停電で水道が止まることも?災害時でもトイレを使うための対策法を紹介
最終更新日:2023.07.24 お役立ち情報
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日本は地域を問わず、地震や台風などによって停電になることも珍しくないですが、
そのとき水道も止まってしまうことがあるのはご存じですか?
こうなると困るのはトイレですよね。
数時間で復旧されればいいですが、
もし1週間や1カ月間、停電で家電が使えなくなったらどうでしょうか。
在宅避難をする場合、トイレを清潔に保つことは感染症対策などの点で重要です。
この記事では停電時に水道が止まってしまうケースや、
その場合のトイレを使用するための対策法について紹介します。
目次
そもそも停電で水道が止まる場合とは?
停電が起きた際には水道が止まる場合もあれば、通常通り使える場合もあります。
大規模災害により停電が発生し、浄水場自体が機能しなくなれば配水自体ができなくなり「断水」が起こる可能性があります。
ただ、これは浄水場の発電機が破損した場合など、非常にまれなケースです。
多くの場合、停電によって水道が止まることはありません。
そもそも水が水道管を通って各家庭に送られる方法は以下の3つの方式があり、
住宅設備によっては水道が止まりやすい環境かが異なります。
・「直結直圧方式」
・「受水槽式」
・「直結増圧方式」
それぞれの仕様がどういった住宅に使われているのか次に紹介します。
戸建ての場合
戸建て住宅の場合は「直結直圧方式」が一般的で、
埋設されている水道本管から水圧を利用して直接住宅に水を引き込んでいます。
この場合は電気を使っているわけではないため、停電で断水する心配はありません。
マンションの場合
マンションのような高層住宅では「直結直圧方式」だと水圧が足りず、上層階まで水を送ることができません。
そのため「受水槽式」によって、水を溜めた水槽からポンプを使い各部屋へくみ上げたり、屋上に受水槽を配置して各部屋に水を送ったりする仕組みが一般的です。
また排水管からの水圧を上昇させる「直結増圧方式」も増えてきています。
これらの場合だとポンプで加圧する際に電気を使うので、マンション自体が断水と似た状態になり、停電の際に水が使えない可能性があります。
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停電+断水時のトイレで気を付けるべき3つのポイント
停電と同時に断水が発生している場合は、3つの注意点があります。
① 地震で配水管が壊れているときはトイレを流さない
② トイレの仕様によっては停電時に流せないものもある
③ 復旧したらすぐにトイレを流してはいけない
順番に解説していきます。
①地震で配水管が壊れているときはトイレを流さない
災害時に在宅避難をした場合でも、配水管が曲がってしまっていたり、破損していたりしたらトイレを流してはいけません。
仮に流してしまうと、逆流して汚水が溢れてしまう可能性があります。
この場合だと修理が完了するまではトイレの使用を控えることをオススメします。
②トイレの仕様によっては停電時に流せないものもある
一般的なトイレの仕様として手動レバーで流すタイプと、ボタンを押して流すタイプがあります。
手動レバーの場合はタンクに貯めた水を使って流すため、電気を必要とせず数回であれば流すことができます。
タンクレストイレや、壁付けボタンを押して流すタイプは、そもそも電気制御によって流す動作を行うため、停電時に流せなくなります。
この場合、トイレメーカーによっては通電されていないときの排水方法が説明書に記載があるので確認してください。
ただしどちらも停電が数日つづけば流せなくなるので、
もし停電が発生した場合は早い段階で浴槽に水を溜めておきましょう。
そうすれば非常時にもバケツを使って流すことができます。
③復旧したらすぐにトイレを流してはいけない
停電と同時に断水も発生しているとき、給水管の中には空気が溜まっていきます。
もし断水が解消されたときにトイレのような1度に大量の水を使用してしまうと
「エアーハンマー現象(※)」が発生することがあります。
※水道復旧後の水圧によって給水管内に溜まった空気が圧縮され、それにより給水管の破損や水漏れなどが起きる現象
せっかく断水が解消しても結局トイレが使えないままになってしまうので、
そうならないために復旧時には先にエアー抜きが必要です。
断水が解消され水道が使えるようになったら、
お風呂屋や洗面台など、トイレと同じ給水管に接続されている蛇口を少しずつ開けて空気を抜いて水が出るようになってから、トイレを流すようにしましょう。
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停電・断水でトイレが流せなくなった時の対処法
タンクの水が無くなってしまった場合や、リモコンで流せない場合のトイレの流し方を解説します。
1.あらかじめ浴槽などに水を溜めておき、バケツ1杯(5~6リットル)の水を用意します。
2.バケツの水を一気に便器に流し込みます。流しきれない場合は再度バケツ1杯の水を流し込みます。
※水ハネに注意してください。
3.洗浄後は、におい防止のために3~4リットルの水をゆっくり流します。
※普段、便器内にたまっている量を目安に水を溜めてください。
太陽光+蓄電池ならトイレの停電対策も可能
自宅に太陽光設備と蓄電池を併用すれば、電気の自給自足が可能になります。
雨の日が数日間続くということがなければ電気を蓄えることができるので、停電でトイレが使えない問題も対策ができます。
もちろん他の家電製品を使いすぎると、トイレに使う分の電気が不足してしまう可能性もあるので、各家庭の電気使用量に応じた蓄電池を選ばなくてはいけません。
エコでんちでは、停電時でも使いたい家電製品がそれぞれ何時間使えるのかを、各容量ごとにシミュレーションが可能です。
停電対策として太陽光や蓄電池を設置したいと考えているなら、エコでんちの無料シミュレーションをぜひ利用してみてください。
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