オムロン蓄電池の価格相場は?特徴や保証期間について解説
最終更新日:2025.08.26 蓄電池

蓄電池のメーカーはたくさんありますが、そのなかでも高い人気を誇るのが「オムロン」です。
血圧計や体温計、電子部品やヘルスケア製品、デジタルインフラなどで有名なオムロンですが、蓄電池でもトップクラスのシェアがあるの事は業界では有名です。
この記事では、人気の高いオムロン製蓄電池の価格相場や、人気の秘密や特徴、保証についてなどを紹介していきます。
蓄電池を比較しているものの、どれが良いのかわからない方や、オムロンの蓄電池を検討しているが、特長がわからず悩んでいる方などは、ぜひ参考にしてみてください。
目次
オムロンとは

参照:オムロンのいわれ
オムロン株式会社は1933年に「立石電機製作所」として、大阪で発足した会社です。
1990年に本社が在った、京都市右京区にある地名の「御室(おむろ)」から、現在のオムロン株式会社に社名変更されました。
ブランド名である「Omlon」は昭和21年にヘア・パーマ・アイロンを開発した際、女性商品にふさわしい柔らかい響きを模して考案されたようです。その後、グローバルに展開していく過程で、世界中どの国でも同じように発音されるように「OMRON」につづりを変え、商標登録されました。
工場の自動化を中心とした制御機器や、電子部品、駅の自動改札機や太陽光発電用のパワーコンディショナなど、世界130ヶ国以上で商品やサービスを提供しており、東証プライムにも上場しています。。
現在は、20以上のグループ会社で構成されており、電子機器・システム・ソフトウェアといった分野で活躍をしている企業です。
オムロン蓄電池の知名度は?
一般的に「オムロン」というと体温計や血圧計などを思い浮かべる方が多いかと思います。
そのため、蓄電池メーカーとしてのオムロンの知名度は、そこまで高くないと言えます。(筆者の感想です)
しかし、太陽光発電システムや蓄電池に欠かせない機器のパワーコンディショナですが、オムロンの国内出荷台数シェアは、業界No.1の実績を誇ります。
Qセルズ(ハンファジャパン)、京セラ、カナディアンソーラーといった、業界で有名なメーカーも、オムロン製の製品を採用して販売しているほどです。
蓄電池のシェアも、OEMをしている長州産業と合算すると、こちらも実は業界No.1の実績です。
参照資料:月刊スマートハウス 2025年2月号より作成
オムロン蓄電池の価格相場【2025年版】
オムロン製蓄電池は組み合わせによって価格が大きく異なるため、表形式にして価格相場を作ってみました。
(価格は税込み・標準工事費込み)
単機能/特定負荷 | ハイブリッド/特定負荷 | ハイブリッド/全負荷 | |
6.5kWh (KPBP-A-SET-2AC65-N) | 153万円~ | 160万円~ | 168万円~ |
9.8kWh (KPBP-A-SET-2AC98-N) | 173万円~ | 186万円~ | 207万円~ |
16.4kWh (KPBP-A-SET-2AC164-N) | 236万円~ | 249万円~ | 270万円~ |
6.3kWh (KPBP-A-SET-2AC63-N) | 152万円~ | 159万円~ | 171万円~ |
12.7kWh (KPBP-A-SET-2AC127-N) | 175万円~ | 187万円~ | 208万円~ |
6.5kWh ※NEW (KPTP-Aシリーズ) | – | – | – |
9.7kWh ※NEW (KPTP-Aシリーズ) | – | – | – |
表のように、オムロン製の蓄電池は、容量と仕様のラインナップがとても多いのが特徴です。
また、この表には記載していませんが、昨今の電流値の高いパネルに対応できる大電流モデルや、重塩害地域に対応した仕様の製品もあり、それぞれ費用が若干高くなります。
そして、2025年10月に「トリプル蓄電システム」という新しいラインナップも発売予定です。
参照:オムロン 2025年ニュースリリース
オムロン蓄電池の特徴

