現役営業マンがお伝えする 2024年 家庭用蓄電池の価格相場について
最終更新日:2024.10.25 蓄電池
家庭用蓄電池を検討する際、気になるポイントといえば価格ではないでしょうか。
一体いくらくらいするんだろう?費用対効果は合うのかな?訪問販売で勧められたんだけど価格は適正なの?
「エコでんち」では日々そういったお客様からのお悩みをお聞きします。
実際安ければ安いほどありがたいですよね。
最近では複数社相見積もりをして一円でも安く導入したい方がほとんどです。
決して最初に聞いた販売店ですぐに決めないことをお勧めします。特にハウスメーカーや訪問型の営業には気を付けましょう。
もしかしたら100万円以上も相場より高い価格かもしれません。
見積もりが安くなる可能性が高いので最低でも3社以上相見積もりをしましょう。
実際、太陽光発電と蓄電池は販売店によって価格に大きな違いがあります。
目次
相見積もり(一括見積りサイト)の注意点
しかし、家庭用蓄電池の価格相場を調べるためには、さまざまな情報から比較・分析しなければいけません。仕事や家事などで忙しい生活において時間を割くことは容易ではありません。
そういったこともあり最近では一括見積サイトに登録し、複数社の見積りをもらい価格の安い販売店のみを選択される方も増えています。
登録さえすれば無料で複数社からの見積をもらえるので販売店を探す手間も無く気軽に価格相場が分かります。
しかし、ここに大きな落とし穴があることをお伝えします。
相場より安すぎる販売店に注意!
登録をすると複数社から連絡があり電話が鳴りっぱなしになります。中には5社同時に対応をしなくてはなりません。
とても全部の販売店と打ち合わせする時間も取れずに電話やメールのみの対応になるのがほとんどです。
各販売店も他社より安い見積を出すために利益度外視の原価ギリギリの価格で勝負します。
そうすると全部の見積もりが揃い、目が行くのは価格のみになりがちです。
本当に大事なのは価格のみでしょうか?
白物家電のようにどこで買っても同じ商品ならわかります。しかし、太陽光や蓄電池は工事を伴い配線工事や大切な家に穴をあける内容になります。
しかも30年も長期で使用することを考えるとサポートや耐用年数の高い部材や基礎じゃないと数年で劣化し補修費用が膨大にかかることもあります。
工事品質やサポート内容は販売店によって大きく違いがあります。
良い販売店を探すために相見積もりをしたつもりが気が付けば見積書の紙切れ一枚で価格のみで比較検討してしまいがちになります。
価格のみで選んでしまうと販売店は安い価格から利益を出すために大事なところを削らなくては商売になりません。
そういったことから工事やサポート体制に問題がある販売店にあたる可能性が高いことがあります。
私も15年この業界にいてお客様から激安店の価格を聞くこともありますが、利益度外視のありえない価格で見積もりを出しています。
しかしそういった激安店が3年以上続いたことはありません。いずれトラブルになって破綻して困って助けを求めてくるお客様をたくさん見てきました。
実際にあったトラブルとして契約して入金後に工事がされない、工事がいい加減、連絡が取れない、補助金の申請がされていなくて補助金を受け取れない、申請が何もされていないなどのトラブルも報告されています。
そもそも販売店が一括見積サイトに登録している理由は自社での集客力が無いからです。
HPで集客できればいいのですが、運営には多大なコストと労力がかかり専門的なノウハウも必要になってきます。
なので見積サイトにお金を払ってリストを買わないと商売になりません。
手軽にお客様と接点が持てますが、その費用は安くありません。
お客様は無料ですが、一件当たりの見積に販売店が手数料を払っているのでその部分が見積価格に反映されていることを覚えておきましょう。
比較検討する上で、購入価格が相場より高ければお得とはいえませんし、反対に安すぎると施工品質などに問題があるのではないかと感じるところです。
そこで今回は、家庭用蓄電池の価格相場や価格が異なる理由、蓄電池の選び方などについて詳しく解説します。
2024年中に家庭用蓄電池の購入を決めてもお得なのか気になる方や家庭用蓄電池の価格帯を知った上で検討したい方などは、ぜひ参考にしてみてください。
家庭用蓄電池の相場価格は?
