太陽光発電システムと蓄電池を同時に設置するメリット・デメリット
最終更新日:2024.04.11 太陽光発電
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2021年より再度設置の需要が高まってきた太陽光発電システムは、2024年時点でも注目されている住宅設備の1つです。
家を建てる際に太陽光発電の設置を行う方や、後付けによる太陽光発電の運用を検討される方も再び増えてきております。
また、東京都では住宅用太陽光発電の設置義務化に関する条例が制定されたことで、太陽光発電の設置を真剣に検討している方も多いのではないでしょうか。
そこで弊社にも太陽光発電を設置される方から最近よく『蓄電池も同時に設置した方が良いの?』とのご質問をいただきました。太陽光発電単体でも売電収入を得られますし、自家消費型へ切り替えることも可能です。しかし、効率よく電気を活用していくためには、蓄電池の併用が欠かせません。
そこで今回の記事では、太陽光発電と蓄電池どちらも設置するメリットや同時設置ならではの強み、デメリットについて詳しくご紹介します。
蓄電池の強みや設置メリットについて確認したい方や分かりやすく蓄電池の併設メリットやデメリットを説明してほしいと考えている方は、参考にしてみてください。
目次
住宅用太陽光発電の仕組みについておさらい!
住宅用太陽光発電とは、出力10kW未満の太陽光発電のことです。いわゆる、住宅の屋根やカーポートに取り付けられている小規模な太陽光発電は、住宅用という名称なども加えられています。また、一般的には出力10kW未満の規模で設置されているのが特徴です。
発電の仕組みは、まず太陽光パネルに搭載されている太陽電池で太陽から降り注がれる光を吸収します。すると太陽電池は、光を直流の電気へ変換し、なおかつパワーコンディショナへ送電します。
パワーコンディショナは、太陽光発電システム全体の制御だけでなく直流から交流へ変換するための機能も搭載されています。
太陽光発電では、パワーコンディショナも非常に重要な機器です。
なぜなら、家庭内で使用されている電化製品や生活家電、照明機器などは、基本的に交流の電気で稼働するように設計されています。そのため、太陽光パネルで発電した直流の電気を使用するには、パワーコンディショナで交流の電気へ変換しなければいけません。
また、パワーコンディショナで交流の電気へ変換したあとは、分電盤によって照明設備や各部屋のコンセントなどへ供給される仕組みです。
なお、住宅用太陽光発電単体では電気を貯められないため、次の項目で紹介する蓄電池との併用が重要になります。
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家庭用蓄電池の仕組みについておさらい!
家庭用蓄電池とは、家庭内の電化製品や照明機器を稼働させるために開発された定置型蓄電池のことです。
モバイルバッテリーとは異なり、5kWhや7kWhなど、冷蔵庫や電子レンジ、テレビなど、1度に複数の製品を数時間程度稼働させられるのが強みです。
また、サイズ感はエアコンの室外機に近く、基礎などで固定します。そのため、太陽光発電と同じく施工販売会社による設置工事が必要です。
蓄電池の内部には、正極と負極という電極が取り付けられています。この電極の間を電子が移動することで、充電や放電といった機能を活用できます。また、電解液があることで、電極間の電子移動をスムーズに進められます。
家庭用蓄電池の主な機能は、以下の通りです。
・太陽光発電で発電した電気や電力会社から送電された電気の充電
・充電した電気を好きなタイミングで使用可能
また、メーカーによって異なるものの蓄電池には、複数のモードが搭載されています。
モード |
概要 |
蓄電優先 |
非常時に電気を利用できるよう、一定の残量まで蓄電容量が減ると自動的に充電される |
経済優先 |
売電を優先させる機能、太陽光発電で余った電気は充電ではなく売電に回される |
環境優先 |
太陽光発電と併用する場合、電力会社から送電される電気の充電を行わず、なるべく太陽光発電の電気を貯めるよう優先される |
家庭用蓄電池の充放電および制御機能は年々進化しているので、なるべく最新の設備から比較検討してみるのが大切です。
たとえば、オムロンのマルチ蓄電プラットフォームは、AI機能とインターネット接続・クラウド機能によって、翌日の天気予報や気象警報を自動で取得、更に停電リスクや太陽光発電の発電量が少なくなると判断した場合に満充電もしくは一定量以上の充電を開始してくれます。
日々の家事や仕事で忙しく蓄電池にまで目を向けられない時は、特に助かる機能といえますし、万が一の停電発生時でも余裕をもって電気を使用できます。
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太陽光発電と蓄電池の連携とは?
