自家消費型太陽光発電とは?メリット・デメリット、費用と効果を解説
最終更新日:2025.06.30 蓄電池

家を新しく建てる方も既に太陽光を設置している方も、これからは太陽光と蓄電池で自家消費を考える時代です。
どんなご家庭に適しているか、自家消費のメリットと注意点を解説します。
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目次
自家消費型太陽光発電とは?基本の仕組みを解説
住宅用太陽光発電における自家消費型太陽光発電とは、発電した電気を自宅で消費していく運用方法のことです。
通常、住宅用太陽光発電は、設置時にFIT制度の認定と系統連系を行います。系統連系は、電力会社の送配電網(送配電設備)と接続している状態を指します。つまり、系統連系させた住宅用太陽光発電では、発電した電気を電力会社へ売電することが可能です。
また、FIT制度の認定を受けた住宅用太陽光発電では、10年間固定の単価で余剰電力を買い取ってもらえます。
一方、自家消費型太陽光発電の場合は系統連系しないため、電力会社へ売電できない仕組みです。その代わり、発電した電気については、全て自宅のコンセントや住宅設備などで消費できます。
近年、注目されている理由には、FIT制度の固定買取価格低下が関係しています。
FIT制度の固定買取価格は、年々下落方向で更新されています。売電収入は伸ばしにくく、自家消費の方が経済的メリットの大きい状態となっています。
そのため、住宅用太陽光発電を運用していく際は、自家消費型についても知っておく必要があります。
太陽光発電の仕組みについては、以下記事でも詳しく解説しています。気になる方は、ぜひこちらも参考にしてみてください。
関連記事:太陽光発電の仕組みをわかりやすく解説!基礎知識やメリット・デメリットも紹介 | エコでんち
売電と自家消費の違い:どちらがお得?