まずは経済産業省が公表しているデータを参考に情報を見てみましょう。
1kWhあたり、18.7万円(税別)が相場となっています。
昨今流通量が多い蓄電池の容量は10kWh前後が大多数を占めます。(当社調べ)
つまり10kWh×18.7万円=1,870,000円(税込み2,057,000円)ほどが蓄電池の相場価格といえます。
※公のデータでは恐らくコチラが最新の情報です
なお、情報ソースが国の補助金が受給できる価格設定(良心価格)の販売店によるものなので、あくまで「安い価格帯内での相場価格」という点に注意です。
実際は、販売方法や販売店によって価格が大きく変わってくるので、次項で詳細を解説していきます。
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販売店によって蓄電池の価格帯は違う?
家庭用蓄電池を購入しようとするときは特殊なケースを除き、以下の販売形態のいずれかから購入することとなります。
1.訪問販売
2.ハウスメーカーや工務店
3.家電量販店
4.ネット販売
※販売価格は上から高い→安い順です
エコでんちにお問い合わせいただくお客様の多くは、上記いずれかの販売形態で蓄電池を紹介され、その後ご自身で調べた結果お問い合わせをいただくというケースがほとんどです。
お客様曰く、弊社の販売価格よりも100万円以上高く提案されていることもよくあるようです。
同じ製品を購入するのに、なぜこれほどの価格差が出てくるのでしょうか?
次の項目で詳しく解説をしていきます。
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販売価格の違いは何が原因?
「なんでこんなに価格に違いがあるの?」とお客様からご質問をいただくことが多いので、その質問に応えるべく蓄電池の販売価格の違いの理由をざっと書いていきます。
それでは、蓄電池の販売価格が異なる理由を確認していきましょう。
利益率の違い
これは販売店のさじ加減次第なのでなんとも言えませんが、小売業の利益率は27.6%ほどが多数を占めるそうです。
健全な経営をしていくうえで、これくらいの利益率がないと成り立たない、という数値といえるでしょう。
ちなみに訪問販売で購入をすると高額になりがちです。
※筆者の体感で訪問販売の利益率は50~60%くらいです
これは訪問販売という職種の性質が絡んでいます。
1日何件も何件も呼び鈴を鳴らし、時には罵声を浴びせられながら、砂粒から砂金を探すような確率でアポイントを取り、さらにそこから契約をしていただく…私には辛すぎてとても真似できません。
訪問販売は多大なストレスや労力を要するため、相応の報酬がないと人材が集まらないという訳です。そのため、訪問販売による家庭用蓄電池の価格は、高めに設定されています。
別の事例として、ハウスメーカーから蓄電池の紹介を受けるケースもあります。
お客様から弊社に相談がきて価格を伺ったところ、弊社基準価格から約50万円ほど高い、という事もちらほら…
最終的にはお客様の判断になりますし、価格に見合う価値さえ感じてもらえれば高かろうが安かろうがどちらでも良いとは思います。
…というと身も蓋もありませんが、これが筆者の正直な見解です。
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製品の仕入れ価格による違い
より多くの販売実績がある会社は仕入れ価格の交渉力も高くなり、安く仕入れできます。それが販売価格に反映されます。
メーカーや商社の立場からみた場合、数多い販売店のなかで月に5台しか販売していない販売店と、月に50台販売してくれる販売店では利益にとても差が出てきます。
販売店のフォローなど、かかる労力はそんなに変わらないのに売上は10倍も違う…そうなってくると仕入れ価格への影響は非常に大きいですし、販売店から仕入れ先への価格交渉の際の強力な材料となります。
結果としてそれが販売価格に大きく影響することになります。
特に大量販売している販売店では商社経由の仕入よりもメーカー直の仕入れは中間マージンが発生しないため、さらに仕入価格に優位性が出てきます。
しかし、取引には多額の保証金が必要であり、ある程度の実績と販売本数が見込めないとメーカーも直取引をしないため一部の販売店しか直取引がしにくいというのが問題です。
その点、弊社エコでんちでは、ネット販売で初めてシャープの直販売店シャープサンビスタメンバーとして登録されています。他にもメーカー直取引になっているメーカーも多く、某メーカーの蓄電池の仕入れ価格は他社より30万円ほど異なります。
施工実績が豊富な販売店かどうかはホームページや口コミなども判断材料になるので、販売店のページは色々と見てみることをおすすめします。
施工品質による違い