住宅用太陽光発電と家庭用蓄電池の連携とは、太陽光発電で発電した電気を蓄電池へ充電し、好きなタイミングで放電できるという運用方法のことです。
たとえば、ある日中に住宅用太陽光発電で発電した電気を、自宅のコンセントから取り出して使用したり照明やIHクッキングヒーターなどに使用したりしたとします。
それでも発電した電気が余った場合は、蓄電池へ充電できますし、好きなタイミングで蓄電池から放電および自家消費できるようになります。また、蓄電池のモードを切り替えれば太陽光発電で発電した電気を優先的に、電力会社へ売電することも可能です。
さらに停電時は、太陽光発電と蓄電池どちらも自立運転モードへ切り替えられるので、日中に発電した電気を自家消費しつつ蓄電池へ充電できます。また、夜間や早朝・夕方・雨の日といった発電量の少ない日は、蓄電池に貯めておいた電気で生活に必要な家電製品を稼働できます。
つまり、太陽光発電と蓄電池の連携は、電気代削減や非常用電源として役立つ運用方法です。
太陽光発電と一緒に蓄電池を導入するメリット
太陽光発電と蓄電池の同時設置および蓄電池の併用は、電気代の負担を抑えたい方や非常時の電源確保などを考えている方にメリットの多い運用方法です。
それでは、太陽光発電と一緒に蓄電池を導入するメリットを1つずつ確認していきましょう。
停電時に多くの家電が使える・夜でも電気が使える
太陽光と蓄電池を同時に設置した場合、災害などによる停電時でも各部屋の設備やコンセントから継続的に電気を使用できるようになります。
太陽光発電単体の時は、基本的に一部のコンセントからのみ電気を取り出せる仕組みです。たとえば、リビングに太陽光発電用のコンセントを設置してもらうと、停電時にリビングのコンセント以外から電力を取り出すことができないのです。
これでは、冷蔵庫やテレビへの電力供給、ラジオやスマートフォンの充電など複数の家電製品や機器類を動かすことができません。
また、大型エアコンやIHクッキングヒーターなど“200V”電源で動く家電製品や電気機器は、停電時に太陽光単体で動かすことはできません。
一方、特定負荷型蓄電池を併用した場合は停電発生時に、あらかじめ蓄電池の配線と接続しておいたほとんどの部屋で電気を使用することができます。
つまり、各部屋の照明やリビングの冷蔵庫、電気ポットなども動かせますし、あらかじめ接続したおいた部屋のコンセントから電気を取り出せます。
さらに全負荷型という蓄電池を設置した場合には、あらかじめ配線を接続しておいた部屋だけではなく、全ての部屋で電気を使用することが可能です。当然、IHやエコキュート、大型のエアコンといった200V電源の機器も利用できます。
もし太陽光発電の設置目的として停電対策・災害対策を重視しているのであれば、太陽光発電と蓄電池の同時設置および併用していくのが大切です。
大切な家族やペットも一緒に守るためには、蓄電池の設置でも検討してみてはいかがでしょうか。
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電気代の削減効果を伸ばせる
太陽光発電と蓄電池を同時設置もしくは蓄電池の後付けによる併用では、電気代の削減効果を伸ばすことが可能です。
住宅用太陽光発電を自宅の屋根に設置した場合は、発電した電気を自家消費できますし余剰電力を売電できます。近年では在宅ワークが増えてきていて、毎月の消費電力量は増加傾向といえます。そこで、太陽光発電による電気代負担の抑制ができれば、家計負担の軽減につながります。
しかし、日の出前や夜間の他、雪の日など発電量0もしくは少ない時間帯では、太陽光発電で発電できず、自家消費による電気代削減効果を得られません。
また、全量自家消費型という売電を一切しないタイプへ切り替えた場合、消費電力の少ない・0の時間帯に発電してしまうと電気を貯められず損失してしまいます。損失した電気は、あとから取り出せないため、経済的デメリットの大きな状況です。
