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太陽光発電2019年問題!固定買取(FIT)が終了するとどうなる?

2019.11.21蓄電池

今回は、みなさまから特にお問い合わせを頂戴する「2019年問題」についてお話ししたいと思います。

 

固定価格買い取り期間の終了

再生可能エネルギーを普及させる制度として開始された、「固定価格買い取り制度:略称FIT」。

住宅用太陽光発電を設置している方は、太陽光発電の余った電気を1kWhあたり48円(消費税込み)で電力会社に売ることができて、「家計が助かる!」と思っている方も多いのではないでしょうか?

1kWhあたりの売電価格は、42円や36円の方など、様々です。

これは、設置した太陽光発電設備の「設備認定」を受けた年度によって異なっています。

 

・・・とはいえ、余った電気が高く売れるという、お得なことはいつまでも続きません。

早い世帯では、今月(2019年11月)にも、電気の買取期間が終了してしまいます。

なぜなら、このFIT制度の買取期間は、あらかじめ10年と定められているからです。

つまり、2010年5月に売電を開始した方は2020年5月に満了しますし、2011年8月に売電を開始した方は2021年8月に満了します。

このように各世帯ごとに異なる発電開始・売電開始時期に応じて、順次、買い取り期間が満了することとなります。

この10年で固定価格買い取り期間が終了することを「卒FIT]と呼びます。

 

FIT終了後、どこに売るの?

卒FIT後は電力会社を自由に決めて売電することができます。

FITとしての買取が終了するため、「同一条件での買取継続」とはなりませんが、

ほかの電力会社と新たに契約するのでなければ、価格以外は同じ条件でこれまでと同じ電力会社に対して売電が継続されます。

そのため、具体的な買取価格は別として、買電をそのまま継続するならば、

2019年以降に「買い手が見つからない」ということはありません。

この意味では、すでに制度上は各世帯は一定程度、保護されていて残る問題は新たな契約の締結時期であったり、売電価格の問題に限られます。

上記のことから、これまで通り、電力会社が買ってくれることにはなります。

 

電力会社の買い取りプラン及び手続き

では、引き続き買い取ってもらうには何かしらの手続きは必要なのでしょうか?

継続して買取してもらうための手続きは、原則不要です。

例えば、現在の売電先が関西電力である場合、手続き等は不要で自動的に新たな単価で買い取りが継続されます。

つまり、従来の売電契約で買い取り期間満了までに、双方から別段の

意思表示が無ければ買い取りが継続されると記されているからです。

(東京電力エナジーパートナー、中部電力、北陸電力、四国電力、九州電力も同様です。)

しかし、現在これら6社以外の大手電力会社4社に余剰売電している場合は、

申し込み手続きが必要となる可能性があるため、詳細は各電力会社にお尋ねください。

 

FIT終了後の買取価格

ほとんどの世帯では、昔からある東京電力などの大手の電力会社に余剰電力を売っていると思いますが、

積極的に買い取りたいという新規参入の電力会社も出てきています、

その買い取り価格は、会社によって多少の差があるとはいえ多くは1kwhあたり10円以下の安い価格になります。

卒FIT後の買い取りプランについては、各会社が2019年の6月末時点で公表していて、

例えば、

中部電力→シンプルプラン:7.00円/kwh

     プレミアムプラン:8.00円/kwh

東京電力エナジーパートナー→8.50円/kwh

となっています。

なかには10円以上の価格を提示する会社もあるのですが、その場合は何かしらの条件が付いていることが多いのです。

現在、一般家庭で使われている電気料金は1kwhあたり約28円ですので、

これと比べてもかなり安くなってしまうと感じる方も多いと思います。

ならばいっそのこと蓄電池を購入して自宅で電気を使ったほうがいいと考える人も多いのではないでしょうか?

 

貯めて使う?家庭用蓄電池

蓄電池には自動車のバッテリーなどに使われる鉛蓄電池や、

乾電池のように使われるニッケル水素蓄電池などがありますが、

家庭用や電気自動車で普及拡大が見込まれているのはリチウムイオン蓄電池というタイプです。

鉛蓄電池と比較すると大きさのわりにたくさん充電ができる特徴があり、価格も安くなりつつあります。

 

日本電機工業会がまとめた統計では、2017年度は年間で約5万台の定置型リチウムイオン電池が出荷されています。

累計では約17万5000台。

家庭用太陽光発電と比較すると、数はまだまだ少ないですが、家庭用蓄電池の需要は右肩上がりで伸びています。

定置型リチウムイオン蓄電池は太陽光発電と同じく、パワーコンディショナーが必要で、これを通して充電と放電を行います。

製品によってパワーコンディショナーが、太陽光発電設備と一体にできるものと分かれているものがあります。

 

代表的なメーカーの場合、使い方には3つのモードがあります。

1つは経済性を重視したモードです。

季節別、時間帯別の電気料金メニューを利用した上で、安い深夜電力を充電して日中に使い、

太陽光発電の売電する分を増やすというのもです。

ただし、経済性があるのはFITの買い取り期間の間だけです。

 

次に環境モードと呼ばれる使い方があります。

これは太陽光発電の電気を充電し、自宅で使う電気をなるべく太陽光発電の電気にしようというものです。

卒FIT後はこちらのモードで、太陽光発電の電気をなるべくたくさん自宅で使うほうがお得になります。

 

もう一つが停電対策モードです。

例えば、医療用機器などを使用していて、停電が命にかかわるような世帯では非常用電源が必要になります。

そのための対策として蓄電池を設置しておく場合、停電に備えていつも充電してあるという状態になります。

 

なお、蓄電池を導入しても蓄電容量がいっぱいになった場合、余剰電力が発生します。

そのため、いずれかの電力会社との売電契約は継続しておく必要があります。

 

詐欺に対する注意

最後に悪質なセールスについて少し説明しておきます。

卒FITのポータルサイトでは

「固定価格買い取り制度買い取り期間満了後は0円となるので、当社の~がお得」といったセールスにご注意ください。

という注意喚起が掲載されています。

一般的には現在買取をしている電力会社から、遅くとも3か月前には案内(手続きなどを知らせるもの)が届くので、

これに対応すれば買い取ってもらうことになります。

0円になるのは、どの電力会社とも契約しなかった場合です。

悪質な業者が「0円」になると騙したり、蓄電池などを売りつける、あるいは特定の電力会社との契約を迫るといった詐欺が起こることが懸念されています。

こうしたトラブルに巻き込まれないようにご注意ください。

 


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