蓄電池に使用する部材、施工会社や技術者のレベルによる違い、などがありますが、蓄電池の工事代金は、20~30万円前後が相場といえます。
※特殊工事や付帯工事がある場合、この限りではありません
なお、見積書だけでは、施工品質を判断することは基本的には不可能です。
しかし、販売価格を安くしたいがために工事の品質の落とす業者が非常に多いので注意が必要です。
非常に残念なことですが、利益を出すために低品質な工事をしている販売店や工事店が多く存在していることを頭の片隅に入れておいていただくと良いでしょう。たとえば見積に工事費25万円と書かれていても、実際には10万円しか工事に費用が掛かっていない販売店も多数いるので注意が必要です。
工事費用の内訳はおおよそこんな感じです。
人件費 + 部材費 + 経費 + 利益
安く工事をするために上記の部分で削れるとしたら、人件費と部材が手っ取り早いところです。
また、職人の技術力によって人件費が変わってきます。日当4万で高い技術力を発揮する職人もいれば日当8,000円の見習いや派遣スタッフもいます。安い職人を使えばそれだけ人件費はカットできますが、クオリティは下がるのは当然ですし、施工不良のリスクも高まります。
また、使用する部材の違いとして、太陽光発電で使用するケーブルのうち高温に強く耐久性の高いケーブルと、そうでないケーブルとで部材費は3倍以上変わってきます。
その他にもケーブルなどを外装で保護せず配線がむき出しの状態で施工したり、外装材も適切ではない部材を使用したりすることで工事の品質を落とし、価格をなんとか安く済ませる、といった業者も恐ろしい話ですが確かに存在します。(弊社で現場調査時に発覚)
施工品質と価格のバランスについては、お客様からすると分かりにくい部分ではあります。そこで、営業の方へ施工に関する質問を行い、丁寧で適切な回答が返ってくるかどうか、口コミサイトなどで判断するとよいでしょう。
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価格が安すぎると後々大きなトラブルに
経験豊富でお客様の味方になってくれる優秀な営業マンであれば、どんな工事を行うかという工程まで把握しているべき(願望)と筆者は思います。
しかし、施工品質の低い工事業者にあたった場合、安さというメリットしか得られず、後々故障やトラブルの原因になってしまい結果的に補修工事費が嵩んでしまうほか、倒産によって保守点検やフローが受けられないなどのリスクが潜んでいます。
特に工事価格が安すぎる場合、品質はもちろんのこと、施工会社の経営が成り立たず優秀な技術者が離れていき、最終的に倒産のリスクも考えられます。
安く工事をして利益を出そうとすると、人件費や部材もそうですが一日の工事件数を増やさないと利益の出ない構造になります。つまり1件あたりの工事時間を短縮して次の現場に掛け持ちしないといけないので、工事ミスや手抜き、確認作業を短縮する傾向があります。
ここで少し、筆者の実体験に基づく話ですが、エコでんちに業務提携の相談があった施工業者の中で、弊社基準より10万円以上安く工事をしてくれるという業者もいました。
一瞬、「美味しい話だ」と飛びつきたくなりましたが、詳しく打ち合わせしてみると上記のような品質の高い工事は行わず、最低限の工事で、電池が稼働すれば問題ないでしょう。
という考え方でした。
当然、工事保険には加入しておらず、日々日雇いの技術の低い技術者を雇い、財務状況も危そう、という事だったので業務提携は残念ながらできなかった、というエピソードもあります。
・価格が異常に高いor安くないか
・相場からかけ離れていないか
・工事内容を詳しく説明できる会社かどうか
施工販売会社を調べる際は、少なくとも相場からかけ離れた価格かという点をはじめとしたポイントを要チェックです。
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保証やサポートによる違い
蓄電池の価格が異なる理由には、メーカー保証や販売店の保証およびサポート内容に関する違いも関係しています。また、保証やサポートは、蓄電池のアフターフォローサービスを受けられるかどうかにも関わる重要なポイントなので、把握しておくことをおすすめします。
以下に、保証やサポート内容の違いについて解説します。
メーカー保証
メーカー保証を受けるため(保証書発行+効力の有効化)には、基準を満たした工事、適切な申請作業等が必要です。
しかし、この業界はこの2つがとてもずさんで、あるメーカーは設備の設置数に対して保証の申請が来ているのは50%以下だという、びっくりする話もあります。
また、工事マニュアルをしっかり確認せずに行われた、保証適用外の工事も散見しています。
