エコキュートのメリット・デメリットとは?仕組みやおすすめメーカーの特徴も紹介!
最終更新日:2024.01.18 お役立ち情報
オール電化にセットでついてくるエコキュート。
名前は聞いたことがあるという方は多いかもしれませんが、実際どんな役割があってどういったメリットがあるのかわからない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、エコキュートの導入メリットとデメリット、選び方や初期費用、おすすめメーカーの特徴について詳しくご紹介します。
エコキュートのメリットやデメリットがわからず悩んでいる方、オール電化への切り替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
エコキュートとは
エコキュートとはヒートポンプユニットと貯湯ユニットがセットになったものを言います。
ヒートポンプユニットが大気中の熱を取り込んだ後、冷媒と共に圧縮して温度を上げて熱エネルギーを生み出す機器のことを言います。(冷媒:空気中の熱を運ぶガス)
※エアコンの室外機をイメージしていただけると分かりやすいと思われます。
貯湯タンクはヒートポンプユニットで作った熱エネルギーを水に伝えてお湯を作り、保温して貯めておくタンクです。
お湯の温度は基本的に65~95度ぐらいで作られますが、3日間たっても45度ぐらいまで温度を保つことが出来る構造になっています。
また、少ない電力で熱エネルギーを生み出せるため、効率的にお湯をつくることが可能です。
エコキュートの仕組みについて
空気と電気の力で熱を作りだすエコキュートですが、大きく分けて5つのステップでお湯を作り出しています。
①大気中の熱エネルギーをヒートポンプで取り込む
②取り込んだ熱エネルギーを圧縮して高温にする
③熱を水に伝えてお湯に変える
④貯湯ユニットに貯めてキッチンやお風呂などで使用
⑤熱エネルギーを膨張させて温度を下げる
電気温水器やガス給湯器などとの違い
前段で触れたようにエコキュートは、大気中の空気熱を電気の力で高温にし、その熱を利用してお湯を作る設備です。
一方、電気温水器は電熱ヒーターでお湯を作るので、大気中の空気を取り込みません。
ガス給湯器は、文字通りガスの力でお湯を沸かすのが特徴で、エコキュートと異なり電気を使用しません。また、給湯器には、石油の燃焼でお湯を沸かす石油給湯器も存在します。
上記の中でオール電化と太陽光発電に対応しているは、電気温水器とエコキュートです。
光熱費削減が目的の方、太陽光発電で電気代負担を軽減したい方やオール電化に関心を持っている方などは、エコキュートを検討してみるのが大切です。
エコキュートのメリット
エコキュートを導入するにあたって、どんなメリットがあるのか。
続いては、エコキュートのメリットについてご説明いたします。
光熱費削減に役立つ
エコキュートは電気と空気熱エネルギーを使うことで、熱エネルギーを生み出します。
つまり少ない電力で熱を生み出すことができるので、ガス給湯よりも光熱費を約70%も削減することができます。
また、時間帯別プランへ加入しているご家庭は、電気代の安い深夜電力を使うことで電気代をさらに下げることができます。
時間帯別プランは、電力会社から提供されている電気料金プランの1つです。従量電灯などとは異なり、特定の時間帯のみ電力量料金単価が安くなっているのが特徴です。
そのため、電力量料金単価の安い時間帯にエコキュートを使用すれば、電気代削減効果を期待できます。
他にも太陽光発電を組み合わせて発電した電気をエコキュートへ供給すれば、電気代を抑えながら給湯機能を使用することが可能です。
実際にどれだけの削減効果が見込めるのかは下記グラフをご参照ください。
2022年から始まったロシアによるウクライナ侵攻で、燃料価格が高騰しガスや電気代の値上げにつながっています。
使用量は変わらないのに光熱費の負担増加が続いているご家庭は、エコキュートへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
オール電化向きの住宅設備
エコキュートは、オール電化および太陽光発電との相性がいい住宅設備です。
エコキュートはガスを使用しないので、オール電化に対応しています。
また、太陽光発電で発電した電気をエコキュートへ供給できるので、買電量を抑えながら湯はりなどを行うことが可能です。さらに家庭用蓄電池と併用すれば、余剰電力を貯めておき、夜間や早朝でもエコキュートの電力をカバーできます。
オール電化住宅を目指している方や太陽光発電や家庭用蓄電池を検討している方は、エコキュートへ切り替えてみるのがおすすめです。