売電価格-新電力ネット「FIT制度における買取/売電価格推移」50kW以上250kW未満(地上設置)より
どちらがお得かどうかは、契約している電気料金プランやFIT制度の固定買取価格、自家消費率などによって変わります。ただし、2025年から太陽光発電を導入する場合は、自家消費の方がお得に感じる可能性もあります。
たとえば、2025年にFIT認定を受けた場合は、4年目まで1kWhあたり24円の単価で余剰電力を売電できます。また、5~10年目までは、1kWhあたり8.3円となります。
東京電力の従量電灯Bにおける電力量料金単価は、1kWhあたり29.8円(120kWhまで)です。120kWhを超えて300kWhまでの分は1kWhあたり36.4円、300kWhを超える分については、1kWhあたり40.49円となります。
FIT制度の固定買取価格は、電力量料金単価より安く設定されており、その分電気料金の削減効果という点で課題が残ります。
一方、自家消費型太陽光発電は電気使用量を直接かつ大幅に削減できるため、余剰買取方式よりも電気料金を効率的に削減することが可能です。
たとえば、電気使用量100kWhと仮定した場合、電力量料金は2,980円(税込)です。(東京電力・従量電灯B)自家消費率30%とすると売電収入は、1,680円になります。自家消費分と合わせると電気料金削減額は、2,574円です。
自家消費型の場合は、蓄電池などとの併用によって発電した電気を全て自家消費できるため、電気料金0円を目指すことも可能です。
自家消費型太陽光発電の4つのメリット
自家消費型太陽光発電には、4つのメリットがあります。
1つ目は、電気代の削減です。余剰買取方式と比較した場合、電気使用量を直接削減しやすく、その分電気代の削減効果を伸ばしやすいといえます。
2つ目は、非常用電源として活用できるという点です。
3つ目は、CO2削減効果です。自家消費によって火力発電由来の電力を削減できるため、環境への負荷を低減できます。
4つ目は、エネルギーの自給率向上というメリットです。
それでは、自家消費型太陽光発電の主なメリットをわかりやすく紹介します。
自家消費型太陽光発電のメリットについては、以下記事でも詳しく解説しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:自家消費型太陽光発電の仕組みとは?導入する7つのメリットも紹介 | エコでんち
①電気代を削減できる
電気代を効率的に削減できるのが、自家消費型太陽光発電の大きなメリットです。
前段でも触れたようにFIT制度の固定買取価格は年々下落しており、電力量料金単価より安く設定されています。そのため、売電収入を伸ばしたとしても、電気代の削減効果が得にくい状況です。
一方、自家消費型太陽光発電は、発電した電気を全て自宅で消費できます。そのため、固定買取価格の影響を受けないほか、電気使用量を大幅に削減することが可能です。
東京電力の従量電灯B、電気使用量300kWhと仮定すると、1ヶ月の電力量料金は10,128円(税込)です。自家消費率50%とした場合、電気代を5,460円削減できます。また、余った電気を蓄電池に貯めておけば、さらに電気代を削減できる可能性があります。
なお、一般的な自家消費率は30%とされています。ただし、家庭用蓄電池との併用、ライフスタイルなどによっては、自家消費率を高めることも可能です。
②停電時でも非常用電源として使える
自家消費型を含む住宅用太陽光発電は、停電時に非常用電源として役立ちます。
住宅用太陽光発電には、自立運転モードという機能が搭載されています。自立運転モードは、停電時に分電盤と太陽光発電を切り離し、かつ発電した電気を自宅のコンセントや住宅設備へ供給してくれる機能です。
つまり、停電時でも電気を使用することが可能です。
自立運転モードにおける出力は1,500Wとされています。具体的には合計のW数が1,500Wまでであれば、複数の家電製品へ同時に給電できます。
たとえば、洗濯機や冷蔵庫、炊飯器、掃除機、電気ポットやスマホの充電、PC、テレビ、トースターやドライヤーなどに給電することが可能です。ただし、消費電力の高いトースターや掃除機、アイロン、電子レンジなどは、他の家電製品と同時に使用することが難しいです。
③環境負荷低減とCO2削減効果
自家消費型太陽光発電の活用は、環境負荷の低減につながります。
通常、電力会社から供給されている電気は、火力発電で作られています。火力発電は、石炭や石油、天然ガスといった化石燃料の燃焼によって、水を水蒸気に変化させます。また、発生した水蒸気でタービンを回転させ、発電を行う仕組みです。
化石燃料は、燃焼時にCO2を含む温室効果ガスを排出します。火力発電由来の電力を使用すればするほど、CO2の間接的な排出につながります。
一方、太陽光発電は、発電時にCO2を排出しません。太陽光発電で自家消費すればするほど、火力発電由来の電力消費を抑えて、かつ間接的なCO2排出量の削減も見込めます。
出力5kWの太陽光発電で自家消費を行った場合は、年間約3,200kg前後のCO2削減効果を期待できます。
出典:(クール・ネット東京 :東京都地球温暖化防止活動推進センター | 「太陽光発電システム(太陽光発電システムとは)」)
④エネルギー自給率向上による安心感
家庭のエネルギー自給率向上による安心感を得られるのは、自家消費型太陽光発電導入のメリットといえます。
日本は、エネルギーを輸入に頼っている状態です。たとえば、火力発電に必要な化石燃料などが代表的です。このような資源の調達コストは、為替相場や国際情勢などの変化によって高騰してしまうリスクもあります。
すると電気代の値上げにつながり、家計負担の増加を招きます。