蓄電池を併用すれば、電気を使用していない時や発電量より消費量の方が少ない時に電気を貯めておけます。あとは、消費電力の多い時間帯に蓄電池へ貯めておいた電気を使用すれば、無駄なく太陽光発電の電気を活用することが可能です。
さらに電気料金プランによっては、電気代をより削減することができるのはご存知でしょうか。
東京電力のスマートライフプランなど一部電気料金プランでは、時間帯によって電気料金が変わります。たとえば、蓄電池を使用する際、電気代の安い時間帯に充電し、高い時間帯に使用する電気に対して放電という設定を施しておくことで、電気料金負担を抑えることが可能です。
れまで、高い単価で買うしかなかった電気を、深夜の安い単価で使うことができるので、太陽光発電との相乗効果で大きく電気代を削減できます。
この点については、各ご家庭の電気使用量や電気料金プランにもよって異なってきます。
具体的な経済効果を確認してみたい方は、ぜひ『エコでんち』の経済効果シミュレーションをご利用ください。お客様のご情報をいくつかいただくことで、最適な容量や使用方法がわかります。
卒FIT後の運用に役立つ
卒FIT後の運用を見据えて太陽光発電を導入する時は、蓄電池を導入した方が長期的にメリットを得られます。
住宅用太陽光発電の設置時にFIT制度(固定買取価格制度)の認定を受ける場合、固定買取価格で売電可能な期間は10年間です。FIT認定から10年を過ぎた場合は、FIT制度から外されます。
FIT制度の固定買取期間が終了したあとは、同制度の固定買取単価で売電を行うことができません。
また、いわゆる卒FIT後も太陽光発電を運用する場合は、電力会社が提供している卒FIT向けの買取プランへ加入するか、全量自家消費で運用していかなければいけません。
卒FIT向けの電力買取プランに関しては、一般的に固定買取価格より安く設定されているため、売電収入を得られても経済的メリットの小さい状況といえます。
そのため、一般的には全量自家消費へ切り替えた方がメリットのある運用方法です。
また、全量自家消費へ切り替えてかつ効率的に電気代を削減するには、蓄電池の運用が欠かせません。前段でも触れていますが、蓄電池を併用できれば余った電力を貯めておけますし、夜間や電気使用量の多い時間帯など、任意のタイミングで自家消費できるようになります。
つまり、電力の使用状況に合わせて自家消費できるようになるのが、太陽光発電と蓄電池の併用メリットです。
なお、あらかじめ太陽光発電と蓄電池を同時設置しておけば、卒FIT後に全量自家消費へスムーズに切り替えることが可能です。
蓄電池単体よりも経済的メリットが大きい
太陽光発電と蓄電池の同時設置は、蓄電池単体より経済的メリットの大きい運用方法です。
蓄電池の強みは、電力の使用状況に合わせた充電や放電(電気の使用)です。しかし、単体では、電力会社から送電された電気で充電しなければ活用できません。
時間帯別プランに加入していれば、蓄電池の活用によって電気料金を削減できる可能性はあります。しかし、2022年頃から続いている電気料金高騰によって、時間帯別プランの活用だけで電気料金を削減することは難しい状況です。
そこで太陽光発電と蓄電池を連携した場合は、太陽光発電で発電した電気を蓄電池へ供給できるため、買電に伴う電気代負担を抑えられます。さらに消費電力の多い時は、蓄電池だけでなく太陽光発電の電気を使用することで、買電量を効率的に抑えられます。
電気代の削減効果を伸ばしたい、電気代の負担を抑えたいという時は、蓄電池だけでなく太陽光発電の併用を検討しておくのが大切です。
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※V2Hの導入でさらに経済効果を高めることも!?
