市場連動型プランとは?電気料金は今後高騰をしていく?
最終更新日:2025.09.02 お役立ち情報
今回は、市場連動型の電気プランの特徴や、今後の電気料金の予想について触れていこうと思います。
太陽光発電や蓄電池設置を検討されている方、電力会社を変更しようと考えている方、電力自由化に興味を持っている方にとって、役に立つ内容を記載していきます。
最後まで読んでいただければ嬉しいです。

目次
市場連動型プランとは?
皆さんに馴染みのある電力プランと言えば、電気を使用すればするほど電気代が段階的に上がっていく「従量電灯プラン」や、オール電化住宅向けである夜間の電気代が安い『時間帯別プラン』など、この2つが代表的な電力プランとして多くの方に認知されているかと思います。
コラム:深夜電力(夜間電力)とは?蓄電池を活用して電気代を節約する方法
これに対し、市場連動型の電気プランとは、日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動し、電気料金単価が変わるプランの事を指します。
簡単に説明すると、FXや株式、為替のように、世界情勢や季節など、その時々の電気の価値によって電気代が変わる電力プランと思っていただければ分かりやすいと思います。
参考資料:エネチェンジ インサイト マーケット
https://insight.enechange.jp/markets
大手電力会社は、自社で発電設備を所有しており、作った電気を消費者に提供し電気代として徴収しています。
それに対し、市場連動型プランを提供している会社は、発電設備を持っていないことが多く、JEPXで購入した電気を契約者へ供給することで事業が成り立っています。
市場連動型プランの電気料金単価は、時間帯や、エリアごとに金額が変動します。
この金額は一定ではないため、安いからといって電力プランを変更しようと考えている方は要注意です。
次の項目で、市場連動型プランのメリット・デメリットを記載します。
市場連動型プランのメリット・デメリット
メリット
電力会社の固定料金と違い、市場での電気の価値が低い時は電気料金が安くなります。
大手電力会社での電気料金は、1kWh=20~30円くらいですが、市場連動型プランだと1kWh=10円台の時もあります。
1kWh=10円台で電気が購入できれば、電気料金が普段1万円前後の方の場合、5,000円前後になることも期待できる可能性を秘めたプランといえるでしょう。
以下、市場連動型プランを提供している実績がある会社を載せていきます。
市場連動型プラン
一部市場連動型プラン
・TERASELでんき
(TERASELマーケットあんしんプラン)
電気代の請求書に「市場連動型」「燃料調整型」の記載がある方は市場価格に連動したプランです。
※上記は一例であり、問合せ時期によっては市場連動型プランが提供されていない場合もあります
デメリット
デメリットは、市場での電気の価値が上がると、それに連動して電気代が高くなることです。
電気代が上がる要因は複数ありますが、例として2021年1月度に市場連動型プランに加入している方の電気代が通常の5~10倍近い請求があった例をもとに、なぜ電気代が高くなったのか?その背景を説明していきます。
参考資料:エネチェンジ JEPX プライスチェッカー
https://enechange.jp/jepx_checker/
エリアによって単価は異なりますが、1kWhあたり227~252円で推移しているのが確認できます。
これは通常の電気単価の7~12倍相当の単価です。
なぜこのようなことが起きたのでしょうか?
コラム:【2023年電気料金値上げ最新情報】太陽光発電と蓄電池で電気の自給自足を!
急激な電気代上昇の原因
電気代が上昇した原因は、以下の要因に集約されます。
「電気需要の急増」
2021年1月度の強烈な寒波の影響により、暖房設備の利用が多くなったことが原因で電力の需要が急増しました。
また、昨今のテレワーク急増による在宅率の上昇により、日中の電気使用料が極端に増えたことによる影響もあります。
従来は、日中の電気使用料のほとんどは法人が占めていましたが、これに加え、個人での使用も合わさったことにより、電力の需要が一気に増えたことも要因の一つです。
「電力供給のひっ迫」
下記グラフは、日本の現在~将来の電力構成図です。
日本全体の電力の76%が火力発電によって支えられているのがわかります。
この火力発電の燃料である「LNG(液化天然ガス)」が不足したことが原因で、電気代が高騰するという事態が起きました。
「物流による影響」
日本で消費されるLNGは、ほとんどが輸入に頼っています。
島国である日本は、エネルギーのパイプラインがなく、各国からタンカーを利用し運河を経由して輸送しています。
しかし、コロナウイルスの影響により、航路の通過手続きに渋滞が発生したことで物流の大幅な遅延が発生しました。
これにより安定した供給ができず、必要なLNGが十分に行き届きませんでした。
「各国のLNG関連の情勢」
世界最大のLNG供給国であるカタールの工場で機械トラブルが発生、輸出量が減少することで十分な供給ができない状態が発生しました。
同様に、供給量の多い国ナイジェリアでは、ガスラインの爆破、従業員のストライキ(度々あるそうです)などで輸出量が減少しました。
また、韓国や中国でも日本同様、寒波の影響でLNGの需要が増えたことにより、LNGの国際取引が上昇しました。
寒波の影響がなくとも、経済発展・産業の躍進には、電力を算出するためのLNGが必須です。
現在、中国はLNGを爆買いしているらしく、今後のLNG国際価格に重大な影響を及ぼすと言われています。
「LNG備蓄量の問題」
LNG保管は、-162度での冷却が必要であり、長期保存に向いていません。
当時の緊急時ストック分は約3週間分しかなく、継続的な供給ができない状況だったため、発電ができず停電のリスクを抱えていました。
エネルギーのほとんどが輸入で成り立っているため、我が国は自国での対策ができず、諸外国の影響を受けた結果、エネルギー不足に陥ったという事になります。
今後の対策
結論、やはり自家発電、自家消費を目指すことが解決策ということになります。
昨今のAIサービス躍進の影響もあり、企業個人を問わず、様々な用途でAIが活用されています。
しかし、AIはデータ処理に大量の電力を消費するため、多用されることによる電力需要の増加が、電力不足や電気代高騰を招く可能性があるとも言われています。
今後、ますます高騰していく可能性のある電気代ですが、エコでんちが提案する太陽光発電や蓄電池で、
漠然とした電気代の不安を解決できれば嬉しいです。



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