さらに日本は地震や台風といった自然災害のリスクもあるため、停電に備えておくことも大切です。とくに東日本大震災などの大規模災害では、1日や2日でインフラが復旧しないこともあります。そのため、各家庭が、電気や水などを確保しておかなければいけません。
自家消費型太陽光発電を導入すれば、エネルギーコストの高騰や長期停電に備えることが可能です。昨今の物価高や電気代の値上げなどへの対策を考えている方は、この機会に自家消費型太陽光発電を検討してみてはいかがでしょうか。
自家消費型太陽光発電の4つのデメリット
自家消費型太陽光発電には、メリットだけでなくデメリットも存在しています。導入を検討する際は、デメリットも把握した上で判断しましょう。主なデメリットは、初期費用と天候による影響、設置スペース、メンテナンス費用の4点です。
ここからは、自家消費型太陽光発電の主なデメリット4点をわかりやすく解説します。
以下記事では、自家消費型太陽光発電の注意点についても解説しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:自家消費型太陽光発電の仕組みとは?導入する7つのメリットも紹介 | エコでんち
①初期費用の負担が大きい
自家消費型太陽光発電は、売電型と同じく初期費用負担が発生します。100万円以上の費用を捻出するのが難しい方などは、とくに気を付けましょう。
太陽光発電の初期費用相場は、経済産業省の「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」によると1kWあたり29.5万円(全体)です。また、新築住宅の場合は、1kWあたり28.6万円、既築住宅では1kWあたり32.6万円となっています。
出典:「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」(経済産業省)(20250203_1.pdf)
たとえば、出力5kWの太陽光発電では、147.5万円前後となります。
以下に主な容量別の価格を紹介します。
3kW | 88.5万円前後 |
4kW | 118万円前後 |
5kW | 147.5万円前後 |
6kW | 177万円前後 |
7kW | 206.5万円前後 |
8kW | 236万円前後 |
また、家庭用蓄電池を併用する場合は、蓄電池の導入費用もかかります。家庭用蓄電池の初期費用については、経済産業省の「2024年度 定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ」によると1kWhあたり11.1万円です。蓄電容量10kWhの場合は、初期費用111万円前後となります。
このように太陽光発電単体でも100万円~の費用がかかるため、あらかじめ家計とのバランスを見ながら慎重に検討を進めていきましょう。
出典:「2024年度 定置用蓄電システム普及拡大検討会の結果とりまとめ」(経済産業省)(20250307_1.pdf)
なお、以下記事では、太陽光発電の費用について詳しく解説しています。より詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:【2025年最新】太陽光発電の設置費用!相場と補助金の内訳を徹底解説 | エコでんち
②天候依存による発電量の変動
自家消費型太陽光発電の発電量は、天候によって変動します。
太陽光発電は、日光を吸収し、電気へ変換する設備です。雨の日の発電量は、晴れの日と比較して5分の1~20分の1程度まで減少します。また、曇りの日は、3分の1~10分の1程度まで減少する傾向です。
天候によって発電量が増減してしまう点は、デメリットに感じられるポイントといえます。
また、晴れの日でも早朝や夕方は日射量が少ないため、発電量低下もしくは発電できない場合もあります。
少しでも安定的に運用させるには、家庭用蓄電池の活用も重要です。
家庭用蓄電池は、電力会社から供給された電気や太陽光発電から発電された電気を貯めておき、任意のタイミングで放電できる設備です。
たとえば、晴れの日や消費電力量の少ない日に余った電気を貯めておけば、雨の日や曇りの日、消費電力量の多い日に放電・自家消費できるようになります。天候による発電量の変化に対応する場合、家庭用蓄電池の併用についても検討してみましょう。
③設置スペースを確保する必要がある
自家消費型にかぎらず住宅用太陽光発電を導入する場合は、設置スペースを確保する必要があります。
住宅用太陽光発電の設置場所は、一般的に住宅の屋根です。また、複数の太陽光パネルを設置する必要があるため、一定の面積を確保しなければいけません。
一般的な太陽光パネルの面積は、1枚あたり約2㎡です。出力5kWの住宅用太陽光発電を導入するためには、30㎡前後の屋根面積が必要になります。また、6kWの住宅用太陽光発電を設置するためには、40㎡前後の面積を必要とします。
ただし、複雑な形状の屋根には、十分な枚数の太陽光パネルを設置できない可能性があります。
屋根面積や形状の関係から自家消費型太陽光発電を設置できない・出力が小さくなってしまう場合は、ソーラーカーポートを検討してみるのもおすすめです。
ソーラーカーポートは、カーポートの屋根に太陽光パネルを設置するタイプの太陽光発電となります。出力5kWや7kWなど、住宅用太陽光発電と同程度の出力を確保することが可能です。
④メンテナンス費用が発生する
自家消費型太陽光を導入したあとは、メンテナンスを含む維持管理費用が発生します。費用負担という点では、デメリットを感じる可能性があります。
住宅用太陽光発電の運転維持費は、経済産業省の「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」によると1kWあたり1,061円です。