前述の通り、多くの種類の蓄電池があり、どんな方にもお勧めできるラインナップが揃っています。
ここでは、どのような方にオムロンの蓄電池が向いているか紹介していきます。
1. 自分にピッタリな製品を選ぶことが可能

オムロン製の蓄電池は、容量・仕様・設置環境など、蓄電池を選ぶうえで悩むことになる様々な問題に対し、マルチに対応できることが特徴です。
〇ちょうどいい容量の蓄電池が見つからない
→様々な容量ラインナップがあるためピッタリな製品が見つかる
〇家の中に置きたいけどあまり大きいと困る
→屋内設置も想定したコンパクトなモデルがある
〇海に近いから錆びて壊れるのが心配
→重塩害対応タイプならでサビにも強いので安心
〇10年以上前の太陽光発電との相性が心配
→※PID対策済みで安心して設置可能
※一部、接続不可な太陽光パネルがあります
上記のように、オムロンの蓄電池は様々な悩みがあるお客様に問題なく対応することができます。
どんな問題にも対応できるという事が、販売シェアが伸びている大きなポイントの1つです。
2. 設置した後から拡張機能を増設可能
オムロンの「マルチ蓄電プラットフォーム」は、機器設置後も追加の部材を設置することで機能のアップデートが可能です。
〇単機能・特定負荷で設置後→ハイブリッド・特定負荷or全負荷に拡張可能(5年以内に限る)

〇全負荷・ハイブリッドで設置後→マルチV2Xシステムを追加で設置可能

赤枠がマルチV2Xシステムです
このように、お客様の環境の変化や、意向に沿ってシステムを拡張していくことができるのも、オムロン製蓄電池の特長です。
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オムロン蓄電池のメリット

目的に合わせて選べる
災害対策のために家庭用蓄電池を導入する場合は、長期間の停電に備えられる大容量タイプが必要になります。
一方、電気料金削減効果を得ながら維持管理コストを抑えたい時は、長寿命タイプの方が使いやすいといえます。
オムロン蓄電池なら、屋外設置と屋内設置がありますし、蓄電容量6.5kWhの低価格・コンパクトタイプや16.4kWhの大容量タイプもあります。
状況に応じて同じメーカーの製品から比較検討できるのは、購入時の負担軽減につながりますし、選びやすいといえます。
蓄電池の機能が豊富
オムロンの蓄電池は、4もしくは3つのモードが搭載されていて、電力の使用状況や天候などの条件に応じて使い分けられます。
KPBP-Aシリーズの蓄電池には、4つのモードが搭載されています。
グリーンモード |
自家消費優先の機能 太陽光発電で発電した電気のうち余った電力を蓄電池に充電しておき、夜間に蓄電池の電気で自家消費する。 さらに、深夜に電力会社からの電気で蓄電池を充電。 |
経済モード |
売電優先の機能 太陽光発電の余剰電力を売電し、売電収入を優先させる。 夜間に電力会社の電気で蓄電池を充電し、発電量0や少ない時間帯に自家消費。 |
安心モード |
蓄電池の残量を維持させる機能 日中は、太陽光発電の余剰電力を売電し、朝や夕方に蓄電池の電気で自家消費。 また、夜間に電力会社の電気で蓄電池を100%充電させ、停電に備えるモード |
停電時モード |
停電による自立運転モードで切り替わった際、日中に太陽光発電で発電した電気を自家消費に活用しつつ一部を蓄電池に充電する。 間に停電した場合は、蓄電池を放電機能へ自動で切り替わり、すぐに電気を使用できるようになる。 |
また、遠隔モニタリングサービスにより、スマートフォンやパソコンでいつでも充放電量や蓄電池の異常などを通知してくれるのも嬉しいポイントです。
さらに、AI制御機能もあり、翌日の天気予報・気象警報の情報をインターネット経由で取得し、自動で不足している充電量を検知した上で充電を行ってくれます。
手動での充電や気象警報の確認をする必要がないので、手間がなくストレスフリーで運用ができます。
日本は災害の多い環境なので、停電リスクに備える必要があります。
そのため、停電時にすぐ機能が切り替わるオムロンの蓄電池は、非常用電源としても役立ちます。
オムロン蓄電池のデメリット

