマートフォンで管理可能かつ災害時の自動制御機能といった特徴を持っています。
そこでこの記事では、Powerwall(パワーウォール)の特徴や注意点について詳しくご紹介します。
これから家庭用蓄電池の購入を考えている方、テスラの蓄電池が気になっていた方はぜひ参考にしてください。
目次
ここがすごい!テスラ「パワーウォール」の3つの特徴
テスラといえば、まず自動車を思い浮かべますよね。
近未来的なスタイリッシュなデザインと、性能の良さが評価されていて街中で見かける機会も多くなってきたのではないでしょうか。
そんなテスラがつくった蓄電池なので、デザインにも性能面にも妥協のないのが「パワーウォール」です。
デザイン以外の機能面では、以下のような特徴があります。
①専用アプリでいつでも蓄電池の状態をチェックできる
②台風が近づいたらフル充電をキープする「ストームウォッチモード」
③13.5kWhと大容量なのに低価格を実現
それでは、パワーウォールの特徴について解説していきます。
スマートフォンのテスラ専用アプリで蓄電池の状態をいつでもチェックできる
通常の蓄電池システムは専用モニターを別途取りつけて、蓄電池の各機能を制御したり画面に表示された充放電量管理したりします。
一方、テスラ社では充放電の制御および通信機能などを担う「BackupGateway」を取り付けることにより、スマートフォンでの制御管理を可能にしました。
スマートフォン用のサービスは、Tesla アプリと呼ばれています。
具体的には、外出先からでも太陽光発電の発電状況や蓄電池の充放電量などといった各種設備の稼働状況、発電した電力を自家消費優先で利用するといったモード制御の切り替えなどを、Tesla アプリから操作することが可能です。
また、スマートフォンと蓄電池間の通信で、蓄電池の新たな機能を随時アップデートできるという利点もあります。
アップデートにより進化をし続けているのが「ストームウォッチモード」です。
※BackupGatewayは分電盤とつなぐ仕組みで、外形寸法は380×584×127mm、重量は11.4kg。屋内と屋外のどちらの設置も可能。
台風対策に必須!パワーウォールは「ストームウォッチモード」を搭載
前述で触れたストームウォッチモードは、悪天候により停電の恐れがあるとパワーウォール側で判断した際に自動で起動される機能です。
ストームウォッチモード(Storm Watch)がONになると、パワーウォールのシステムを自動制御し、蓄電池を100%まで充電して万が一の停電に備えたりバックアップ用の割合を増やしたりしてもらえます。
また、実際に停電が起きた場合、数秒のうちに蓄電池から電気が供給されるようになり、電池残量が少なくなってきたらスマートフォンに通知がくるようになっています。テレビやラジオなどからすぐ情報を確認することは、被害状況の把握や二次被害の回避という点で重要です。
停電後すぐにスマートフォンへ充電したりテレビやラジオなどへ電気を供給したりできれば、どのように行動、対処すればいいのか判断できます。
ストームウォッチモード自体はスマートフォンから事前に設定しておくだけなので、突然の停電で設定し忘れていたといったミスを防げます。
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パワーウォールは13.5kWhの大容量かつ価格が安い
テスラ製パワーウォールの本体価格は、必須部材の「BackupGateway」と合わせても税込1,089,000円と低価格です。
国内で販売されている他メーカーと比較すると、価格面でメリットがあります。
ちなみに主な国内メーカーの蓄電池希望価格がこちらです。
メーカー |
容量 |
メーカー希望価格 |
ニチコン |
11.1kWh |
3,700,000円 |
オムロン |
9.8kWh |
4,620,000円 |
シャープ |
9.5kWh |
3,575,000円 |
パナソニック |
11.2kWh |
3,580,000円 |
蓄電池の設置には、設備や関連機器の費用に加えて、設置工事や各種申請手続きに関する費用もかかります。正確な費用は施工販売店によって異なるものの、パワーウォールなら合計約1,800,000円前後です。
上記表で示した他メーカーは300万円~400万円前後なので、導入時の負担を100万円以上削減できます。
また、パワーウォールの蓄電容量は13.5kWhという大容量かつ約1,800,000円前後なので、他メーカーと比較して非常に安価です。
なぜ大容量にもかかわらずこんなにもお値打ちなのかというと、テスラの「パワーウォール」は卸業者や商社を介さずに販売する直販モデルという販売方法を採用しているためです。
これにより余計な販売手数料などが発生せず、国内の他メーカーと比較しても手に届きやすい価格となります。
テスラ「パワーウォール」を購入する前の注意点3つ