同時設置の方が導入コストを抑えられる
太陽光と蓄電池を同時に設置する方が、別々に設置するよりコストや設置の手間という点でメリットを得られます。
太陽光発電と蓄電池を同時に購入した場合は、同じ施工会社でかつ同日中にそれぞれの設置工事を進めてもらえます。
太陽光発電と蓄電池の設置工事費自体は発生するものの、設置工事の人件費や工事にかかる部材調達や運搬費用などは一日分のみで済ませられます。
一方、太陽光発電の設置後に蓄電池を設置する場合、同時設置と比較して工事費自体は同じでも人件費は倍になります。
また、太陽光発電単体の設置工事と同時工事では、工事に使用される部材やコスト面で違いがあります。
つまり、蓄電池や太陽光発電をそれぞれ別日・別のメーカーから設置しもらうと、部材費に関する負担が増えてしまいます。
太陽光発電と蓄電池の設置費用を抑えるには、補助金制度の活用も重要です。
なお、各自治体によっては、太陽光発電と蓄電池の同時設置で補助金額を増額してもらえるケースもあります。太陽光発電をこれから設置するというご家庭は、蓄電池の同時設置を前提に予算を計算したり準備を進めたりしてみてはいかがでしょうか。
2024年(令和6年)オトクに導入!家庭用蓄電池・太陽光発電・V2Hの補助金ってどうすればもらえる?地域ごとの需給条件や金額を徹底解説
太陽光発電と蓄電池を一緒に導入するデメリット
続いては、太陽光発電と蓄電池を一緒に導入することで考えられるデメリットを確認していきます。
初期費用の負担がかかる
太陽光発電と蓄電池の同時設置は、それぞれの初期費用を同時に負担するということになります。
住宅用太陽光発電の初期費用は、出力5kWで150万円程度かかります。出力9kWの場合は、初期費用200万円を超えます。一方、蓄電池は太陽光発電より安い費用相場ですが、容量4~7kWhでも90~160万円程度かかります。それぞれ設置すると、少なくとも300万円~の初期費用がかかることになります。
太陽光発電と蓄電池は、設備の普及や量産体制の確立などで年々安くなっているものの、気軽に購入できる金額というわけでもありません。そのため、ローンによる返済負担を考慮したい時は、補助金制度の活用もしくは太陽光発電を先に設置といった方法を検討してみるのが大切です。
それぞれにメンテナンス費用がかかる
太陽光発電と蓄電池の設置後は、各設備の維持管理およびメンテナンスコストがかかります。
太陽光発電と蓄電池は、メンテナンスフリーではありません。長年使用していると徐々に劣化していきますし、劣化による発電量・充電容量低下、部品の破損や電子回路の故障といっったトラブルにも見舞われる可能性があります。
そのため、専門業者による定期的なメンテナンスや部品交換などが必要です。さらに太陽光発電は、FIT法によってメンテナンスが義務化されています。
経年劣化による改修の他にも、地震や台風、豪雨や積雪、塩害といった自然災害、事故や第三者による盗難や破壊行為といった被害を受けた場合は、破損した機器や部品の廃棄や修理、交換費用などがかかります。
また、太陽光パネルは20年~30年、パワーコンディショナや蓄電池は10年~15年の耐用年数なので、FIT期間中に問題なく運用できていてもいずれ交換しなければいけません。
太陽光発電と蓄電池を設置する場合は、維持管理費用についても把握して、予算を確保したり年間の収支を正確に計算および分析したりしておくのが大切です。
設置スペースを確保しなければいけない
太陽光発電に加えて蓄電池を設置する場合は、屋根以外にもスペースを確保する必要があります。
住宅用太陽光発電の設置場所は住宅の屋根なので、特殊な形状や素材でなければ比較的設置しやすいのが特長です。一方、蓄電池の設置場所は屋内の床もしくは屋外の地面(庭や駐車場など)なので、事前に設置スペースを確保しなければいけません。
また、パワーコンディショナなどの周辺機器は、壁面に固定する必要があります。
屋内設置型の家庭用蓄電池なら、エアコン室外機1台分のサイズ感です。
屋外設置型も基本的にエアコン室外機1台分程度のサイズですが、容量に応じて2台分程度のサイズ感となる場合がありますし、本体を固定するための基礎を設置しなければいけません。
重量は、屋内設置型でも軽くて60kg、製品によっては170kg程度と100kgを超えます。また、屋外設置型や蓄電容量の大きな蓄電池は、重量200kgを超える場合があります。