そのため、蓄電池の販売店を選ぶ際は、申請作業などに関する専門の部署があるか、などを確認するのが大切です。
申請作業に問題のある販売店には営業さんが1人ですべての作業を行っているというケースもあります。この場合は事務作業まで十分に手が回らず、上記のような状態に陥いるため、そのような状況でないか慎重に調べておきましょう。
自社保証で安いものの品質に差が生じる
施工品質および自社保証or保険会社の工事保証かどうかが、蓄電池の価格に違いを生じさせる原因の1つです。
販売店側が自社保証の場合、購入費用を安くしやすいもののトラブル発生時の対応に難があることが多く注意の必要なポイントです。
太陽光や蓄電池は誤った工事や相性を無視した接続が原因で、火災や発煙、既設機器の故障といった事故が発生してしまいます。すると被害額が数千万円になった事例もあります。
そこで販売店側が保険会社の工事保険に加入している場合、そのコストを蓄電池の販売価格に上乗せするため、購入費用は多少高くなります。しまし、施工に関するトラブルで何かあったとき、補償によりコスト面での負担は抑えられます。
また、販売店の保証の状況によってその会社の財務状況や、トラブル発生時の対応力、そもそもの工事品質にも違いが出てきます。
そのため、蓄電池を購入する場合は、販売店ごとの保証内容と販売価格両面から比較検討するのも大切です。
自然災害補償
最近はメーカー保証の範囲で付帯されることも増えてきましたが、そうでない場合もあります。販売店の中には自然災害補償を提供している店舗もあるので災害による修理・交換コストの負担を抑えられるのは安心できるポイントです。
弊社のお客様の中でT社の火災保険に加入しており、自然災害によって蓄電池が故障し保険金請求をおこなったが、最終的に保険金が僅かしか支払われず、結果的に弊社の自然災害補償で補填することができた、というエピソードがありました。備えあれば憂いなしです。
日本は災害の多い環境なので、蓄電池の自然災害補償に関しても重点的に確認しておく必要があります。
保守・メンテナンスなど
蓄電池や太陽光発電は長期間使用できる設備ですが、定期的にメンテナンスを行うことでより長く品質を保つことができます。
太陽光パネルはメンテナンスフリーだと説明され、設置してから一度も点検をしていない方は注意が必要です。
たしかに雨風で表面の汚れは落ちますが、パネルの角に落ち葉や汚れが堆積したり、鳥のフンなどがこびりついてしまって発電を妨げる状態になっていたら危険です。
その結果ホットスポットという過電圧の状況が生まれ温度は100℃を超えてしまった場合は故障の原因になるばかりか最悪火災が起きた事例が報告されています。
ただし自分で屋根に登るには危険が伴い、業者に頼むと平均で3万5千円以上もかかります。
経産省が推奨している太陽光のメンテナンスは初年度1回、その後4年に1回を推奨していますが、多いに越したことはありません。
なので相見積もりで定期訪問をしているかもチェックが必要です。
パネルの汚れがひどくないか、ケーブルの断線による異常電圧が発生していないか、金属部のサビがないか、浸水は起きていないか、などなど…注意すべき点は意外と多くあるため、適切な頻度でメンテナンスを行ってくれる会社は優良企業と思ってよいです。
「エコでんち」ではそういった声を受け太陽光発電システム、蓄電池、エコキュート、外壁などその他住宅設備を無料で点検いたします。
弊社設置の機器はもちろん他社で設置した太陽光等の機器でも点検します。
定期点検をうたっている会社では営業マンが来て目視とモニターを確認するだけで点検サービスをうたっている会社もありますが「エコでんち」では電気工事士等の専門の資格者が実際に電圧を計測したり実際に屋根に登ってパネルの金具のゆるみのチェックやパネルの裏に鳥の巣がないかまで確認をします。そうすることで壊れる前に対応することができます。
アフターサポート
また、連絡が直ぐにつくかどうかも重要です。
サポートセンタ―がなく営業マンまかせの販売店には注意が必要です。
基本営業マンは外にいることが多く、新規顧客の対応に追われています。そんな状態で日々増えていくお客様のサポートをしていたら、やがてパンクしてしまいます。
実際にトラブルが発生した際に連絡が付かないのでは意味がありませんからね。
サポートの機能していない販売店を選ぶと、ご自身でメーカーに連絡したり、修理に時間がかかったり、追加の費用がかかることになります。
土日祝日なども対応可能な販売店だとより安心です。
異常の早期発見はあらゆるトラブルの抑止力になるため、保守・メンテナンス体制がどうなっているかも販売店に聞いたうえで検討してみてください。
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太陽光パネルや蓄電池の価格は今後高くなる?安くなる?