古い型番などが生産終了していることも
オムロンは、継続的に太陽光発電や蓄電池、パワーコンディショナ、電量計測ユニットなど、各製品の新規開発や改良などを行っています。
一方、古い型番やその他都合で生産の難しい蓄電ユニットは、販売終了となってしまうこともあります。
家庭用蓄電池を検討する際は、まず販売店で注文可能な蓄電ユニット(周辺機器含む)を聞いた上で比較するのが大切です。
種類が多いので悩んでしまうことも
メリットでありデメリットもあるのが、製品の豊富さ・機能の充実という点です。
オムロンの蓄電池KPBP-Aシリーズは単機能型・ハイブリッド型・全負荷+ハイブリッド型、更に蓄電容量5種類に加え、一般地対応タイプ・重塩害対応タイプと非常に充実した内容です。
しかし、初めて蓄電池を導入する方にとっては、種類が多すぎて何を選べばいいのかわからないところです。
ライフスタイルや予算に合った蓄電池を選ぶには、実績豊富でヒアリングの丁寧な施工販売会社へ相談しましょう。
「エコでんち」では、100種類以上もの製品からお客様のご要望・予算に合った蓄電池を提案いたします。
そのため、お客様が1から選ぶ必要なく、スムーズに製品を選定できます。
【住宅用】オムロン蓄電池の価格と製品ラインアップ
オムロン蓄電池には豊富なラインナップがあります。
ここからは、2025年時点で販売されている3つの住宅用蓄電池に関する価格や特徴を解説いたします。
1. KP-BU127-B(KPBP-Aシリーズ)
KP-BU127-Bは、前半でも触れたKPBP-Aシリーズの家庭用蓄電池です。
マルチ蓄電プラットフォームのKPBP-Aシリーズは、太陽光発電を既に設置した住宅でも後付け可能な単機能型蓄電ユニット、太陽光発電と同時設置に適したハイブリッド型蓄電ユニット、全負荷型に対応しています。
中でもKP-BU164-Sは、1台で16.4kWhという超大容量もあるのが魅力の製品です。
10kWh以上の蓄電容量なら停電時・災害時でも複数の家電製品や照明を長時間稼働できるため、、在宅避難の際も安心して生活を送れるでしょう。
また、200V機器も稼働可能な全負荷型へカスタマイズ可能なので、停電時に自宅の全部屋へ電力供給したい方にもメリットがあります。
これほどの大容量でありながらサイズは「490mm×1009mm×295mm」家庭用蓄電の中でもと非常に小さく、設置場所にも困りません。
サイクル数は11,000回と、オムロン製品の中でも最長クラスです。
メーカー希望小売価格は、システムによって530万~675万円(税込583万~742万5千円)です。

2. KP-BU42-A(KPAC‐Bシリーズ)
コンパクトタイプのKP-BU42-Aは、容量4kWhで十分と感じる方や長寿命な蓄電池が欲しいという方などにおすすめです。
KP-BU42-Aの大きな特徴は充電と放電を何度繰り返しても保証が受けられるという点です。
昼間の太陽光発電で電気を貯めて夜間に使い、電力会社が安価に提供する夜間電力を購入して昼間に使うといった、いわゆる2サイクルのような効率的な使い方も可能です。
蓄電容量は4.2kWhと比較的小さいものの、2サイクル利用が可能なので実質8.4kWhと考えられます。つまり、スピーディに充電できるため、日中と夜間に蓄電池の電気を使用できます。
さらに充電・放電を繰り返しても15年後に容量70%以上を保証するという、オムロンの自信が表れていて、長寿命な蓄電池を使用したい方にとって嬉しいポイントです。。
インターネットのクラウド接続を利用すれば蓄電池の状態をスマートフォンでモニタリングできるので、いつでも安心して使い続けられます。
メーカー希望小売価格は99万円(税込108万9千円)となっています。