そのため、設置の際は、施工および設置に必要なスペースが必要ですし、重量の耐えられる場所に設置できるか事前調査しなければいけません。
さらに、屋外へ蓄電池を設置する場合は、スペースだけでなく湿度や直射日光など、設置に適した環境か確認しておくのも重要です。
湿度の高い場所では、劣化や故障リスクが高いといえます。直射日光のある場所は、蓄電池に熱がこもりやすく、充放電の効率低下や故障リスクにつながります。
まずは、蓄電池や周辺機器の設置が可能かどうか現地調査・適切な判断を行ってくれる、実績豊富な施工販売会社を選ぶのが大切です。
太陽光発電の出力に合わせた蓄電池の選定が必要
太陽光発電と蓄電池を併用する時は、それぞれの出力・容量に合わせて設備を選定していく必要があります。
太陽光発電の出力とは、何kWh発電できるか示したものです。一方、蓄電池の容量とは、充電可能な電気の量を示したもので、kWhで記載されています。
たとえば、太陽光発電の出力に対して蓄電池の容量が小さすぎると、いざという時に電気を貯めきれず、蓄電容量を超える発電分の電気を失ってしまいます。反対に蓄電池の容量が大きすぎると、発電した電気を全て貯められるものの、設置スペースや初期費用・維持管理費用といったで負担が増えてしまいます。
弊社エコでんちでは、専任の担当者が100種類上の蓄電池からお客様のご要望や設置環境に合った蓄電池を選定・ご提案いたします。また、蓄電池の購入後も設置工事の手配からアフターフォロー、保証サービスのご提供を行います。
蓄電池の設置を検討している時は、エコでんちへ是非1度ご相談ください。
出力には限界がある
太陽光発電と蓄電池の設置によって電気代を削減できるといっても、発電能力や蓄電容量には限界があります。また、電気代0円を目指して予算を超える設備を購入してしまうと、家計負担につながりますし、生活に影響を与えてしまいます。
太陽光発電と蓄電池の設置を検討する時は、家庭内の予算と初期費用をいつまでに回収できるか回収期間の計算、収支のシミュレーション、設置場所の環境、現実的に毎月いくら電気代を削減できるのか、販売店と1つずつ確認していくのが大切です。
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太陽光発電のメリット
太陽光発電システムならではのメリットについても確認していきましょう。
主なメリットは以下の通りです。
・買電量の削減による電気代削減効果
・FIT制度の活用で余剰電力の売電収入を得られる
・卒FIT後も電気代削減効果を得られる
・非常用電源として役立つ
太陽光発電で発電した電気を家庭内で自家消費(使用)した場合、その分の電気代を直接削減できるようになります。
つまり、節電といったライフスタイルを大きく変えなくとも電気代削減効果を得られるのが、太陽光発電の導入メリットといえます。
また、国の再生可能エネルギー導入支援「FIT制度」を活用した場合、住宅用太陽光発電なら10年間固定の単価で余剰電力を電力会社側で買い取ってもらえます。余剰電力とは、自家消費したのちに余った電力のことです。固定の買取単価で一定期間売電できるため、初期費用の回収期間を短縮しやすく、なおかつ収支の見通しを立てやすいといえます。
さらに卒FIT後は、新たに電力会社の電力買取プランを契約して売電、買取プランを利用せず全ての電気を自家消費していくなど、目的に合わせて柔軟な運用を進められます。
また、停電時には自立運転モードによって停電中でも発電を継続することが可能です。特に東日本大震災などの大規模災害では、数日以上の停電が予想されます。長期間の停電では、燃料の必要な発電機やモバイルバッテリーなどで電力をカバーしきれない可能性もあるので、継続的に発電可能な太陽光発電の方がおすすめです。
太陽光発電のデメリット
太陽光発電の主なデメリットは以下の通りです。
・導入費用がかかる
・維持管理費用がかかる
・設置に適しているか確認が必要
経済産業省の住宅用太陽光発電の導入費用は、1kWあたり27.8~28.8万円です。平均的な出力5kWで計算した場合、少なくとも100万円程度かかります。少しずつ安くなっている太陽光発電ですが、それでも気軽に購入できる価格帯ではありません。
ただし、太陽光発電ローンを組めば導入時の負担を抑え、毎月の売電収入や自家消費によって余った生活費から費用回収を進められます。
