市場連動型プランとは?電気料金は今後高騰をしていく?
最終更新日:2024.11.20 お役立ち情報
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今回は市場連動型の電気プランの特徴と、今後の電気料金の展望について触れていこうと思います。
太陽光発電や蓄電池設置を検討されている方、電力会社を変更しようと考えている方、電力自由化に興味を持っている方にとって役に立つ内容を記載していきますので最後まで読んでいただければ幸いです。
目次
市場連動型プランとは?
皆さんに馴染みのある電力プランと言えば、電気を使用すればするほど電気代が段階的に上がっていく『従量電灯プラン』や、オール電化住宅向けの夜間の電気代が安い『深夜電力プラン』など、この2つが代表的なプランとして多くの方に認知されているかと思います。
これに対し市場連動型の電気プランとは、日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して電気料金単価が変わるプランの事を指します。
簡単に説明すると世界情勢や季節、その時々の電気の価値によって電気代が変わるFXや株式、為替のような電力プランと思っていただければわかりやすいかと思います。
通常大手電力会社は自社で発電設備を持っており、作った電気を消費者に提供し電気代として徴収していますが、市場連動型プランを提供している会社は発電設備を持っていないことが多く、JEPXで購入した電気を契約者へ供給することで事業が成り立っています。
市場連動型プランの電気料金単価のもとになるグラフを見てみましょう。
時間帯やエリアごとに金額が変動しているのがわかります。
参考資料:エネチェンジ インサイト マーケット
https://insight.enechange.jp/markets
もちろんこの金額は一定ではないので、安いからといって電力プランを変更しようとお考えの方がいたら、一旦ストップしてください。
次の項目で市場連動型プランのメリット・デメリットを記載します。
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市場連動型プランのメリット・デメリット
メリットは1つ、電力会社の固定料金と違い、市場での電気の価値が低い時は電気料金が安くなります。
大手電力会社での電気料金は1kWh=20~30円くらいですが、市場連動型プランだと1kWh=10円台の時もあります。
1kWh=10円台で電気が購入できれば、電気料金が普段1万円前後の方の場合、5,000円前後になり可能性を秘めたプランというのがわかりますね。
以下に市場連動型プランを提供している実績がある会社を載せていきます。
【市場連動型プラン】
自然電力、エルビオ(市場連動プランのみ)、ダイレクトパワー、テラエナジー、ハチドリ電力, etc.
【一部市場連動型プラン】
ハルエネでんき、エフエネ、ジニーエナジー、みんな電力、めぐるでんき、おトクでんき、アスエネ, etc.
電気代の請求書に「市場連動型」「燃料調整型」の記載がある方は市場価格に連動したプランですので、一度自分のプランを確認してみてはいかがでしょうか。
※上記は一例であり、問合せ時期によっては市場連動型プランが提供されていない場合もあります。
次はデメリットです。
デメリットは市場での電気の価値が上がるとそれに連動して電気代も高くなります。
電気代が上がる要因はいくつかありますが、例として2021年1月度に市場連動型プランに加入している方の電気代が通常の5~10倍近い請求があった例をもとに、なぜ電気代が高くなったかを紹介していきます。
参考資料:エネチェンジ JEPX プライスチェッカー
https://enechange.jp/jepx_checker/
エリアによって単価は異なりますが、1kWhあたり227~252円で推移している時があります。
これは通常の電気単価の7~12倍相当の単価です。
なぜこのようなことが起きたのでしょうか?
急激な電気代上昇の原因
電気代が上昇した原因は大きく分けると以下の2つの要因です。
①「電気需要の急増」
2021年1月度の強烈な寒波の影響で、暖房設備の利用が多くなり電力の需要が急増した。
また、昨今のテレワーク急増による在宅率の上昇に伴い日中の電気使用料が極端に増えたことによる影響もあります。
従来は日中の電気使用料のほとんどは法人が占めていますが、これに加え個人での使用も合わさったことにより電力の需要が一気に増えたという事です。
②「電力供給のひっ迫」
下部のグラフは日本の現在~将来の電力構成図です。
日本全体の電力の76%が火力発電によって支えられているのがわかります。
この火力発電の燃料である「LNG(液化天然ガス)」が不足したことが原因で電気代が高騰するという事態が起きました。
【物流による影響】
日本で消費されるLNGはほとんどが輸入です。
島国である日本はエネルギーのパイプラインがなく、各国から運河を経由してタンカーで輸送しますが、コロナウイルスの影響で航路の通過手続きに渋滞が発生したことで物流が大幅に遅延したことで安定した供給ができませんでした。
【各国のLNG関連の情勢】
世界最大のLNG供給国のカタールにある工場で機械トラブルが発生、輸出量が減少することで十分な供給ができない状態が発生しました。
同様に供給量の多い国ナイジェリアでは、ガスラインの爆破、従業員のストライキ(度々あるそうです)などで輸出量が減少しました。
また、韓国や中国でも日本同様、寒波の影響でLNGの需要が増えたことによりLNGの国際取引が上昇しました。
寒波の影響がなくとも経済発展・産業の躍進にLNGは必須燃料です。
現在中国はLNGを爆買いしているらしく、今後のLNG国際価格に重大な影響を及ぼすと言われています。
【LNG備蓄量の問題】
LNG保管は-162度での冷却が必要であり、長期保存には向いていません。
当時の緊急時ストック分は約3週間分しかなく、継続的な供給ができないと発電ができず停電のリスクなどの問題があります。
エネルギーのほとんどが輸入で成り立っているため、自国での対策ができず諸外国の影響によってエネルギー不足に陥った、という事になります。
今後の対策
結論は、やはり自家発電、自家消費を目指すことが解決策ということになります。
太陽光発電と蓄電池を導入することで電気をつくり、貯めて好きな時に使用することができます。
今後はあらゆる原因で電気代が上昇し、2030年には2021年対比で電気代は約1.5倍、2050年には2~3倍になると言われています。
なるべく電気を使わず、自分の家で使うエネルギーは自分でつくる事が当たり前の世の中になっていきます。
各家庭により適切な製品や設置による経済効果などは変わっていきますので、今後の電気代への対策や停電リスクに備えていきたい方、自分に合った製品がわからない方は、ぜひ一度エコでんちの専門アドバイザーに相談してください。
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