ここはしっかりと自信をもって、実績をもとに回答します。
太陽光パネルや蓄電池は以前に比べ安くはなりました。
2021年度までは基準価格が落ち着いていましたが、今後は高くなり続ける可能性が濃厚です。
太陽光パネルや蓄電池といった設備機器の価格は様々な要因が影響するため、一概に原因はこれです、と断定することは出来かねますが、要因としていくつか記載していきます。
日本は年間2%の物価上昇を目標にしているため、何もかもが高くなっていくのが根底としてある
こちらは皆さまご存じのように日銀の方針ですね。
本来は安定的に物価と給料が上昇することで豊かな暮らしを確保する、といった政策ですが…あまりうまくはいっていないようですね。
昨今の様々な値上げもある意味予想通り、我々国民はエネルギーや食物など、あらゆるものを自助努力で補っていくことが重要、という自産自消の考え方も普及しだしています。
そのため、太陽光発電と蓄電池を活用した、電気の自給自足というライフスタイルは、今後の物価高に対応する上で重要な選択といえます。
蓄電池の原材料が高価
蓄電池の原材料は、主原料であるリチウムや、その他銅線、金属、それらを加工するために電気を使用する過程で必要な資源である原油や天然ガスなどで構成されています。
出典:先物契約価格
様々な原料が高騰している中で円安や電気代の上昇、金属部材の値上げなどが顕著に表れています。
今後も緩やかに価格高騰してく可能性があります。
すると、家庭用蓄電池の原材料も値上がり、結果的に販売価格へ反映されていきます。そのため、少しでも安い価格帯で家庭用蓄電池を導入したい場合は、2024年時点で購入判断した方がいいといえます。
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販売・施工業者の生の声
一般社団法人 日本PVプランナー協会の調べによると太陽光発電設備の価格について、実際に値段が上がっているという回答が全体の80%以上となっています。
また、今後値段が上がっていくだろうという見立てを75%以上の販売会社や施工店が危惧しています。
メーカーからの値上がり情報が今後もいつ出てくるかわかりません。家庭用蓄電池だけでなく住宅用太陽光発電やソーラーカーポートなどを検討している方は、早めに製品の比較や販売店の相見積もりを進めておくのが大切です。
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家庭用蓄電池は価格以外のポイントもチェックすべき!