出力5kWの場合は、5,305円となります。ただし、実際には、点検・メンテナンスなどで5~10万円程度の費用がかかります。
点検費用については1回あたり1万円前後です。太陽光パネルの清掃費用は5万円前後とされています。パワーコンディショナーを交換する場合は、20~30万円前後の費用がかかります。また、太陽光パネルの交換費用に関しては、1枚あたり10~15万円です。
なお、主な点検・メンテナンスの項目は、目視点検、電気点検(抵抗、IR測定など)やパネル洗浄といった内容となります。
出典:「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」(経済産業省)(20250203_1.pdf)
自家消費型太陽光発電の導入費用と経済効果
住宅用太陽光発電の導入費用は、経済産業省の「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」によると出力1kWあたり29.5万円(全体)です。
出典:「令和7年度以降の調達価格等に関する意見」(経済産業省)(20250203_1.pdf)
出力3kWの導入費用は、88.5万円前後となります。また、出力5kWであれば導入費用は、147.5万円前後かかります。
経済効果は、電気使用量と電気料金プランの内容、自家消費率によって変わります。詳細は次の項目で解説します。
費用回収については、運用方法によって異なる点に注目です。たとえば、FIT認定を受けている場合は、売電収入と自家消費によって浮いた家計費から捻出していきます。一方、FIT認定を受けない場合は、自家消費によって浮いた家計費のみから捻出します。
自家消費型太陽光発電の場合は、後者の方法で費用を回収していく形です。
一般的な費用回収期間については、10年前後とされています。回収期間を短縮したい場合は、補助金制度の活用も検討してみましょう。
それでは、自家消費型太陽光発電の電気代削減効果、補助金制度について解説します。
以下記事では、太陽光発電の設置費用について解説しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【2025年最新】太陽光発電の設置費用!相場と補助金の内訳を徹底解説 | エコでんち
電気代削減効果の具体的な計算例
自家消費型太陽光発電の電気代削減効果は、契約している電気料金プランの電力量料金単価、電気使用量、ライフスタイル、自家消費率などによって変わります。
一般的な4人家族の電気使用量は、1日あたり13.1kWhです。
以下に出力5kWの太陽光発電で自家消費した場合の電気代削減額を紹介します。
【東京電力従量電灯B、電気使用量月406kWh、自家消費率30%と仮定】
月間の電気代削減効果 | 4983.54円 |
年間の電気代削減効果 | 59802.48円 |
自家消費率を50%程度まで高められた場合は、月間の電気代削減額8,041.14円となります。
また、電気使用量別の電気代削減効果についても紹介します。
【東京電力従量電灯B、自家消費率30%と仮定】
電気使用量(1ヶ月) | 月間の電気代削減額 |
300kWh | 4,550円 |
500kWh | 5,061.25円 |
600kWh | 5,061.25円 |
自家消費型太陽光発電では、自家消費率を高められるかどうかが電気代削減効果を伸ばす上で重要なポイントです。自家消費率は、発電した電気をどれだけ家庭内で消費できているのか示した数値を指します。
太陽光発電単体では電気を貯められないため、その場で消費できなければ損失してしまいます。そのため、ライフスタイルを工夫したり蓄電池を併用したりしながら、太陽光発電の電気を効率よく活用していく必要があります。
利用できる補助金・助成金制度
自家消費型太陽光発電の費用回収期間を短縮したい場合は、補助金制度の活用を検討してみるのもおすすめです。
たとえば、これからZEH住宅を建てる・購入する場合は、国のZEH補助金を活用できる可能性があります。ZEH住宅とは、年間のエネルギー収支0を目指す住宅のことです。たとえば、省エネ性能の高い住宅設備、再生可能エネルギー、高断熱性能の断熱材などを導入することで、光熱費の大幅な削減を期待できます。
ZEH補助金の補助金額は、以下の通りです。
【ZEH支援事業】
対象となる住宅 | 補助金額 |
ZEH | 1戸につき55万円+α |
ZEH+ | 1戸につき90万円+α |
申請時期 | 2025月12月12日まで(一般公募) |
申請方法 | 手続き代行者へ委任することが可能 ※委任状を提出する必要がある |
ZEH住宅を建てる予定がない方は、自治体独自の補助金制度を調べてみましょう。自治体によっては、住宅用太陽光発電に関する補助金制度を実施している場合もあります。
以下に自治体の補助金例を紹介します。
【東京都:災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業】
申請方法 | ・施工業者と契約する前に申込を行い、事前申込受付通知を受け取ったのちに工事へ着手 ・工事完了後は、交付申請兼実績報告を提出し、審査に通過できれば補助金が交付される |
申請時期 | 2026年3月31日まで |
補助金額 | ・新築住宅 出力3.6kW以下:1kWにつき12万円(上限36万円) 出力3.6kWを超える:1kWにつき10万円 ・既築住宅: 出力3.75kW以下:1kWにつき15万円(上限45万円) 出力3.75kWを超える:1kWにつき12万円 ※出力50kW未満の太陽光発電のみ対象 |
まずは、管轄の自治体窓口もしくはHPから太陽光発電関連の補助金制度が、実施されていないか確認してみましょう。
自家消費が適しているご家庭は?
-これから太陽光発電を設置する場合