3. KP-BU98-B(KPBP-Aシリーズ)
KP-BU98-Bは、前段で紹介したKP-BU164-Sと同じくKPBP-Aシリーズです。
KP-BU164-Sとの主な違いは蓄電容量で、小型でありながら蓄電容量は6.5kWhと9.8kWhの2タイプから構成されています。
また、マルチ蓄電プラットフォームに対応しているので、住宅用太陽光発電システムを導入している家でも、簡単に後付けできます。KP-BU98-Bの価格は、高機能ながら他のシリーズより低価格で、コスト重視の方にも購入しやすいといえます。
設置方法に関しては、自立タイプに加えて壁かけで設置できるタイプもあるので、スペースに悩む場合でも柔軟に設置場所を検討できます。
メーカー希望小売価格は税抜302万円(税込332万2千円)です。

オムロン蓄電池の保証と安全性

オムロンの豊富なラインナップは魅力ですが、保証や安全性も満足度の高いものです。
耐震クラスSで、自然災害やほかのトラブルが起こっても壊れないよう、JISなど安全規格に対応した厳しい審査に合格したものを販売しています。
さらにKPAC-Bシリーズ、KPBP-Aシリーズでは15年の保証期間があり、長く使い続けても安心です。
オムロンの蓄電池がおすすめの人
続いては、どのような方にオムロンの蓄電池がおすすめなのか紹介します。
太陽光発電のパワーコンディショナを交換する予定
太陽光発電の設置から10年以上経過していてなおかつパワーコンディショナの経年劣化などから修理交換を予定している方は、オムロンのKPBP-Aシリーズがおすすめです。
KPBP-Aシリーズには、ハイブリッド型パワーコンディショナ対応の蓄電池があるので、経年劣化した太陽光発電のパワーコンディショナを取り外し、蓄電池のパワーコンディショナ1台で効率的に電力を制御できます。
また、全負荷対応型のハイブリッド型蓄電池も販売されているので、停電時でも全部屋に電力を供給することが可能です。特に停電中でもなるべくいつも通りに生活したい方は、メリットの大きな仕様といえます。
パワーコンディショナの交換予定はないものの漠然と蓄電池を検討している
太陽光発電を設置して数年程度か経過していない、パワーコンディショナの交換予定はないものの蓄電池がないため、漠然と購入を検討し始めた方にもオムロンの蓄電池はおすすめです。
何度も解説していますがオムロンの蓄電池には単機能型もあるので、太陽光発電用のパワーコンディショナを設置したままオムロン蓄電池を設置および連携することが可能です。
また、単機能型蓄電池を設置したのち、太陽光発電のパワーコンディショナを交換する時期となった場合は、オムロンのハイブリッド型蓄電池へ交換することで、高い変換効率の状態で自家消費できます。
細かなニーズに合わせたオムロン蓄電池を選ぼう
オムロン蓄電池は各家庭の細かなニーズに合った性能を有しています。
住宅用太陽光発電システムは設置している時は、発電した電気をどのように使いたいかといった目的を明確にし、その条件を満たした蓄電池を購入するようにしましょう。
オムロン蓄電池の場合は、塩害地域に住んでいる方やハイブリッド型が欲しい方、後付けで蓄電池を設置する方、災害時・停電時でも快適な生活を続けたい方にも快適に利用ことができることでしょう。
オムロンの蓄電池が気になっている方や蓄電池の導入を検討したいものの選ぶ時間がない方などは、今回の記事を参考にしながらエコでんちで検討してみてはいかがでしょうか?
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