また、維持管理費用に関しては1kWあたり年間約5,800円で、売電収入などからカバー可能な費用感といえます。
収支のバランスを保つためには、設置前のシミュレーションや現地調査を丁寧に行ってくれる施工販売会社へ相談するのが大切です。
エコでんちでは、現地調査やシミュレーション、お客様の予算やご要望に合った製品のご提案などサポートしております。費用や発電量などが気になる方は、まずはお気軽にご相談ください。
出典:経済産業省ウェブサイト
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蓄電池のメリット
蓄電池の導入メリットは、以下の通りです。
・時間帯別プランなら単体でも電気代削減効果を得られる
・非常用電源として数日程度活用可能
家庭用蓄電池は、本体に発電機能がありません。そのため、蓄電池単体で電気代削減効果を得るのは難しいといえます。
しかし、オール電化プランや時間帯別プランといった、時間帯によって電力量料金単価の変わる電気料金プランへ加入していれば、充放電のタイミングを調整することで電気代削減効果を得られます。
たとえば、夜間に電力量料金単価が安くなるプランに加入している場合、夜間に電力会社から供給される電力を蓄電池に充電しておきます。
あとは、電力量料金の高い時間帯に放電・自家消費すれば、電力量料金単価の差額だけ電気代削減効果を得られる仕組みです。
また、家庭用蓄電池単体でも停電時に非常用電源として活用することは可能です。蓄電容量10kWh以上の大容量タイプなら、生活に必要な最小限の電力のみ使用するよう心がけることで1日~5日程度の電力を確保できる可能性はあります。
蓄電池のデメリット
蓄電池の主なデメリットは以下の通りです。
・導入費用がかかる
・単体での導入で費用回収は難しい
・維持管理費用がかかる
・大幅な電気代削減効果には太陽光発電の併用が必要
家庭用蓄電池の単体導入で懸念されるポイントは、導入費用の回収が難しいところです。蓄電池には発電機能がないので、売電収入を得られません。また、時間帯別プランによる電気代削減効果は、太陽光発電の自家消費・売電と比較して小さいといえます。
そのため、蓄電池を導入する場合は、費用回収を重視しすぎずなおかつ太陽光発電との併用を前提とした計画を立てることをおすすめします。
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家庭用蓄電池と住宅用太陽光発電の設置費用
ここからは、家庭用蓄電池と住宅用太陽光発電の初期費用について確認していきます。
住宅用太陽光発電の初期費用
住宅用太陽光発電の初期費用は、経済産業省で作成された「令和6年度以降の調達価格等に関する意見」という資料によると、1kWあたり28.0万円程度で推移しています。
【1kWあたりの費用相場】
・新築住宅への設置:8万円
・既築住宅への設置:8万円
・全体の費用相場:4万円
太陽光発電の設備規模は、発電能力を示す1kW単位で区分されています。住宅用は出力10kW未満なので、主に4kWや5kW、8kWといった規模から検討できます。
また、初期費用の内訳は以下の通りです。
・太陽光パネル
・パワーコンディショナ
・架台
・その他周辺機器
・設置工事費用
初期費用の多くを占めるのは太陽光パネルで、1kWあたり14.7万円程度かかります。次いで費用のかかる項目はパワーコンディショナで、1kWあたり4.7万円です。
初期費用を抑えるには、太陽光パネルの価格に着目してみるのも大切です。また、取り扱い豊富な販売店へ相談できれば、安価な太陽光パネルなども提示してもらえます。
出典:経済産業省ウェブサイト
家庭用蓄電池の初期費用
家庭用蓄電池の初期費用は、1kWhあたり17万円前後で、高いものでも21万円程度となっています。
一般的な蓄電容量は、5~7kWhの間です。初期費用の単価17万円と掛け合わせると、85万円~119万円となります。
太陽光発電と比較した場合、少し安いといえる価格帯です。ただし、販売店やメーカー、設置場所の環境によって価格は変動するため、実績豊富な販売店に見積もりを依頼し、正確な費用を確認した上で検討してみるのが大切です。
また、施工費用は施工販売会社によって異なるので、相見積もりを行いながら比較検討してみましょう。
既に太陽光発電を設置している場合はどうする?