前に父が家を建てたとき、太陽光発電をつけて売電をしてたの。
だからわたしも太陽光をつけて、売電しようと思ってるんだけど、
どう思う?

そうなんだ、太陽光いいじゃない!でもね、ちょっと下のグラフを見て!


えー。10年前くらい前は38で2021年は19って、昔は38円で売れてたのが今は19円にしかならない。
売電価格が安くなってるってことなの?

そう、売電価格が10年前に比べて半分になってるの。
同じ太陽光設備を入れても昔の半分の収入にしかならないのよ。
一般的に電気を買うと25円だけど、売ると19円ってことは、売らずに自宅で使った方がいいと思わない?

でも太陽が出てるときに、電気を全部使うなんてできないわー。
私も仕事で外にいるし、子供も学校に行ってるのよ。

じゃあ、太陽光で使いきれない分は蓄電池で貯めて、夜に使う。電力会社から電気を買わなくてよくなるのよ。これが最近よく言う自家消費の考え方よ。
蓄電池を併用してご家庭で「自家消費」しよう!
自家消費とは、太陽光発電システムでつくった電気を自宅で使うことです。
蓄電池と併用することで、昼間余った電気を蓄電池に貯めて、リビングタイムに使うことができます。
さらに夜間の割安な電気を蓄電池に貯めることができるため、電気代を減らすことができるんです!

でも、太陽光だけじゃなくて蓄電池も買うなんてお金かかるんじゃない?

確かに費用はかかるけど、太陽光だけじゃなくで蓄電池を設置する家庭(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)に国や自治体が補助金を出してるよ。別々に入れるよりお得に入れられるの。
→戸建住宅におけるネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化支援事業
自家消費が適しているご家庭は?
-既に太陽光を設置済の場合

父が家につけてる太陽光発電も「卒FIT」で買取期間が終わるって聞いたんだけど、どうすればいいの?

買取期間が終了したら、売電価格が下がって電気料金の方が高くなるから、売っても損になるのよ。
どうしたらいいか、方法は3つあるから説明するね。
卒FIT後の太陽光発電どうしたらいい?
【方法1】売電を続ける
電力会社や電気買取業者に余った電気を売ることはできます。
ただし、売電価格は今より大幅に下がります。
※現在の電力会社を引き続き利用するのであれば、価格以外はそのままの契約で売電が継続されますが、電力会社によって異なる可能性があるため、詳しくは各電力会社にお問い合わせください。

また、電力会社を自分で選択し、契約することもできます。
新電力「電力自由化以降、新たに参入した小売電気事業者(電気を販売する企業)」と呼ばれる事業者です。サービスやプランなどの条件が合えば、大手電力会社よりも若干高い単価で売電できます。
【方法2】仮想蓄電(お預かり)サービス
余剰電力を、一時的に電力会社が預かり必要なときに利用できるサービスです。
例えば、東京電力エナジーの「再エネ預かりプラン」や関西電力の「貯めトクサービス」などがあります。
蓄電池などの設備を持たないご家庭でも利用できるというメリットがありますが、利用手数料が別に必要(東京電力エナジー「再エネ預かりプラン」の場合4,000円/月)だったり、電力会社の送配電設備を利用するため、停電時には利用できないというデメリットがあります。

【方法3】貯めて使う「家庭用蓄電池」
蓄電池を導入すれば、昼間余った電気を蓄電池に貯めておいて、電気が必要なリビングタイムなどに使ったり、夜間の割安な電気を貯めることもできます。
蓄電池は導入に費用がかかりますが、長期的には元がとれるから経済的なんです!