家庭用蓄電池を価格だけで決めてしまうと、思わぬトラブルにつながるリスクもあり注意が必要です。
ここからは、家庭用蓄電池の価格面以外でチェックしておくべきポイントを紹介します。
単機能型・ハイブリッド型・トライブリッド型のどれにするか
まずは、家庭用蓄電池の機能を比較し、自宅の住宅設備や予算のバランスに合った仕様から候補を選びましょう。
そのためには、単機能型・ハイブリッド型・トライブリッド型のうち、どれが合っているか確認する必要があります。
以下にそれぞれの特徴を紹介します。
種類 | 概要 |
単機能型 | 単機能型蓄電池のパワーコンディショナは、蓄電ユニットの制御のみに対応 太陽光発電と併用する場合は、太陽光発電と蓄電池のパワーコンディショナをそれぞれ稼働および連携させる ・どの太陽光発電とも連携しやすい ・価格は他のタイプより安め ・既に太陽光発電を設置している場合、太陽光発電側のパワーコンディショナをそのまま利用できる ・太陽光発電から供給された交流の電気を直流の電気へ変換するため、変換回数が多く電力損失は高め |
ハイブリッド型 | ハイブリッド型蓄電池のパワーコンディショナ1台で、太陽光発電システムと蓄電池の交流・直流変換、制御を行ってくれる ・単機能型より交流・直流変換の回数が少なく、1台で制御できるため、効率的に充電可能 ・単機能型蓄電池より価格が高い ・太陽光発電を設置している場合は、太陽光発電型のパワーコンディショナを取り外す工事も必要になる |
トライブリッド型 | トライブリッド型蓄電池のパワーコンディショナ1台で、太陽光発電と蓄電池、V2Hの3台と同時に制御および交流・直流変換などが可能 ・より効率的に蓄電池とEVの電気を充電および活用できる ・ハイブリッド型蓄電池より価格は高い ・太陽光発電を設置している場合は、太陽光発電型のパワーコンディショナを取り外す工事も必要になる |
つまり、既に太陽光発電を設置していてしばらくパワーコンディショナの交換予定もない場合は、単機能型蓄電池の方が合っています。また、価格をなるべく抑えたい場合も、単機能型蓄電池がおすすめです。
ハイブリッド型蓄電池は、予算に余裕がありなおかつ太陽光発電を同時に設置もしくは、太陽光発電のパワーコンディショナが故障・劣化などで取り外す予定の場合に合っている製品といえます。
さらに、トライブリッド型蓄電池は、EVの充電コストを削減したい・EVを蓄電池代わりとしても活用したいといった場合におすすめです。
まずは、太陽光発電の設置状況やEVの導入状況などを確認し、各蓄電池の機能を調べるのが大切です。
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停電時の仕様をチェック
家庭用蓄電池において防災対策としての役割を求めている方は、停電時の仕様についても確認しておきましょう。
主にチェックすべき項目は以下の内容です。
・特定負荷、全負荷
・自立運転モードでの出力
・100V、200V
1つ目の特定負荷型は、蓄電池の設置時にどの部屋・コンセント・住宅設備へ配線を接続するか決める方式です。停電時は、あらかじめ接続しておいたコンセントや部屋でのみ電気を使用できるため、なるべく無駄な電力使用を抑えながら避難生活を過ごしたい時に合っています。
全負荷型は、蓄電池の設置時に全部屋と接続する方式です。そのため、停電時は、全てのコンセントや部屋で電気を使用でき、通常時と同じような感覚で避難生活を過ごせます。特に大容量の蓄電池を設置していて、なおかつ太陽光発電で継続的に電力を生み出せる環境に合っているといえます。
2つ目の自立運転モードでの出力は、同時に家電製品を使用できる数や種類にかかわる数値です。たとえば、1.5kVAの出力なら、1度に使用できるよう家電製品の消費電力は、合計1,500Wまでとなっています。仮に電子レンジやドライヤーなどの家電製品を同時に使用し、合計の消費電力1,500Wを超えると、各機器に電力を供給できず製品の稼働がストップしてしまいます。
そのため、なるべく多くの家電製品を同時に使用する可能性があると考えている場合は、自立運転モードでの出力が高い蓄電池を選びましょう。
3つ目の100V・200Vとは、100Vだけでなく200V電源に対応しているかどうかというポイントのことです。家庭内の家電製品や住宅設備の中には、200V電源で稼働している製品もあります。たとえば、エアコンやIHクッキングヒーター、エコキュートなどが代表的です。
家庭用蓄電池の製品には、100V電源のみに対応しているものや100・200V電源どちらにも対応しているタイプがあります。そのため、オール電化住宅に住んでいる方や200V機器を使用したいという場合は、200V機器対応型の蓄電池から比較検討する必要があります。