パワーウォールは国内他メーカーと違って、指定された販売店でのみ購入ができます。
そのため事前に知っておくべきポイントが3つあります。
続いては、テスラのパワーウォールを購入する前に注意すべき点をわかりやすく紹介していきます。
バッテリー寿命(サイクル数)が不明
テスラでは、パワーウォールのサイクル数を非公表にしています。
国内メーカーは蓄電池のサイクル数や耐用年数を公開しているので、耐久性や信頼性という点で気になるポイントです。
ただし、テスラの海外向け仕様書などを確認してみると、およそ5000~7000サイクルだと想定されています。
仮に1日1サイクルで使用した場合は約13年半で電池の寿命を迎えることになります。
バッテリーの劣化率は使用環境によっても異なるためさらに長い年月使用することもできる可能性があります。また、蓄電池のバッテリー寿命は10年~20年程度なので、平均的な寿命と言えます。
なお、容量保証は10年で70%以上という保証内容です。(容量保証:規定の容量を下回った場合に修理交換してもらえる補償)
国内の安全規格(JET)が認証されていない
テスラ「パワーウォール」は、国内の安全規格(JET)認証が取れていません。
ただし、日本全国の電力会社と系統連系に関する承認が行われているので、設置できない地域はありません。系統連系は、送配電設備と蓄電池などの電気設備と接続する手続きを指しています。系統連系の承認済みなら、電力会社から送電された電気を貯めたり、蓄電池に貯めた電気を売電したりできるようになります。
テスラのパワーウォールは、全世界で年間20万台以上売れていて稼働実績があります。実績重視という方には、利用検討しやすいと言えます。
※「JET部品認証サービス」とは
リチウムイオン電池(単電池)について、技術基準 別表第九の該当する項目への適合性(試験)と工場の品質管理体制(工場調査)を確認し、認証します。
認証された単電池には、JET部品認証マーク(※)を表示できるほか、組電池に搭載された際には単電池に関する技術基準への適合性が確認されているため当該試験が省略され、組電池の試験料金の軽減と試験期間の短縮が図れます。(単電池の付加価値が向上します。)
※「S-JET認証サービス」とは
リチウムイオン蓄電池(組電池)について、技術基準 別表第九への適合性(試験)と工場の品質管理体制(工場調査)を確認し、認証します。
認証された電池にS-JETマークを表示して頂くことで消費者、流通事業者等に対し、技術基準への適合性と品質の維持を第三者認証機関が確認したことをPRできます。
S-JET認証マークは、製造事業者などによる安全確保に加えS-JET認証マークを表示することにより、試験基準への適合性が客観的、かつ公正に証明されたことを示すことができます。
上記のS–JETを取得するにはいくつかの厳しい検査項目があり、そこをクリアにして試験に合格をしないと認証は取れません。
地震や落雷といった災害の多い日本だからこそ海外と比較して厳しい基準となっています。そのため、海外メーカーはJET認証を取得しにくくなっています。
蓄電池メーカー側で太陽光発電システムと蓄電池を連携させるには、経済産業省と電力会社に申請を上げ設置認可を受ける必要があります。
また連携が可能であっても、通常は販売店が代行して申請をするのが一般的です。請代行費用がかかる場合もあるので、購入前に確認しておきましょう。
蓄電池・V2H検索
「価格」「機能」「容量」「メーカー」で絞り込み検索ができます。
施工内容の確認が必要
テスラのHPやカタログなどを見てみると、どんな住宅にも見栄え良く設置されています。
パワーウォール自体を壁掛け設置することも可能となっていますが、実際にどのように設置されるかは確認することをおすすめします。
たとえば、日本の家屋は木造造りが一般的です。木造づくりで壁掛け設置を希望する場合は、114㎏ある本体を支えられるよう住宅の壁を強化する必要があります。そのため、パワーウォールの設置だけでなく、壁の強化工事費用がかかります。
国内で設置する場合は、簡易基礎の上に設置することを推奨しています。
また、本体サイズの奥行が15.5cmと薄型設計のため、転倒防止の金具が必要となります。
これにより他メーカーと比較しても工事費が高くなる傾向です。
一般的な蓄電池の施工費は20~30万円程度です。一方、テスラのパワーウォールを設置するには、50万円前後の施工費がかかります。
ただし、他の家庭用蓄電池より全体の費用は安価な傾向なので、費用負担を抑えやすいと言えます。
テスラ製パワーウォールを購入する際は、どこに設置をするのか、どういった工事を行うべきか実績豊富な施工販売業者へ相談するのが大切です。
エコでんちでは、家庭用蓄電池のご提案から施工販売まで対応しています。また、施工方法に関するご提案も可能なので、パワーウォールに関してもお気軽にご相談ください。
テスラ蓄電池はダブル発電に該当し売電単価が下がる?