非常時の生活用水として活躍
エコキュートは災害時の水を確保する貯水タンクとしても活躍します。
下記のグラフは実際に災害が起こった後の避難所での生活で困ったことのアンケート調査です。
※「津波避難等に関する調査結果」(内閣府・消防庁・気象庁) 参照
アンケート結果からもわかるように上位には生活用水が確保できないことがあげられております。
生活用水は、飲用ではない用途の水を差しています。たとえば、トイレの水を流したり手や食器を洗ったりといった場合に用いられるのが、大きな特徴です。
「地震対策マニュアル策定指針」(厚生労働省)によると生活用水の必要量は、応急給水として地震発生後3日間、最低でも1人1日あたり3L必要とされています。
つまり、生活用水なども含めると4人家族で1日平均50L程の水が必要と言われております。
しかし、1人あたり3Lを超える生活用水の備蓄は、スペースや管理の問題という点で簡単に実施できない対策です。また、浴槽に水を貯める方法もありますが、清掃などで定期的に排水しなければいけないため、その間に何かあると生活用水を確保できません。
その点、エコキュートのタンク容量は450Lあるため、浴槽よりも多くの水を確保できますし、4人家族でも生活用水を含めて9日間は水がなくなる心配がないということになります。
また、常時タンクに水を貯められるので、急な断水や非常時でもすぐに生活用水として活用することが可能です。
環境負荷の軽減につながる
エコキュートの導入および活用は、環境負荷の軽減につながります。
電気温水器は電熱ヒーターで水を温める仕組みなので、一定の電気使用量が発生します。ガス給湯器の場合は、ガスの力で配管を温めてお湯を作る設備です。
一方、エコキュートの場合は、大気中の空気を集めて冷媒と共に高温になるまで圧縮し、その熱で水を温めます。そのため、ガス不使用ですし消費電力量が抑えられているので、エネルギーの削減効果につながります。
また、冷媒に用いられているのは二酸化炭素なので、フロンなどの温室効果ガス不使用で環境に優しい給湯設備といえます。
気候変動問題は深刻な状況で、私たちの生活に大きな影響を与えます。これからは、個人単位でも省エネや創エネを用いることが求められています。
エコキュートのデメリット
エコキュートの導入を検討する際は、メリットだけでなくデメリットについてもしっかりと見ていきましょう。
お湯切れの心配がある
エコキュートは製品の性質上、貯水タンクのお湯がなくなってしまうとお湯を出せなくなってしまいます。
もし急な来客があってお湯が足りなくなってしまった場合、電気代の高いお昼の時間帯にお湯を沸かさなければならなくなるため電気代が余計にかかってしまいます。
お湯切れを防ぐには、まずエコキュートを導入する前に家族の構成人数に合った容量を選ぶのが大切です。
たとえば、2~4人暮らしの場合は、300Lもしくは400L弱程度が適していますし、5人以上の場合は450Lを超える容量から検討しましょう。
また、エコキュートのおまかせモードを使用している場合は、急なお湯の使用量増加に対応できず、お湯切れを招く可能性があります。おまかせモードは、普段の使用状況を学習しながら自動で湯量を調整する機能です。
事前にお湯の使用量に変化が生じるとわかっている場合は、前日に設定を変更して多めにお湯を沸かしておきましょう。
似たようなケースとして深夜のみ湧き上げ設定は、時間帯別プランに合わせて深夜帯のみお湯を沸かす機能なので、日中に湯量が不足しても追加で沸かしてもらえません。
他にもシフト制の仕事などで早朝に入浴する場合は、朝の段階で一定量お湯を消費してしまうため、その日の夕方や夜間にお湯切れを起こす可能性があります。
このようにお湯切れの原因はいくつかあるので、お湯の残量については日頃から管理をしっかりと行うことが大切です。
なお、タンク内に水がなくなるということはないので、非常時に断水しても生活用水として約100Lの水を確保できます。
飲み水として使うためにはひと手間かかる
各メーカーの取扱説明書にも記載されていますが、エコキュートのお湯はそのままでは飲み水としては適していません。
日本の水道法では一定以上の塩素が残っていることが義務付けられていますが、エコキュートのお湯は一度沸かす工程を挟むため、カルキなどの塩素が抜け落ちてしまいます。
結果として、国の水質基準に満たない可能性があるので各メーカーは飲用水としては適さないと記載をしています。
非常用に飲料水を確保しておきたいご家庭は、備蓄用に製造された長期保存水を1人1日3L×人数×7日分程度購入しておきましょう。