先に住宅用太陽光発電を設置している場合は、太陽光発電の設置年数やパワーコンディショナの劣化状況に応じて単機能型・ハイブリッド型いずれかの家庭用蓄電池を検討してみましょう。
ハイブリッド型家庭用蓄電池は、1台のパワーコンディショナで太陽光発電と蓄電池の制御と出力を行えるタイプの蓄電池を指しています。
電力の変換に伴う損失を抑えられるので、太陽光発電から発電された電気の多くを活用できるようになります。
単機能型家庭用蓄電池は、蓄電池用のパワーコンディショナを設置します。そのため、パワーコンディショナの設置台数は、太陽光発電用のものを含めて2台になります。太陽光発電のパワーコンディショナを取り外す必要はないものの電力の変換回数が増えるため、ハイブリッド型蓄電池より変換効率という点で課題もあります。
ただし、ハイブリッド型蓄電池より費用が安いため、コスト面のメリットは大きいといえます。
太陽光発電のパワーコンディショナが劣化していてい交換時期に差しかかっている場合は、ハイブリッド型蓄電池を導入する際に古いパワーコンディショナを撤去することで、スムーズに交換作業を進められます。
一方、太陽光発電の設置からすぐに蓄電池を導入する場合は、まだパワーコンディショナが劣化していませんし費用回収も完了していません。そのため、撤去するメリットよりコスト面のデメリットが多いといえます。単機能型蓄電池を設置すれば、太陽光発電のパワーコンディショナを活用しつつ蓄電池の併用を始められますし、蓄電池の導入費用を抑えることが可能です。
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太陽光発電と蓄電池の販売店を探す際に注意すべきポイント
太陽光発電や蓄電池の販売店を探す時は、価格の安さだけでなく実績やサービス対応から検討するのがポイントです。
販売価格の安すぎる販売店は、一見すると魅力的に見えてしまいます。
しかし、施工品質に問題があったり何かのコストを削ったりしている可能性があり注意の必要な状況といえます。また、太陽光発電や蓄電池の見積もりを提示された時は、詳細かつ丁寧に費用や項目が記載されているか確認しておきましょう。
各費用項目が詳細に記載されていない見積もりは、サービス品質および誠実さという点で気にあるポイントです。
さらに金額や項目について質問した際、スムーズに応えてくれる販売店の方が信頼性や知識量という点で相談しやすいといえます。
その他には、蓄電池の取り扱いが豊富なところ、アフターフォローの充実しているところを中心に比較していくのも大切です。
蓄電池と太陽光発電は同時設置でかつ併用するのがおすすめ!
太陽光発電と蓄電池を同時に設置もしくは蓄電池の後付けは、電気代削減効果の改善、非常用電源として活用しやすくなるなどといったメリットにつながります。特に蓄電池との同時設置はコストを抑えやすいため、費用面でメリットのある設置方法です。
昨今の物価上昇や電気代高騰による家計負担に悩む方や非常用電源を確保しておきたい方などは、今回の記事を参考に太陽光発電と蓄電池の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
蓄電池の施工実績12,000件、環境省有資格者在籍のエコでんちでは、お客様のご要望や予算、設置場所の環境に合わせて100種類以上の蓄電池から条件に合った製品を選定いたします。
また、専任のアドバイザーが、各家庭の省エネ対策、CO2対策といった光熱費削減のアドバイスについても対応しております。
さらに当社が取り扱っている商品は、保険会社と提携した10年間の無料自然災害補償付帯です。
蓄電池、太陽光発電の購入を検討されている時は、まずエコでんちの無料見積もりサービス、お電話、公式LINEをお気軽にご利用ください。
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