現在日本で発売されている蓄電池には「押上げ効果がある蓄電池」と「押上げ効果がない蓄電池」があります。
以下に押し上げ効果の仕組みを紹介します。
押し上げ効果がない蓄電池 |
押し上げ効果がある蓄電池 |
太陽光発電が始まると蓄電池からは放電をしない機能 蓄電池から放電しないため、売電に影響がない
ダブル発電に該当しない |
蓄電池にためた電気を、太陽光発電が発電している時間帯に放電(蓄電池から電気を使うこと)
ダブル発電に該当
|
ダブル発電とは、太陽光発電だけでなく蓄電池を活用して売電を行う運用方法のことです。
押し上げ効果ありの蓄電池と太陽光発電を活用した場合、売電量を増やすことが可能です。このような蓄電池と太陽光発電による売電を「ダブル発電」と呼びます。
一方、押し上げ効果なしの蓄電池と太陽光発電による運用もしくは押し上げ効果を狙わない運用方法は、ダブル発電と呼びません。
押上げ効果があるものはダブル発電となり、押上げ効果がないものはダブル発電になりません。
テスラのパワーウォールは「押上げ効果がある蓄電池」に該当します。
押上げ効果のある蓄電池を設置し、太陽光発電と併用する場合は、FIT認定年度に注意が必要です。2019年度以前にFIT認定を受けた場合は、ダブル発電によって売電価格が1~8円下がる可能性もあります。
テスラの蓄電池を設置したときは現在の売電単価が下がりますので、注意が必要です。
オール電化プランなどの一部電気料金プランは、夜間の電力量料金が安く設定されています。蓄電池で夜間の安い電力(約12円)を購入および充電し、日中に高い固定買取価格(42円~28円)で太陽光発電と共に売電すると、国民負担や不公平感につながる可能性があります。
FIT制度の電力は、電力会社と電気料金に含まれている再エネ賦課金でまかなわれています。ダブル発電で売電収入が急激に増えてしまうと、その分国民の電気料金負担が増加します。
そのため、国民負担の増加や不公平感につながります。そこで国では、2018年度までダブル発電に伴う固定買取価格の調整措置を行いました。
売電を開始した年によって、売電単価が下がる対象になるかをしっかりと確認しましょう。
年度 |
押上げ効果あり |
押上げ効果あり |
差額 |
2011 |
34円 |
42円 |
▲8円 |
2012 |
34円 |
42円 |
▲8円 |
2013 |
31円 |
38円 |
▲7円 |
2014 |
30円 |
37円 |
▲7円 |
2015 |
29円 |
35円 |
▲6円 |
2016 |
27円 |
33円 |
▲6円 |
2017 |
27円 |
30円 |
▲3円 |
2018 |
27円 |
28円 |
▲1円 |
※2019年以降の太陽光設置に関してはダブル発電の定義が終了
※出力10kW未満の固定買取価格
なお、固定買取価格は、毎年下落傾向で推移しています。2019年度以降にFIT認定を受けた場合は、ダブル発電を行っても固定買取価格の調整措置を行われずに済みます。
2019年以降にFIT認定を受けている方は、デメリットではありません。
もし今までほぼ一定であった売電収入が下がるなんて嫌ですよね。
売電期間が3年間未満残っている方は、残りの期間の売電金額に関してネミー株式会社がサポートいたします。
まとめ
テスラ「パワーウォール」は13.5kWhと大容量でかつ低価格です。国内メーカーにこだわりを持っていない時や費用重視、大容量重視といった時は、メリットの多い蓄電池と言えます。また、スマートフォンで簡単に管理できる蓄電池が欲しいという時は、特に扱いやすい製品です。
ただし、蓄電池は安ければ良いというものでもありません。
家庭の電力使用量や予算、太陽光パネルの仕様などによっては、他メーカーから検討した方がいい場合もあります。
太陽光発電を設置していた蓄電池と併用したい方や家庭用蓄電池の種類で悩んでいる方は、今回の記事を参考にしながら蓄電池を多数取り扱っている施工販売店で検討してみてはいかがでしょうか。
エコでんちでは、環境省認定の公的資格「うちエコ診断士」と「うちエコ相談員」を取得した専門アドバイザーが、100種類以上もの蓄電池からお客様の予算やご要望に合った蓄電池をご提案します。
また、テスラも含め、国内で販売されているほぼ全てのメーカーでシミュレーションをすることが可能です。
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よくある質問
Q.テスラ パワーウォールの特徴を教えてください。
- 大容量で導入しやすい価格帯の製品です。ただし、設置される住宅によっては、向き不向きもあるので、詳しくはエコでんちまでお問い合わせください。
Q.テスラ パワーウォールの懸念点は?
- 電力会社によっては設置が難しいこともあります。
Q.テスラ パワーウォールはどのような人におすすめですか?
- 長期的な保証サポートよりも、初期導入コストや、製品それ自体に魅力を感じる方におすすめです。例えば、太陽光パネルを設置して10年近く経過されている家庭では、「ハイブリッド型」の蓄電池がオススメのことが多いです。
パワーウォールは「単機能型」と言われるタイプの蓄電池なので、太陽光パネルを設置して間もない方や一部特殊なメーカーの太陽光パネルを使用している方にオススメです。
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