長期保存水は、飲料水として作られていますし、賞味期限が5~10年程度と一般的なミネラルウォーターよりも長期に保管できます。
※決して飲めない水ではなく、あくまで法的基準にそぐわないから、ということがポイントです。
騒音問題
エコキュート本体から出る動作音は40デシベルと言われております。
これは「図書館の館内」と同程度と言われているので比較的には静かです。
ですがヒートポンプユニットから出る12.5Hzの低周波音が不快に感じる方もいらっしゃるみたいで、個人差がある音と言われております。
※イメージとしては冷蔵庫の「ブーン」となる音です。
エコキュートは基本的に夜間の電気代が安い時間帯に稼働するので、寝室付近を避けるなど設置場所には気を付けましょう。
ガス給湯器と比較して水圧が弱い場合も
エコキュートの水圧は、ガス給湯器と比較して弱い傾向で、シャワーを使用する際に気になる方も出てくる可能性があります。
ガス給湯器の仕組みは水道と同じなので、キッチンや洗面所で使用している水道と同じ水圧でシャワーを使用できます。
一方、エコキュートの場合はタンクへ水を貯める前に減圧するため、水圧が弱くなってしまいます。そのため、水圧重視の場合は、高圧タイプのエコキュートがないか施工業者へ相談してみるのがおすすめです。
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エコキュートの初期費用
エコキュートの初期費用は、本体価格と施工費用を合計して50万円前後とされています。
安いケースでは30万円台程度、高いケースでは70万円程度の予算が必要です。
値段の高いタイプは、新しいエコキュートもしくはフルオートタイプなど高機能タイプに多いといえます。
フルオートタイプは、湯はりだけでなく足し湯や追い焚き、沸き増しといった多彩な機能が搭載されているので、フルオートより少し機能が少ないオートタイプや手動で水栓を開閉する給湯タイプよりも高い傾向です。
もし、初期費用負担が気になる時は、給湯タイプやオートタイプの中で予算の範囲内に収まるエコキュートがないか施工業者に相談してみましょう。
エコキュートの選び方
エコキュートを選ぶ際は、費用の他にも注目すべきポイントがあります。
ここからは、エコキュートの選び方についてわかりやすく説明します。
エコキュートの機能性
前段でも触れたようにエコキュートを選ぶ際は、機能面をよく確認しておきましょう。
給湯タイプは手動で湯はりを行うエコキュートで、費用を抑えたい方やシンプルな機能で十分な方などにおすすめです。
オートタイプは、湯はりやたし湯、さし湯(熱湯を追加する機能)を自動で行えるエコキュートで、湯はりの負担を抑えたい方にメリットがあります。
さらに負担を抑えたい方や家族が多い方などは、フルオートタイプがおすすめです。湯はりやたし湯、さし湯、保温などを全自動で制御してくれるのが強みで、湯はりの負担を可能な限り軽減させられます。
貯湯タンクの容量
エコキュートを選ぶ際は、貯湯タンクの湯量を施工業者の担当者とよく確認しておきましょう。
貯湯タンクとは、水・お湯を貯めておくタンクのことです。家族の人数・お湯の使用量に合わせてタンク容量もいくつか製造されているので、予算や家族の構成人数から選定できます。
一般的な目安は、1~2人暮らしなら180L前後、2~4人暮らしなら300L台、5人~暮らしなら400~500L程度とされています。
サイズ
エコキュートを検討する際は、施工業者へ貯湯タンクやヒートポンプユニットのサイズと設置スペースについて確認をとっておきましょう。
エコキュートは、小型タイプでも50㎝前後の奥行や幅が必要なので、専門の担当者による現地調査の上、設置可能かどうか判断しておくのも大切です。
具体的には、貯湯タンクが幅1m前後、奥行3m前後、ヒートポンプユニットが幅と奥行き50㎝前後となっています。
もし難しい場合はエコキュートの設置が厳しいので、別の方法で光熱費削減に向けた対策を立てていきましょう。
たとえば、住宅用太陽光発電+家庭用蓄電池の併用なら、発電した電気で自家消費できますし、余剰電力を貯めておくことが可能です。また、蓄電池に貯めておいた電気を夜間や電気使用量の多い時間帯に活用することで、電気代を一定程度削減することが可能です。
エコでんちでは、住宅用太陽光発電や家庭用蓄電池を取り扱っているので、両設備の導入についても検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
エコキュートがおすすめの方とは?