ライフスタイルに合った蓄電容量を決める
家庭用蓄電池の蓄電容量は、小さいもので4kWh、大きいもので16kWh程度です。(※消防補の規制により家庭用蓄電池の蓄電容量は最大17.76kWh)
一般的に蓄電容量が大きくなればなるほど、蓄電池の価格も上がります。
1日に必要な電力を超える蓄電容量の蓄電池を購入した場合、電気を余らせてしまうだけでなく本来必要な容量の蓄電池よりも高額な費用負担をしていることにつながります。
つまり、費用負担を超える経済的メリットを得にくくなるため、注意の必要なポイントです。
蓄電容量を考える際は、予算や1日あたりの消費電力量、太陽光発電の発電量から総合的に見るのが大切です。
たとえば、1日の消費電力量が5kWh程度の場合、蓄電容量6~7kWhと消費電力量より少し多めの蓄電池を選べば、効率的に充放電および自家消費できるようになります。
また、太陽光発電の発電量が1日あたり8kWh程度、自家消費量5kWhとした場合、余剰電力3kWh前後になります。つまり、蓄電容量4~6kWh前後の蓄電池を導入すれば、余剰電力を蓄電容量の範囲内で貯められますし、本来不要なほどの大容量タイプを購入せずに済みます。
蓄電池の寿命を確認
家庭用蓄電池を選ぶ際は、蓄電池の寿命を確認しておきましょう。
つまり、家庭用蓄電池の寿命が長ければ長いほど、交換にかかる費用負担を抑えられますし、より経済的メリットを得られます。
寿命を比較する際のポイントは、サイクル数です。
蓄電池のサイクルは、満充電から放電する行動を1サイクルとしたものです。つまり、サイクル数の多い蓄電池は長く使用できるため、寿命に大きく関係しています。
特にサイクル数の多い蓄電池は12,000回程度で、約30年使用し続けられます。反対にサイクル数の少ない蓄電池は6,000回程度で、15年前後使用可能な計算です。
家庭用蓄電池のメーカーやシリーズによってサイクル数は異なるので、見積りの段階で確認しておきましょう。
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まとめ
家庭用蓄電池の価格は、メーカーや製品、販売店によって大きく変わるものの、1kWhあたり18万円前後が平均的といえます。また、蓄電池の価格が変わる理由には、販売店側の施工品質や保険の加入状況なども関係しています。
価格が高すぎるのは避けるべきですが、安すぎる販売店についても注意しましょう。相場からかけ離れている価格で見積もりを作成している販売店は、蓄電池の施工品質に問題が生じている可能性もあるからです。
今、太陽光や蓄電池を検討している方はぜひこの情報を見てもらって、少しでも業界のことを知っていただき、より良いお買い物ができるよう役立ててもらえれば嬉しいです。
弊社「エコでんち」はどこよりも役立つ情報の発信と、太陽光や蓄電池に必要な保証・サポート、正しい製品選びや使い方、高品質な工事が自慢の販売店です。
太陽光や蓄電池のことで迷っている方はぜひ「エコでんち」にお問い合わせください。
お電話やWEBフォームのほか、公式LINEからも簡単にお問合せ可能なので、ぜひお気軽にお問合せください。
よくある質問
A. 販売店により値段にばらつきがあり容量4~7kWhは工事費込みで税別90~160万。同じ商品+工事内容でも100万円以上差が出ることがあります。訪問販売の場合、さらに50万円前後上がることがあります。
A. “①補助金を活用する。②型落ち商品を選ぶ。③安い販売店を選ぶ。…などの方法があります。 ただし、価格が安いだけで保証やサポートに経費をかけていない会社がほとんど。販売店選びには注意が必要です。”
A. 2020年度は国と地方自治体の2種類がありました。地方自治体の補助金は、自治体ごとに金額・条件などが異なり、例えば東京都では最大60万円の受給が可能。詳しくはコチラのページを参照ください。
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残念ながら安さを売りにするあまり
工事品質・サポート・保証を削って
安くしている販売店が一括見積サイトや
激安店には多くみられます。
エコでんちなら、安心と品質を
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- どんな内容の相談でも大丈夫ですか?
- はい、大丈夫です。太陽光や蓄電池、V2Hの設置に関するお悩みをご相談ください。
- 費用が発生したり、後でしつこい営業されませんか?
- ご安心ください。完全無料でメールやLINE、電話、オンラインでのご案内になります。ご自宅への訪問やしつこい営業は一切しておりません。
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