なお、卒FIT後の運用方法については、以下記事でも詳しく解説しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:太陽光発電は10年後どうなる?卒FIT後の対策や自家消費すべきか徹底解説 | エコでんち
ご家庭に合わせた最適な蓄電池を選ぼう

停電も心配だし、元がとれるなら蓄電池がいいわね!
でも、どんな蓄電池でも元がとれるのかしら?

そこがポイントなの!
蓄電池は種類も多くて機能もたくさんあるし、電気使用量や発電量で最適な容量も異なってくるの。
下の表を見て!
蓄電池容量の選び方
家族構成 | オール電化 | ガス併用 |
1~2人 | 5~8kWh | 5kWh以下 |
3~4人 | 8~10kWh | 5~8kWh |
5人以上 | 10kWh以上 | 8kWh以上 |

分かりやすいわ、
これで蓄電池選びも完璧ね!

でもね、住んでいる地域や蓄電池の機能によっても変わってくるの。
電気使用量に合わせてシミュレーションもしてくれるから、詳しくは専門のアドバイザーに相談した方がいいのよ!
ご家庭に合った蓄電池のシミュレーションや、停電時に使える電気機器のシミュレーションなど、詳しくはエコでんちにご相談ください。
自家消費を最大化する暮らし方のコツ
自家消費型太陽光発電を効率よく運用していくためには、自家消費率を高めていく必要があります。自家消費率を高めるためには、まず発電している時間帯に合わせて過ごすことも大切です。たとえば、日中の発電している時間帯に掃除機や洗濯機を使用すれば、それぞれの電気代を大幅に削減することが可能です。
また、省エネ設備との組み合わせも自家消費率・電気代削減効果を伸ばす上で、重要なポイントのひとつといえます。
それでは、自家消費率を高めるために押さえておくべきポイントをわかりやすく解説します。
電力使用時間のシフトテクニック
自家消費型太陽光発電の自家消費率を高めたいときは、まず家電製品を使用する時間帯を見直してみるのが大切です。
太陽光発電単体では、電気を貯めおけません。そのため、発電した瞬間に消費しなければ、損失してしまいます。つまり、発電を行っている日中に電気を使用すれば、自家消費率を高めることが可能です。
たとえば、洗濯機の予約運転機能、炊飯器などのタイマー機能を日中に設定することで、太陽光発電の電気を活用できます。
ほかにも以下のような方法が考えられます。
●掃除機を日中にかける
●夕飯の支度を日中に済ませておく
また、夜間の電気使用量を減らすことも、自家消費率を高める上でも重要です。
まずは、家電製品をどのような場面でいつ使用しているの整理し、日中に使用できる状況かどうか確認してみましょう。
エコキュートなど他の省エネ設備との組み合わせ効果
自家消費率を高めたり電気代削減効果を伸ばしたりするためには、エコキュートやIHクッキングヒーターなどと組み合わせてみるのも大切です。
エコキュートは、ヒートポンプ技術を利用してお湯を沸かすシステムです。ガスではなく電気を使用するため、電気代がかかります。1ヶ月あたりの電気代は、1,500~5,000円前後とされています。
そこで自家消費型太陽光発電を活用すれば、エコキュートの湯沸かしなどで発生する電気代を大幅に削減することが可能です。具体的には、日中にエコキュートでお湯を沸かせば、自家消費率を高められます。
なお、エコキュートで自家消費するためには、太陽光発電対応の設備を導入する必要があります。日中にお湯を使用する頻度が高い方は、エコキュートと太陽光発電の連携について検討してみましょう。
ほかには、IHクッキングヒーターとの連携も重要です。IHクッキングヒーターは、電気を使用して調理器具を加熱させます。ガスコンロとは異なり電気代がかかります。
日中に調理を行うことができる環境であれば、太陽光発電の電気で自家消費し、電気代の削減効果を得られます。



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