エコキュートがおすすめのご家庭は、主に以下になります。
・エコキュートの予算を確保できる
・エコキュートの設置スペースを確保している
・オール電化を検討している
・非常用の生活用水確保を急いでいる
また、光熱費の削減を重視している方や環境負荷について高い関心を持っている方も、エコキュートの導入によってメリットを感じられる可能性があります。
一方、設置スペースや設置場所の耐荷重に問題がある、初期費用の予算を現時点で確保できない、お湯切れが何よりストレスに感じるといった場合は、ガス式給湯器や電気温水器の方が良い場合もあります。
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オススメのメーカー3選
エコキュートは各メーカーそれぞれ特徴がありますが、その中でも当社が特にオススメしている3社の特徴をご紹介していきます。
ダイキン
【 特徴・人気の機能など 】
快適な入浴をサポートする「温浴タイム」
3階でのパワフルシャワー、2カ所同時給湯可能な「パワフル高圧」
給湯専用タイプとオートタイプ、フルオートタイプとそれぞれ取り扱い
貯湯タンクの容量は370L、460Lを中心としたラインナップ
【 メーカー保証期間 】
部位により1~5年
有償で10年に延長&期間中、修理費無料(回数無制限)のコースに変更可
【 修理対応 】
24時間・365日受付
三菱
【 特徴・人気の機能など 】
栓を抜くだけで毎日簡単洗浄「バブルおそうじ」
きれいなお湯への徹底したこだわり「キラリユキープPLUS」
貯湯タンクは180Lの1~2人暮らし向けから300~500L台まで取り扱い
省スペース向けのシリーズもありサイズが気になる場合にもおすすめ
【 メーカー保証期間 】
有償で5年・8年・10年の「延長保証制度」あり
【 修理対応 】
24時間・365日受付
日立
【 特徴・人気の機能など 】
2倍のスピードでお風呂がすぐ溜まる「ナイアガラ倍速湯はり」
井戸水も対応可能な「ナイアガラ タフネス」
水道の水圧をそのままに給湯可能な「水道直圧給湯」タイプもあり
【 メーカー保証期間 】
ナイアガラタフネス:システム全てが5年(無償)
5年の延長保証サービス(有償)
ナイアガラタフネス以外の機種:機器により1~5年(無償)
7年 or 10年の延長保証サービス(有償)
【 修理対応 】
24時間・365日受付
まとめ
エコキュートは光熱費の削減効果を期待できるだけでなく、災害時に生活用水として活用可能な優れた製品です。また、環境負荷の軽減に貢献できますし、オール電化住宅向きという点も嬉しいポイントです。
オール電化に切り替えようと考えている方、太陽光発電や蓄電池を活かせる住宅にしたい方は、今回の記事を参考にしながらエコキュートを検討してみてはいかがでしょうか。
エコでんちでは太陽光発電や蓄電池だけでなくエコキュートなどのオール電化の製品のご相談も受け付けております。
また、環境省公的資格うちエコ診断士を取得した専門アドバイザーが、お客様のご要望や予算に合った製品をご提案いたしますので、お客様の負担を軽減できます。
さらに節電方法や省エネ機器・断熱リフォームなどに関するご相談も受け付けているので、光熱費削減に向けた幅広い対策を検討することが可能です。
これからエコキュートの設置をする方や、エコキュートの買い替えを検討していらっしゃる方は、お電話やメール、公式LINEより是非一度エコでんちにお問い合わせください。
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